【香港映画】天上の剣 The Legend of ZU の感想 やっぱり鄭伊健(イーキン・チェン)かっこいいな!

久々に鄭伊健(イーキン・チェン)が動いている姿を見たくなって「天上の剣 The Legend of ZU」を見てみました。監督も徐克(ツイ・ハーク)だし!彼はどうやら以前にも武侠小説の『蜀山劍俠傳』を元にした「蜀山奇傅 天空の剣」という映画も作っているのだけど、今回も同じ題材を元にしているようで、つまりセルフリメイク作品って感じかな?

 

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中国の武侠ものとか歴史ものとかを見ていると中国人であれば当たり前のように知っている物語とか知識があるんだろうな~と思うことがあるんですが、この映画の原作とかもちょっとそういう部分があるのかな、なんて。崑崙(コンロン)とか峨嵋(ウォメイ)などの地名とかね。つまり私にはそういうのが無いので、最初の辺りはちょっと展開について行けないような気分で見ておりました。

でも、そこまで複雑なストーリーではないので、理解は出来ます。が、元から知識がればきっともっと面白いんだろうな~という感覚はありますね。

でもいいんだ。かっこいい鄭伊健(イーキン・チェン)を見たいという希望は完全に満たされましたから。髪をなびかせてひたすら素敵である!

古惑仔の映画がとにかく好きだったんだけど、今も全然変わってないなあ~。多分、古装片を見るのは初めてなんだけど、彼は基本的に長めの髪の人だから違和感がありませんね。やっぱりかっこいいなあと実感。天宗(ティンチョン)という役も良かったしね。

そして天宗の友人役の辰子(ツァンチー)は古天楽(ルイス・クー)ですよ!彼もかこいいなあと思っていたんだけど、実際に映画で演技している姿を見るのは初めてではないだろうか。天宗と辰子の友情の末路は分かっていても切ないのよね。こういうお約束的なストーリー展開は嫌いじゃない。

そして天宗の師匠の弧月(クーユ)と英奇(インケイ)を演じるのは張柏芝(セシリア・チャン)。彼女もとてもお綺麗でありました。双剣合一というようなそれぞれ剣を持つ二人で力を合わせて初めて技が完成されるっていう設定も武侠モノでよく出てきますよね。今、視聴中のドラマ萍踪侠影(へいそうきょうえい)でもあったし、女と男、陰と陽が一緒になることで完全というそういう思想的なものがあるのかな・・・ 息を合わせないといけないという意味でロマンチックだなとも感じたりする。この映画の英奇(インケイ)と無忌(モウゲイ)に関してはそういう感じはなかったけども。

そして、ジャケット写真などで主役なのか!?と思うくらいに推されている章子怡(チャン・ツィイー)はビックリするくらいいてもいなくてもいい役柄です。人間で将軍の娘なんだけど、人間出てこなくても別に良かったんじゃ?ってくらいなので、訳が分かりませんなー マーケティング上、日本でも有名な彼女の名前が重要だったのかもしれないけど、それ目当てに見た人がいたら怒り出しそうだのーと思った!笑

 

この映画は、武侠モノといってもファンタジー的な超能力を駆使する感じのスペクタクルな闘いなので、それを見ている間は「わーーーーすごいなーーーー」くらいの感想しか湧かない。技とかじゃなくてCGが凄いねっ!めっちゃ幻想的って感じ。でも映像は綺麗なので、これは映画館で見る方が楽しめそうだなと思います。

せっかくなので、「蜀山奇傅 天空の剣」の方も見て比べてみたいな~なんてことを思っちゃうな。ブリジット・リン見たいし。

 

 

天上の剣 The Legend of ZUが見れるのは・・・

  

