【中国ドラマ】花千骨(はなせんこつ)〜舞い散る運命、永遠の誓い〜 の感想 修行しても煩悩は消せないってことかな・・・

花千骨〜舞い散る運命、永遠の誓い〜の視聴を終了しました~ と言ってもずいぶん前に見終わっていたんですけど、なかなか感想が書けなかったドラマなのであります。その理由は自分でもうっすら分かっているんですけど、最終回を見た後に微妙な気持ちになったからなんだと思うんですよね。なんていうかほら、これ誰も幸せになっていないのでは!?って感覚。いやまあ主役の二人はある意味一緒になれたのかもだけどハッピーエンドには感じられなくて。みんな色々我慢して修行をしてた割にはそれ何の役にも立ってないし、結局のところ自分含めて相手も周りも不幸せにしてるやん!という感覚に陥るドラマでした・・・

 

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ドラマを見終わってそういうことをツラツラと考えてると、人間は修行しても結局煩悩や執着を捨てることは出来ないんだなあ・・・みたいな達観それとも絶望感が私の思考を覆うようなそんなドラマだったって訳です。複雑な気持ち。

最初の方は明るいノリで修業をしてたりしたのでそれなりに楽しんでおりました。中国のこういうドラマを見てると必ずと言っていいほど剣に乗って移動しますよね。これデフォルトの設定なのかな~ 昔に見たスウォーズマンという映画がありまして、そこに忍者が出てくるんですけど、投げた手裏剣が突然が巨大化してそれに乗って攻撃してくるっていうシーンがあってなんて斬新なんだ!とその時は思ったんですけど、剣に乗るのが普通のことだったら手裏剣に乗ってやってくるという設定も特別なことじゃなかったんだなあ~なんて。当たり前の演出だったのね。

花千骨役のチャオ・リーインは最初は性格の良く無邪気で頑張り屋の女の子っていういつもの感じの役だな~と最初は思ってたんだけど、どんどん性格が変わって行って顔つきも変わって行ってさすが女優さんだな~と思いました。役者さん的にはそういう感覚で見てたんだけど、役柄の花千骨の境遇という意味では運命にというか白子画に振り回されて気の毒~って感じの人。

花千骨の肩にのってる虫が人間になったのもビックリですよね。霊虫らしいけど妖精みたいなものなのかな・・・?明るくて可愛い糖宝くらいは幸せになって欲しかったのになあ・・・

マー・クーが演じてた殺阡陌もなんか気の毒って感じ・・・ 花千骨がお兄さんじゃなくてお姉さんと間違えるんだけど、お綺麗だったのであんまり違和感無くて良かったです。化粧や衣装もだけど、しぐさも端正で美しかったです。

日本には入って来てなさそうだけど、花千骨2015という現代劇バージョンの続編ドラマも制作されたみたいで、それは花千骨が転生した(乗り移った?)人と殺阡陌が主役みたい。多分ですけど。続・若曦で痛い目に合ってるので現代に舞台を移した古典劇はあまり見たいと思わなくなっちゃったわああ。そんなこと言ってちょっと興味ありますけどね!

異朽君の仮面はなかなか斬新ですよね。羽根で出来てて目の部分があみあみだよ。まじまじと観察してしまったわ・・・ これくらい顔が隠れていると正体が分かりにくくて良いなあって思いました。しかし、こういう仮面をつけてる人って声までエフェクトかけて変えてるけど、この時代にそんな装置あったんですか!?って毎度のことながらツッコミたくなるのだった。

そして東方彧卿も復讐の心と花千骨への愛情で心が千々に乱れて結局気の毒なことになってしまうし。彼はまさに人を呪わば穴二つと言ったところでしょうか。

ほらほら、ここまで登場人物の何人かについて書いてきたけど、やっぱり誰も幸せになってない気がする。いいヒトとか悪いヒトとか関係なくわりとみんな不幸になっちゃった気がするんだなー

夏紫薫や軽水の執着心もすごかったね・・・ 修行してもそういう気持ちは消せないものみたいだし、むしろ修行に耐えられるくらいの精神力を培ってしまうと相手がどんなに拒否しても耐え忍んで頑張ればなんとかなると思ってしまうのかもしれないなんて思ったり。そして彼女たちが愛する男たちも同じで花千骨に対する愛情や執着心が捨てられない人だったし、そんな登場人物ばっかりじゃないか!

