【韓国映画】復讐のトリック の感想 原作がビル・S・バリンジャーの小説「歯と爪」だそう

コ・ス主演の「復讐のトリック」を見ました~ アマプラで見れる期間が終わってしまうという事で駆け込みで見たのでした。

こちらの映画は原題が「석조저택 살인사건(石造邸宅殺人事件)」なのですが、邦題が「復讐のトリック」なんですね。私が推理小説やら、そういう映画やドラマを見過ぎのところもあって、復讐の「トリック」みたいなものが途中からなんとなく読めてしまった感じがあります。おそらく邦題にトリックという言葉が入っていることで、余計にそのトリックを探すという姿勢で見てしまったので尚更かもしれません。

そして、この作品はビル・S・バリンジャーの小説「歯と爪」を元にして、舞台を韓国に移した形で制作したようです。この作品は原作から無関係に見える二つのストーリーを平行して進んでいくカット・バックの手法を使っていて、小説の状態でも映画っぽいつくりなんだそう。その手法を映画の進行上でもそれをそのまま採用していて、裁判のシーンと、その前に起こった出来事のシーンが交互に挟まれて行きます。確かに映像作品だとその手法はよく見るけど、小説でどのように表現しているのか、ちょっと原作を読みたい気分になりますな!

そんな感じで私にとってはビックリするようなトリックとまでは行かなかったんですが、でも時代背景的な舞台設定なんかの雰囲気もレトロな感じで良かったのと、ナム・ドジン役のキム・ジュヒョクの悪人ぶりが素晴らしくて見てよかったなと思います。あとハヨン役のイム・ファヨンもキュートでした。キム課長のグァンスク!この時代のお洋服が似合ってました。

しかしながら、推理小説にも時代の流れがあって、現代ではDNA検査なども出来てしまうのでトリックとして成り立たないかも?だからこその時代設定なんだろうけど。他にも携帯電話の普及で、どこの公衆電話から連絡をしたかが肝になってる○○特急殺人事件みたいなのも無くなったんじゃないかなあ。これからも生活の前提条件が急速に変わってしまうのでしょうね~ 変化がめっちゃスピーディーですもんね。

 

復讐のトリックが見れるのは・・・




【韓国ドラマ】ケリョン仙女伝〜恋の運命はどっち!?〜 の感想 ほんわか優しいファンタジーラブコメ

ケリョン仙女伝〜恋の運命はどっち!?〜の視聴を終了しました~!仙女が出てくるほんわかファンタジーだったんですけど、配役もばっちりで面白かったです。やっぱり私はこういう現実的じゃない内容のストーリーが好きです!

そうそう!「天女は羽衣がないと天に帰れない」というのが、日本の昔話と同じで、ほ~と思ったんですよね。「天女」という存在がどのあたりが発祥の寓話なのか気になります。私が見たことのある中国ドラマではまだ天女が出てくるのは見たことないかなあ・・・

それにしても天女役のムン・チェウォンがとっても可愛かったな~!モンペみたいなおばさんファッションを着ても可愛いし、優しい雰囲気がとても良かったです。強い女の役より断然こういう役を演じてる方が好き。

ユン・ヒョンミンもちょっと変わり者の役は合ってましたね。教授に見えるかはちょっと分からないけど、まあそれもそれで。イヒョンに辛い前世の記憶が残っていてずっと悪夢を見てるっていう設定が気の毒でした。楽しい記憶なら良いけど、生まれ変わっても苦しむのってしんどいだろうなと想像してしまう。

そして、キム・グム役のソ・ジフンがこんなにいい人オーラを纏って優しい雰囲気を出せるのがとても意外でした。お花をつけても似合っててメルヘン!と思いました。シグナルとかソロモンの偽証、そして刑務所のルールブックで見たことがあるので顔だけは知ってたんだけど、もう少しキリっとしたイメージだったので、ちょっとビックリしたかも。1997年生まれらしいのでこれから楽しみですね。

他の仙人やら守り神のキャストやらも個性的で、どっちかというとコメディー要素が多かったし面白かったです。仙人3人組のエピソードや娘のチョムスンのエピソードが多すぎってくらい入ってたので、その辺りでシンプルなメインストーリーの幅を広くしたって感じかな。実は、オクナムの夫がどちらなのかという私の予想は外れて、「え!そっち!」とビックリはしたんですよね~ まあでもサブキャラも含めて最後はみんなハッピーってな感じだったので、平和で優しい世界観が広がってるのは良かったかな。

