【香港映画】コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義 の感想 前作の友情を感じさせたラストから一転!

「コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義」を視聴しましたよー!これはコールド・ウォー 香港警察 二つの正義の続編です。1作目が面白かったので期待しちゃいますが、これまた良かったですよ~ 主要キャストは変わりませんが、他に大物俳優がこれでもかと投入されるのでわお!って感じでございます。

 

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今回の始まりは、警官誘拐事件を解決したショーン・ラウ(アーロン・クォック)が出世して警察署長に、MBリー(レオン・カーフェイ)は息子のジョーの不祥事のこともあり一線を引いたという状況のところから。ラウの妻が誘拐され、交換条件をして刑務所にいるジョーの解放を要求される。ジョーの背後にはもっと強大な黒幕がいたのだった、という感じでストーリーが進んでいきます。これは絶対に前作から見た方が良い系の映画ですね。今作から見たらちんぷんかんぷんかもしれないなあ~なんて。

いやーそれにしてもこのシリーズのショーン・ラウ役はアーロン・クォックにぴったりですなあ。彼ってあんまり表情豊かじゃないタイプだと思うんだけど、それがラウの冷静沈着な雰囲気にしっくり来る感じなんですよね。これは当たり役だなあ。

前作では、息子の罪を糾弾し、ラウの背中を推し、警察としての矜持を守って善の方でとどまっていたリーですが、今回はジョーの黒幕の組織からの誘惑に揺れ動く姿が描かれます。そして罪を犯したとは言え、やはり息子への愛情を捨てられない父親の姿も見せたり、ラウに比べたらリーは人間臭いなあって思う。対照的な人物設定がいいんですよね。

リーの息子役のジョー役のエディ・ポンはレオン・カーフェイと顔の形がちょっと似てるなあ。エディ・ポンは台湾俳優さんで台湾のポンフー島出身らしい!私の行ってみたいところ~~ 彼も意志が強そうな表情がジョーなりの信念の貫き方に相応しい気がして良いキャストだなあと思います。ちょっとミステリアスな雰囲気もありつつね。

そしてジョーを重用していた黒幕の存在が明らかになりますが、演じるのがチャン・クォチュー!チャン・チェンのパパですよー。もうチャン・クォチューのそこにいるだけでただ者ではない雰囲気ってのはすごいね。葉巻をくゆらせる姿とか、ひえー渋い~~ってなります。ま、今回の役は自分たちの利益のためにMBリーを長官にしたいっていう悪い人の役なんだけどさ。

そして、もう1人大物俳優が!チョウ・ユンファがオズワルド・カン役で出てきますよ。彼が弁護士を演じてる映画なんて見たことない気がするなあ。だけど全然違和感なくてさすがだなあと思いましたよ。ショーン・ラウのやり方は気に入らないと言いながら、俯瞰的な視点を持つ彼が結局解決のキーを差し出して協力するんですね。実際に証拠をつかんだのはイザベルだけども。

 

しかし、わりと簡単に人が死んでしまうのよねえ・・・ そういうジャンルなので仕方ないのだろうけどね。これまた今作で決着がつききったわけではないので、また続編ありそうな終わり方!でも一体どうなるんだよー!?っていう焦燥感を与えるようなラストではなくて、これまだ続くんだろうけどどうなるのかなという期待感を与える感じのうまい一区切りのつけ方だと思う。あまりにも中途半端な終わり方をされるとイラっとしますからね。TENみたいなのは好きじゃないなあ。という訳で私はこのシリーズに関しては続編も楽しみにしてます!

 

 

コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義が見れるのは・・・



【中国映画】いつか、また の感想 すべてを手放したその先にあるもの

中国映画の「いつか、また」を見ました。ハン・ハン監督のロードムービーです。出演者はかなり豪華でウィリアム・フォンとチェン・ボーリンにウォレス・チョンまで出てます。彼らがやや小汚い恰好で出てくるのでイケメンの無駄遣い(失礼!)って気もするんですけど、そうかーこんな風にしてると普通の人に見えるな~という発見も出来て良かったです。映画自体もなかなか良かったんですよ!

