【中国ドラマ】海上牧雲記〜3つの予言と王朝の謎〜 の感想 魅族が興味深い

「海上牧雲記〜3つの予言と王朝の謎〜」の視聴終了は少し前です。いやー、これはもう壮大過ぎる世界観なので、ドラマ化された話数が75話と長い方だけど、多分これでもかなり端折ってるんだろうな。小説で読んだらハマって夢中になるほど面白いんだろうなと思います。

さて、私はホアン・シュエン(黄軒)目当てで見始めたんですが、ショーン・ドウ(竇驍)も出ていてあらラッキーって感じでした。メインになるのがこの二人が演じる牧雲笙+穆如寒江+ジョウ・イーウェイ(周一囲)が演じる碩風和葉という感じです。

まずドラマの始まりが瀚州の八大部族の碩風和葉のパートからなんですけど、もうここで何度も挫折しそうになりましたよ、私。登場人物の中で碩風和葉だけがどうしても好きになれなかったんですよね。他の二人の不遇さは生まれたときからの運命で、本人は何も悪くないんですけど、碩風和葉だけは自分が蒔いた種って感じで、君の浅慮で家族が皆殺しにされたのでは?と思ってしまうんだな。なので、鉄沁になる決意を持つのは分かるけど、それが復讐心でというのはなんか違うような気もしてしまって。もちろんそれまでの穆如家からの扱いに恨みを持つのは理解しているんですけど、最悪の事態を招いたのは彼だしなと。

ま、そんなことよりも最初の妻の金珠海の扱いが酷過ぎる。あの時に彼女を殺したのは彼だと思う。連れて帰りはしたけど、あの後彼女を避けて自死を選ばせるなんて、直接手を下すよりもひどい。それを見て、自分の妻を守れない者が王になんてなれるものかと思うのであった。なので、その後に牧雲厳霜と運命だけど結ばれないなどと不幸ぶっているのを冷めた気持ちで見てしまったよ・・・ むしろそこをそんなにプッシュして描かないでいてくれたら良かったのに。純愛とするには無理がある。そんな感じでとにかく瀚州の八大部族のパートは全然好きじゃなかったな。

牧雲合戈役のポン・グァンイン(彭冠英)と南枯月漓役のレジーナ・ワン(万茜)も良かったですね。不屈さが凄いなと思ってしまう。

合戈を待つ南枯月漓を映すシーンの構図が最高に美しかったです。まるでお手本のようだ。お衣裳もだけど、意匠も美しくてその部分も大変見ごたえがありました。

蘇語凝役のシュー・ルー(徐璐)は紅楼夢で薛宝琴を演じてた彼女!宮廷の諍い女では、甄玉嬈役で出演してますね。あと金珠海役のレイザも宮廷の諍い女で寧貴人役で出てた。あれ?彼女はシチリアの恋でもルビー役で出てるな。全然気づかなかった・・・!カザフ族の方なのね。エキゾチックな雰囲気に納得~

羽族の路然軽を演じてたのは杜淳。羽族のエピソードとかももっと見たかったな。

魅族の映像化などとても難しかったと思うんだけど、これは割といい感じでしたし、面白い部分はいっぱいあったし、登場人物が多くて訳分からなくなりそうなところをうまく構成してあって理解しづらい部分が無かったのは良かったと思うんです。だけど、こういうファンタジーな架空な設定の場合は、その世界観が分かるともっとハマれる感覚があるんだけど、なんだかバランスが悪いのかそうはなれなかったのが残念だったかな。

キャスティングも豪華だったし、見ごたえはあるんですけどね。原作の1部分に焦点を当ててならまだいいけれど、あまりにも壮大な物語なので、全体を映像化するのはなかなか難易度が高いんだろうなとそんな気がしました。

 

海上牧雲記〜3つの予言と王朝の謎〜が見れるのは・・・







【韓国ドラマ】初対面だけど愛してます の感想 ベロニカ・パクが最高だよね

今日は「初対面だけど愛してます」の感想を書きますよ~
こちらは少し前に見終わったドラマ!基本はハードボイルドやらノワールやら深刻で暗いドラマが一番好きな気がする私なんですが、それでも心の中に3分の1くらいラブコメや平和なホームドラマを欲する部分があり、そのニーズにピッタリくるような可愛いドラマでした。

なんといってもド・ミニク役のキム・ヨングァンとチョン・ガリ役のチン・ギジュがどちらも可愛らしい。キム・ヨングァンはあんなに大きいのに可愛いというのも変な気もしますけど、愛嬌があるよね。今回は、冷酷な役のはずなんだけど、イマイチそうは見えないというか、ただの甘えん坊みたいに見えちゃうんだよな。まあ実際にガリに甘えてるんだけど。他のドラマでそれがいいのかは分かんないけど、このドラマに関しては、我儘だけど憎めない本部長なことが大事だからめちゃめちゃバッチリのキャスティングだなと思ったのでした。チン・ギジュも普通っぽさがとてもいいよね。ここに来て抱きしめての演技もとても良かったんですが、ラブコメもいいね!

