【韓国ドラマ】九家の書 の感想2 書き忘れていたこといろいろ

九家の書はとても好きなドラマだったんですが、
その理由の一つはどの役者さんもそれぞれの役柄にとても合っていたこと!

悪役を演じていたイ・ソンジェもかなり良かったなあとしみじみ思います。

現代劇より、時代劇の方がステキ。
このチョン・グァヌンはかなりの極悪人だけど、下品にならずに残忍な男を見事に演じていました。

でもどこか色っぽくてでも本当に悪い人で憎らしいんですけど、なんだか品があるのですよねえ。
現代劇で見たのは途中挫折の怪しい家政婦だけなのですが、その時は普通のおじさんだと思ったけど、この役ですっかり気になる存在になりました。
時代劇では王の顔を見たけれど、それとはまったく違うし、とても素晴らしい。
っていうかこの色合いのお召し物凄いね?着てるのも着こなしてるのも!!!

 




 

そして、このドラマでは、なんといってもチェ・ジニョクの存在感が光ってました。
私は基本的に妖怪に肩入れするタイプだけど、普段そうではない人でもウォルリョンに肩入れする人は多かったのではないでしょうか?

それくらい良かった気がしますー!
そしてその余韻のまま、チェ・ジニョクが主演の傲慢と偏見を見始めてしまいましたよー!

最初の頃の人間に恋をしてはしゃいでる無邪気なウォルリョンも良いですが、悪鬼になって蘇ったウォルリョンがなんといっても最高。美しい!!!
私は冷酷で美しい鬼が好きなんですよ・・・ああ

しかし、このドラマを見るまでこんなに古装が似合うと思っていなかったので意外でしたが、切れ長の目ですもんね。
こんなに綺麗な人だなんてこのドラマを見るまであんまり気づきませんでした。
もっと時代劇にも出ればいいのにな!
まあでも普通の役人とかの姿が似合うかどうかは分からないけども。
また妖怪やって欲しいわあ~(希望)

 

という感じで、主役以外のそれぞれの役者さんがとても良かったなあと思うのです。
あとは武道を極める人の話でもあったので、道についての台詞が多かったことも私の好きなところです。
それと、ヒロインのヨウルの性格がとてもとても好きでした。
可愛いけど、男っぽくまっすぐですっきりしている素敵な女性で良かったな!
春花館の妓生たちの主人も四君子のひとりでカッコ良かったなあと思います。
考えてみたらかっこいい女性が出てたこともこのドラマが好きだった理由かもしれません!

 

九家の書 ~千年に一度の恋~が見れるのは・・・


 

【韓国ドラマ】九家の書 ~千年に一度の恋~ の感想 人生訓も多くてなんだかためになった!

九家の書を見終わりました!
チェ・ジニョクの九尾狐なのかな?神獣役がとても良かったし、人間のイ・ヨニとの恋も切なくて大いに盛り上がったものの、2話でもう二人が出てこなくなると分かってからは、これから先の主役はイ・スンギとスジかあ・・・とテンションが下がってしまってちょっとだけ立ち止まってしまいました。

そうだったんですが!

見始めたら止まらなくなってあっという間に最後まで見てしまいました。
結論から言うと・・・
とてもとても面白かったです!

考えてみたら、私の好きなファンタジーものな訳です。
そう半人半獣の悲しみとかそういうの大好きなんでした。
時代劇は真面目な歴史ものよりこういうのの方が好きだな~
夜警日誌も好きでした。そう!そういう妖怪とか鬼とか出て来るのがなんでもありでいっそなんだか楽しめる。

 




 

面白いところはたくさんあったのですが、一番心に残ったのは、イ・スンシンや無形刀館の先生がガンチに教え諭す際に伝える言葉たちです。
人生訓とも言える言葉たちは、なんだか心に染み入ってぐっとくる場面も多かったのです。

そういう精神がドラマを通じて貫かれていることが感じられて、例えばスジが演じるヨウルが未来を怖がって今という時間から逃げたくないと瞬間瞬間をしっかり生きようとするようなそんな姿勢がすがすがしく美しかったり、そんなところも良かったです。

イ・スンギとスジは特に好きでも嫌いでもないな~という印象の俳優さんだったのですが、このドラマを見て、なかなか良いなと思いました。
終わりに近づくにつれ、この二人の切ないやり取りに何度も泣きそうになってしまうくらいでした。
スジの刀さばきも1人で型を踊っている時は、どうかな~?と思っていたのですが、闘うシーンではなかなか様になる姿を見せてくれました。
体幹がしっかりしていて回転が美しい!

