【中国ドラマ】双程(そうてい) -A Round Trip to Love- の感想 激しいなあ

「双程(そうてい) -A Round Trip to Love-」の視聴を完了しましたよ~
こちらのドラマのジャンルは中華BLと言えばいいのかな?私は特段好んでBLドラマを見る訳ではないんだけど、最近めちゃめちゃいっぱいGyao!で配信されてましてね。人気があるんだな~と思って、たまには見てみよっかな~とピックアップしたのがこの作品だったのですよ。

選んだ基準はタイトルクレジットの文字が美しく達筆だったから。美しい文字は中国ドラマを見る時の楽しみのひとつですよね。それと前後編で短くて見やすそうだったから。そんな感じの理由で選んだよ!

それくらいの気持ちで見始めたら、初っ端から激しい展開!
いきなり主役のうちの一人が訳も分からないうちに撃たれる!!!
その上、中国ドラマだと思ったのに、韓国語が聞こえて来るぞ???
というところから始まって、BLだからという理由のせいじゃなく、あまりにも激しいストーリー展開に時々「うほっ」とか「ひょえ~」とか奇声をあげながら見ることとあいなりました。

ストーリーは完全にメロドラマですわ。真面目なイーチェン(亦辰)と陽気な御曹司 ルー・フォン(陸風)の一途な恋がメインです。

イーチェン役のホワン・ジンシャン(黄靖翔)の醸し出す風情は子犬みたいで漫画から抜け出してきたようです。有名なコスプレイヤーらしいんですけど、確かにそういうお衣裳がとても似合いそう。反対にルー・フォン役のガオ・タイユー(高泰宇)は、体格も良く真っすぐに愛を表現する熱い男。アッチアチだよ。ほんともう。

最初のうちはラーメン一緒に食べたりとラブラブで無邪気に愛し合ってるんだけど、色んな障害に阻まれて、それでも愛を諦められない後半はルー・フォンの愛情がどんどん狂気じみてきて、大変ですよ。ふぇーい。

なかなかにお耽美なシーンもいっぱいあって、私はわお~!って感じでただただすごいな~と思ってたけど、この辺りが萌えシーンというものなのかなあ。まあでも美しく撮影されてるし、俳優さんたちも熱演してて凄いです。「すごい」しか言ってないな。私の語彙力どこ行った・・・ あ、でもいくら好き同志だとしても、無理強いはダメ絶対。あれは犯罪レベルなので、あくまでもドラマの中のファンタジーとして考えないとだなと思った。

しかし、人を愛してるだけなのに、まわりを傷つける結果を招いてしまうのがとても悲しい。それぞれの母親も父親も子の幸せを願っているというのに、結局は人間は自分のものさしでしか世の中を見れないので、自分の思う幸せの形と本人が望む幸せの形が違うと受け入れられないという。自分以外の誰のことも自分の思い通りには動かせないという事を諦めるというか、受け入れることが出来たらもっと世の中が幸せになるのにな、なんて最終的には壮大なことを考えさせられちゃったな・・・

 

双程(そうてい) -A Round Trip to Love-が見れるのは・・・


【韓国ドラマ】 リターンー真相ーの感想 メインの登場人物が多過ぎる

リターンー真相ーの視聴を終了いたしました~!
さてこのドラマ、なんと主役が途中で変わってます。たまに韓ドラニュースみたいなのがツイッターのTLで流れて来て、○○がドラマ降板で△△に変更なんてのを目にすることはあるんですけど、実際にそのドラマを見たのは初めて!

タイトル前の画像は12話から変わってました。コ・ヒョンジョンからパク・ジニへ。
いまどき画像修正なんて簡単に出来るもんね。演技自体は8話の途中から交代してるみたい。

プロデューサーともめて降板という話だとか?私は当事者ではないので詳細は分からないのですけど、出演シーンの少なさというのだけが理由じゃないようは気はするかな。脚本的にも構成的にもちょっと無理があるように感じた部分も多かったし、色々理由があるのかもしれないな~ この辺はあくまでも私の想像ですけども。

ストーリーの大筋は、19年前に娘を殺された母が名前も顔も変えて弁護士になって復讐するというもの。その復讐の相手が少年4人なんですが、彼らは財閥の金持ちでその後もやりたい放題のろくでなしなんですねえ。その彼女が緻密に立てた計画で彼らを追い詰めて行くってな感じ?

