【韓国映画】悲しみよりもっと悲しい物語 の感想 自己犠牲って自己愛なのかもと思わされたのだった。

映画の「悲しみよりもっと悲しい物語」を見ました。タイトルから予想出来るようにラストがなんともいえないどうしようもない救われない気持ちになるお話でありました。やるせないな~とは思うものの彼らの選択については共感できないかな。

 

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この映画でよくわかったことは、「自分を犠牲にさえすればみんな幸せになれる」というのは大変な思い上がりなんだということ。チョルギュ(クォン・サンウ)は自分の不幸な境遇に酔って自分を犠牲にしているつもりで結局はすべて自分の思い通りにしようとしたのです。その結果、実は自分よりもまわりの人々の気持ちを犠牲にしてしまったのでした。

自己犠牲はある意味、究極の自己愛なんではないだろうか?それくらい他の人をないがしろにするチョルギュの選択。

余命いくばくもないチョルギュは、愛するウォン(イ・ボヨン)が自分が死んだ後に寂しくないように彼女を結婚させようとします。チョルギュが隠しているつもりの病気のことを知ったウォンは彼の意を汲んで他の男と結婚する姿を彼に見せて安心させようとします。ウォンは病気のことを知っていることを彼に隠しながら、それがチョルギュの願いならば・・・と。

そして、彼の自己犠牲(のつもり)の精神は、ウォンだけでなくウォンの結婚相手や、その元婚約者も巻き込んでしまうのですよね。周りの人々の気持ちのないがしろ具合がすごいので、悲しさよりもチョルギュの自己中さにびっくりしてしまうのでした。

あと気になったのは回想シーンが多いのだけど、回想する人が移り変わって行って構成がブレブレな印象を受けたことかな。それからクォン・サンウはこの役を演じるに当たって末期癌の患者に見えるように痩せようとかそういうことは考えなかったのでしょうか?めっちゃ丈夫で健康そうに見えましたけどー!

「悲しみよりもっと悲しい物語」というのは一体誰が悲しかったということなのかしら?ケイとクリームは自分たちの思い通りにしたのだから悲しくないんではないかと思ってしまうな。ううむ。

 

 

悲しみよりもっと悲しい物語が見れるのは・・・

 

【韓国ドラマ】ショッピング王ルイ の感想 ルイの行動にイライラしっぱなし~(^^;

ショッピング王ルイの視聴を終了いたしました~ いや~これ私にとっては2倍速待ったなしのドラマで、そうじゃなかったらラストまで完走することは無理だっただろうな~と思われます・・・

すごく悪い人が出てこないほのぼのドラマなので割と好きなジャンルではあるのだけどこのドラマに全くと言っていいほどノレなかったのは、主役二人のキャラが好きじゃなかったからかもしれません。脇役の方たちはわりと好きだったんだけどな~

 

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なのでメインキャストじゃなくて、やりとりが面白くて好きだったジュンウォンの両親のシーンをスクショしてしまったのだった!あと執事の二人は好きだったな~ 特に釜山の斧のジョンラン面白かった!

ナム・ジヒョンが演じるコ・ボクシルのキャラは純粋な田舎娘役でまたか・・・とちょっと思うものの、彼女にぴったりの役どころではあるのでさておき、ソ・イングク演じるルイがとにかく苦手で苦手で苦手でたまりませんでした。あれ?私ってソ・イングクのこと苦手だったっけ?と考えてしまうほど。でも多分今までに見たドラマではそこまで思ったことないんで、「ルイ」というキャラが好きじゃなかったんだと思います。

