【韓国映画】ワンライン/5人の詐欺師たち の感想 鮮やかな詐欺の手口に見とれたー

韓国映画の「ワンライン/5人の詐欺師たち」を見ました。詐欺師ものって痛快で面白ことが多いからわりと好きなテーマです。まあ映画もテンポも良く痛快ではあります。めっちゃ良かった、という感じではないけど、まあ面白かったです。

かなり気になるのは邦題ですよね。5人の詐欺師ってどの5人やねんと聞きたくなるような気持ちになります。というのも詐欺師は全部で8人くらい出てくるんで、この中の誰をピックアップして5人としたのか、その意図が気になるところです。見る人によって受ける印象が異なるであろう部分を謎に切り取って人々を迷わせるタイトルにする必要ありますか・・・?

 

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まず、キャスティングがいいですよね。純粋で人を騙すような人に見えないイム・シワンが詐欺師ってのはとてもいい。ほんといい人そうに見えちゃうもん。でも、時折見せる悪い表情もまた板についていて、違和感がなくていい。彼が小柄なのも効いてて、威圧感がないもんなあ。実はそこも良い方に作用してる気がする。

あと、脇を固める共演陣もとても良いです。

一線を引いての詐欺だけを手掛ける詐欺師にチン・グ。お金儲けのためなら人を傷つける事も厭わない詐欺師にパク・ビョンウン。どっちも良かったんですけどね。パク・ビョンウンは曲者っぽいところがめっちゃ好きだけど、良い人を演じてる方が逆に好きなので、この映画ではストレートな悪者役でちょっと物足りなさはありましたねー 私は彼についてはこの恋は初めてだからのマ・サング役が一番好きー!

他にもイ・ドンフィやキム・ソニョンの安定感に、ワン・ジウォンは悪い女を分かりやすく演じるのが似合っておりましたね。警察側の孤軍奮闘の刑事役のアン・セハも良かったですし。彼からなら逃げおおせちゃう感じある。

ストーリーとしては、詐欺という犯罪を扱ったものなんだけど、現在の義賊的なノリの映画なのかなって思います。群盗を見たところだし、ちょっと似た空気を感じたなあ。詐欺で手に入れたお金を困った人達に配ったし。

しかし最後も逃げおおせて痛快っぽいのにあんまり気持ち良くないのは、一人に罪を被せた感じになったからかな。もちろん、彼は極悪非道なんだけど、そうだとしても詐欺という始まりは同じ訳なので、そこの一線の引き方は人によって違うのだろうし。なんも解決してないような気がしちゃうのよねえ。

でも多分切り捨て御免の時代だったら彼らの存在は誰も傷つけてないし(室長達は除く)、やっぱり義賊ってことになるんだろうな。時代劇の義賊だと痛快な気持ちで見終わりそうなストーリーなのに、現代劇だと釈然としないと思ってしまうのは現在の法律という概念のもとの教育を受けているからなんだろうな。無意識のうちに自分の判断基準もそこに沿っているから、架空の話だよーと分かっていてもそう感じてしまうもなんですねー

一定の面白さはあるんだけど、走り抜ける面白さって感じではないのは、2時間以上という長させいかもしれないし、他の部分かもしれないかなー まあでも彼らの鮮やかな詐欺の手口は大変興味深かったです!

 

ワンライン/5人の詐欺師たちが見れるのは・・・