 

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中国の最東部にある島出身の3人が自動車で西へ移動していくストーリー。途中で仲間と別れたり、知り合いに出会ったり、人と知り合ったり、知らなかった事実を知ったり、車を盗まれたり、と様々なことが起こるのを見ているとロードムービーっていうのは人生の縮図なんだな、と思うのです。

人と出会い、そして別れの繰り返し。もしかしたら物に対してもそうかな。手に入れたり手放したりの繰り返し。原題の「后会无期」はもう会わないという意味だと思うので、邦題の「いつか、また」はその後に「会えたらいいね。でも会えないんだろうな。」って感じかなあなんて想像する。そういう内容が淡々と描かれてて、時には笑える感じででなかなか良い空気感なんです。

彼らが途中で会うコールガール役のワン・ルオダンがめちゃめちゃ素敵だったな。腐女子探偵★桂香で見たことがあるだけなので、普通の綺麗なお姉さん役良いですね。やっぱりクリスタルにちょっと似てる気がするなあ。

馬浩漢(ウィリアム・フォン)と江河(チェン・ボーリン)の性格は後向き、前向きなそれぞれの傾向をちょっと対照的に描いてたのかな。ロケットを見に行くと言っていた阿呂(ウォレス・チョン)が車を盗んで行ってしまった後にロケットが墜落した残骸を見て、どう捉えるのかっていうのが人生の分かれ道なのかなって。だから彼らが別れるシーンはしみじみしちゃう。犬も江河の方へ行っちゃうのは笑っちゃうけどちょっと切なかったりもしてね。鼻が利く犬なんだな・・・。ふう。

彼らの道中はどちらかというといいことなんて無かったと言える気がして、それは今の若者が生きている世界への感覚と似てるのかもしれない。でもラストの江河の後日譚みたいなエピソードを見ると、視聴者の心に「希望」をわざとらしくなく自然に植え付けてくれる感じ。うまいな。いいことなんてあまりないかもしれないけど、でも何が起こるか分からないよって。

物も人も手放したその先に、それでもまた出会う人には出会うし、そして得るものもあるということなんだろう。きっと。余韻が残るなかなか好みな映画でありましたよ!そうそう、音楽は小林武史なんですが、雰囲気があっててこちらも良いと思いました。

 

いつか、またが見れるのは・・・


【韓国映画】裸足の夢 の感想 子どもはその存在がすでに希望なんだなあ。

何かを成し遂げたことが無い男が東ティモールで子どもたちと夢を追いかける話「裸足の夢」。実話を映画化したものなんですって!パク・ヒスンが出てたから見たんですけど、普段なら見ようと選ばないジャンルの映画でした。こどもが出てるとお涙頂戴なストーリーだったりするじゃないですか・・・それが得意じゃなくて見ないんだけどね。あざとさを感じるというか・・・ でもこの映画はあまりそういう部分に流れ過ぎてなくて子どもという存在はそこにいるだけで希望なんだな、と純粋にそんなことを感じることが出来て良い映画でした。

 

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まず、パク・ヒスンが演じるキム・ウォングァンが出来た人間という訳ではないのが良かったんですよね。元サッカー選手なんだけど、サッカーをやめた後はアジアででっかい商売をしようとしても、うまく行かなくて夢破れてばかり。そんな彼がたどりついたのは内戦の傷跡が残る東ティモール。

裸足でサッカーをする少年たちを見て、スポーツ洋品店を開いてサッカーシューズを売ろうとするんだけど、そのやりとりをきっかけにサッカーチームを作って、国際大会を目指すことになる。キム・ウォングァンが立派な志を持ったエリートとかじゃなくて、子ども達と一緒に夢を追いかけている姿になんだか元気がもらえる気がするんだなあ。人生なんて思い通りに行かないことばかり、どうせダメだよと言われることばかり。でも頑張ってみてもいいかもしれない。そんな気持ちをくれる感じ。

それにしても同じアジアの国なのに東ティモールのことをほとんど知らないなあ・・・と反省。私が好きなカフェで使われている珈琲が東ティモール産だったなあというのを覚えてる程度。こういうきっかけがあると知りたいと思うな。ちゃんと調べてみよう。

