【香港映画】楽園の瑕 終極版 の感想 ただひたすら幻想的な映像の美しさに浸る

「楽園の瑕 終極版」を視聴しました。楽園の瑕を見たような見ていないような記憶が定かでないのですが、どっちにしても終極版は見ていないのは確かなのでなんとなく気が向いたので見てみましたよ~ あの頃のウォン・カーウァイ作品はほとんど見たような気がするんだけどな。でもそんなくらいの記憶でいいのかもしれない。この映画で出てくる砂漠の風景みたいにその記憶も砂に埋もれてしまうくらいでちょうど良いのかもな。

 

スポンサーリンク


 

ウォン・カーウァイ監督作品というのは本当に独特の世界観がありますよね。この映画もそう。金庸の「射鵰英雄伝」に出てくる登場人物の外伝的なストーリーらしいのですけど、一般的な武侠ものとは一味も二味も違います。

欧陽鋒(レスリー・チャン)は西域の砂漠に腰を落ち着けているにも関わらず、なんだかロードムービーの趣があるような気がする。そこを訪れ去っていく人々がいて、出会いと別れを繰り返しているせいかもしれない。通り過ぎていく人々を通してみるのは自分の人生。欧陽鋒の体は旅していないのだけど、心は旅をしているように見える。それは砂漠に吹く風のせいなのだろうか?

それにしても豪華なキャスティング。黄薬師(レオン・カーフェイ)が酒を煽る姿が美しい。

剣士役のトニー・レオン。馬賊との闘いのシーンはカメラも人物の動きに合わせて動くスタイル。傍観者というよりはその戦いのまん中に放り込まれる感覚。これを物足りないと思うか、美しいと思うか。視力を失う役のトニー・レオンの光る白目部分とあれた唇が印象に残っている。

欧陽鋒の最愛の人の役はマギー・チャン。愛していると彼が言ってくれなかったからと兄嫁になる。この心の動きはどこか分かる気がする。忘れたくて忘れて欲しくない。そして忘れることなんて出来ないのに。

 

答えがあるようでない人生のロードムービー。そんなものを見ている気になる。沢山出てくる登場人物の中で、自分の見る時期によって誰の目線でこの映画を感じるかが変わるかもしれないなんて思う。待つだけなのか、追いかけるのか、後ろを振り返るのか、前に進むのか。意味を深く考えるのもいいし、ただ美しい映像と雰囲気に身を任せるだけでもいいのかもしれない。

 

楽園の瑕 終極版が見れるのは・・・



【韓国映画】ダイナマイト・ファミリー の感想 騒々しいけどこんな兄弟も楽しいかも?

映画のダイナマイト・ファミリーを見ました!単純で登場人物もそれぞれ個性的で面白いんだけど、私がタイトルの「ダイナマイト」からもっと強烈でぶっ飛んだでブチ切れた家族を想像してたらそこまでじゃなかったのでちょっと拍子抜けのところもあったかな・・・ 常識の範疇に収まるくらいの個性的な家族ってところ。

 

スポンサーリンク


 

父の連れ子二人は長男役のユン・サンヒョンと三男役のチャンソン、母の連れ子の二人、次男役のソン・セビョクと長女役のイ・アイで、あと再婚後にできた歳の離れた末っ子役はキム・ジミン。公務員風とチンピラ風の全く性格が違う兄弟たちが両親の結婚記念日に集まるのだけど、両親が行方不明になって・・・というようなストーリー。ワイワイしてる騒がしいコメディー的な要素もありますが、事件も起こるのでサスペンス要素もある内容です。

ユン・サンヒョンはチャラチャラした役も似合うけど、この映画みたいに真面目でちょっと間が抜けた感じも似合いますね。チャンソンも澄ましてればかっこよいんだけど、お間抜けな役がピカイチでここでもちょっと情けない役が似合っています。私が一番良かったな~と思ったのがソン・セビョクだったんですが、初めて見たと思ってたら春香秘伝 The Servant 房子伝で県監役だった人らしい。ちょっと嫌らしい役だったような気がするんだけど、この役でいっぱい新人賞をもらってるみたい!ほ~ 他の映画もチェックしよう!イ・アイも良かったな。おバカだけど大らかで可愛い長女だったな。末っ子のキム・ジミンは運勢ロマンスでファン・ジョンウムの妹役だったよね。もう2~3年もたったらとっても美人になりそう。実は一番しっかりものなんじゃないかっていう末っ子が面白いよね。喧嘩ばっかりしてる兄弟たちだけど、本当はちゃんと末っ子のことを大切に思ってるんですよ。

そんな感じでそれぞれの兄弟のキャラが面白いので、単純なストーリーでも面白く見れたかな。私は犯人がもうほんとにすぐに分かってしまってですね・・・ その点はめちゃめちゃ物足りなくて、う~んと思って見ていたんですが、全然そこにたどり着きそうにない兄弟たちを見てるのもまあ悪く無かったかな、という感じ。

自分と合う人ばっかりといても面白くないし、全然違うタイプの人と触れ合うのって新鮮だし、こんな兄弟たちもいいななんて思いましたよ~ 毎日だと大変そうだけど!

