【韓国ドラマ】プリースト〜君のために〜 の感想 ヨン・ウジンの神父姿は素敵でした

今までエクソシストものって映画でしか見たこと無くて、どうしても映画だと尺が短いので、半分くらいが悪魔祓いのシーンになっちゃってそこには何の魅力も感じられない私はあんまり面白さが分からないなあ・・・と思っていたんですが、やっぱりドラマになると話数も多く色々エピソードを描けるため、ちゃんとストーリー性があったので、まだ良いかもしれないと思いました。

ですが、厳密にいうと違うんだけど、簡単にいうと夢オチみたいなのが真ん中の何話分も使って繰り広げられるのでそこがなんとも言えない気持ちになります。死んでいたと思ったら悪魔に見せられた幻だったみたいなね。展開としてそれをやっちゃおしまいよみたいな禁じ手のように感じてあんまり好きじゃないなあ。え~!?みたいな気持ちになりましたね。

いわゆる「彼女を救うために悪魔祓いの神父になった、でもそうなると彼女とは結ばれることはない」というストーリーになんとなく既視感があると思ったら、憑依~殺人鬼を追え~だなと思い出しました。あのドラマの場合は「人々を救うために巫女になる、でもそうすると彼と結ばれることはない」だったので、男女は反対ですけどね。あのドラマは私は本当に大好きなんですが、それぞれの状況でそうせざるを得ないという容赦ない追い詰められ方をするのがリアルで切ないのが良かったんです。だから状況が少し似ていると言っても、今回は全く感情移入も出来ず、ちょっと残念な気分になっちゃったかな。

ラストも、またあのチームはこれからも悪霊を退治していくのかな?みたいな戦隊もの的な終わり方をして、彼らの恋の行方の切なさとは?という気分になりました。もちろん彼らの恋だけを描いている訳ではないんだろうけど、全体的に内容が中途半端な気がしてしまったかな。

まあ、そんなこんな言いましたが、オ・スミン役のヨン・ウジンの神父姿は良かったです。身長も高いし、映えてて素敵でした。だからもしも続編があったら結局また見ると思われます!笑

 

プリースト〜君のために〜が見れるのは・・・


【韓国ドラマ】ナインルーム の感想 神様がくれた奇跡なのかな

これまたなんでどうしてナインルームという邦題にしたのか分からないですけども「ナインルーム」視聴いたしました。ナインルームだと部屋が9個あるように受け取ってしまう。そのまま9号室か、ルームナンバー9にして欲しかった。ほんといくらなんでもナインルームは無いと思うんですけど、どうですか?本当に韓ドラ、華ドラの邦題問題に関しては声を大にして主張して行きたい!しつこく言い続けていく!

そこはさて置いておいて、ストーリーは面白かったです。私は現実ではありえないようなファンタジー設定大好きなので、そういう工夫をされてるドラマは大好き。今回は特に中身が入れ替わる役を演じているのがキム・ヘスク×キム・ヘソンだし、期待大で見ちゃいましたが、だいたい期待通りの面白さでした。ストーリーも視聴者には手の内が明かされているので、それが一体どうなっていくのかを見守るという分かりやすい展開なので、安心して見れた感じ。

しかし、それにしても愛していた人に陥れられて冤罪で34年間も刑務所にいるなんてあまりに恐ろしい。だけど、その上癌に侵されて余命わずかなチャン・ファサだからこそ、神様が冤罪を晴らすこんな奇跡のような機会を与えられたのかもしれないと素直に受け入れられる気分になりますね。

キム・ヘスクは言うまでもなく、キム・ヘソンも良かったですね。いわば一人二役をそれぞれ演じていてその時々で交錯する訳だから見てるこちらもこんがらがりそうだったけど、それもなくて不思議なくらいスムーズに見れたなって思うのでした。

キム・ヨングァンも年下の恋人を問題なく演じてましたが、もっと良かったのが、オ・ボンサム刑事役のオ・デファン。やっぱり極端な人々が登場人物に多いときこそ、こういう普通の感覚でいる人を実直に演じてくれる人がいるとドラマが締まる気がするなあ。