記憶は失っても普段の生活習慣は変わらないと思うのに、良いお育ちのはずの彼の食べ方をなぜあんなに下品に見えるように演じたんだろう?面白さを出すためなんだとしたら、彼が「ジャンクフードを今まで食べたことが無かったからこそ逆に美味しいと思う」部分の皮肉だけで良かったのにな~と。そういった食生活は全く金持ち感を出さないのに、人を顎で使ったり、人のお金を平気で使ったりする部分だけは習慣として残っているのを見てたらイライラしちゃってね・・・ 悪意があってそうしている人は自身に罪悪感があるけれど、悪気なく無邪気にそれが出来る人の方が実は恐ろしいと思うんですよねえ。そして、それなのにボクシルがどこまでも彼に優しくするものだから余計にイライラが更につのるっていう。

このドラマはソ・イングクが演じるルイがキュートに見えるかでドラマを楽しめるかどうかが分かれるのかもしれないなあと思う。私は全然ダメでした。ウザさにぶっ倒れそうになりながら見てたー!あと、ボクシルの弟の件で一度二人が別れた時に、ルイがボクシルがいない昼間に勝手に家に上がりこんでるのも気持ち悪かったしな・・・ 本当は二人は思い合ってるのに別れてしまった+金にものを言わせてビルを購入したんだとしてもそこは線引きしようよ。キモイよ。やっぱり無理。

ラストで「コボシ」の種明かしがされるところも、これ感動するシーンだよね?と思いながらも、ルイはその頃からああやって自分が欲しいものを相手のことを全く考えずに手に入れる横暴な子どもだったんだな・・・と思ってしまって、ドン引きですよ・・・ 最後までドラマの意図と外れた反応をしてしまう私でした。

 

ルイがいい人という風にまわりに認識されている設定なんだろうけど私には全然そうは見えませんでした~。人に迷惑をかけている自覚なしにまわりを振り回すタイプっていうか、実は一番手に負えない気がしてしまうんですよねえ。なので私にとっては残念なことに終始イラつきつつ見ているドラマとなってしまったのでした!!!!

 

 

このドラマが見れるのは・・・


  

【韓国映画】泣く男 の感想 その母親を守る理由は贖罪のため・・・

チャン・ドンゴン主演の「泣く男」を見ました。この映画は殺し屋の”I’m tired”という言葉と贖罪がキーワードなのかなと思いました。考えてみたら私は韓国映画に出ているチャン・ドンゴンを見るのは初めてかな・・・ 中国のチェン・カイコー監督のPROMISE 無極という映画で見たことがあるくらいな気がする。あ、韓ドラの紳士の品格でも見てたな~!

 

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なので、有名な俳優さんなのにどんな演技をする方なのかあまり自分の中でイメージが固まっていなかった感じなんですが、この映画の殺し屋の演技ではさすがのカッコよさでした。存在感が凄い。やっぱりもっと出演作を見てみなくてはという気になりました。

 

さて、ストーリーは、アメリカでアジア系のマフィアで殺し屋をしているゴン(チャン・ドンゴン)。殺し屋として有能な彼なんですが、幼女を誤って殺してしまったことから彼の感情にそれまでと違うブレが生じてしまうんです。その幼女の母親を殺せと指令が出るんだけれど、彼は殺すことが出来ない。そのせいで組織を裏切ったとみなされ、組織と戦うことになってしまう・・・

ユミの母親のモギョン(キム・ミニ)をゴンがどうして殺すことが出来ず、そして守り続けるのかというのがなかなか分からなかったのですが、彼は自分が殺してしまった幼女の母親に殺されることでその罪を贖いたかったのだと理解した時は愕然。ああ、彼は人を殺すことにとても疲れていて、でも彼を終わらせることが出来るのは「母親」という存在だけだったのです。それは彼を捨てて自分だけ自殺した自分の母親とも重ねていたのだと思う。一緒に連れて行って欲しかったのに自分だけ死んでしまった母親・・・ 

多くを語らないゴンが主人公なのでその辺りが見えてくるまでは彼の行動の理由が分からなくて戸惑うところもあるのだけど、その抑えたところあるからこそ、分かった時に、はっとする効果があるのかもしれない。

 