 

ダイナマイト・ファミリーが見れるのは・・・


【新大久保】豆もやしクッパ専門店「ともこ」に行ってきたよ!

先日、前を通りかかって気になっていた豆もやしクッパ専門店「ともこ」に行ってきたよ!その日は日曜だったのでやっていなくて暗かったんですが、この日はめっちゃ明るかったので開店しているのが分かりやすくて入りやすかったです。

 

スポンサーリンク


 

場所は、職安通りから路地に入ったすぐにあります。なか卯とチキン屋さんの間を入ったところ。Cafe paramの隣のビルかな?店内はこじんまりしていて、カウンターと2名テーブルが3つといった感じなので大人数には向いてないです。イモが二人で親切でとても優しい!

もやしクッパ専門店ということですが、メニューはそれなりにいろいろあります。
今回、注文したのはもやしクッパとサムギョプサル定食。

アワビのお粥も気になりますな。

ドリンクメニューの写真が撮影ミス(^^; また機会があったら撮りなおしますが、雰囲気だけでも。

生ビールはプレミアムモルツで500円です。

パンチャンは4種類。どれもとても美味しかった~

キムチと茹で野菜のゴマドレッシングかけ、おでんの煮物、イカの干物のキムチ?みたいなの、の4種類。最高に御飯に合うおかずたち!!!

もやしクッパには目玉焼きもついてきて、これにもやしクッパをのせて食べるのが定番らしいです。

御飯ももちろんついてきましたよ~

食べ方の説明もありましたよー 韓国のりをのせるのがポイントかも。とても風味豊かになります。

そしてもやしクッパ用の調味料が3種類。豆もやしクッパはそのままだと穏やかな味なので、辛いのが好きな人はこれで辛くして調整するといいです。目玉焼きの食べ方も味付けの仕方もイモが全部教えてくれる!優しい!

そしてサムギョプサル定食。かなりぶ厚めのお肉が登場!キムチを載せてゴマ油ベースのタレにつけて食べると美味しいですね・・・ これまた御飯が進むよ~

夜中の3時まで開いているようなので、お酒を飲んだ後にもやしクッパを食べるのもいいかもしれません~ 居心地の良いお店でした!

 


【韓国映画】ビューティー・インサイド の感想 自分を形づくる「内面」って一体どういうものなんだろう?

映画の「ビューティー・インサイド」を視聴しました!ドラマ版の同名の作品にイ・ミンギが出ていると聞いて、まずは映画版を見たいな~と思っていたのですよ!毎日眠ってそして起きたら外見が変わってしまうという人物が主役なんですが、その変わり様が激しくてそんな訳ないやん・・・と眉唾ものを見ている気持ちと、でも設定としては面白いな~の気持ちのはざまにありつつも実は「私を形作る要素とは一体なんなのか」という深い問いかけが込められているようにも感じるようなそんな映画でありました。

 

スポンサーリンク


 

主人公のキム・ウジンは毎日違う外見になる男。その変わり方は外見だけじゃなくて性別、年齢、国籍などすべてが変わってしまうのです。彼はひとりひとりの体にぴったり合うオーダーメイドの家具を作る仕事をしているのだけど、考えてみたら彼自身は毎日変わる自分の姿にピッタリ合うものを作ることは出来ないという皮肉。例えば、もし私が目が見えなかったらどんな人を好きになるだろう?と想像したことはあるのだけど、その時は内面と後はきっと声、感触、匂いなどを手がかりに好きになるのかな、と思ったのです。でもこのウジンの場合は本当に変わらないのは内面だけで、声も含めたすべてが変わってしまう。待ち合わせをしても見つけられない。

そんなウジンを愛するのは、ハン・ヒョジュ演じるホン・イス。彼女もウジンという特殊な人を愛することで起こる出来事に苛立ったり、悲しんだり。ウジンと歩いているだけなのに、男をとっかえひっかえしていると言われたり、じゃあ結婚となったら親にどう紹介したらいいの、とか。でも少しずつ知って行く彼の内面をやっぱり愛さずにはいられない。

結局一度離れる二人だけど、やっぱりそばにいたいと一緒にいることを選ぶ二人。これ、とてつもないロマンチックな映画なんではないかと思う。ひょえー

それにしてもウジンを演じる俳優陣が非常にバラエティー豊かです。そして豪華!
パク・シネ、イ・ボムス、パク・ソジュン、チョン・ウヒ、イ・ジヌク、ソ・ガンジュン、イ・ドンウク、ユ・ヨンソク、上野樹里まで!イケメンや美人にもなれる反面、老人や子どもになってしまうこともある。

 