ソンジュンもどんどん剣さばきが良くなって行ったんですよね。
彼はあんまり体幹がしっかりしていないタイプだけど、イケメンバンドの時とかはその走る時に揺れる感じがむしろ良かったりしたんだけど、武術となるとまた違いますなあ。
でも、背の高さを生かした重心が下にある、しなる感じの剣さばきがだんだんキレイに見えてきてそれはそれで!という気になりましたね。
ヨウルへの淡い恋心とかそういうのはしっかり伝わって来てなかなか彼も良い演技だったな~
途中から髪型はもうちょっとどうにかならんのか~と思ってたけどw

でも、やっぱりなんといってもチェ・ジニョクが一番深い印象を与えた気がします。
2話くらいでもう出てこないだろうと思っていたら、千年悪鬼として蘇るんだけども!
その時の黒い装束のチェ・ジニョクの壮絶な美しさに息を呑みました。
相続者たち運命のように君を愛してるなどで背が高い人だなあとは思っていたくらいで、こんなすごい印象を残すことが出来る役者さんだとは全く気付いていませんでした。
圧倒的な存在感!
これは主役を演じてるドラマを見なければだな~




そして、登場人物が多いドラマにありがちな、あれはどういうことだったの?みたいな感覚もなくて、どうなるのかな~と感じた疑問点はきちんと回収されて終わったのが良かったな。すっきりしますね。

 

ソファが、実は日本に渡って生きていたという下りも無理がなかったし。
日本に商団というものがあったのかというと無かったような気がするけど、その宮本商団の人を演じてた人の中に一人ちゃんとした日本語を話す人がいる!と思ったらどうやら大谷亮平だったようですね。韓国ドラマで初めて見かけました。

そしてその他のシーンの日本語はかなり怪しくて、「日本に帰る期限は3日後だったな?」という質問に突然「そうや!」とか返事してて、(ちなみに字幕は「そうです」)突然、大阪弁かい!とツッコミを入れそうになりました。
いや、大阪から来た商団という設定だから間違ってはいないけど、でも上司に言う言葉ではないのだ~!

あとはユン・セアが演じる団主がめっちゃ派手な振袖を着てて、ああ振袖は未婚の若い人が着るんですよお~とかやっぱりどうしても気になってしまいますよね。
でも、反対に考えてました。私が外国の民族衣装を着るとしたらやっぱりなかなか細かいルールは分からないからとんでもない着こなしになってしまう可能性もあるんだなあと。
祝い事に喪服的なの着ちゃうとかありそう・・・
そういった細かいことまで考えると文化って奥が深いなあと、そんなことを思ったり。

 

「九家の書」は九尾狐一族の書という意味だったのかなと私は思ったのですが、結局現実にそれが存在すると思うのがどうかがドラマの終わり方に対する満足感の分かれ目なのかなと思います。

私は本当は存在しないのかもしれない、と思ったのです。
100日の修行を乗り越えられたなら、人間にならずとも人間と一緒に生きていける、のかなと。

人間になって一緒に年を取っていきたいというガンチの願いも理解できますが、半人半獣という存在のそのままを受け入れてくれる相手が見つかったならそれも幸せなことかもしれないと思ったのです。
そして、また千年後でも会えたなら幸せですね。

最後も希望がある終わり方で、あ~面白かった!と思えました。

とても好きなドラマでした!

 

九家の書 ~千年に一度の恋~が見れるのは・・・