【韓国映画】ハウスメイド の感想 現代韓国の階級問題を描いているそうです。

シークレットサンシャインのチョン・ドヨンが出ている映画ということで見てみた映画「ハウスメイド」。彼女が持つ雰囲気は独特だなあと思う。まるで無垢な少女のようでもあるし、じっとりとした情念のようなものを感じさせる女でもある。この映画もそれが存分に発揮されていたように思います。

 

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韓国映画だからなのか、単に監督の意図なのか分からないけど、記号的なものが提示されるものの、はっきりとその意図が伝わらない部分が多く感じて、あれはなんだったんだろう・・・と考えるものの結局分からずじまいみたいな気分です。ややモヤっとした余韻を残すためなのだとしたらそれは成功していると言えるかもしれない。

それは、最初の誰かの自殺のシーン、あじゅんま達の妙に迫力のある下着姿、主人がウニに下半身を咥えさせている時のレオナルド・ダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図みたいなポーズ、ウニが火に包まれて揺れる姿、そういうものがすべて何かを象徴しているのだろうか・・・と思うものの、明確に答えは無いのです(というか私には分からない)それとも最初から意味が無いのかもしれない。

なので、意味はよくわからないな~と思いつつも印象に残るシーンが多かったのは確かです。理解できない部分の方が意外と心に残るものなのだなあ。

貧富の差は強烈に描かれていて、ピアノを弾く上流階級の主人とウニは意志の疎通さえ出来ている気がしないのだった。双子を身ごもっている妻のヘラもめっちゃ怖かったな・・・ ソウはそのままでも目力がすごいけど、こういう役ではその力を発揮し過ぎてて恐ろしかったです・・・

なんだか感想と言われるとよくわからない気持ちになる映画だったのですよね。映像の無機的な雰囲気は良かったのだけど、監督のイム・サンスのいうところの「現代韓国の階級問題を正面から描きたかった」はあんまりストレートに伝わってくる感じではなかったというか、なんというか。もちろん、メイドを人間扱いしない上流階級の人々にはゾッとしたのだけど、なるほどそうなんですねの先の気持ちの行き先が無い感じなのでした。うーん。

 

ハウスメイドが見れるのは・・・