そこに刑事が絡んできたり、復讐相手の妻(彼女は元弁護士で主役と知り合い)やら、同じよう相手に復讐をしたい同志たちが絡んできたりします。そう考えると主要人物が多すぎるよね。そのせいもあって主題が散漫になっている気がします。

実際のところ、少年法に対しての問題提起がしたかったのか、財閥が事件をもみ消してやりたい放題という事に関しての問題提起がしたかったのかが分からない。少年4人を財閥にしてしまったことでその辺がごちゃごちゃなんですよね。そして彼らの仲間割れを描きたかったから4人にしたんだろうけど、彼等それぞれの背景はもっと丁寧に書いた方が良かったとは思うし、ろくでなしなやり取りネタはそこまで必要だったかなと思ってしまう。醜悪さを強調したかったのかもしれないけど、いらない部分も多かったかなと思っちゃう。

そして刑事も実は少年時代に殺人をしてしまった経験があるが、ちゃんと更生して真面目に働き、殺人相手の父親とも和解をしているという描写があります。おそらくこれは4人組との対比として描きたかった部分だと思うんですが、全く効果的ではないです。ただ、この部分があるのを考えると、やっぱり少年法の功罪について書きたかったのかなと思いますね。

あとは、チャ・ジャへはクム・ナラと知り合いだったんなら、カン・イノとの結婚は止めなよとかね。その部分も計画のうちなんだ(違うかもだけど)としたら残酷過ぎない!?ナラだけの問題じゃなくて、あとでイノのしたことを知ったらその子どもはどうするのとか思っちゃうね~

めっちゃ気になることがあって、殺し屋又は便利屋が出てくる時って必ず黒ずくめでキャップかぶってて顔が分からなくなってるんですけど、なぜか首にタトゥーがはいってるのはなんでなんですか?これね、このドラマだけじゃなくてプレーヤーでもそうだったんですよ。首だけじゃないな、手の甲とか手首とかわざわざ覚えて下さいみたいな場所なことが多い。もちろん、ストーリーの展開上、その人が誰か気づかれないと話が進まないっていうのがあるのかもしれないけど、いつもそうなので「またか・・・」と思っちゃう!

こうやってまとめて見ると、主役降板騒動には関係なく、私はあんまり・・・という感じだったかな。ただ、ラストのチャ・ジャへの選択は、復讐する対象として「娘を守れなかった自分」も入ってたのかもしれないなと切ない余韻が残りました。19年前に彼女の心はもう死んでいたから、何でも出来たのかもしれませんね。そういえば、彼女の部屋は生活する人が住むような家では無かったな。

おそらくこのドラマは、こんなにいっぱい色々をてんこ盛りに詰め込むより、削ぎ落とせばもっと良い作品になった気がします・・・

 

リターン -真相-が見れるのは・・・



【中国ドラマ】雲衣坊 ~糸に秘めた恋~ の感想 美しい衣装がたくさん!

「雲衣坊 ~糸に秘めた恋~」の視聴完了しました!
ジャンルはラブコメなんでしょうけど、最初の数話はナンセンスギャグの応酬というか、武侠なぶっ飛び少女と自意識過剰の勘違い店主のとんちんかんなやり取りに苦笑って感じで見てたんです。だけど次第にそのノリにすっかり慣れてむしろ楽しくなってきて夢中で見ちゃってましたね~

さて、ヒロインのジン・ウェンシンはファニーキュートな雰囲気。はちゃめちゃなジウアルがとても合ってました!とびきり美人って感じではないんだけど、お茶目でだんだん可愛く見えてくる。ジウアルの性格も好ましくてですね、嫌味なくはっきりきっぱりしたところがいい。イジメられても全然負けないのよね。こんな性格いいな。

そして、雲衣坊の店主、天才仕立て家のルオ・インランをクリス・スンが演じてます。はじめのうちはナルシストぶりが度を越してて、逆に笑っちゃうんだけど、その空回りが最高です。だんだんとジウアルに首ったけになってくるととても優しい表情になって、こんな顔も出来るんだ!とめっちゃイケメンに見えてきます。もちろん最初から綺麗なお顔立ちなんだけど、クール過ぎると怖い印象があるかな。まあクリス・スンと言えば、どうしても私は将夜の隆慶を思い出しちゃうんですよね。あれは強烈な印象を残す役ですからね。あの役に比べたら、普通の思った通りのイケメン役という感じで、こういうラブコメにも出てるのねって勝手になんとなくホッとしちゃった!笑