あとは霓漫天は自業自得って感じだけど、朔風に至ってはただ気の毒な人生だったしな・・・おお 書いてたら滅入ってきたわよ。

ストーリーに関係ないことで言えば、セットはなんだか好きでした。長留山の建物の透かし彫りの扉とか異世界感があって素敵だなあって思いました。

 

実は本当にずいぶん前に見たんですけど、登場人物とかストーリーとかしっかり覚えてるので、ある意味心に残ったドラマだったんだなあと思いました。主役の二人は「生死の難」というニッチもサッチも行かない関係なんで悲恋になるのは仕方ないんだけど、迎える結末がなんだか空しい。彼らは一緒になれたかもしれないけれど、周りのみんなは儚くなってしまったよ・・・と思ってしまうのです。よく考えられたストーリーだとは思うんだけど、私はあんまり好きじゃなかったな、という感じですね!

 

花千骨(はなせんこつ)〜舞い散る運命、永遠の誓い〜が見れるのは・・・





【韓国ドラマ】恋愛マニュアル 〜まだ結婚したい女 の感想 恋愛や結婚に悩む三人組がキュートなラブコメ!

「恋愛マニュアル 〜まだ結婚したい女」の視聴を終了しました。パク・ジニはテレビ局の放送記者、オム・ジウォンは同時通訳、ワン・ビンナはレストランコンサルティングという仕事をバリバリこなすキャリアウーマン役を演じていて、その三人の34歳の女性が恋愛や結婚について悩むというラブコメドラマです。この三人組がとっても可愛くて彼女たちの魅力で楽しく見れたな~と思います。

 

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パク・ジニ演じるイ・シニョンはサバサバしてるし、オム・ジウォン演じるチョン・ダジョンは結婚に必死過ぎるけどどこか憎めないし、ワン・ビンナが演じるキム・ブギはひたすらカッコイイ自立した人だし、いやいやこの魅力的な女性たちを男がほっておくなんてことありえないわ・・・なんて思っちゃうけど、そこはドラマですからね!恋に仕事に悩んじゃう訳です。でも基本的にわーきゃー明るいノリなので見てて楽しかったな。

メインになるのはイ・シニョンと年下の男ハ・ミンジェ(キム・ボム)の年の差恋愛なんだけど、まあ確かに年下の相手がまだ大学生だと、すでに結婚を意識する年代の女性としてはつき合うか悩むかもなあ。そして彼らはその上、シニョンの元カレとミンジェの母親がつき合ってるという訳の分からない四角関係でこりゃややこしい。なんじゃその設定、世間が狭すぎるって思っちゃうね!面白いからいいけど。

しかし、だいたい母親は息子のためを思ってなんて言って交際を反対したりするけど、その母親本人が結婚とか恋愛を失敗してるもんだからその反対意見に信憑性なんてないよな。恋愛も結婚も年の差とか身分の差とかそれが原因でダメになる人もうまく行く人もいるし、多勢の意見だから正しいという訳でもないし。「私はこう思う」という意見を持つのは構わないけど、それを無理強いしても仕方ないし、そんな権利ないなと思う。それが家族であってもね。そして、このドラマでは自分も年下の男を好きになってる訳だし、むしろ共感しちゃうんじゃないの?って思ってたんだけどやっぱり自分の息子は特別なんですねえ。

それにしても、ミンジェが人気バンドのメンバーで歌を作ってるという設定だったんだけど、その時に作った歌のひとつが「俺のギターの線を切った女」みたいな歌詞でそれはダサすぎて失笑・・・ ちょっとちょっと人気バンドの設定だったらもう少しカッコイイ曲を用意してよう!なんて思ったのでした。

あとはダジョンがバンソクと結婚した後の話が見ててしんどかったなあ。夫のバンソクが自分の家族が大好きだからって、妻も自分の家族といるのは楽しいだろうと信じて疑わないところ。本気でそう思ってるから始末が悪い・・・ ああいう言葉が全く通じない相手って辛いねえ。

そう考えるとまるでファンタジーって感じのところと妙に現実的なところがあるドラマでしたね。パク・ジニ&キム・ボムもパク・ジヨン&イ・ピルモも年の差カップルだったけどわりとお似合いで良かったなあ。基本的にわちゃわちゃした雰囲気のコメディードラマなので面白かったです。結構好き。