アクションシーンもすごい迫力です。団地で銃をぶっぱなしまくるわ、ビルを爆破するわでめっちゃ派手。でも一番すごいのはナイフで刺すところかな・・・ ザックザクと異常に手際がいいんで、なんだかその日の夜の夢に見た・・・

プロ同士の殺し合いになるので、それぞれの殺し屋の技術がすごくて見ごたえがありましたねえ。でもそんな風なのにゴンのチャオズ(ブライアン・ティー)の友情なんてのも差し込まれて来たりするんで、そこは断然キュンとしましたしね。ああ。たまらない。

キム・ミニのちょっと崩れた感じがある隙のある雰囲気っていうのも魅力的ですよね。とんでもない美人って感じではないけど、彼女めっちゃモテそうって思う。しらないけど。

キム・ヒウォンが演じたビョン室長も凄かったな。しかし、お金を失って、殺し合いをしたあんな状況でそれでもモギョンを犯そうとするシーンを見て、男の性欲ってのは際限がないなとやっぱりちょっと恐ろしさを感じてしまった。その部分だけは引いてしまったんですけど、そういうもの?あれが普通?うーん。

 

抑えた感情表現から立ち現れてくるゴンの心情が私の心に刻みつけられた感覚があって、なんだかジンジンとちょっと苦しいような切ないような気持ちになりました。母親を亡くした後の彼の人生は、まるで自分を殺してくれる人を探していたみたいに見えて悲しい。見終わった後に余韻が残る、切ない映画なのでした。

 

 

泣く男が見れるのは・・・






【韓国ドラマ】空港に行く道 の感想 丁寧な内面の描写と風景の美しさが良かった!

空港に行く道の視聴を終了しました。ソウルの風景、済州島の風景などとても美しくてそれだけでも見ごたえがありましたが、落ち着いた雰囲気で大人の恋を描いていてかなり好きなドラマでした。不倫の恋ではあるんだけど、すでにやや破綻した夫婦関係にある二人なので、その点はあんまり気にならないかな。あえてその辺を分かりやすい設定にすることで主役二人の感情を綺麗に描けたのかな、と思います。

 

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冒頭はいきなり「子どもの死」という話題が出て来たので、ちょっとズーンときてしまって悲しかったんですけれども、それをきっかけにチェ・スアとソ・ドウの心が近づいたり、キム・ヘウォンとソ・ドウの心が決定的に離れてしまう理由になったりと、物語の中で大きな要素だったのかな。でもアニーがとっても良い子だったので、ドラマだと分かっていても彼女はもっと幸せに暮らせたのではないかと思ってしまうのでした。

今は平均寿命が伸びて100歳までとか生きられてしまうのだとしたら、結婚する相手と本当にそんな長い時間ずっと一緒に生きられるのだろうかと考えてしまうし、子育てをするとしてもその時間は20年だとしたらその後の時間のために自分というものをしっかり持っていないといけないのかしらと思ったり。

そんな風に考えると、チェ・スアとソ・ドウがこれから先を一緒に過ごしたい相手を一度立ち止まって考えている姿はいいなあと思ったのでした。チェ・スアの娘のヒョウンへの接し方も好感が持てて、守ろうとはするけど娘を所有しようとしたり自分の思い通りにしようとせずにきちんと意見を聞いて人間同士として扱っているのがいいなと思ったのでした。

 

反対にスアの夫のパク・ジンソクがあんな風に妻や娘を振り回していたのは見ているだけでもとても恐ろしかったんですけどね。きっと彼も育った環境か何かにああいう性格になった理由があったような感じなんだけど、その辺りは軽くしか描かれていないので共感できるほどは彼のことはよくわからなかったな。

映画の彼女を信じないでくださいを見てから、キム・ハヌルがとても好きなんですが、このドラマでもとても綺麗でした。エアアジアの真っ赤なキャビンアテンダントの制服がとても似合っていてお美しい。そういう意味では疲れた主婦感が無さ過ぎたかもしれないかなあ。