 

ケリョン仙女伝〜恋の運命はどっち!?〜が見れるのは・・・





【韓国ドラマ】ママ〜最後の贈りもの〜 の感想 息子役のユン・チャンヨンが可愛い

「ママ〜最後の贈りもの〜」を視聴終了いたしました!最近、映画の感想ばっかり書いてるからドラマの感想も書かないと!見終わったのはいっぱいあります・・・ 頑張りますよ~

こういうタイトルからも分かるような泣かされそうなドラマはあんまり見ないんですけど、THE K2ですっかり好きになったソン・ユナが主演という事でちょっと見てみようかなという気持ちになりました。

結果、思ったより大丈夫だったなという気持ち(涙の面で)。息子のことを大切にしている母親の気持ちはもちろん描かれていたんだけど、その部分だけではなくて、本人の友情の物語も描かれてたので良かったなと。最終的にも本人が期待していたのとは違う形になったけれど、息子を大切にしてくれるであろう人々に託すことが出来たのだと思うし、ありきたりの家族の形では無いのが良かったです。だがしかし、テジュの母親の身勝手さにはドン引きしてしまうけどね・・・

それにしても息子のグル役を演じてたユン・チャンヨンくんは将来有望感が半端ない。

このドラマの時にすでに出来上がったイケメン感が漂ってますので、数年後が楽しみであります。クラスでモテモテですよね。

最近、「王は愛する」と「おしえて!イルスン」でも見かけたんだけど、この時より少し成長してる姿でした。数年後には主役のドラマなんかも見れるのかもな~

ソン・ユナとムン・ジョンヒの友情は本気でぶつかり合う二人が見ごたえあったし、そんな献身的な男いないよ!なク・ジソブ役のホン・ジョンヒョンもファンタジーでドラマっぽくて良かったです。あんな優しそうな雰囲気も醸し出せるんだな~と。あとはムン・テジュ役のチョン・ジュノは元恋人を捨てて親の言いなりになって結婚するけど、実は元恋人に子どもがいたみたいな役が多いな~と思ったりなどしました。たまたま私がスカイキャッスルを見たからかな・・・ あのちょっと優男な感じがモテるけど、親のことも大事にして言いなりになっちゃう感じでピッタリなのかもな。分かる。

まああのラストの数年後のグルのシーンはちょっととってつけた様に見えていらなかった気もするけど、でもカッコよく立派に成長したよってことで良かったのかな。どうでしょう?まさか彼がゲスト出演!?って感じでわお~って思ったので最後は微笑ましい気持ちになったのでそれそれで良かったかな。

 

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【中国映画】セブンソード 修羅王の覚醒 の感想 伝説の七剣がまた映画化されたよ!

「セブンソード 修羅王の覚醒」を映画館で見て来ましたよ~っと。セブンソードと言えばツイ・ハークの作品がどうしても思い浮かんで、これは見に行かなきゃと思って見たんですけど、タイトルが同じになっちゃうのは梁羽生の武俠小説「七剣下天山」を元に制作された映画だからってだけで映画としては全然違う印象でした。小説のどの部分を映像化するかで変わって来るって感じでしょうかね。

登場人物として被ってたのは、楊雲驄と穆郎(凌未風)と思う。その青干剣を持った楊雲驄が戦いに敗れて死に、穆郎に娘の易蘭珠を託す感じなので、今回の映画の方が後日譚のようです。七剣の持ち主がほとんど出てこなくて、修羅王に剣だけは集められてしまってたしな。そうこう言っても私もあんまり2005年のセブンソードのストーリーをちゃんと覚えてないのでやや曖昧。寡黙な役のドニー様が素敵だったということしか覚えてないし・・・ むしろ今回調べてあの朝鮮族の緑珠役がキム・ソヨンだったんだ!と驚いた!そんな前に彼女を見たことあったんだなあ~

そして今回日本で公開されたのは「セブンソード 修羅王の覚醒」だけなんだけど、本国では、本作の七剑下天山之修罗眼が2019-03-08公開、もう一作続編で七剑下天山之封神骨が一週間後の2019-03-16に公開されている様子。この映画は、穆郎(凌未風)が主人公だけど、続編は易蘭珠がメインで描かれた作品みたい。どうせならこちらも見たいけど、日本にやって来るんでしょうか・・・ できれば両方とも公開して欲しかったですな・・・ 劇場公開されなくてもいいから、配信だけして欲しい!期待!

