【中国映画】ドラゴン・フォー2 秘密の特殊捜査官/陰謀 の感想 冷血が全然クールじゃない

さて、ドラゴンフォーの続編の2がGyao!にて配信されたので、さっそく見ましたよ!ちなみに更に続編の3も配信してくれるみたいなので嬉しい。むしろGyao!で配信されるまでその映画やドラマの存在を知らないなんてことも多いので(このシリーズもそうだし!)本当に有難いです。感謝~

さて、今回は神侯府のメンバーの信頼関係を揺さぶるような陰謀が仕掛けられ、そして結果的に彼らの悲しい過去も暴かれてしまうというストーリーです。まあね、そんな簡単に仲間割れするんかい!?とはツッコミたくなりましたけどね。ほら、あの時代の人ってすぐに義兄弟になって仁義を貫くみたいなイメージなのにそうじゃないのねって拍子抜けというか、そんな感じ。

なんといっても冷血が全然、冷血じゃない。熱血という名前でいいんじゃないかってくらい熱すぎる。ここはもっとクールビューティーっぽい方が好きなんだけどなあ。単純すぎて、すぐに暴走して、全く知的な人物に見えない感じで、魅力に欠けますね。狼の血が入ってるし、短気なのは分かるけど、曲がりなりにも捕吏なんだから、もう少し思慮深くてもいいんでは?と考えてしまうのだよ。

あとね~ 無情も悲劇のヒロイン気取り過ぎるんだなあ。「そうやって事実を隠して騙したのも私のためっていうんでしょ!」って言いはなつ無情が完全にただのめんどくせー女みたいになってしまったーってこれまた残念に思ってしまった。みんな、あなたのことを本当に大切にしてるんですよ・・・ もちろん、不幸な身の上だとは思うけどさ。だからって他の人を傷つけてもいい理由にはならないもんなあ。

それから、無情の足が、鉄手の発明品の鉄のギプスみたいなのをはめると完全に歩けるようになってて、後半は足が不自由という設定があって無きが如しになっていたのはちょっと笑った。こういう何でもありなところは嫌いじゃない!でもちょっとツッコミは入れたくなる~

冒頭のシーンでは、こんな風に寄り添う冷血&無情がとてもいい感じで素敵(この時のカメラのアングルの寄って行き方もいいんですよ)~って思ったんだけど、最後まで見たらあんまり二人に魅力を感じなくなってしまったよ~ あれれれ?1の時はとても好きだったのになあ。これは、次の3で盛り返してくれることを期待するしかない!

あと、今回はアクションシーンを見てると、まるで格ゲーを見てるみたいだなあって気分になりました。いわゆる大技が決まるとキックやパンチから青や緑の光が出るよ!みたいな。そして諸葛正我と無情が入れられる牢屋が謎にダンジョンみたいでこれまたゲーム感が増します。

そんな中で一番好きだったのは、霊芝やら術やらを使って蘇らせられた安世耿の造形ですよね。あれは菌糸なのだろうか、グロテスクとも言えるかもしれないけど、すごいと思いました。一度死にかけたことで欲望を捨てられた彼の存在も魅力的に見えたしなあ。

なので、私としてはあんまりピンと来ない2だったのですが、最初の方は面白かったのですよ。いつの間にか町の情景が碁盤になってシーンが転換してるのとか、諸葛正我のセリフとかね。でもだんだんとあれあれ?って気分になってしまいましたねえ。やっぱり続編って期待が大きくなり過ぎるものなのかもなあ。3はそういう気持ちを捨て去ってまっさらな感情で見ることにしよう!そうしよう!