それにしても子どもたちの瞳がキラキラで本当に美しいの!見とれちゃったなあ。サッカーチームの少年たちもとても素敵だったけど、特にトゥアの妹のジョセフィンはめちゃめちゃ可愛くて、大人になったらすごく美人になるだろうなあ~なんて思ったよ。

チームのメンバーのモタビオとラモスが練習をしていても喧嘩をしてばかりで、パスを送らないの。ただの仲違いとかではなく、お互いの家族が内戦で敵同士だったために傷つけあったからという理由があるんですね。そういう大人の争いが子どもにも影を落としている関係。でもきっとその敵対心を捨てることで始まるんだろう。スポーツも新しい歴史も。そういう部分も描かれてるのは良かったな。彼らが和解するシーンはさすがに泣いちゃったなあ。分かっててもやっぱりダメですなあ!笑

キム・ウォングァンと、大使館のパク・インキ(コ・チャンソク)のコンビが素敵でした。ウォングァンに小言を言いながら最後まで付き合ってくれるいい人です。彼も一緒に夢を見ていたんだろうな。あとなぜか清水圭が出てて、東ティモールで貸金+カーショップの経営者役だったんですね。なぜ出演してるんだろう??と思ったけど、サッカーの国際試合が開催されるのが広島だったので、彼が応援席で東ティモールチームを応援している姿を見たらなるほど適材だわと思いました。確かに東ティモールで商売が出来るバイタリティーがありそうに見えるしね!

 

サッカーのルールやら詳しいことは全然知らないけれど、十分楽しめましたね。キラキラした子どもたちをたくさん見たらなんだかパワーをもらえた気分。感動させるぞ~というわざとらしさも無くて抑え気味なので、素直に楽しめたなと思います!割と良かったです!

 

裸足の夢が見れるのは・・・

【香港映画】コールド・ウォー 香港警察 二つの正義 の感想 管理組と行動組の攻防から目が離せない!

香港映画の「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」を見ましたよ~ 動員がすごかったと聞いたので期待して見たのですが、期待にたがわぬ面白さ。いやー役者さんたちがみんないいです。それにしても警察組織というのはどこの国でも「現場叩き上げ」派と「警察大学出身の内勤」派の対立の構図がある気がしますね。それがつまりタイトルの二つの正義に繋がるって感じかな。

 

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M・B・リーを演じるのがレオン・カーフェイ。現場叩き上げの方。行動組っていうらしい。

ひえー歳をとったな~とは思うけど、やっぱりカッコイイですね。素敵な歳の取り方だな。演技の幅が広がってるのを見ると歳をとるのも悪くないですねえ。息子のジョーも警察なんだけど、ジョーは過激な方法も辞さないやり方で自分の正義を貫こうとする。私にはジョーの言う正義があんまり理解できなかったかな・・・ 自分の利益のためだったと言えなくもないので、それが含まれると正義を語れなくなる気がする。

ショーン・ラウを演じるのは、アーロン・クォック!彼は渋くはなったけど、あんまり変わってないように思えるかも。こっちが事務出身の管理組の方。このキャスティングどっちもいいよね~ もうこの時点で控え目に言って最高。何より、アーロン・クオックは立ち居振る舞いがピシっとしててノーブルでいいんですよね。保安管理班副長官役がピッタリでした。

この二人が香港警察の次期長官の座を巡って対立しているんですね。それが事件の発端とも言えるのかな。本人たちの意図というよりは利権がらみで周りがしのぎを削っている感じかな。

そして、チャーリー・ヤンも出てた~!キュートだった彼女もすっかり大人の女性で、警察の中でもなかなか高い地位についててビックリですよねえ。

そしてビリー・チョンを演じたアーリフ・リーがなかなか良かったんですよ。警察内の汚職を操作する機関の人の役なんだけど、生意気な口をきいて自分より上官にズバズバと切り込んでいくんですが、いるいる歳が若いのにこういう感じの小生意気な人!って感じでリアルでした。まあでも実はショーン・ラウの手の平の上だったんですけどね。そういう顛末もなかなか小気味が良かったですねえ。お、彼は武則天 -The Empress-に出てるんですね~