ソ・ドウの事務所からの風景、住んでいる伝統家屋、済州島の風景など、本当にどこも美しく撮影されてて行ってみたくなるって感じでした。その背景が彼らの心情とリンクしていてうまく利用されていてとても素敵に感じました。

イ・サンユンとシン・ソンロクが一緒に出演しているドラマを見たことがあるなあと思ったらLIAR GAME~ライアーゲーム~ですね。顔の長さとかが似てる気がして、タイプ的に似た姿かたちの二人に思っちゃうのでした。雰囲気は全く違うんですけど、なんとなく私だったらもっと違うタイプをキャスティングするのにな~なんてことは思うかな・・・

 

タイトルの「空港へ行く道」というのもいいですよね。ソ・ドウのことをスマホに「空港」と登録しているチェ・スア。仕事のために空港へ行く道という意味だけではなくて、ソ・ドウの元に行くまでの彼女が選んだ道程のことだったんだなって。

Gyao!で見たんですが、毎週の更新が楽しみだったドラマでした!好きだったな~

 

空港に行く道が見れるのは・・・




 

【日韓合作映画】ノーボーイズ、ノークライ の感想 表現し難い「なんとなく」の共感の描写がうまい!

「ノーボーイズ、ノークライ」の映画を視聴しました!日韓合作映画なんですが、派手さはないんだけど、しみじみと良い映画でした。人間同士の交流ってこういうなんとなくの共感、理解というもので成り立っているんだなって思うのでした。国と国を超えるっていう大仰なものじゃなくてね・・・ ああ、とても良かったな。

 

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決して恵まれた環境で生きている訳ではない二人の心が少しずつ近づいていく過程がとても丁寧に描かれています。役者さんたちの演技もとても良いです。

ハ・ジョンウが演じるヒョングは、プサンから山口県に古いボートで物品を運んでいる。キムチや普通の商品を運ばされていると思っていたら本当は麻薬を運ばされてて騙されていることも知らないちょっとぼんやりしたジョング。そしてチスという人質の女性を運ぶ依頼を受けてからそれまでの彼の人生の道がそれてしまう。

妹やその子ども、祖母などの家族に振り回される亨(妻夫木聡)。ヒョングから荷物を受け取る仕事をしている。彼は家族に振り回されて悩んでいるけど、結局掘り出すことはしないんだな。優しいんだけど、だからいつもお金のことで悩んでいる。

そしてチス(チャ・スヨン)の3人で彼女の父親探しと、組織から逃走する生活が始まる。

その間にジョングと亨の心の交流が描かれるんだけど、それは声高に叫ばれるものじゃなくて、本当にささやかな、なんとなくの感情。いつもは煩わしいと思っている家族だけど、外出から帰ってきた亨が見たジョングやチスと御飯を食べる自分の家族の風景の温かさに気づく彼の姿とか、ジョングが亨に「もし妹の子の誰か一人を置いて行かなければいけないんだったら誰にする」と聞いた時の返事「選べないよ。でもどうしてもだったら健康で社交的なまん中かな。あいつならきっとなんとか生きていけるから。」自分の母親がどうして病気の弟じゃなくて自分のことを捨てたのかとどうしても考えてしまうジョングへの慰めのつもりじゃない本当の言葉とか。

人類は人種を問わず仲良くするべきだ、とかそういう上滑りする言葉じゃなくて、もっと根底にある私たちが共有できる思いを丁寧につづっていて、人間って同じなんだなって思わされる。生きるって悪いことじゃなのかもしれないってそんな気持ちをくれる映画だったな。

物理的にも韓国ってあれくらいのボートで渡れるほど近いんだなあってそんなことも思いました。妻夫木聡の演技も私は多分初めて見たんだけど、悪く無かったな!

合作の映画としても違和感が無くて、活かしあえてる感覚でとても良かったです。じわっと余韻が残る映画でした。

 

このドラマが見れるのは・・・