 

ドラゴン・フォー2 秘密の特殊捜査官/陰謀が見れるのは・・・

【韓国映画】詩人の恋 の感想 そう言ってくれるなら一緒にいれなくても大丈夫なのかもしれない

詩人の恋を見ましたよー 主役のヤン・イクチュンって俳優さんだけど、監督もしていたり、日本の映画にも出ていたり、賞もたくさん取っていたりして凄い人なんですねえ!全然知らんかったなあ。私の中では彼はムショ帰りのやっかいな兄のイメージなんですよ・・・ これは完全に優しい男大丈夫、愛だの影響ですね。まあ反対にそれがリアルな記憶として残るほど、鮮やかな演技だったとも言えるんだろうなあ。

なので、今回「詩人」役と聞いて一体どんな感じなんだろうと興味津々でした。韓国映画やドラマを見ていると、詩が登場することが多くて、ああ素敵な詩だなあと思うことも多いんですよね。だけど日本の映像作品ではそう感じたことが無くて。だから日本よりもきっと韓国の方がもっと日常に詩が結びついて慣れ親しんだものなのかなあって気がする。それとも日本でも私が見てないだけかしら。今度本屋さんに行く機会があったら、詩のコーナーがあるかチェックしてみようっと。

ストーリーはなんだかつかみどころがあるようで無いような気分になりつつ見ていたのでした。テッキのセユンに対する思いが「恋」というには複雑な絡み合った思いにだんだんと育っていくのは興味深かったです。恋に落ちた瞬間のそれはドーナツ屋のトイレで盗み見たセユンの行為中の表情で、確かに欲情したのはその後の結果(子どもが出来た)からも分かる訳ですが、その後は彼の現状への同情やまるで父親のような感情にも見えたりもして。ああ、なんだか不思議だなと思いながら見ていたのです。

結果的にどうなんだろうな。性別とかは置いておいても、守りたいと思えるのはやっぱり愛なのかもしれないね。

そして、最終的にはすれ違ってしまう二人で、それぞれタイミングが合わないのだけど、「一緒に行こう」というその言葉をもらえるだけでもういいんだよね。それをくれたらもう一人でも生きていける気がする。そういってくれる人がいたという事実があれば生きていけるというか、そんな感じ。だから、なんだか彼らの道が分かれてしまった気がしないのでした。結局、現実的な道を選んだようで、実は観念的な思いを持ち続ける道を選んだような、そんな気がした。

愛って何なんだろうなって、改めてそんなことを考えた映画でした。あ!とりあえずドーナツをむさぼり食べるテッキは最高に可愛らしかったですよね。そして済州島の風景も美しくてそこも良かったです。ところであの謝礼金は、セユンのおかげで子どもが出来たことに対してなのか、彼に会ったことで色々な感情を知って詩人として成功できたことに対してなのかどっちかな?それともどちらに対してもなのかな~なんてちょっと考えちゃった!

 


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【韓国ドラマ】ボイス2 -112の奇跡- の感想 イ・ハナ&イ・ジヌクのコンビも良い!

ボイス -112の奇跡-の続編、ボイス2の視聴後の感想でございます。まあこちらもかなり前に視聴済み。Gayo!で配信が始まってるのを見つけて、そういえばそろそろボイス3も見なきゃなと思い出したんだけど、先に2の感想を書いておかないと、完全に混ざっちゃいそうなので、急いでしたためている次第であります!そもそも、2のラストは色々なことが明かされず、to be continuedで終わるので、これから視聴する方は最初から2と3を続けて見るのがおススメです。でもこうやって続編が次々と製作されるのは、人気のあるシリーズだからこそですよね。その理由も分かる気がします。

まずキャスティングがいいんですよね。冷静なカン・グォンジュ(イ・ハナ)とのコンビには熱い男が合う気がするんですが、前作のム・ジニョクゴールデンチーム長(チャン・ヒョク)に引けを取らないくらい、今作からの出動チーム長のト・ガンウ(イ・ジヌク)ともなかなか良いコンビネーションです。明らかに「犯人」は別に存在するんだけど、その逮捕を目指すという共通の目的の前に、仲間内で疑ったり、反発しあったりして信頼しあうようになっていくのが、このシリーズの醍醐味だよなあと思います。

実際、起こる事件の被害者がほとんど関係者で標的になる設定が多すぎるのはどうなのか・・・と思ったりもしちゃうし、1の時はかなーり抵抗があったんですけど、2からは犯人もまあまあ彼らと近い場所にいる人だから、なんとなく納得させられる感覚もあるかなあ。慣れただけかもしれないです。次はどの関係者が狙われるのかな~と予想までしながら見てたもん。ううむ。まあ設定上仕方ないとはいえ、しょっぱなからチャンチーム長がやられますしね、そこですでに容赦ないなあとは思っったし、やられる内容も容赦ないしなあ・・・

