【韓国ドラマ】憑依~殺人鬼を追え~ の感想 厳しく辛い戦いの果てに

NETFLIXで「憑依~殺人鬼を追え~」の視聴を終了しました。かなりドラマの世界にどっぷりはまって切なさに浸りきってしまったせいか、なんだかなかなか感想が書けなかったドラマ。私の持つ言葉程度で綴っても、このドラマの凄さをうまく表現なんてできない気がしてしまった・・・

30年前の連続殺人犯が蘇って人々に憑依して凄惨な殺人事件を現在で起こしていくという筋書き。そんな相手とどう戦っていうんや~って感じなんですけど、その辺りラブラインをうまく絡めて非常にうまいストーリー展開となっています。・・・という風に俯瞰的にこのドラマを見つめる視点も持ててはいるものの、それを凌駕する主人公二人の切ない恋の行方にう~んと唸ってしまう感じ。普通の幸せがあまりにも遠い二人に涙すること請け合いであります・・・

 

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それにしても主役二人が非常に良かったです。ソン・セビョクと言えばダイナマイトファミリーでもいい味出してたなあ。そんなちょっと強面なのに心優しいカン・ピルソン刑事役がめちゃめちゃピッタリでした。

子犬と戯れるソン・セビョクとか・・・最高。ギャップ~
そして、ヒロインはコ・ジュニ。どこか透明感を感じさせる彼女もまた巫女のホン・ソジョン役にピッタリ。巫女装束を着た姿は本当に美しいです。

意外な組み合わせに見える二人なんですが、お互いが惹かれあう過程も、でも殺人鬼を倒すためには自分を犠牲にするしかなく、一緒になることが出来ない切なさも存分に演技で表現してくれてます。かなり良い。

殺人鬼に憑依されるオ・スヒョク役でヨン・ジョンフンも出演しています。悪役を演じてる時の化粧の濃い彼が好みなので、この役も良かったんですけど、しかしドラッグやアルコールに溺れてる財閥のドラ息子にしてはちょっと歳が上過ぎるんじゃ!?とは思ったよー まあでも殺人鬼を鮮やかに演じててセクシーであります。

このドラマが良かったところは、コミカルな部分とラブラインそして主人公たちの使命感が凄惨な事件を描いている中に非常にうまく配されていたところ。あとは犯人が「霊」という人外な相手の時って途中でご都合主義なストーリー展開になる場合がよくあるんですが、はじめからプロットがしっかりしていてぶれないところ。もうそうするしかないというラストがちゃんと決まっているからかな、とは思うけど。

それにしても登場人物の殆どが殺されたんじゃないかな・・・というような凄惨な内容でもありますので、そこまでしなくてもと思ってしまうくらい徹底的でビックリします。とはいえ、カン・ピルソンがそれくらい追い詰められないと、犯人が望む彼が直接彼女に手を下すという結果は手に入らないので、ストーリーとしては必然とは言えるんだけど。でもそれにしても彼の心情を思うと見ているのが苦しいほど。

そうでなくても、巫女になる彼女との未来がないとい現実だけでも十分に苦しい恋だというのに、結ばれなくても生きていればいいとさえ言えない状況に追いやられる二人。でも人間としての生だけではなく、死んだ後の世界が見える二人だから、ある意味では絶望的な結末とはいえないのかな。もしもラストのエピローグ的な部分が無かったとしても、二人にとっては、体を無くすことが終わりではないから、本当に苦しい別れだったけれど、でもまた会えると信じられたのだろうか。

は~さすがケーブルテレビ局のドラマだな!というような徹底的に追い詰められまくる主人公たちを見ているのは本当に胸が締め付けられる感覚になるんだけど、その引き裂かれる二人の物語にすっかり魅了されてドはまりしたドラマでありました。そして深い余韻が残る。切ないのが好きで、凄惨な事件もドラマの中でなら平気という方にはオススメであります!