ちなみに日本のフライヤーはこんなでした。ほうほう、中国NO.1を獲得した大ヒットアクション最新作らしい。確かにアクションは美しかったです。ワイヤーアクション最高っすね。

出演してた役者さんは初見の方が多かったです。凌未風役のチャン・チゥオウェンもだし、易蘭珠役のアン・ズイーも劉鬱芳役のチェン・ジエも知らなかったです。チェン・ジエはシンデレラはオンライン中に出てたっぽいけど、私に覚えがないだけのようですが・・・ 中国は広いですからね。人材はたくさんいるよなあ。

ストーリーとしては「秘修羅魔眼」が悪の手に落ちて修羅王が覚醒してしまい、その修羅王は天山七剣のうち五剣を集めており、あとの二剣を更に求めていると。それを阻止するべく凌未風が立ち向かうんだけど、過去の愛憎が絡んで来て・・・という感じ。

なので、使命を帯びて戦うんだけど、アクション映画でもあり、ラブロマンス要素もありのドラマ感もありましたね。そんな中で私は「秘修羅魔眼」が興味深かったんですよね。秘宝なんだけど、自分の体に取り込むという形で手に入れるのが映像化されてるのが面白かったな~ 中国の古典ファンタジーだと「気」とかを取り込んで自分の物にするってのはよく見るから当たり前の感覚なのかな?魔の気を取り入れて魔王とかによくなってる気もするから同じ感じなのかもしれないんだけど、その現象自体がすごいなあと思ったのでした。乗り移るとはまた違う気がするし。

そんな感じで普通に見るの楽しかったです。また「七剣下天山」が映画化されたらきっとまた見るだろうなあ~ こういう風に剣を神聖なものとして扱ってるのが好きなのかもしれない!

 

⇒Netflix







【台湾映画】目撃者 闇の中の瞳 の感想 そのパンドラの箱は開けるべきでは無かったのだろうか。

台湾映画ってたまにこういう「うわああああ」ってどうしようもない気持ちにさせてくる作品がありますなあ(すごく褒めてる)。という訳で「目撃者 闇の中の瞳」を見ましたけど、声がにならない叫び声をあげながら見ました。こっわ。めっちゃこっわ。ああああああ。見た後からもじわじわと来る怖さです・・・

私は血なまぐさかったり、残酷な映像でも、映像作品として鑑賞する分にはあくまでも作られた物だとどこか頭の片隅にあるからなのかあんまり怖くは感じないタイプ。ただ、痛覚を刺激してくるものはちょっと苦手なので、あまりにも痛そうなのは見たくはないですけどね。

まあなので、ホラーと言っても映像から恐怖を感じるというのはあんまり無いように思うんですが、反対に精神的に人間の心の奥底を表現しているような場合はひどく恐怖を感じます。この映画はまさにそれで、普通に見える人たちの「実は」という部分が明らかになって行くのが恐ろしくて震える。その緊張感が最後まで続いて、構成の妙に感心せざるを得ないです。すごい。と言ってこの映画はホラーにカテゴライズされる訳ではないのかな?サスペンスが正しいのかな?

主人公のシャオチーが開けてしまうパンドラの箱は9年前の驚愕の真実に続いていて、彼が調べ始めたことで止まっていた時計がまた動き出してしまう。それでも調べずにいられなかった理由は好奇心と罪悪感で、けれど更に増えた罪をそれでも飲み込み真実を隠して彼は内務省広報官になるのです。彼のその選択が人間の闇というか、本性というか、賢いやり方といえばいいのか、どちらにせよ、正しさが勝つ訳ではないとあまりにも鮮やかに証明されているようで非常に恐ろしさを感じさせるのです。ラストの広報官になったシャオチーの笑い話も映画のストーリーとリンクしていて、もう最後はその時の彼の笑顔が人間というより化け物に見えてしまう気分。そんな感じで、俳優さんの演技もとても良かったです。

人間の本性を描かれてて凄いと私が思ったホラー映画が、台湾映画に多いのはたまたまかしら。怪怪怪怪物!も凄いと思ったんだな。それぞれ独特の描き方で白日の下に晒される人間というもの。私が惹かれるのは人間の心の奥底を描いた作品なのかなあ~ とにかくまさに「悪夢」の連続に圧倒されること間違いなしの映画であります!

 

目撃者 闇の中の瞳が見れるのは・・・