そういう点を差し引いても、12話を一気に集中して見させる吸引力があるドラマですよね。だからこそ、その熱さを持って3も見ちゃう方が面白いよなあと思いますけども。

さて、ゲスト的に出ててちょっと良かったのが、イ・ジョンシン!今回は殺人鬼のサイコパス野郎って感じの役なんですが、今まで優しくてぽわぽわ大型犬のイメージがあったんですが、いやいやこういうのも出来ちゃうのね~という発見。にじみ出る狂った感じが最高に怖かったですよ・・・

あとはネット配信のコ・ダビデ役でパク・ウンソク。見たことあるなあと思ってたら、ジャスティス-検法男女-のカン弁護士ですね。アチアラの秘密の高校の美術教師も彼だったんだなー なるほどなるほど。ちょっと無機質っぽい感じがどっち側の人間も演じられそうだな、などと思っているのでした。

最後にクァク・ドッキ役のアン・セハも良かったですよね。良心との間で揺れる感じ。主役を演じるタイプの役者さんではないけれど、彼でないと出せない存在感のある人だなあ。だからこそ色んなドラマで見るんだろうなと思うんですけどね!

そんな感じで、感想を書くことでうまい具合にストーリーもおさらい出来たので、心置きなく、3の視聴に進もうと思います!どんな決着を見るのか楽しみ~

 

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【トルコ映画】昔々、アナトリアで の感想 映画館で見て蝋燭の光に息をのみたかった!

第64回 カンヌ国際映画祭のグランプリ作品ということで見てみた映画「昔々、アナトリアで」ですが、これがなんだかとても好きだったんです。はっきりとした真相が明かされない故か、それが逆に深い余韻を残すのでした。

アナトリアというと、トルコのアジア部分を指すようですが、映画の中で「早く遺体を見つけてアンカラに帰るんだ」というセリフが確かあったように思うので、アンカラに行ったことがある私は、あの辺りなのかな・・・なんて想像しながら見ていました。私が行ったのは都市部だったので、アンカラの近郊にはあんな美しい風景が広がっていたんだなあ、と思いを馳せていました。

ストーリーの大筋としては、殺人事件の実況見分のために遺体を埋めた場所を探すロードムービーとでもいうんでしょうか。容疑者がなかなか埋めた場所を言わないので、警察、検察、医師などがあっちやこっちやと振り回される道中を覗き見てるような体裁です。

移動中のおじさんたちのお話が面白かったり、風景が美しかったりするので、ただぼんやりと見ていることも出来る感じで、そうやって見ていると何も分からなかった・・・なんてことになりそうなんですが、本当はそのひとつひとつしっかり考えて構成されていたんだなあとハッとする部分もあるというか、そんな感覚です。

そのまま容疑者に振り回されたまま終わるのではないかと思っていたら、途中で寄った村での停電がきっかけとなって、物語は転換点を迎えます。停電の中、ろうそくを持ってやってくる村長の娘の光に照らされた姿の美しさに驚きます。映画の中の登場人物たちも息をのむのですが、画面の外側の私たちもその美しさに目が覚めたのか、むしろ夢の世界につれていかれるのか分からないような感覚になります。これは映画館で見たかったなあと思いますね。この暗闇の中で急に光を灯すというのは、催眠や詐欺師の使う常習手段ですが、非常に催眠にかかりやすくなる環境と聞いたことがあります。ここでは観客をだますために使われてる訳ではないのですが、このシーンの後、容疑者は遺体を埋めた場所や、どうしてそんなことが起こったのかを明かすことになります。その他の人々にも心境の変化を与える機会になるんですが、そうなるきっかけとしてこういうエピソードを持ってくるのが、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の本当に凄いところだと思うのでした。このシーンだけでも見る価値があると思う。

登場人物のセリフから考えると、殺人では無くて自殺だったのだろうかとも思うんですが、視聴する人の「死」の捉え方に解釈を任されているような気もします。この映画は、難解でもあるけれど、自分が見て感じた印象をそのまま受け止めたらいいのかな、なんて思ったりもする。しばらくたってもう一度見たらまた違う印象を受けそうな気がする映画なのでした。監督のヌリ・ビルゲ・ジェイランに俄然興味がわいたので是非他の映画も見てみたいと思います!