 

憑依が見れるのは・・・
⇒Netflix

【韓国ドラマ】ロマンスが必要2 の感想 ロマンスというよりははじめから家族のような二人のお話

ロピル第2弾!ロマンスが必要2の視聴を完了しました!主役がチョン・ユミ、脚本がチョン・ヒョンジョンという事もあって同じ組み合わせのドラマ「恋愛の発見」をどうしても思い出してしまいましたねー あのドラマのヒロイン、ヨルムよりはこのドラマのヨルメの方がまだ好きかな・・・という気もするけど、やっぱりちょっと印象がかぶってしまう感じでした。

 

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ストーリーとしては、面白くないことは無いんですけど「病気による別れ」というのが出てくるところが私は好みじゃないのですよね。愛しているのに別れなければいけない状況を作り出すためにはとても便利な理由ではあるけど、ドラマの常套手段過ぎるので、またか・・・という気持ちになってしまうのは否めないなあ。

チョン・ユミになんとなく苦手意識があるんだけど、彼女自身が苦手なのか、この脚本家が作り出す女性像が苦手なのか自分でもよくわからない。恋愛の発見でもそうだったけど、ズバズバ言うけど可愛いから許されて愛される女性を描きたいのかな・・・という意図は分かる気がするものの、私にはヨルメが素敵な女性には見えないんだなー どちらかというと苦手だと思ってしまうので、もっともっとそういう部分を打ち消してくれるキュートさを感じさせる人に演じて欲しい。お綺麗なんですけどね~ 彼女だとどうも計算っぽく見えてしまうのですね。あ、でもそういえば新感染でのチョン・ユミは別に平気だったので、チョン・ユミ×チョン・ヒョンジョンの組み合わせが苦手なのかも。

ジフン役のキム・ジソクはよかったよね。とても良い人というのをうまく演じてたので、なんでヨルメはあんないい人を捨てられるんだと思わせることに成功していた気がする。ただ、それでもなお、彼を捨ててさえ、どうしても忘れられず手放せない相手がいるという気持ちも理解できるので、この部分は成功。

そうそう、ロピル1の二人もちょっとだけ出てきましたよ!ジヒの元カレがキム・ドクス、キム・テウの元カノがヒョンジュという設定。キム・テウを演じていたホ・テヒは1でも出てましたね~

2はヒロインのヨルメの比重が高くて、女友達二人のロマンスがあんまり印象に残らなくてその部分は面白く無かったなあ。その点は1は三人三様でキャラが立ってて良かったですね。

そういう部分もあったせいか、ラストの独白みたいなので「ロマンスが必要」というタイトルに繋がるように仕上げてはあったけど、2はあんまりロマンスが必要って感じのストーリー展開じゃなかったかな?そうだなあ、別れても別れても好きな人みたいなイメージ。ソクヒョンとはロマンスだったから別れられないというよりは、それよりも二人はもっと近いソウルメイトのような家族のような雰囲気ですよね。 なのでロマンスって部分が弱いなあ。

それにしてもこの脚本家の方は元カレと寄りを戻すストーリーが好きなのかな。私はあんまり好きじゃないパターンなのでもっと新しい展開のドラマを見たいなあ!ロマンスが必要3はよりを戻すパターンじゃなかったかもか~

 

ロマンスが必要2が見れるのは・・・




【韓国ドラマ】深夜食堂 from ソウル 食べ物は誰かとの思い出と深く結びついているのかも

日本の人気シリーズの深夜食堂のソウルバージョンを見ました!日本のは見たことないんですけど、日本ではマスターが小林薫、韓国ではキム・スンウとなかなかはまったキャスティングで良いですね。こういう各国の食事を自然に知ることが出来るドラマや映画っていいなあ。そういう題材だとどの国のバージョンもそれぞれの良さが出てほんと見るのが楽しい。どうやら中国版もあるみたいなので見てみたい。

ちょっとドラマと話が逸れるんだけど、中国の田舎の家族がお料理を作る映像があって、そこのおばあちゃんが作る料理が美味しそうなんですよねえ。それめっちゃ見てるんだけど、最後にお料理を食べたおじいちゃんとおばあちゃんが顔を見合わせておいしいねって微笑み合うの。すごくいいんですよ・・・ その空気感とこのドラマも似てるかなあって。

 

