【韓国ドラマ】悪い刑事 ~THE FACT~ の感想 真実は時に残酷で。

「悪い刑事 ~THE FACT~」の視聴を完了いたしました。なんとも言えない独特の雰囲気があるドラマでしたね。なかなか興味深かったです。

メインとなるのは、シン・ハギュンが演じるウ・テソクとイ・ソルが演じるウン・ソンジェの関係なんですけど、ここがあまりにも複雑。悔恨、愛憎、憐憫とどの感情もはらんでいるようで、でもその感情の綱引きがその場面によって移り変わっていくのがスリリング。イ・ソルはこの演技で新人賞も受賞したようだし、存分にミステリアスな魅力を発揮していたな~と思います。ただ、全てをそのミステリアスで覆い隠してしまっていて、それ一辺倒になってしまった気もするんですが、でも十分素晴らしかったです。

あと、演技の問題じゃなくて、昔の彼らと現在の彼らが繋がらない感覚があったのは脚本のせいかな。テソクがなぜ今のような逮捕のためには何でもありな刑事になったのか理解できずでした。自分の家族を守るために他の人を犠牲にすることが出来てしまった自分が悪を取り締まる立場となれるなんて思えるんだろうか?うーん。
あとはウン・ソンジェも記憶を無くしているとはいえ、サイコパスなんだとしたら、それは環境のせいだけではなく、生まれ持った気質のせいもあるのかと思うんだけど、以前はそういう部分を持っている様に描かれていなかったと思うんですね。その点もちょっと気になりました。わからない、私が何かを見逃しているのかもしれない。

あとは、パク・ホサンのそれこそ悪い刑事役が良い。私のおじさんの時の長男役との違いにビックリするわ~ コッパダンも見てるんですが、むしろ悪役の方が多いのかな?どういう役を演じてても本当に素晴らしい。

それとそれとチェ議員の息子のチェ・ミヌ役がク・スンヒョンくんだったというのが驚き!ク・スンヒョンくんと言えば、君の声が聞こえるとか、ドクター異邦人とかでイ・ジョンソクの子ども時代を演じていた子役くんですよ。もう中学生を演じるくらい大きくなったんだな~と勝手に感慨深い気持ちになりましたね。でも、出演シーンを見て気づいた訳ではなく、たまたま彼は最近はどんなドラマに出てるんだろう?大きくなったのかな?と調べたら、私が視聴済みのドラマに出演してるじゃん!?とビックリしたという話でした~ 見ても全然分かんなかったよ!

見ごたえもあって面白かったんですが、ラストはちょっとばかり消化不良かな。あれは続編に続くイメージの終わり方なのでしょうかね?私としてはもっとちゃんと自分のやったことに対しての落とし前をつけてくれる終わり方が好きなので、そこの部分はあんまりでした。

 

悪い刑事 ~THE FACT~が見れるのは・・・


【韓国ドラマ】プレーヤー 〜華麗なる天才詐欺師〜 の感想 メンバーが良い!

「プレーヤー 〜華麗なる天才詐欺師〜」の視聴を完了いたしました!
ソン・スンホンはどんな役も演じれるタイプの俳優さんというよりは、彼に合う役柄を演じる方が向いているタイプと思っているのですが、この役は彼自身のイケメンさをうまく騙しに使う詐欺師がうまくマッチしててとても良かった!そしてちゃらんぽらんではなく、真面目な理由が実はあったというのも、まさにそんな感じ~で良かったです。

そして詐欺チームのメンバーも良かったです。チームに紅一点はクリスタル。クリスタルって人形みたいに綺麗だから女優業ってどうなんだろうと思っていたんですけど、見る作品見る作品どれもそれなりにマッチしてるんだよなあ。まず彼女に依頼する側も彼女に演じて欲しい像が明確に出来るからオファーを出すっていうのがあるのかもしれない。そして今回のアリョン役は男性陣の中でクールな妹の役割なのが良いのです。良い感じの仲間感覚に恋模様が絡んでるとイマイチになった気がするし。

