【韓国ドラマ】アルゴン の感想 自分の過ちを認めることが出来るのは強さなのだ

このドラマはアルゴンという報道チームが主役です。このアルゴンというタイトルは希ガスのひとつの「アルゴン」からきていると思うんだけど、このガスは他の物質と反応しない不活性な性質があるそうなのです。その性質を自分たちの報道姿勢になぞらえてつけたであろう報道番組のタイトルがそのままドラマのタイトルになっているという訳ですね。このチームの権力に影響を受けて報道の形を変えたりしないという矜持が込められているのだと思われます。

 

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報道というものは常に権力者に利用されるリスクと隣合わせの存在だと思う。例えばクーデターが起こるときは放送局を一番に掌握するものだし。そしてだからこそ使命感を持って公正な良心を持ったジャーナリストが必要とされる場所でもある。そんなジャーナリストの姿を描いたのがこのドラマ。社会派ドラマといえるかな。

熱血ではあるけれどそういうジャーナリストの姿一辺倒ではなくて、メンバーのそれぞれの立場や気持ちもしっかり描写して非常に見ごたえのあるストーリーとなっています。自分の考えが正しいという強い信念をもって真実を追求することは大事なのだけれど、ジャーナリストも人間であり、間違うことがあるのだということ。そういう部分まで真摯に正面から描いてあるのがいい。

報道番組にせよ、リアリティ番組にせよ、テレビ番組というものは誰かがその人の視点で見えるものを切り取っただけのものであり、その対象のすべてを映せる訳ではないのですよね。どんなに公平であろうと努力をしても自分の立場や先入観なしに物事を見ることはできない。ジャーナリストもしかりということです。だからテレビはそういうことを頭の片隅に置いて見るべきものなのだと思う。

キャストもとても良かったのも、この作品を上質なドラマにしている気がする。

アルゴンの中心的存在、キム・ベクジンを演じるのはキム・ジュヒョク。この役が素晴らしくて思わず他にどんなドラマに出演してるのかな~?って調べたら、このドラマの撮影後に交通事故にあってお亡くなりになってしまったそう。まだお若いのにそんなこともあるんだな・・・ アルゴンの続編があればいいのにと思うくらいこのドラマでのアンカー役がとても似合っていたのだけれど、それは叶わないのだろうか。

でも、こうしてなくなった後でもドラマを見て、私のような視聴者に感動を与え続けることが出来る。そう考えると演技がフィルムに残るということは、生の一瞬が永遠になることなのかもしれない。

そして、イ・ヨンファ役のチョン・ウヒもとても良かったんですよね。臨時雇用の短期社員で難しい立場なのだけれど、もくもくと出来ることをやるキャラクター設定がとても良かったな。声高に自分の意見ばかり主張するタイプはちょっと見飽きた感があるので、彼女のような熱意を胸に秘めた地味なタイプがヒロインなのが新鮮で良かったのかもしれません。

チョン・ウヒの演技もすっかり気に入って抜群な女も見たけどこれはドラマ自体があんまりなので何とも言えない感じだったけど、映画のサニーは出番は少ないけどそこでもかなり印象的な役を演じてましたね。

最近、私が見るドラマでやたらと見るパク・ウォンサンも良かったです。主役の良き理解者でありサポートする役柄が似合う役者さんですよね。ここでもそう。

そしてチームの次のリーダー格の記者オム・ミンホ役のシム・ジホ。彼も冷静そうに見せてニュースに情熱を持っている感じが良かったな。

チ・ユノや、パク・ナムギュなどのアルゴンチームのメンバーも良かった。お父さんが政治家のチョ・ヒョンチョルもポイントになる役で良かったです。構成作家陣のパク・ヒボンやNine Musesのミナ、8話と短めのドラマだけど、それぞれのキャラクターがしっかり描かれていたのがこのドラマを面白くしていた気がします。

そして報道局長ユ・ミョンホ役のイ・スンジュンも権力にへつらう側の人間としてアルゴンチームの対極として描かれるのだけど、報道局長としては迫力が足りない感じがむしろ良かったな。いい人役の方が多い気もするけど、こずるい感じがうまく嫌らしく出ていました。

 

見ごたえのある、というのがピッタリのドラマ。全8話なんだけど、もっと長いドラマを見たような充実感がありました。社会の問題を描いたドラマが好きな人にオススメ!

 

このドラマが見れるのは・・・
⇒Netflix

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