そうそう、そういえば彼は韓ドラ「猟奇的な彼女」にも出演してて、清の皇子ダルハン役が彼だったらしい。確かに切れ味鋭い目をしてる人だったなと思い出しました。ほ~

そしてこのドラマのお楽しみのひとつは、タイプの違うイケメンたちの登場でしょう!最後までジウアルを思って尽くしまくる男、裴卓役の范曉東。彼こそが本当に漫画から抜け出してきたような絵にかいたようなイケメン。少し昔の時代のスーツを着ている姿が素晴らしく美しいです。ふわふわな髪型のスタイリングも相まって素敵過ぎますよ・・・

なんですが、こんなイケメンが結婚式で花嫁を奪われて立ち尽くす姿がもうね。それもライバルが突然馬に乗って現れるんですよ!!!!このシーンを見たときに、マジで噴き出してしまった。まさかねえ。そして何度もジウアルに置いてけぼりにされる彼の姿が悲しい。美しいが故に悲しいっていう感じ。こんなイケメンを無下に出来るのはジウアルぐらいである。

そして、蘇家のお坊ちゃま、蘇逸役の侯東もイケメン!他の二人に比べたら地味目かもしれないけど、それでも十分魅力的。遊び人だった彼が緑水を好きになってからはもう彼女一筋。お仕事も頑張っちゃうのよね。表情がくるくる変わる可愛さ。
こうやって彼らを見てたら、クリス・スンは猫っぽいけど、范曉東と侯東は犬っぽい気がする。みんなそれぞれ違う素敵さがあって大変眼福なドラマでした。

もう一つのお楽しみは、衣装の豪華さですかね。刺繍とか布とかとても美しいので、それを見るのも楽しかったな。女性の衣装も素敵だけど、男性用もまたシックで美しい。イケメンが着ると更に映える!

ラストももうここまでくらいのハッピーエンドで十分ですと思ったところで終わってくれなくて、お腹いっぱいなのにもっと食べろと勧められまくって更におなかいっぱいになります。が、それもこれも最初のノリから変わって無くてある意味一貫してて潔くて良いですね。見終わった後にも一体なんだったんだと嵐に巻き込まれた感覚にならないこともないけれど、それがむしろ心地よいドラマでした!嫌いじゃないんだな~とても面白かったです!

 

 

雲衣坊 ~糸に秘めた恋~が見れるのは・・・


【韓国映画】王の男 の感想 カム・ウソンの演技が素晴らしい!

遅ればせながら「王の男」を見ました!香港や中国映画に夢中で韓国映画をあんまり見たことが無かった時でもタイトルだけは聞いたことがあるくらい有名な映画です。ですが、デジタルリマスターされたみたいで今になってやっと見ることになりました。

イ・ジュンギの美しさにはもちろん目を奪われるんだけど、私はカム・ウソンの演技に釘付けになっちゃったんですよね。初めて見た俳優さんだったんだけど、ほんと素晴らしい俳優さんが沢山いるんだなあって改めて思ったのでした。

ストーリーも面白かったんですが、芸人集団の話というのがとても興味がありました。韓国の芸人の映画というと「風の丘を越えて/西便制」を思い出しました。あちらは伝統芸能なので、全く芸の内容が違うよ!と怒られてしまいそうですが、人々の生活に密着したものとして、それらをメインに置いて作られた作品に私は非常に興味があります。それは自国他国に関わらず見たことが無いような風景を覗けるのって面白いな。映画なので、あくまでも誰かの創作なんだけど、知的好奇心の入り口としては十分かなと思う。

ところで、この映画の中の彼等の劇はもしかしたら下世話だと感じる人もいるのじゃないかと思うんですが、この時代は、きっと娯楽といえば人々の夜の生活なんだろうな。昔の日本の村でもきっと似た感じの劇なんかもあったんじゃなかろうか。ただ、時事ネタや風刺ネタというのは日本ではどうなんだろう?昔はそういう部分もあったのかもしれないけれど、今は芸人さんは出来るだけそれには触れないようにしていると感じる。欧米などではかなりスレスレの風刺があってこその芸という文化がある気がするんですよね。お笑いとかコメディとか言ってもその国によって少しずつ違うよね。

そうそうストーリー展開で、一点だけよく分からないのが、王のコンギルへの気持ちがなんだったんだろうかということです。途中まで母への思慕の念がコンギルへ乗り移ったような描写に見えていたのに、突然のキスで混乱した感じ。それまで王の男色的なコンギルへの思いを敢えて描写しないようにしていたように見えたのに、そのシーンによって結局そうだったの?と訳が分からん気持ちになってしまったな。チャンセンは完全にコンギルが王に体を求められていると心配していたけど、そうじゃなかったからコンギルは王の孤独を見て宮廷に残ると言ったのかと思ったので、そのまま何も無かったら納得したんだけど、王は性別関係なく結局ただそういう人だったってことかな?なんだかどっちつかずな気がしてしまう。ただ私の理解が足りないだけかもしれない。でもやっぱりよく分からないや。

とかいいつつ、ストーリーはとても面白かったし、ラストも良かったし、いい映画を見たと思いました。デジタルリマスターされるくらいですしね。やっぱり時がたっても良い映画は良い映画なんだな!