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【中国映画】ドラゴン・フォー 秘密の特殊捜査官/隠密 の感想 特殊能力を持った四大名捕が活躍!

「ドラゴン・フォー 秘密の特殊捜査官/隠密」がgyao!で配信されていたので見ましたー タイトルを見て、ドラゴンと来たら中国、フォーと来たらもしかして四大名捕じゃないかとピンと来たんだけど、実際にその予感は当たってました!おうちで配信を見てるとわりと途切れ途切れで見てしまうことも多いんですが、一気に見ちゃったので、私好みだったようであります。ちなみに2と3もあるみたい。2も続けてGyao!配信が決まってるので絶対に見ますよ~ 色々手当たり次第に見てるつもりなのにまだまだ存在を知らない、そして未見の作品がいっぱいあるなあ・・・ そして書けていない感想が溜まっていくのであった(遠い目)

四大名捕といえば、私が見たのは中国のドラマ四大名捕~都に舞う侠の花~で、こちらもイケメンぞろいで見てて楽しかったんだけど、今回見た映画はまた違った風味。超能力と奇術戦争みたいになっててファンタジー活劇って感じかな。こういうジャンル嫌いじゃない私は好きでしたわ~

さて、その四大名捕の4人のメンバーはこちら!

冷血がダン・チャオ。狼と人間のハーフなのかな?怒ると狼化します。熱い男って感じで、あんまり冷血って感じはしない。そしてモテモテ。

追命がロナルド・チェン。お酒が大好きで足が強い。キックすると青い光が出るよ!

鉄手はコリン・チョウ。頭までタトゥーの入ったバッキバキボディー。車いすを作ったり、剣を作ったりと手先も器用で強い。

そして紅一点の無情がリウ・イーフェイ。彼女めっちゃ可愛いですね。ムーランの予告とか見てもあんまり美しさが分からないなあなんて思ってたけど、いやいや素晴らしい存在感。地味な恰好をしていてもそこに花が咲いてるみたい。

下半身が不自由な設定で車椅子に乗ってるんだけど、いわゆるエスパーなので心も読めたり、手裏剣みたいな武器も飛ばせたりと万能。

ドラマでは無情が男性だったけど、こちらでは女性なのですが、どちらが原作に忠実なのかな?まあここが女性になることで、姫瑶花と無情の冷血取り合いバトルが勃発して面白くなってる気もします。

その他、神侯府の仲間に見知った顔も!

諸葛正我役でアンソニー・ウォン。神侯府のボスが彼だったことで、あれこっちが正義側だっけ?悪の方だっけ?とちょっと考えちゃった・・・ 完全なる先入観。

吴映洁は四大名捕のドラマの方にも出てましたね。両方出てるのは彼女だけかな~

そして、つい先日ミッション・デブポッシブルで見たパオ・ベイアルも発見。こうして見ると、あのデブメイクはそのままの顔だったなあと思う。

そして親王役でレイ・チーホンが!ラスト近くで味方だと思っていた親王ももしかしてちょっと悪い方の一味?と思わされるところがあったので、続編ではその辺が明らかになるのでしょうか!?

監督がゴードン・チャンということで私には慣れ親しんだ香港映画のノリですごく楽しめちゃったなあ。そうそう謎に入浴シーンなどがあるところは、彼の画皮を思い出したりも。こういう特殊能力を使うわ、空を駆けるわ、神兵を作り出すわって感じで現実離れしてるのがむしろいいんですよ。それが何か?って感じであまりにもそれが普通で当たり前な感じがね。面白かったです。はい。

ドラゴン・フォー 秘密の特殊捜査官/隠密が見れるのは・・・