設定の意外性ほど、ストーリー自体はひねりは無いけど、それでもチャン・ファサとウルチ・ヘイの関係性がどう変わっていくのかの過程がとても面白かったです。演出がチ・ヨンス監督で「純情に惚れる」も演出している人らしいんですが、体に違う心が入り込むというところがこの作品とも題材的にちょっと似てるような気もしますね~

 

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【韓国ドラマ】コッパダン の感想 タイプの違うイケメン達が営むコッパダン

コッパダンの視聴を完了いたしました!中国の古装劇はよく見てるけれど、久々に韓国の古装劇を見たのですが、やっぱりまた違うお衣裳がこれまた美しくてなかなか良かったです。内容は現代っぽいというか、あんまり時代劇っぽくないし、現実的でもないので、堅苦しくなく楽しめましたよー

何より、キム・ミンジェの演じるキャラが大抵ライバルに好きな人を取られるとかそんな役柄が多い気がするので、今回は主役だし恋愛が成就する役でそれが嬉しかったという。なんなんだこの気持ち。だって、最高の一発でもレッスル!でも好きな女の子に友達であくまでも男に見てもらえなくて、かつお父さんがライバルっていう気の毒な役だったのを続けて見ちゃったので、勝手にそんなイメージがあるのだった。だから、彼の辛そうな顔じゃなくて、幸せそうな顔を見れて良かったなあなんて思ったのでした。でも、切なそうな顔が似合ってしまうタイプというか、寂しげな雰囲気のある端正な顔なので、そういう表情をする役を演じてもらいたい気持ちは分かる。私は特にS気がある訳じゃないと思うんだけど、流す涙が美しいタイプのイケメンっているよね!

だがしかし、それ以上にソ・ジフンも悲しい顔が似合ってしまうタイプですなあ。彼も寂し気なところがありますので、今回はキャスティングは完璧だったと思いますね。性格が優しくて、切ない表情が大変似合っていました。

特に10話のラストで、ケトンがマ・フンに恋心を告白するシーンとか、絶対に王様がそばで聞いてるに違いないと思ったら本当に聞いてて、その時の悲しそうな顔ったら。それでもなんとかケトンを手に入れようとするんだけど、でもやっぱり優しいからどこまでも自己中になることは出来ないっていうね。かー悶える。
ほんとこの王様役ぴったりだった。好き。

ところでもしかしたら一番好きだったのは、ト・ジュン役のピョン・ウソクかも。恋愛ワードを入力してくださいの元ホストのアイドルのミンギュ役で見てたみたいなんだけど、全然印象が違います。断然古装の美男子が似合うので、この路線で行って欲しい。全部見る。

彼も流す涙がとても美しかったです。首も長いから古装が大変似合う。恵まれない境遇という設定も良かったですね。良過ぎた。

このコッパダンの3人はここにパク・ジフンもいて、可愛いも華やかもクールも揃ってて、見てるだけでも楽しかったな!実際はこんな風に男性がこういう仲人をするなんてことなかったんだろうなとは思うんですが。

マ・フンのパパ、領議政役のパク・ホサンも悪だくみをする顔が良かったですな。やっぱり悪役を演じる時はアイラインが濃くて、もちろん演技がうまいんだろうけどそれに加えメイクでもかなり印象が変わるもんだなあと思うのでした。

ケトン役のコン・スンヨンも安定した演技で安心感アリでしたが、カン・ジファ役のコ・ウォニが凄く良かったなあ。プライドの高いお嬢さんを気高く演じていて素敵でした。そんな彼女が恋してる姿が可愛かったです。ギャップ最高。最強配達人でバイトしてる令嬢役の時はちょっととんちんかんな可愛い女の子って感じだったけど、こんなキリっとした風情も出せるなんてちょっとビックリしたな。彼女も古装劇でまた見たいです。

ラブストーリーがメインなので、時代劇でよく描かれる謀反のシーンとか制圧とかかなり軽い描写で終わってしまって拍子抜けって感じだけど、庶民と思ってたら実は王でした~みたいな展開とか意外性もあって面白かったです。最初はあんまり期待せず見たんだけど、途中から結構ハマっちゃいました。涼しげな目元のイケメンたちが目の保養に非常に良かったです!笑

 

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【中国ドラマ】将夜 戦乱の帝国 の感想 壮大な世界観ですごい!