 

映画は最初からいきなり警察車両ごと警察官が拉致されて消えるというビックリな展開から始まり、カーチェイスはあるし、対立する二人のにらみ合い(痺れる)、そして花火まで爆発しますからね。ストーリーも面白いんですが、特攻も派手なのでそういう意味でも目が離せない感じ。まあラストは続きがあるよ~って匂わせがあるタイプなんですけど、見るっきゃないって感じですよね。そういえば、保安局の局長役でアンディー・ラウまで出てきてビックリしたな。ちょい役ですけどね。

あっという間に見終わって、あ~面白かった!って言えるテンポもいい映画でしたよー!ちなみに2もすでに見たのでまた感想書きます!

 

コールド・ウォー 香港警察 二つの正義が見れるのは・・・



【韓国ドラマ】危機一髪!プンニョン・マンション の感想 出てくる人みんな隠し事があって疑わしく見える~

「危機一髪!プンニョン・マンション」を見ました!登場人物がみんなどこかあやしいブラックユーモアサスペンスって感じのストーリー。みんなそれぞれ隠し事があるんですよねえ。黄金を探す部分とかがちょっといいかげんな興信所と似た感じの部分もあるかな。音楽とか効果音の感じも似てるように感じたんだけど、まあそれは時代的なものかもしれませんねー このドラマは宝のありかのキーになるのはシン・ハギュン演じるオ・ボッキュということが最初から明確なので、彼をだましてどうやって黄金を手に入れるかとという心理的な攻防が陰で繰り広げられるのが面白いです。

 

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シン・ハギュンと言ったら、癖のある役を演じてるという勝手な私のイメージがあったんですが、このドラマでは一番純粋でまわりの企みから蚊帳の外って感じの存在でしたね~ でもちゃんとちょっととぼけた感じのいい人に見えるのが凄いなあ。そのいい人感があるおかげでイ・ボヨン演じるユン・ソリンや他の人が余計に疑わしく見えるという相乗効果があるって感じ。

売れない役者役なので、日本の武士役の役をもらって演じてる設定なんだけど、ちょんまげのカツラの形が微妙に違う~って気になってしまう。そういうの気が散るよねえ!笑 おとぼけ感はアップしてたのでまあいいんだけども。

イ・ボヨンもとても綺麗で良かったな~ アイメイクのせいかとても色っぽくて綺麗だったな。いちばん最近見たドラマがmotherだったので、それと比べちゃったのでとても若い!って思いました。ユン・ソリンがお金が必要だった理由が、弟の病院代だったので、根っからの悪者じゃなかったので、ラストでオ・ボッキュとユン・ソリンがハッピーエンドになりそうな予感をさせる終わり方はまあ良かったかなあ。

パク・ソンイ役だったカン・ビョルの女子高生役がとても可愛かったなあ。何かを企んでる人達の中で明るくてちょっとおバカな存在が良かったな。でもユク・ハグン(パク・ヒョジュン)とつき合うようになる展開はビックリしたけど!

あと結構好きだったのは、101号室のキム・ピルチュン(チェ・ジュボン)とイ・スニ(パク・ヘジン)の偽装夫婦。最後はウェットスーツ着てまで黄金を探しに行こうとしてたのが最高よね。黄金への飽くなき探求心がすごくてそういう生きがい?があったら長生きしそうだなあなんて思った!笑

 

黄金がどうなるかの顛末がちょっと物足りない気もするけれど、なかなか面白かったし、そんな風にコメディーっぽいところもあるのにたくさん人が死んだのにはちょっとビックリもして妙にサスペンスっぽくなったりと色々な要素を詰め込んだストーリーでしたね。3人組の犯人のボスは誰か分かりやすくてちょっと残念だったかな?でもまあ登場人物が沢山いたけど、それぞれ個性的で人物描写はしっかりしていたので、わちゃわちゃ感を楽しめたのは良かったかなーと思います!

 

危機一髪!プンニョン・マンションが見れるのは・・・