【韓国映画】アシュラ の感想 こんな街には絶対に住みたくないよー!

映画のアシュラ見ましたよー 韓国ノワール映画と分かって見たもののはるかに想像を超える強烈さでありましたなあ・・・

Asura:The City of Madnessという英題がすごくピッタリな感じで、本来正義の味方であるべき警察や検事、そして市長まで悪人しかいなくってまさに狂気の街なんですよね。血を血で洗う地獄絵図なので「うわあ・・・」と思う事間違いなしです。香港ノワールはもう少し人同士の繋がりの義の部分に重きをおいて、その中での意外な裏切りを描くイメージだけど、韓国ノワールはまた一味違うんだなーとは思いました。

 

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チョン・ウソンが演じるハン・ドギョンはやることやることが裏目に出る感じで、どんどん深みにはまって行く警察官。チュ・ジフン演じる後輩警察官のソンモをパク・ソンべ市長の下に送り込んだけど、そんなことをしたら最終的に先輩と後輩のの関係がそうなってしまうって分かってたよね・・・なんて思ってしまった。この部分だけは空しく切なかったなあ。

それにしても、やっぱりこの映画で一番凄かったのはファン・ジョンミンが演じるパク・ソンべでした。気の狂いっぷりが突き抜けててここまで来ると見ててちょっと爽快感を感じてしまうぐらいです。水をこぼした後に乾かすためにズボンやパンツを抜いて下半身丸出しでドギョンと話してるシーンとか怖くて震える。撃ち合いして血が流れてるようなシーンよりも話をしている方が狂気がにじみ出ててゾっとする感じなんですよ・・・

ファン・ジョンミンを初めて見たのはアクシデント・カップルのドンペクという純粋な郵便局員役だったので、この映画の市長役とは180度違う役柄なんですけど、それぞれの演技で役の人になり切っているので全く違和感なく作品の世界にいざなってくれるなあって感心します。マジ凄い。

ハン・ドギョンが同僚を屋上から突き落として殺してしまったシーンからもう嫌な予感しかしない始まりで、その後の彼らのあがきは不毛だなあという虚しさも感じるけれど、やれるだけやり尽くした血まみれな死闘が繰り広げられて迎えたラストはまあ納得感もあってどこかスッキリした気分にもなったような気もする・・・ うーん。どうだろう。まあでもこんな街には絶対に住みたくないね!マジで!

 

アシュラが見れるのは・・・