 

王の男が見れるのは・・・




【中国ドラマ】両世歓~ふたつの魂、一途な想い~ の感想 何度でも愛してしまう

「両世歓~ふたつの魂、一途な想い~」を見終わりました!ひえ~結構好きだった!

こちらで主役の景辞役のアラン・ユーと言えば、私にとっては太子妃ラプソディーの九王かつ三生三世の白真お兄様!そんな彼がとうとう主役で登場です。わーーーーぱちぱち!病弱設定最高に似合いますね。咳き込んだり血を吐く姿もお美しい。

そしてヒロインが霜花の姫の鎏英役のチェン・ユーチーであります。可愛く無邪気、かつ美しく聡明という相反しそうな要素をどちらも持ち合わせた彼女はこの役にピッタリでした。一人二役なんだけど、それぞれ違う雰囲気を醸し出してて凄いなと思いました。お衣裳も捕吏役で勇ましかったり、美しく着飾ったりでうっとりです。

ま、そんなお二人の相性も良く、そして絵も美しくて、これは運命って感じ。
思いが通じ合うキスシーンがまた、おずおずとした控えめな接吻って感じでね。それがアラン・ユーのイメージ通りというか、ドラマの二人の関係のイメージにも合ってて、うわああああってなりました。激しいキスよりドキドキしちゃったよ・・・

ストーリー的には思ったよりもバタバタと人が死んでいくので、おお・・・と思いながら見た部分もありますが、流れに無理がある訳ではないので、違和感はないです。

暮北煙役のチャン・スーファンも良かったです。遊び人だったのに、だんだんと自覚をもって大人の階段上るって感じ(ちょっと違う?)がね。あー。
北煙がまたいい加減そうで筋の通ったいい男なんですよ。最初は興味なく見てるんだけど、どんどん素敵な男になって行くんですよ。賀王も喜んでいることでしょう!!!

チャン・スーファンは、チャオ・リーイン主演の蜀山戦記~赤き伝説~に出演しているみたい。見てみよっかな・・・

そして彼の義兄、左言希役はワン・ゴンリャン。左言希もツボ過ぎたな。とびきり有能な男だというのに、情だけは断ち切れない弱さも持ってるっていう人間臭さ。
その相手の姜探がまた、自分の父親を助けるためとはいえ、人を害することに罪悪感を持たない人で、彼は何度も見放そうとするんだけどやっぱり離れられないんだなあ。おおお。

姜探役のシュー・ハオを見たことあると思ったらマイ・ディア・フレンドに出てましたね。お金持ちのお嬢さん役!古装劇に出てるイメージじゃなかったから、なかなか思い出せなかったよ~!

景辞の従者の阿横役叢健彰もちょっとワンコ感があって可愛かったですね。彼と小鹿にも幸せになってもらいたかったのに・・・!!!

そして、どうしようもない愛を生涯貫いてしまう原夫人が一番悲しかった・・・
愛に生き、愛に死ぬというのはこのことなのかな。娘たちも生涯を賭ける愛を貫くことでしょう。

とまあ悲しい愛も多かった中、救いは長楽公主と趙岩ですね。とてもお似合いだったので、お幸せに~~
趙岩を演じていたリウ・シュアイは独孤天下〜皇后の願い〜に出ているようなので、これまた見てみようかな。ああ忙しい。

記憶を失ってもまた愛してしまうというのはロマンチックだよね。実際そういうことってあると信じたい気持ちがあるからそう感じるのかな。
一途な愛って描き方が難しくて、執着に見えると途端にそのロマンチックさが消え失せてしまうんだけど、このドラマに関しては大丈夫でしたね。そこがとても良かったし、あとはサブキャラを含めてしっかり人物像が描かれていたので、登場人物たちみんなが印象深かったし、感情移入出来て良かったです。

 

両世歓~ふたつの魂、一途な想い~が見れるのは・・・