そんな感じで、メインキャストも良かったんですけども、私が一番大好きだったのは、キム・ジェギョンの演じたベロニカ・パクですよね~ 彼女が良かったからこそ、ガリがベロニカ・パクのふりをするというのが効果的に物語に効いてくるな~って。あんなぶっ飛んだ人を魅力的に演じ切ってくれて、こんなに楽しませてくれてありがとうって気分ですよ。元からジェギョンのビジュアルが好きなんですが、こういう役で華やかにめかし込んでくれるととっても似合ってて素敵だなって思います。

演出のイ・グァンヨンは、法廷プリンス-イ判サ判-を手掛けた人で、脚本のキム・アジョンは、離婚弁護士は恋愛中や、三色のファンタジーの中の一話、恋する指輪を書いた方らしい!なるほどね~ ヒロインがほんわか素朴なタイプのキャスティングのドラマたちで、ちょっと雰囲気が似てるかも。ラブコメでは私の好きなドラマ達なので、そういうことがあると、これからは監督や脚本家についてもちゃんと調べて行こうかなあと思ったりもしますね。それでも誰が演じるかによって全然違っちゃうから、ドラマも映画も監督ラインだけでは必ずしも私の好みとはいえない事も多いのですけど、たまにはそういうアプローチもいいかもな。

すごく心に残るというようなドラマではないんですけど、なんと言えばいいんでしょうか、心の疲れちゃった部分を優しく撫でてくれるような、キュンとして栄養をくれるようなドラマでしたよ!

 

初対面だけど愛してますが見れるのは・・・
⇒Netflix





【中国ドラマ】双程(そうてい) -A Round Trip to Love- の感想 激しいなあ

「双程(そうてい) -A Round Trip to Love-」の視聴を完了しましたよ~
こちらのドラマのジャンルは中華BLと言えばいいのかな?私は特段好んでBLドラマを見る訳ではないんだけど、最近めちゃめちゃいっぱいGyao!で配信されてましてね。人気があるんだな~と思って、たまには見てみよっかな~とピックアップしたのがこの作品だったのですよ。

選んだ基準はタイトルクレジットの文字が美しく達筆だったから。美しい文字は中国ドラマを見る時の楽しみのひとつですよね。それと前後編で短くて見やすそうだったから。そんな感じの理由で選んだよ!

それくらいの気持ちで見始めたら、初っ端から激しい展開!
いきなり主役のうちの一人が訳も分からないうちに撃たれる!!!
その上、中国ドラマだと思ったのに、韓国語が聞こえて来るぞ???
というところから始まって、BLだからという理由のせいじゃなく、あまりにも激しいストーリー展開に時々「うほっ」とか「ひょえ~」とか奇声をあげながら見ることとあいなりました。

ストーリーは完全にメロドラマですわ。真面目なイーチェン(亦辰)と陽気な御曹司 ルー・フォン(陸風)の一途な恋がメインです。

イーチェン役のホワン・ジンシャン(黄靖翔)の醸し出す風情は子犬みたいで漫画から抜け出してきたようです。有名なコスプレイヤーらしいんですけど、確かにそういうお衣裳がとても似合いそう。反対にルー・フォン役のガオ・タイユー(高泰宇)は、体格も良く真っすぐに愛を表現する熱い男。アッチアチだよ。ほんともう。

最初のうちはラーメン一緒に食べたりとラブラブで無邪気に愛し合ってるんだけど、色んな障害に阻まれて、それでも愛を諦められない後半はルー・フォンの愛情がどんどん狂気じみてきて、大変ですよ。ふぇーい。

なかなかにお耽美なシーンもいっぱいあって、私はわお~!って感じでただただすごいな~と思ってたけど、この辺りが萌えシーンというものなのかなあ。まあでも美しく撮影されてるし、俳優さんたちも熱演してて凄いです。「すごい」しか言ってないな。私の語彙力どこ行った・・・ あ、でもいくら好き同志だとしても、無理強いはダメ絶対。あれは犯罪レベルなので、あくまでもドラマの中のファンタジーとして考えないとだなと思った。