ハッカーのビョンミン役のイ・シオンも格闘家のジヌン役のテ・ウォンソクのキャラも可愛くて、プラスしてチャン検事役がキム・ウォネだしなあ。これでもかというダメ押しキャスティングではある。このチームが面白くない訳がない!って感じ。

ストーリーは痛快ではあるし、解決方法もまあ現在っぽいし、お金儲けのための詐欺だと思ってたら、実は復讐というよりは真実を暴きたかったためという裏の理由があったというのは定番だけど、面白かったです。

ちょっと気になったのは、チームのメンバー全員がハリの父親の事件に無意識にせよ関係があったのだけれど、ハリがどうして彼らを集めたのかは明かされないのがよく分からなかった。そこにハリのなんらかの目的はあったのでしょうか?彼らに贖罪の機会を与えるという意味があった(アリョンは違うけど)のか、彼らなら巻き込んでも良いだろうと思ったのか、なんなのか。その点はよく分かんなかったな~

ラストのアリョンの選択はこのまま逃げおおせられるの!?なんて思いつつ、世界は広いから国外に逃げたらなんとでもなりそうだし、うっかり逃げた国を舞台に続編でも作れそうだなとか思ってしまった!それもいいね!

 

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【韓国ドラマ】ロマンスは計測不能〜数字女ケ・スクチャ〜 の感想 踏み出す勇気

「ロマンスは計測不能〜数字女ケ・スクチャ〜」を視聴しました~
こちらもミニサイズのドラマ。その割には色々詰め込んでしまったせいか、ちょっと中途半端な印象になってしまった気がします。

弟が行方不明になったトラウマで数字に固執する合理主義な女性となったケ・スクチャをめぐる恋模様が描かれています。まあでも、数字女とみんなに言われるほど病的ではなく、そんな人もいるよねというくらいの範疇なので、そこの部分の面白みはあんまり感じないかなあ。もっと極端に描いた方が面白い気はしたかな。

スクチャの気持ちの揺れを描きたかったから三角関係の設定にして、元カレも出してきたのかなって思うんだけど、別れた理由もよりを戻したい理由もイマイチピンと来ずドキドキ感はないです。むしろ、ヘジュンがグイっとスクチャに近づいて線路を踏み越えた時はキュンとしたので、いっそスクチャからへジュンへの気持ちの変化だけに照準をあててを描けば良かったような気もする。そうそう、スクチャに届いた花は会社の部下からじゃなかったっけ?あれはどうなったんだと思っちゃうし、居酒屋の店長も最初はスクチャに恋してたし、そこまでモテモテ設定にする意味あったのかな?

それと友人たちも個性的過ぎて、面白おかしくしたいのか、スクチャが過去のトラウマを乗り越えていくシリアスな路線で行きたいのか、そういう部分も中途半端というか、散漫な印象を受けてしまう感じでした。

特に時間が限られたミニドラマの場合は、あまり詰め込み過ぎず、内容を出来るだけ削ぎ落として作る方が良いのかもしれないな~なんてことを思いました。匙加減ってなんでもほんと難しいですよね。あ、でもスクチャ役にチョン・ヘビンはピッタリだったし、嫉妬の化身で高校生役で出てたアン・ウヨンが素敵な青年になってて二人のケミはとっても良かったです!

歩けなくなってしまうのも人との関わりのせいだったりもするけれど、足を踏み出すきっかけになるのも人との関わりのおかげだったりするのかもしれないなあ。

ところで、このドラマを見て一番考えてしまったことは、兄弟を亡くした子に対する親の愛情問題についてなのでした。どうしても人間は失ったものについてばかり目が向いてしまうのだなと。それは物だけではなく、人についても言えることで。そうやって今回は弟のことにだけ集中して、残された姉に対する愛情を注ぐことを忘れてしまった彼女の両親という存在が辛い。その上、弟がいなくなった責任まで背負わされて、スクチャの状況があまりにも辛いなって。実際にこういうトラウマ抱えている人にもこのドラマのように仲間や愛する人が癒してくれますようになんてことを思ったのでした。

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【中国映画】唐人街探偵 NEW YORK MISSION の感想 人気シリーズの2作目