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1話が30分程度と短めなので隙間時間に見れるのもいいし、1話がそれぞれ独立してるしでバラバラに見れるも気軽でいいですよね。だけど、ちゃんと1話ごとにメインとなる登場人物とそれにまつわる料理があって見ごたえもある。

有名で名前がちゃんとついているような韓国料理は日本にある韓国料理屋さんでも食べられるけど、そうじゃなくて家庭で作られるようなお料理や郷土料理が見られるのが嬉しい。私が一番食べたくなったのは豚カルビのキムチ煮と太刀魚かな・・・ あ、ソバ粉チヂミもいいなあ。

訳アリな人達が集まる食堂だけど、それぞれの事情にあんまり深入りし過ぎずサラッと描いてるのもいいよね。でも常連同志のどこかお互いを思いやるつかず離れずの関係性が見ている側も心地よいなって。

食事って空腹を満たすだけのものじゃないんだなあってそんなことを思いました。食べたものにはその時に一緒に食べた人の思い出も結びついていて、私たちはその記憶があるから生きていけるのかもしれない。できるだけ大事な人と楽しい食事の時間を持てるようにしていきたいものです。

 

深夜食堂 from ソウルが見れるのは・・・




【韓国ドラマ】シカゴ・タイプライター 〜時を越えてきみを想う〜 の感想 守れなければ権利もない、捨てたのも同じだ

「シカゴ・タイプライター 〜時を越えてきみを想う〜」の視聴を終了いたしました!ユ・アインが出ているのになかなか見れてなかったのはヒロイン役がイム・スジョンだったからかなあ・・・

ごめん、愛してるの時からイム・スジョンを苦手だな・・・と思っていたけど、このドラマを見てやっぱり苦手だなあと再認識しちゃう感じではありました。私が見たドラマでだけど、どの役でも内向的なようで、他人に対してズケズケと踏み込んで来る印象がある。話し方のせいなのか、仕草のせいなのかわからない。脚本のせいなのかもしれないんだけど、毎回それを感じるので、どんな役でもそう見えるのだとしたら彼女自身が持っている雰囲気なのかもしれないのかなー これって多分、人懐っこいと馴れ馴れしいの境界線の問題なのかもしれなくて、そのラインが私はわりと厳しいんだろうと思われます。だから人によってはまるで不快感を感じないのかなとも思うんだけど、どうも私はダメだなあ。

 

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「シカゴタイプライター」のタイトルがタイプライターと銃のダブルミーニングだとか、前世との関わり、そして謎もありでストーリーはとてもよくまとまっていて面白かったです。はじめのうちのセジュとソルのやりとりはかなり見ててめんどくさいなーと思ってしまったんだけど、途中からストーリーが面白くなってきたので、その辺りもだんだん気にならなくなりました。

しかしソルが小説家のセジュのストーカーという役だったけと、ちょっと描写が甘いよね。全くストーカーには見えなくて、まあただのファンかな・・・って感じ。この辺りの部分はただそう言ってるだけで、行動はそう見えないなあと思いながら見てました。だから余計二人のやり取りがその辺りはイマイチだったのかもなあ。その設定の部分を乗り越えてジノが出て来てからは、だんだんストーリーに乗れたって感じ。

ジノが知りたかった最後の結末が分かるところは少し切ない。ソルのためなら仲間を売ってしまうというのは本当に究極の選択で。でも私だったら、その愛する人が貫こうとする信念の方を選びたいと思う。でもその場になったら分からないなあ。いやでもやっぱり、自分のために愛する人の命を守るよりも、愛する人が選びたい信念を守りたいと思うのでした、しかし、個人的な愛と大義のどちらを選ぶのか、というのはとても難しい選択で、ジノが仲間を裏切る方を選んだのも責められないなと思うのでした。

そんな感じで、最大の謎だった部分も納得の行く形で見せてくれたのでそこはスッキリできたかな。切ない内容だったけれど・・・

ユ・アインは現在編の髪型とかメガネはきっとおしゃれなんだろうけど、あんまり似合ってる気がしなかったかな。やっぱり前世編の時の少し長い髪型のが素敵ね。時代を行ったり来たりする描写にはあれくらいビジュアルが違うのが都合がいいのだろうけどね。

前世で結ばれなかったとしても、また生まれ変わって愛し合えるということが本当にあるのだろうか。輪廻転生はあると思ってはいるけれど、業を背負って何度も生まれ変わるというのは苦しいことでもありそうで少し怖い気もする。このドラマのようにロマンチックなお話であればいいんですけどね~

 

シカゴ・タイプライター 〜時を越えてきみを想う〜が見れるのは・・・
⇒Netflix






【韓国ドラマ】病院船〜ずっと君のそばに〜 の感想 カン・ミニョクは町の優しいお医者さん役にピッタリ!

