【香港映画】ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌 の感想 銃撃戦も爆発も派手~!

「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌」を見ました!こちら、タイトルに男たちの挽歌とありますが、ジョン・ウーが監督というのは同じですが、あの一連の作品とは全く違う内容です。ただ、挽歌という言葉が似合わないでもないのです。だからいつも邦題になんやかんや言う私ですが、まあこの場合はつけたい人の気持ちは理解できるかな~なんて思うのでした。

 

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ジョン・ウー作品は銃撃戦やら爆発シーンやらが凄いですけど、彼の作品のかっこよさって「粋さ」から来てるんじゃないかな。

そういう意味では彼の表現したい「粋さ」を体現してくれるのが、チョウ・ユンファなんだと思うんですね。ほんとふとしたしぐさとか、行動とかにあらわれるもの。彼の存在がジョン・ウーの思う粋さのアイコンなんだろうなあ、なんて思う。

だから、ダブル主役な作品であるとは思うし、トニー・レオンは演技はさすがなんだけれど、その粋さの部分ではやっぱりチョウ・ユンファがその存在でメインになるんだろうな、と思うのでした。

こちらの映画は冒頭から飲茶屋での激しい銃撃シーンが繰り広げられるのですが、國村隼が殺し屋で出演しております。そのシーンで出番は終わりですけど、存在感があって良いです。目つきが最高です。

いやーあの飲茶屋でのおじさん達の鳥自慢しあう感じいいね。古き良き香港というイメージですね。ああいうお店は今はないんでしょうかね?そういう意味では、こうやってフィルムに残ってるのは良いですよね。日本ももっと今の風景を色々作品に残してこ!

そして、ジョン・ウー監督も出演しております。教官役でかなりセリフも出番もあります。私、彼のじとっとした存在感もわりと好きです。

アンソニー・ウォンも悪役で出演してますが、若い!彼はうまく行かないなら全部壊しちまえ!みたいなやばい奴。殺し屋も一般人も関係なく殺しちゃう。反対に彼の部下の殺し屋役のフィリップ・コクは、殺し屋にも一定の超えてはいけない一線があるという意見のある人。トニーとの撃ち合いでも一般人には移動しろって指示するしね。だけど結局、片目の殺し屋は、血も涙もないジョニーにやられちゃうんだけど、その前のシーンがあることで、映画自体の印象が全く変わる。まあそうじゃないと、飲茶屋やら、病院やらで銃撃戦も爆破もおかまいなくしてるからかなり非道な映画になっちゃうか・・・

あんまりにも火薬の使い方が激しいから途中で凄いなって笑いがこみあげてしまった!やっぱりジョン・ウーすごいなあ。半端ないわ。この映画が彼のハリウッド進出前の作品だったんですね。このなんともいえない衝撃は国境を越えるんだなあ。

ラストはこれってオープンエンディングなのかな?実は私はバッドエンディングと受け取ったんだけど、素直にハッピーエンディングと受け取ることも出来るのか・・・ このパターンは男たちの挽歌の時みたいに万が一の続編の余地も残してたのかななんて邪推もしつつ、まあそうでなくとも好きなタイプのラストでした。

 

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