【韓国映画】超能力者 の感想 カン・ドンウォン×コ・スの対決は色々な意味で見ごたえあったなあ・・・

カン・ドンウォンが出演しているので見たいと思っていた映画の「超能力者」を見ました。そしたらカン・ドンウォンだけでなく、コ・スも出ていて二人の対決はなかなか面白かったです。どういう行動をすることが正しいのかということに関して皮肉が効いているのが興味深いです。

 

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考えてみれば、「超能力」というのはつまり「普通の人が持つ能力を超えたことが出来る能力」という意味なので、その超能力というのは色々なパターンの能力が考えられる訳ですよね。だけどやっぱり私たちの頭の中には物語やテレビで植え付けらえた超能力者の典型的なイメージがあるんだなと思う。

そんな私たちのイメージを体現した感じの超能力者がカン・ドンウォンの演じていた男。目を見るだけで人を思いのままに操れる能力があって、その力はかなり強力だし、そんなに力使ったら心臓に負担がかかるなんていう設定もないので、ただただ凄い。でも彼は、母親に暴力をふるう父親にその力を使って殺した以外は、貸金業の人からお金を奪って生きてはいるけど、無駄に人を傷つけたりはしていなかったんだよね。ただ、ひっそりと孤独に生きていたのに、ギュナムに会ったことがきっかけですべてが変わってしまう。

コ・スが演じるギュナムは真面目に働いていて、とても善良で、当たり前の正義感を全うしようとする人。彼は中卒で廃車工場で働き、仲の良い友人は外国人労働者の二人。この3人組のコミカルさが良いともいえるんだけど、なんか複雑な気分になるんだな・・・ ギュナムだけは目を見ても操られなくて、そのせいで彼は超能力者を捕まえようとするんだけど、結局彼がその正義感にかられた行動をすることで余計に周りの被害をどんどん広げているという皮肉。男(カン・ドンウォン)のセリフにもお前のせいで人が死んだというようなセリフがあったのだけど、本当にそうだよな・・・と思ってしまうのでした。

最終的にギュナムが一人なぜ操られなかったのかというと、彼自身もある超能力を持った人だったからということだと分かる。序盤、あまりにも力技で男(カン・ドンウォン)を追い詰めようとするので、彼に超能力があると思いあたらない感じではあるんだけど、身体の回復能力がとにかく人並み外れているという超回復力を持っていると言えばいいのかな?それも超能力だもんね。だから彼は首をつられても、ビルから落ちても他の人たちが死んでしまっても彼だけは生きている。交通事故の時も彼の回復力に言及するセリフがあったけれど、実際にそれが明確に分かるのはラスト。

もしかして、彼もその能力のせいで不遇な人生を送ったりしたのだろうか?そこには映画では言及されていないけども生い立ちを見るとなんとなく。

なんか本当にいろいろと複雑な気分になる映画だったのだな。男が誰にも認識されずに生きてきてでもきっと本当は自分の存在を知って欲しいと心の底ではどこか思っていて、そんな彼がギュナムに会うことで初めて誰かに認識されることになってその希望が叶った反面、それは同時にそれまでの彼の生活が破綻する始まりにもなったという。その感情とギュナムの執拗さとかに歪んだブロマンス味も少し感じるし、相反する事項が色んなところで盛り込まれている感じ。それはギュナムの正義感が招く結果に関しても同じ。

 

という訳で超能力者二人のカン・ドンウォン×コ・スの対決は想像とはかなり違う対決でしたが、色々と考えさせられる部分もあり結構面白かったなという印象です。まあ深いことを考えずとも、主演二人がかっこいいのでそれだけでも楽しめる気もするな!カン・ドンウォンもコ・スもどんな髪型でもどんな服装でもやっぱりカッコいいんだなと思い知ったなあ!

 

超能力者が見れるのは・・・



【韓国映画】スパイな奴ら の感想 10年ぶりに指令を受けたスパイたちのドタバタコメディー!

