【台湾ドラマ】共犯 の感想 孤独な魂が泣いている

学生の頃は、学校が世界のすべてで、そこではみ出してしまったらどこにも居場所はないのだと思ってしまう。そんな年齢の子たちが主人公なのが台湾映画の「共犯」です。一人ぼっちになりたくない、仲間が欲しいという切実な気持ちが事件を引き起こしてしまう。彼らの孤独な魂が泣いている、そんな風に感じる切ないストーリーでした。

 

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台湾映画はどこかナイーブな空気感があるように感じるのは、それは国の置かれた立場だとか、自然だとかそういうものも関係あるのだろうか?映画によってストーリーは全く違うのだけど、それでも似た空気感があるように思う。他の国の映画でもその傾向はある気がする。台湾の山や木は匂い立つような緑で、少し湿った空気がむせ返りそうに濃厚なのは南国特有の空気なのかしら。

自殺した少女、その死体を目撃した3人の少年、カウンセリングを受けさせられた3人はその少女の自殺がいじめによるものだと思い、その相手を探して彼女の代わりに仕返しをしようとする。でもそれは仲間が欲しかったホアン・リーファイのでっちあげだった・・・ それが思いもよらない結果を生んでしまう、というようなストーリー。

ちょっと独特の描き方なのかもしれないんですが、繊細な彼らの心の動きがじわじわと切なく胸に迫ってくる映画でありました。大人になったら忘れてしまうような感情なのかもしれないけれど、あの頃には切実で。事件を解決するとか、仕返しをするという同じ目的で動くと結束って固くなるんですよね。それがタイトルの共犯に繋がるのかな・・・ だから目的を作り出すことで仲間で居続けようとしたホアン・リーファイの気持ちが私には分かる。正しい事ではないとしても彼は3人で仲間でいたかったんだろうな・・・

若くどこか脆い彼らと、美しい映像がマッチしてなんだか詩を読んでるみたいな気がしました。6人の主要キャストの中で演技経験者は2人だけなんだって!他の4人は演技が初めてということなんだけど、見てる時にはそんなことは全然分からなくて、みんな良かったですよ。特に男の子3人がそれぞれの役に合ってて違和感が全くなかったな。もしかしたら、むしろそのせいで演技経験者の二人がちょっと技巧的過ぎたかもしれない。他のメンバーは素直にそのまま自分から役に似た部分を引きだしたっぽい感じがするのだけど、ホアン・リーファイ(ウー・チエンホー)とチュウ・チンイー(ウェン・チェンリン)は役を演じてるって感じなんです。なんとなくなんですけどね。

いじめられっ子役のウー・チエンホーは、ちょっとあざとすぎたかな・・・ おどおどした感じとか上手に演じてるんですけど、いかにも何かを企んでるっぽ過ぎてね。もうちょっと癖のある感じを減らしたらベターだな~なんて思いつつ。初めて見たわ~って思ったらショコラに出てたんですって。じゃあ見たけど分かんないと思って調べてみたら、阿栗役の人だった!この映画とはまるで別人だ~そりゃ分からないな。

 

どうでしょう?繊細な彼らの心の動きに共感が出来ないとなんじゃこりゃって感じなのかな?私はわりと感情移入してしまって、彼らが普通に歩いている姿を見ても声にならない慟哭が聞こえてくるような気がするのでした。そんな切なく苦しい余韻が残る映画でありました。

 

共犯が見れるのは・・・

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