「将夜 戦乱の帝国」を見ましたよ~ これは将夜1って感じで、引き続き将夜2があるようです。この辺りの中国歴史ファンタジードラマみたいなやつは世界観が壮大なだけにだいたいの中国ドラマの1クール60話程度には収まりきらないんだなと分かって来たよ。海上牧雲記でも同じ目にあったし。なので続編があると知らずに今作を見た私はラスト見て、あ~終わらない~スッキリしない~と思ってしまいました。でもこの話はすでに2も配信されているので、引き続き見ようかなとは思ってます。だけど、残念ながら寧缺役の俳優さんは違う人になってしまうのよね。脇役ならいいけど、メインが変わってしまうのはちょっと残念かな。

メインの二人、チェン・フェイユーとソン・イーレンは若くてフレッシュ!ちょっと最初はややぎこちない感じもしたんだけど、でもそんな彼らがだんだんと演技に慣れて来た感じになっていくのと、実際の役柄でも強くたくましくなって行くのがリンクしてそこがいい感じです。チェン・フェイユーのふてぶてしくちょっと小生意気な寧缺役がなかなかハマってていいのですよ。だからこそ、続編で主演交代しちゃうのが残念かなと。

そして脇役陣がベテラン揃いでその辺はこれでもかってくらいの安心感を持って見てられますね。唐王役の人どっかで見たことあると思ったら、レオン・ライだったよ。いやはや、こういう古装してるの初めて見たんじゃないかしら。なかなか素敵だった。夏侯役のフー・ジュン、衛光明役のニー・ダーホン、夫子役のアダム・チェン、顔瑟役のジン・シージエ、国師役のヤオ・アンリョンなど実力派の役者さんが勢揃い。おじいさん達が渋く魅力的で素晴らしいです。

隆慶役のクリス・スンは身体をはって本当頑張ってますよね。今、雲衣坊を視聴中なんですけど、そこでのイケメンポジションの役が想像の範疇なんだけど、将夜では、格下にやられ、世捨て人みたいになり、また希望を持つも破れ、闇落ちと忙しい。貴公子みたいな姿からズタボロな姿まで、ほんと凄いです。

時代劇ではお馴染みの盧勇も鎮国将軍役で出てたよ。

叶紅魚役のモン・ズーイーも美しさが際立っていましたねえ!冷たい美女最高。

山山役のユエン・ビンヤンも可愛かった~~ 寧缺もあんなにデレデレしていたというのに!まあ桑桑が特別な存在だったのは分かってるんだけど、好きの種類が違う気がしちゃったかなあ。

叶紅魚の兄役の王東のなかなか素敵な佇まい!見たことあるようなと思ったらハイロインで顧海のお父さん役とか、楚喬伝にも出演してるみたい。どの役だったんだろう・・・

夏侯の部下役で出演してた蘆鑫もワイルドで素敵。完全に好きなタイプですよ。

そのほかにも燕王役で男たちの挽歌のレイ・チーホン!とか、李漁役で台北に舞う雪で見たトン・ヤオとか本当に豪華。

それにしても非常に壮大な世界観の原作をこういう風に映像作品として構築することがすでに凄い事だなと思ってしまいます。私だったら無理って尻込みしちゃうところだけど、登場人物だけでもこれだけたくさん、そしてスタッフや関係する人を含めたら一体どれくらいの規模を動かすことになるのか想像もつかない気分になっちゃいますね。言ってみれば、一からその世界観を視聴者に理解されるというのが一番大事だと思うんですが、このドラマは非常に構成も良くて分かりやすかったです。

それは寧缺が例えば書院に入門していく際に、ひとつずつ学んでいくのと同じ速度で私たちも世界観を学んでいく形になっているからかもしれないなあ。そういう風に、寧缺の目線で知らないことを自然に段階的に知っていくという構成が功を奏してる気がします。