映画「スパイな奴ら」を見ました!スパイものにしてはコメディー要素も多くて見やすいんだけど、スパイの存在がリアルに感じられる環境自体に複雑な気持ちを抱いてしまいますね・・・

 

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前半は、10年ぶりに暗殺指令を受けた韓国に潜入している北朝鮮のスパイたちのドタバタぶりを描いています。銃を山に埋めたらマンション開発されてて見つけられないとか、引っ越しで銃弾を無くしたとか、生活のためにお金が必要で大変ですっかり所帯じみてたりとか。そういう部分がコメディータッチで描かれるので気を抜いて見ていると、実際の作戦に移りだんだんとシリアスな展開になっていきます。ずっと韓国で住んでいてすっかり慣れてしまったスパイ達と、この作戦のためにやってきたスパイたちの温度差が面白くも切ない・・・

ユン顧問(ピョン・ヒボン)の死からそれまでのぬるい空気が一気に変わるのはうまい。カン代理(ヨム・ジョンア)とウ代理(チョン・ギョウン)が昔につきあっていたというのを聞いて、ユン顧問がキム課長(キム・ミョンミン)に「二人はやったのか!?」「やってるな」と何度も聞くんだけど、そんなとぼけたおじいさんが置かれている状況というのが本当は平穏とは程遠い場所だったんだな、って引き戻される感じ。

キム・ミョンミンもコメディータッチの役柄もとてもうまい人だし、シリアスな演技もうまい人なので、一作品の中でどっちの部分もある演技が見れるのは良かったな。アクションシーンも思ったより派手で面白かったです。チェ部長(ユ・ヘジン)がどこまでも任務を遂行しようとする姿もすごかったし。

ふとしたセリフで、ストーリーの中にコントラストを作るのがとてもうまい構成だったなと思う映画でした。ユン顧問のセリフも、チョ部長のセリフもしかり。

 

韓国に住んでいるスパイ4人のキャラ設定もしっかりしていたし、北朝鮮から来たチョ部長もいい味を出してたし、登場人物が魅力的だったので、面白かったなと思います。ラストのキム課長のちゃっかりも面白かったし、私は結構楽しく見れた映画でした!

 

 

スパイな奴らが見れるのは・・・

【韓国ドラマ】私の残念な彼氏 の感想 何をもって残念な人と判定するのかという根本的なことが気になってしまったなー

これもいつか見よう見ようと思っていたドラマ「私の残念な彼氏」を視聴しました。ノ・ミヌの演じるユン・テウンの純粋さとかはドラマ~って感じで面白いなと思ってたんですけど、テウンの残念さがあんまり分からない。結局、どういう尺度で人を見るかにかかっていると思うんですよね。いわゆる一流企業で仕事もバリバリ出来て出世する男が素晴らしい人で、花を愛する出世なんかには興味のない純粋な人が残念な人という見方はあまりにも一方的でつまらないなあって思ってしまう。

 

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別に一般的な評価としてテウンが残念な男かどうかなんてどうでもいいじゃない?自分がその人を好きかどうかなのかなって。プロポーズはサプライズでこういうのじゃないとダメとか、そういう世間の価値観に自分を合わせて生きるのって疲れるよねー。本当に自分が求めているものが自分でも分からないっていうのが一番つらいことだと思う。

だから、IMの社長になる気なんてないと世間の尺度で見ると重大かもしれない地位を簡単に手放せる自分にとって大切なものが何かをしっかり分かっているテウンが実はカッコイイと思うのですよ。

そういう意味では、ユナクが演じた本部長のカン・ヒチョルはまわりに振り回されているように見えて全然素敵じゃないんだな・・・ ユ・ジナを利用して、ユン・テウンを陥れようとしてるのとか、なりふり構わない感じが最高にかっこ悪いですもん。なんだか最後まで見てもカン・ヒチョルの行動は一貫性が無いように思えて、めっちゃイマイチなキャラ設定だったと思うんですけどどうですかね?ユナクの演技もちょっと入り込めてない感じもあったのかな?