 

恋愛マニュアル 〜まだ結婚したい女が見れるのは・・・

【韓国映画】背徳の王宮 の感想 暴君という存在は奸臣とともにあるものなんだなあ

映画「背徳の王宮」の視聴を終了しました。この映画の原題は「姦臣 간신」なので製作者の意図としてはチュ・ジフン演じるイム・スンジェが主役ってイメージなのかな。日本語で直訳すると「奸臣」かそのまま「姦臣」かなあ。そうするとちょっとわかりにくいということで「背徳の王宮」となったのでしょうかね?ただしそうなると一体誰の背徳なんだろうっていう事の焦点がぶれてしまう気がして私はあんまりしっくりこない印象でした。どうしてもわりとタイトルが気になっちゃいます。いつもなんだけど。

 

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キム・ガンウが演じた燕山君はそれはそれは見事な色きちがいの暴君でありました。思いっきり燕山君になり切ってて何の違和感もなかったです。しかし全部とは言わなくてもそれなりに史実に基づいているのだとしたら本当にひどい王様がいたんですねえ・・・ 権力の集中というのは恐ろしい。

そして、いわゆる姦臣のイム・スンジェを演じたチュ・ジフン。王を操るだけでは飽き足らず・・・という意図を持った傲慢不遜な人なんだけど、王に献上する運平を集めて訓練を施しているうちにタニに対して恋心を抱いてしまう。

タニを演じるのはイム・ジヨン。情愛中毒でも大胆な役を演じていましたが、この映画でもそう。彼女は特にこういう昔の衣装の方が美しく凛として見えるので、時代劇がいいと思う。今っぽいドラマではあんまり美人って感じがしないのだな。上流社会とかあんまり好きじゃなかったんです・・・

この映画では剣舞のシーンが一番素晴らしくて、白や黒のトーンを抑えた衣装を着ている方が彼女の奥からじわじわとしみ出してくるような色っぽさが表現できてとても良いと思いました。

そして彼女よりも更に印象に残ったのは、ソルチュンメを演じたイ・ユヨンでした。彼女が演じたソンチュルメは全身から発散される艶やかな色っぽさ。タニとは全く対照的な役で素晴らしかったです。なんとなくイ・ユヨンの顔に見覚えがあると思ったら愛の迷宮-トンネル-でチェ・ジニョクの娘役を演じてた女優さんなんですね。あの時はあまり感情をあらわにしない役だったのでまさか同じ人だと思わず。劇中で誘うように歌っている声もまた魅力的で、非常に良い女優さんだなと思いました。「アトリエの春,昼下がりの裸婦」で国際映画祭で主演女優賞を取ったり、この映画でも新人賞を取ったりしてるんですね~ 納得の演技でしたもん。ふむふむ。これはまた見たい映画リストに入れておこう。

エロティックなシーンも多いですけれど、基本的には美しい絵面が多いのでまあそんなに抵抗なく楽しめました。男性陣が主役なのかもしれないんだけど、私の記憶に残ったのは完全にタニとソンチュンメの女性二人ですね~ 二人の絡みは女性から見ても美しくドキドキしてしまいましたよ!

 

背徳の王宮が見れるのは・・・


【韓国ドラマ】二度目の二十歳 の感想 自分らしさを取り戻すノラの姿に元気が出る!

二度目の二十歳の視聴を終了しました!不倫とか離婚などの話題も扱っているもののさわやかな仕上がりになっているのはちょっとコメディータッチに作ってあるからかな!チェ・ジウ演じるノラが家庭に閉じこもって旦那と息子の世話をするだけだったおばさんから自分らしさを取り戻して本来の美しさを取り戻し溌剌とした姿になって行くのを見るのは楽しかったです。ノラが癌を宣告されて今までの自分、これからの自分を見つめなおすという設定が使われていて、人生が有期限のものであると実感するのって本当に大切なことなんだなあと思います。彼女の場合は結局は誤解だったんだけど、現実的にもそういう事でも無いと変わるきっかけなんてつかめないもんですよね・・・

 