「病院船〜ずっと君のそばに〜」の視聴を終了しました~ ストーリーは病院船で人との繋がりを知ることで成長していく人々の物語って感じかな。そこに島の人々なども絡んでくる人情ドラマ風でもある。まあ、ありがちといえばありがちな設定のストーリーだったんだけど、キャストがそれなりに上手くハマって面白かったな~という印象です。

 

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ハ・ジウォンはやっぱりこういう役とっても合うねー 性格がきつめの仕事にバリバリ野心を燃やしている女性なのですが、病院船で人々と触れ合う事で変わって行きます。きつめの性格なのに、ふと見せる弱さなんかのギャップが似合うタイプですよね。

30代くらいの人が恋愛をしたことが無いっていう設定が韓国ドラマにわりとよく出てくるけど、韓国では現実にもそういうのって多いんでしょうか?あんまり日本のドラマでは見ない設定のような気もする。いくら勉強、仕事が忙しくてそれどころじゃないって言ってもどんなもんなのでしょうね?やっぱり学生時代に誰かに淡い恋心くらいは抱くものじゃないですか?このドラマみたいに親の借金等もあって本当に恋愛なんてしてる暇が無いって人もいるのかもしれないんだけど、劇中の登場人物はみんな綺麗なのでその年まで周りがほっとかないでしょ!とか私が思ってしまってるだけなのかもしれない。

そうそう、メインの男性キャスト二人が似たタイプに見えて、ちょっと雰囲気がかぶってるなあなんて思っちゃいました。カン・ミニョクとイ・ソウォンは顔の系統が似てるっていうか。顔のカタチとか目の感じとか。恋のライバルは普通はだいたい正反対なタイプを持って来がちだから逆に斬新とも言えるのかもしれないけど。

病院船でわりと色々と事件は起こるものの、どれもやや中途半端で深さが無くてあっさりと過ぎ去っていく気がするんだけど、まあそれくらいでちょうどいいのかなとも思う。ドゥソングループのお金儲けに絡んだ遠隔治療のこともあんまり闘いが激化し過ぎるとそれはそれで収拾がつかなくなりそうだし。家庭的な雰囲気の病院船の彼らが勝つにはあれくらいで撤退してくれる程度の相手で良いのかなとも思う。復讐系のドラマとかだと物足りないのかもしれない。あと恋愛関係も好きだと迫るって言ってもある程度のところで引き下がってくれる良い人って設定だし、まあ程々でよかったかなー ヒョンの元カノ役のワン・ジウォンはなんとな~くこういう役が多いイメージだなあ。まあ彼女はずるかったけど後先を考えない抜けたところが嫌いではなかったな。

ちょっと気になったところと言えば、ヒロインのウンジェのお母さんから始まって、お父さん、その上に自分まで病気ってのはなかなかに畳かけてくるやん!?️って思いました。ここはやりすぎだなーと思ってしまった!

でもまあ病院船のキャストの皆さんはなかなかいい感じだったし、色々起こるけど、根本的にはほのぼのしてるので楽しく見れて良かったです。カン・ミニョクはヒョンという徹底的に良い人の役柄のせいなのか、お父さん的包容力が凄かったですね。その彼の醸し出す雰囲気のおかげかハ・ジウォンとの年齢差をあんまり感じなかったし、二人の相性も悪く無かったなーって思います。それにしても、ああいう内科医めっちゃ理想的ですよねー ヒョン役は彼でめっちゃピッタリなキャスティングだなーと思いました!

 

病院船〜ずっと君のそばに〜が見れるのは・・・