ノ・ミヌは冷たい人の役が似合うイメージがあるけど、ちょっと間が抜けたゆるふわなテウンの感じも結構良かったです。意外性を狙ったんだと思うけど、私はわりとすんなり受け入れられて彼は良かった。ユ・ジナ役のヤン・ジンソンも私はわりと好き。優雅な女の時のミンギュの彼女とか、秘密の元彼女とか薄幸なイメージがちょっとあったんだけど、今回のたくましい感じも悪くない。ちょっとドラマがコメディー色を強く出そうとし過ぎてる部分は必要なかったかもとは思いますが。

 

ラブコメなんだけど、何を持って「残念」とするのかという関係ないことを考えてしまうドラマでありました。まあ、極端に悪い人が出てこないほんわかストーリーなので、軽い気持ちで楽に楽しめるドラマではありますー

 

 

このドラマが見れるのは・・・

  

【韓国映画】10億 の感想 オーストラリアのパースの大自然は美しかったがストーリーは・・・

韓国映画の「10億」を見ました~ これはイ・ミンギとパク・ヒスン目当てで見ましたが、生き残りサバイバルゲーム的なお話なので、そのゲームに参加する人数が多いので、他にも割と有名で知っている俳優さんがたくさん出ていました。しっかし、サバイバルゲームと言ったら最後に誰が生き残るかが分からないのが面白いんじゃないの!?って思うのに、そこは冒頭から種明かしされちゃうので、おやおやって感じなんですよね。

 

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結局、プロデューサーがなぜそんなサバイバルゲームを開催したかという理由がラストで明かされるので、1人誰が生き残るかよりもそこがクライマックスだったということですよね。まあ、無作為に選ばれたと思ったメンバーが実は訳あって計画的に集められた人員であった、というのは定石の設定ですが、やっぱりここでもそうだったという訳ですね。

そのサバイバルゲームが行われる場所がオーストラリアのパースなんですけど、私はその景色がなかなか綺麗でいいな~なんて思ったんですよね。夕日とかブッシュとか砂丘みたいなとことか。あんなに大自然が残ってるんだなって思って。
なので、映画の中の登場人物たちが生き残るために必死になっている気分が伝わってこなかったという感じもあるかな。あんなに広大な場所に本当にそこまで監視カメラを設置して、逃げようとする彼らの行動が手に取るように分かるなんてことはやっぱり不可能だなって冷めた気分になりながら見てしまうのであった。

プロデューサー役のパク・ヒスンは、風貌は似合ってて良かったかな。でも近くにいたのに妻を助けずに見ていただけだったという理由でその人たちを殺そうとするのはやっぱりおかど違いだろう。ただ、大切な人を失って空っぽになった心っていうものは何かで満たさないと人間って生きていけないんだろうなとは常々思っているので、彼はその焦点のずれた復讐というものを目的として心に持つことで生きて来たんだろうな、とは想像できる。だからその目的を叶えた時に、すべて終わってしまったんだろう。

サバイバルゲームといってもゲーム自体にもほとんど興味が湧かないようなものばかりだったかな。人間の欲望みたいなものを一番表現していたのが、イ・ミンギの演じてた役だったので見てて興味深かったのはその部分くらい。

茶髪のイ・ミンギは新鮮。今どきの男の子って感じだった。他の人たちは良心を捨てきれない中途半場な人が多かったので、まあそれが普通の人なのかもしれないけれど、極限に置かれたら人間がどうなるのかというところを見せたいんじゃないの?と思うストーリーなのにかなりぬるく感じちゃう。

 

ってな訳で、この映画のどこが見どころだったのかな・・・と考えたところ、オーストラリアの大自然だったんじゃないか、という結論に。私にとってはですけどね。
インターネットで放送されてたっていう設定もあんまり効いてない気がするし、そういう感じでいろいろずれてしまって全体的にイマイチな印象を与えるのかな、と思われる映画でありました。

 

10億が見れるのは・・・