一体どんなもんなんだろ~と半信半疑で見たんですけど、同じ役柄にこれだけ沢山の俳優さんを使っているにも関わらずテンポもよくまとめられていて、結構良かったんですよ。出てくる家具なんかもとても素敵だったし、落ち着いた雰囲気が良かったです!ドラマも期待できそう~

 

ビューティー・インサイドが見れるのは・・・



【韓国ドラマ】ボイス -112の奇跡- の感想 なかなかに凄惨な殺人事件がたくさん出てきますよ・・・

「ボイス1 -112の奇跡-」の視聴を終了しました!まあまず邦題のサブタイトルの112の奇跡はいらんよね。奇跡と言うとなんだかほんわかしたイメージが湧いてしまいません?しかし、このドラマはそういうほんわかしたところは全くなくて、凄惨な殺人事件がいっぱい出てくるんですよ!!!!鉄球で人を殴り殺すとシーンがいっぱい出てくるので苦手な人は見ないほうが良いかもしれません。そんな感じなんで奇跡ってのはどの部分を指しているんだろう?と思ってしまうのよねー イ・ハナ演じるカン・グォンジュが他の人には聞こえない音も聞こえる能力を持っていることですかね。そうだとしてもちょっとずれてるような気がする・・・

 

スポンサーリンク


 

その邦題の件とは別で原題のままの「ボイス」というタイトルも気になってます。グォンジュはボイスプロファイラーでもあるから声も大切なんだけど、他の人が聞き取れないような、例えば看板が回っている音なんかも聞こえてそれを手がかりに事件を解決していくんですよね。だから音も重要なドラマを構成する要素。

これは言語自体の単語が表す意味の範囲も関わるのかなと思うのですが、日本語や英語だと「声=voice」と「音=sound」は全く別の単語のイメージだけど、韓国語だと「モクソリ」と「ソリ」だし、そこまで明確に単語や概念として別じゃない感じなのかな? だから、英語のvoiceというタイトルになっているけど、その英単語を聞いて韓国の方が想像する意味合いには声も音も両方含まれるイメージなのかしら?なんてことを考えていたのです。こういうのを考え出すと止まらない~ 別言語を比較することで初めて認識できる事柄があるのってとても面白いなあ!

 

それにしてもこのドラマで出てくるゴールデンタイムチームの警察官は自分に関係する事件が多すぎで、危ない目に合い過ぎ。もちろん人間なので、自分の大事な人が事件に巻き込まれたら誰しも必死になるとは思うんですけどね・・・ ただ起こる事件のほとんどが同じ犯人と関連があり過ぎな感がありますかね。すべてがそこに繋がって行くので、ちょっとやり過ぎな気がしてしまう。

ム・ジニョク役のチャン・ヒョクは気の荒い、食らいついたら離さない感じの刑事役がとても似合ってます。ただ彼、いつも口が開いてるのがなんとなく気になってそこばっかり見ちゃうのですけど。やり方は激しいけど正義感に溢れた刑事なのですよね。彼のような人が自分の妻を守れなかった時の気持ちは考えるだけでも辛いな。

112通報センター長のカン・グォンジュ役のイ・ハナも意外とこの役にはまっていて良かったです。私はどうしても彼女はナイショの恋していいですか!?のポヤポヤした役のイメージが強いのだけど、こんなキリっとした役も演じられるんだ~とビックリしました。交通事故に遭った12歳の時から他の人には聞こえないような音まで聴こえるようになって無響室に住んでいるグォンジュ。すべての音が聞こえるのって本当にしんどいことだろうな。

そんな二人が同じ犯人を捕まえるために奮闘するのですが、その犯人がまた怖い・・・ 犯人がどうしてそうなってしまったのか、という理由も出てくるのですが、そういう理由があるのだとしてもやっぱり理解は出来ないよな、と思ってしまう。それにしても、刺すとかよりも殴って殺すという撲殺ってなんだか想像の向こう側って感じがあってとても怖いです。でも韓国ドラマでも映画でもよく出てきますね・・・ オールド・ボーイの影響もあるのだろうか。

あとは、主人公が全面的に信頼している人が裏切り者であるという法則があると思うんだけど、信頼の部分をやり過ぎて最初からこの人がスパイなんだろうな~と分かってしまって面白くなかったな・・・ もうちょっとぼかして誰か分からんようにやって欲しい。それと悪徳検事や警察長官辺りの役者さんがいつも同じ人でちょっと飽きたな~なんて。

 

面白くなかったかどうかというと面白かったとは思うのだけど、ドラマとしてはあまり好きじゃなかった、というのが実際のところ。このストーリーにそこまでの残虐性が必然なのだろうか・・・と思ってしまう感じかな?まあそんなことを言っても、韓国ですでに放送されているらしい続編も多分見るんだろうな~と思います。音に注目したという点はすごくアイデアとして面白いと思うんですけどね!

 

ボイス1 -112の奇跡-が見れるのは・・・
⇒Netflix