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私の大好きチェ・ウォニョンがこのドラマにも出演していてノラの夫役でした。自分は不倫をしていてノラに離婚を迫っていたにも関わらず、本来の彼女らしさを取り戻す&他の男の影を感じるとノラとよりを戻したくなるなんていう自己中男~~ だけどすべての物事を自分にいいようにとらえる自己肯定感が高すぎるところが逆にコミカルで良かったです。不倫相手を演じてたパク・ヒョジュもちょっと面白要素のあるキャラで二人のちょっとお間抜けな不倫関係がドラマをあまり深刻にしない功を奏してたように思います。なんか憎めない二人でした。

ノラの息子役のキム・ミンジェも良い配役~ チェ・ジウの息子役なんだもんイケメンじゃないとね!彼は偉大な誘惑者の時は全く違う性格の役柄だったけど、育ちが良いとかお金に困ってない感じの役が似合うなあ~ ナウンと美男美女カップルでお似合いでしたなー!

ちょっと苦手だなって思ってたのはイ・サンユンが演じてたヒョンソクのキャラかな。仕事的には成功して大人になっているんだけど、精神的には高校生のままって感じじゃないですか?ノラに対して拗ねて冷たくしたり、やっぱりほっとけなくて優しくしたり、高校時代の恋心を拗らせたままだったりで見ててめんどくさい男って思ってしまった!まあでも彼の存在があったからノラは昔の自分に戻れた部分もあった訳だから、彼に昔のままの子どもっぽいところが残ってて良かったんかな?知らんけど。彼のキャラが魅力的には見えんかった・・・

 

って感じなんだけど、全体的に明るいノリのドラマなのでなんとなく楽しく見てたら完走してたな~ ノラやヒョンソクの友人も絶妙に少しコミカルタイプの配役だったりするのも良かったし、だんだん生き生きとしてくるノラの姿(ダンスのシーンとか!)は見てて気持ち良かったし楽しめましたね。でも私が一番好きなキャラはやっぱりウチョルとイジンのカップルかな~!目が離せない~

 

二度目の二十歳が見れるのは・・・





【台湾ドラマ】HIStory 僕の悪魔 の感想 生まれ変わってもまたあなたを愛してしまう

「HIStory 僕の悪魔」の視聴を終了しました。BLものだとは知ってたもののめっちゃBLでした!純愛なんだけど、身体的な愛情表現も多くてわお!って思っちゃった。まあ大学生という年齢設定だし、欲求に正直な年頃なんだな、うんうん。あ、でも主役の俳優さんはとても綺麗で、特にテディ・レンの足が白くてすべすべで羨ましいわ~なんて思っちゃった。

 

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という感じなんで前知識があった方が見やすいドラマではあります。そういえば台湾ドラマの「恋する人魚」をただいま視聴中なんですが、そのドラマの中でヒロインの職場の同僚がBL大好きっていうキャラなんですよね。普通のドラマの中でそういう設定が出てくるくらいだからBLが市民権を得ているのかしら?台湾は同性婚も合法化されたし、懐が深いんだな~ みんなが心のままに生きられる世界になればいいね。

あと、このドラマは風景がとても綺麗なところで撮影されてて、林みたいなところとか図書館とかなんだかそういう絵の切取り方が良かったです。

そうそう、図書館のシーンで本棚にあった本に目が釘付け。聊斎志異が出てきて興奮してしまった!当たり前のようにあるもんなんだな~!そんなところばっかり見てる・・・

ストーリーとしてはジントンとイーチェンの純愛って感じで、元の世界でも生まれ変わった世界(パラレルワールドなのかな?)でも結局惹かれあう気持ちには抗えない二人。大胆で俺様みたいに見えるジントンが本当は拒否されるのが怖かったり、イーチェンのことを好き過ぎて彼を守るために女性と偽装結婚まで考えるくらいだった・・・というのが一番の萌えポイントだと思われます。

私的には、途中、気の毒に見えたのはジントンのことが好きで偽装結婚の相手を頼まれても受け入れるイージェンなんだけれど、パラレルワールドではジントンの友人と恋人同志になって彼女も報われる設定になっていたんですよ!そういうサブキャラのこともちゃんと考えた配慮のある展開のストーリーになってて感心したなあ。

ジントンの両親の同性愛への無理解というのは少し出て来たけど、同性同士の恋愛だからという意味での葛藤の描写がなくって、ジントンとイーチェンがただ愛し合ってるのは良かったです。興味深く見れたし楽しめましたよー テディ・レンの恋してる演技が良くてキュンとしたしね!

 

HIStoryが見れるのは・・・
⇒Netflix