しかし、人を愛してるだけなのに、まわりを傷つける結果を招いてしまうのがとても悲しい。それぞれの母親も父親も子の幸せを願っているというのに、結局は人間は自分のものさしでしか世の中を見れないので、自分の思う幸せの形と本人が望む幸せの形が違うと受け入れられないという。自分以外の誰のことも自分の思い通りには動かせないという事を諦めるというか、受け入れることが出来たらもっと世の中が幸せになるのにな、なんて最終的には壮大なことを考えさせられちゃったな・・・

 

双程(そうてい) -A Round Trip to Love-が見れるのは・・・


【韓国ドラマ】 リターンー真相ーの感想 メインの登場人物が多過ぎる

リターンー真相ーの視聴を終了いたしました~!
さてこのドラマ、なんと主役が途中で変わってます。たまに韓ドラニュースみたいなのがツイッターのTLで流れて来て、○○がドラマ降板で△△に変更なんてのを目にすることはあるんですけど、実際にそのドラマを見たのは初めて!

タイトル前の画像は12話から変わってました。コ・ヒョンジョンからパク・ジニへ。
いまどき画像修正なんて簡単に出来るもんね。演技自体は8話の途中から交代してるみたい。

プロデューサーともめて降板という話だとか?私は当事者ではないので詳細は分からないのですけど、出演シーンの少なさというのだけが理由じゃないようは気はするかな。脚本的にも構成的にもちょっと無理があるように感じた部分も多かったし、色々理由があるのかもしれないな~ この辺はあくまでも私の想像ですけども。

ストーリーの大筋は、19年前に娘を殺された母が名前も顔も変えて弁護士になって復讐するというもの。その復讐の相手が少年4人なんですが、彼らは財閥の金持ちでその後もやりたい放題のろくでなしなんですねえ。その彼女が緻密に立てた計画で彼らを追い詰めて行くってな感じ?

そこに刑事が絡んできたり、復讐相手の妻(彼女は元弁護士で主役と知り合い)やら、同じよう相手に復讐をしたい同志たちが絡んできたりします。そう考えると主要人物が多すぎるよね。そのせいもあって主題が散漫になっている気がします。

実際のところ、少年法に対しての問題提起がしたかったのか、財閥が事件をもみ消してやりたい放題という事に関しての問題提起がしたかったのかが分からない。少年4人を財閥にしてしまったことでその辺がごちゃごちゃなんですよね。そして彼らの仲間割れを描きたかったから4人にしたんだろうけど、彼等それぞれの背景はもっと丁寧に書いた方が良かったとは思うし、ろくでなしなやり取りネタはそこまで必要だったかなと思ってしまう。醜悪さを強調したかったのかもしれないけど、いらない部分も多かったかなと思っちゃう。

そして刑事も実は少年時代に殺人をしてしまった経験があるが、ちゃんと更生して真面目に働き、殺人相手の父親とも和解をしているという描写があります。おそらくこれは4人組との対比として描きたかった部分だと思うんですが、全く効果的ではないです。ただ、この部分があるのを考えると、やっぱり少年法の功罪について書きたかったのかなと思いますね。

あとは、チャ・ジャへはクム・ナラと知り合いだったんなら、カン・イノとの結婚は止めなよとかね。その部分も計画のうちなんだ(違うかもだけど)としたら残酷過ぎない!?ナラだけの問題じゃなくて、あとでイノのしたことを知ったらその子どもはどうするのとか思っちゃうね~

めっちゃ気になることがあって、殺し屋又は便利屋が出てくる時って必ず黒ずくめでキャップかぶってて顔が分からなくなってるんですけど、なぜか首にタトゥーがはいってるのはなんでなんですか?これね、このドラマだけじゃなくてプレーヤーでもそうだったんですよ。首だけじゃないな、手の甲とか手首とかわざわざ覚えて下さいみたいな場所なことが多い。もちろん、ストーリーの展開上、その人が誰か気づかれないと話が進まないっていうのがあるのかもしれないけど、いつもそうなので「またか・・・」と思っちゃう!

