【中国ドラマ】萍踪侠影 の感想 中国版ロミオとジュリエットみたいなストーリーの武侠物

中国ドラマの「萍踪侠影」の視聴を終了しましたよー 親が仇通しの二人が恋に落ちるというロミオをジュリエットみたいなお話なんですが、やっぱりこういうストーリーはどこででも人気があるようで、萍踪侠影録を題材としたドラマは中国ではよく製作されているみたい。2004年にはヒロイック・レジェンドという邦題で黄海冰(ホアン・ハイビン)と范冰冰(ファン・ビンビン)が主演で、2018年にも馬可(花千骨の殺阡陌役の人)と王曉晨(ワン・シャオチェン)が主演でドラマ化されているらしい。ちょっと見比べてみたい気がしますねえ。

 

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で、今回私が見たのは、原題では「新萍踪侠影」で2011年製作のドラマです。主役のパン・ユエミンを見たことがあると思ったら、白夜追凶で主役だった人じゃないですか~ そうかそうか昔はちょっとアイドル的立ち位置の俳優さんだったのねえ。なるほど。あのドラマではすっかり演技派って感じだったのでちょっとビックリです。

その上、このドラマで主演のパン・ユエミンとド・ジエの二人は実際にご夫婦だったそう(現在は離婚済みらしいけど)。このドラマで恋に落ちたのかは分からないけど、息の合った演技を見せてくれるのは納得ですねえ。

ド・ジエはなんとなく、イ・ボヨンに面立ちが似ている正統派美人。アクションシーンの動きも綺麗で結構好きでしたなー

このドラマの裏テーマって親と子の関係性なのかなとも思いました。いつも時代もどんどん新しい思想が生まれてきて、親と子の考え方ってどうしても相容れないものなのかもしれない。この時代は子どものために何かをするというよりも大義のために生きる方が大事という感じだったのかもしれないですねえ。
しかし、本当に復讐というのは終わりのない連鎖になってしまうよね。復讐って何のためにするものなのだろうかと考えてしまうのであった。

そんな親が仇同志の張丹楓と雲蕾ですが、張丹楓は“元元剣”を、雲蕾は“玄機剣”を習得していて、二人のその技を合わせて双剣術みたいなのを使えるんです。こういう技が出てくるのってロマンチックだなあなんて思っちゃうんだなあ。でも一番の敵の上官天野は二人がその技を使っても倒せなかったのにラストどうなるのかと思ったら、張丹楓と雲蕾+お互いの師匠の謝天華と葉盈盈もその技を使うというダブルの攻撃で倒したので、ストーリーがうまく出来てるわ~と思いました。いつもは負けてるのに最後だけ同じ術で勝利とかだとなんでやねん!って言いたくなりますからねえ。納得の倒し方でスッキリしましたなあ。

何気に好きだったキャラは、黒摩訶と白摩訶。敵だったのにいつの間にか味方になってましたねえ。毒を使って強いのに、ちょっとおとぼけでいいキャラでした。最後の方は全然出てこなくなって寂しかったな~

そして一番衝撃だったのが、トプハの最期。激烈に張丹楓を愛していたのだなあという結末。ただ一途に彼を愛してただけなのにね・・・ 張丹楓も大義のためとは言え、目的のためにトプハを利用し過ぎだし、見ている私でもトプハが気の毒になりましたねえ。そして全く反省が見られず悪びれない張丹楓。雲蕾への気持ちは変えられないというのは分かるけど、もうちょっとトプハのことを考えてあげて欲しかったねえなんて思っちゃうくらいであります・・・

 

武侠ものなので、闘うシーンも多いし仕方ないけど、意外と人がどんどん死んでいってしまうのでちょっと悲しかったなあ・・・ でもストーリーはよく出来ていてなかなか面白いドラマでした!これはやっぱり同じ原作を題材にした他のドラマも見て比べてみたいものですねえ!

 

萍踪侠影が見れるのは・・・