唐人街探偵 東京MISSIONを公開当時に見逃しちゃってたので、唐人街探偵 NEW YORK MISSIONを先に見ちゃうことになるな~と思って見に行ったら、なんとNEW YORK MISSIONの方が2作目で、東京MISSIONが3作目だったという!なので、順番に見れてラッキーてなことになりました。配給会社が違う関係もあって公開が前後した様子。どうやら1作目は日本で未公開となってるみたいだから、この機会にこちらも公開して欲しいものです。どうせ順番逆になってるんだし、配信でもいいからお願いします。

ポスターで、妻夫木聡が今回のメンバーかのように思わされますが、確かにちょっとは出て来るけど、本当に少しだけでビックリします。やっぱり日本で公開の際には日本人の出演者を誇大広告するものなんですな。まあそれはおいといて、彼の中国語がすごく上手!英語よりも中国語がうまい~ なので、きっとたくさん出番があるであろう東京MISSIONも見たくなりました!

さて、この映画は探偵ものだけれど、コメディーなので、中国映画らしくナンセンスギャグがかなりぶっこまれて来ます。でもそのギャグのパートを担うのがタン・レン役のワン・バオチャンで、チン・フォン役のリウ・ハオランの冷静な頭脳がそれを中和するというバランス。この調和と、そしてスピーディーなストーリー運びが、うわっと視聴者を物語の中に有無を言わさず巻き込んで連れて行ってくれる感覚が心地よいです。

探偵がいっぱい出てくるので、まあ1作目を見ていないと誰が誰やらという部分はあるんだけど、その辺はあんまり分からないまま見てても大筋は大丈夫って感じ。
いやーしかし、NYの街中で追いかけっこをするシーンは、なかなかお金がかかってそうで凄いな~。エンディングのみんなで踊ってるシーンとか普通に楽しそうで、仲間に入りたいと思っちゃうのは私だけ?

ラストでも完全に東京MISSIONへの布石がうってあるので、2作目の撮影中に3作目の製作が完全に決まっていたんだろうな。さすが、本国でかなりヒットしたというのが分かるような勢いのある作品でした。慣れ親しんだノリでとても面白かったです!

 

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【韓国映画】シークレット・ジョブ の感想 着ぐるみ動物園は無理があるかな

エクストリーム・ジョブが面白かったので、同じ制作会社が手掛けた作品と聞いて鑑賞してみた映画「シークレット・ジョブ」なんですが、前作のような手ごたえは感じなかったかな。面白いと言えないこともないかな、という感覚が正直なところ。

ドラマの場合は倍速で見ちゃうこともあるんだけど、基本的に映画はそのままの速度で見るのが信条の私なんですが、今回は申し訳ないけど、早回しで見ちゃったんですね・・・

ただ、エクストリーム・ジョブと同じ空気感は確かに感じて、ギャグの差し込みどころとか、どこか牧歌的な雰囲気は嫌いじゃなかったんですけど、だけど前作の場合はそのノリが警察という固い組織とのギャップがあるからこそ面白かった訳ですもんね。

今回は着ぐるみで動物園の本物の動物のふりをするというあまりにも無理のある設定な訳ですから、もっと突き抜けたノリが必要だったのかなと思う。ぶっ飛んだノリを詰め込みまくって視聴者をもっと力ずくで納得させて欲しかったな。動物園に派遣される弁護士のテス役がアン・ジェホンだったのも彼と動物園という組み合わせにピッタリ過ぎて違和感が無くて面白くないんですよね。もっと強面な役者さんだとギャップがあって面白かった気がするけどどうでしょう?まあね、シロクマ姿のままコーラをうっかり飲んじゃいそうなイメージというのをメインに置いてのキャスティングだとしたら完璧な気もするけど。

ストーリー的にもどうなるんだろうというドキドキ感もないし、そうなるでしょうねという展開で、よく言えば安心と言えますかね。映画館で見るというよりおうちでのんびりしてる時に見るには良い作品かもしれないかな!平穏!

 

シークレット・ジョブが見れるのは・・・
⇒Netflix