こうやってまとめて見ると、主役降板騒動には関係なく、私はあんまり・・・という感じだったかな。ただ、ラストのチャ・ジャへの選択は、復讐する対象として「娘を守れなかった自分」も入ってたのかもしれないなと切ない余韻が残りました。19年前に彼女の心はもう死んでいたから、何でも出来たのかもしれませんね。そういえば、彼女の部屋は生活する人が住むような家では無かったな。

おそらくこのドラマは、こんなにいっぱい色々をてんこ盛りに詰め込むより、削ぎ落とせばもっと良い作品になった気がします・・・

 

リターン -真相-が見れるのは・・・



【中国ドラマ】雲衣坊 ~糸に秘めた恋~ の感想 美しい衣装がたくさん!

「雲衣坊 ~糸に秘めた恋~」の視聴完了しました!
ジャンルはラブコメなんでしょうけど、最初の数話はナンセンスギャグの応酬というか、武侠なぶっ飛び少女と自意識過剰の勘違い店主のとんちんかんなやり取りに苦笑って感じで見てたんです。だけど次第にそのノリにすっかり慣れてむしろ楽しくなってきて夢中で見ちゃってましたね~

さて、ヒロインのジン・ウェンシンはファニーキュートな雰囲気。はちゃめちゃなジウアルがとても合ってました!とびきり美人って感じではないんだけど、お茶目でだんだん可愛く見えてくる。ジウアルの性格も好ましくてですね、嫌味なくはっきりきっぱりしたところがいい。イジメられても全然負けないのよね。こんな性格いいな。

そして、雲衣坊の店主、天才仕立て家のルオ・インランをクリス・スンが演じてます。はじめのうちはナルシストぶりが度を越してて、逆に笑っちゃうんだけど、その空回りが最高です。だんだんとジウアルに首ったけになってくるととても優しい表情になって、こんな顔も出来るんだ!とめっちゃイケメンに見えてきます。もちろん最初から綺麗なお顔立ちなんだけど、クール過ぎると怖い印象があるかな。まあクリス・スンと言えば、どうしても私は将夜の隆慶を思い出しちゃうんですよね。あれは強烈な印象を残す役ですからね。あの役に比べたら、普通の思った通りのイケメン役という感じで、こういうラブコメにも出てるのねって勝手になんとなくホッとしちゃった!笑

そうそう、そういえば彼は韓ドラ「猟奇的な彼女」にも出演してて、清の皇子ダルハン役が彼だったらしい。確かに切れ味鋭い目をしてる人だったなと思い出しました。ほ~

そしてこのドラマのお楽しみのひとつは、タイプの違うイケメンたちの登場でしょう!最後までジウアルを思って尽くしまくる男、裴卓役の范曉東。彼こそが本当に漫画から抜け出してきたような絵にかいたようなイケメン。少し昔の時代のスーツを着ている姿が素晴らしく美しいです。ふわふわな髪型のスタイリングも相まって素敵過ぎますよ・・・

なんですが、こんなイケメンが結婚式で花嫁を奪われて立ち尽くす姿がもうね。それもライバルが突然馬に乗って現れるんですよ!!!!このシーンを見たときに、マジで噴き出してしまった。まさかねえ。そして何度もジウアルに置いてけぼりにされる彼の姿が悲しい。美しいが故に悲しいっていう感じ。こんなイケメンを無下に出来るのはジウアルぐらいである。

そして、蘇家のお坊ちゃま、蘇逸役の侯東もイケメン!他の二人に比べたら地味目かもしれないけど、それでも十分魅力的。遊び人だった彼が緑水を好きになってからはもう彼女一筋。お仕事も頑張っちゃうのよね。表情がくるくる変わる可愛さ。
こうやって彼らを見てたら、クリス・スンは猫っぽいけど、范曉東と侯東は犬っぽい気がする。みんなそれぞれ違う素敵さがあって大変眼福なドラマでした。

もう一つのお楽しみは、衣装の豪華さですかね。刺繍とか布とかとても美しいので、それを見るのも楽しかったな。女性の衣装も素敵だけど、男性用もまたシックで美しい。イケメンが着ると更に映える!

ラストももうここまでくらいのハッピーエンドで十分ですと思ったところで終わってくれなくて、お腹いっぱいなのにもっと食べろと勧められまくって更におなかいっぱいになります。が、それもこれも最初のノリから変わって無くてある意味一貫してて潔くて良いですね。見終わった後にも一体なんだったんだと嵐に巻き込まれた感覚にならないこともないけれど、それがむしろ心地よいドラマでした!嫌いじゃないんだな~とても面白かったです!

 

 

雲衣坊 ~糸に秘めた恋~が見れるのは・・・