ただ、結局のところ寧缺が復讐のためだけに行きつくところまでやるって感じだったのがちょっとあれ?と感じ部分ではあるかな。彼自身の志がもっと大きなもののためって訳でないのよね。その割には環境設定がえらい壮大だな?ってところに落ち着いてしまった気分もあるので、続編ではもう少し展開していくのかなと期待したいところです。今のところ永夜も来るのかどうなのかって感じですし。

全体的にやや抑えたトーンの物語運びで、老成された人たちの戦いが多いので、アクション一辺倒じゃない感じなのがとても好き!こういうジャンルはだいたい好きなドラマが多いんですけど、このドラマも結構好きでしたよ~

 

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【韓国ドラマ】赤い月青い太陽 の感想 児童虐待がテーマのドラマ

キム・ソナ主演の「赤い月青い太陽」を視聴終了しました。

児童虐待を主題に扱ったドラマなので、わりと重いストーリーです。最近、motherとかもだし、こういうテーマのドラマもちらほら見られますね。そこがメインでなくても、登場人物のトラウマの原因が虐待だったなんていう展開も見られる気がするので、児童虐待が韓国だけじゃなく日本も含む世界中で社会問題化してるんだなと感じますね。

そして劇中でモチーフとして詩が使われるんですが、これが秀逸です。謎が謎を呼ぶようで、糸口はつかめるものの、誰もが怪しく見えて、なかなか最終的な解決へと繋がらないようなミステリアスな感覚を詩が更に盛り上げているような感じがします。韓国ドラマではよく詩が使われてる気がするので、日本人よりも詩に親しみが深いのかなあ。発音の関係もあって、日本語よりも韻を踏みやすいとかあるのかしら。使われてる詩が素敵で、本が欲しいななんてこともあるくらいだけど、日本のドラマでそんなことを感じたことが無い気がするんですよね。

さて、キム・ソナはこの作品で2018 MBC演技大賞を受賞したみたいなんですが、私はイ・イギョンの刑事役がとても良かったなと思うのです。みんながみんな何か隠しているような訳アリな人物像ばっかりの中で、とてもまっすぐで分かりやすいカン・ジヒョン刑事がいることで、光と影の対照が際立つような気がしたんですね。彼の存在もだし、演技も求められたものをしっかりと演じ切ってたような気がします。まあ検法男女とかでも刑事はまさにはまり役だなとは思いますが!あとは韓国ドラマの子役ちゃん達は本当に演技が上手だなと思う。今回もしみじみ思いましたね。

いくつかちょっとなと思う部分もありました。まずちょっと残念だったのは、犯人はもしかしたらこの人がそうかなと出てきた瞬間から思ったんだけど、やっぱりそうだったんだな。もっと予想外の配役にしてくれた方が全然想像もつかなくて良かったのにと思ってしまった。ウギョンの子ども時代の記憶喪失なんてのもちょっとな。あとはウンホが撃たれるシーン。ああいう場合、発砲するにしても一発で死ぬような場所を撃てる訳がないし、肩とか腕とか狙って取り押さえるよな~と。無理があり過ぎる。それからチョン刑事が兄からの虐待を受けてたっていう設定は必要だったんだろうか?どうもとってつけた様に思ってしまった。それから辛い思いをしてきたウンホにやっと出会った兄があんな風に更に辛い思いをさせるもんなんですか?そうそう一番嫌悪感があったのは、ウギョンが過失致死にせよ、車で子どもをひき殺しているのにその点に関しての良心の呵責とか罪の意識についてがあまりにも軽い扱いじゃなかったですかね?虐待については非常に重く扱っているのに、ちょっとねえ。虐待で死に至らしめた訳でないにせよ殺人は殺人なのでは?あれ、書いてたら気になることがいっぱい出て来たゾ!

そう考えるとドラマ自体は大筋は見ごたえもあったし興味深かったんだけど、プロットがかなり雑な気がしてしまった感も否めないな・・・

一応、犯人は捕まって事件は解決するし、ウギョンが見ていた緑のワンピースの少女の謎も判明するんだけれど、結局こういう問題って根本的な解決はしないのが実に現実とリンクしているようで、なんとも言えない後味が残りました。でもこういう内容のドラマを見ることは問題提起と問題に対する思考のきっかけを与えてくれる良い機会なのかもしれない。

 

赤い月青い太陽が見れるのは・・・