「家族なのにどうして」を全話見終わりました!全72話なのでわたし頑張ったわ~!と言ってあげたい気分です。ですが、韓国のファミリードラマでありがちな格差結婚で結婚相手を激しく罵る姑が出てこなかったので、そういう聞いているだけで嫌な気分になるシーンがなかったので楽しく見れました。あってもちょっと意地悪な人がいるくらいのあったかいファミリードラマです。死期がわかるような病気の場合は、「どう死ぬか」ということもその人の「生き方」の中に含まれてくるんだなあ、なんてことを思ったり。
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長い話数、そしてファミリードラマというジャンルは基本的には避けて通っている私ですが、このドラマは好きなヒョンシクが出てるし、ついでにソ・ガンジュンも出てるのでまずは軽い気持ちで見始めたんですが、父、姉、兄、弟+父の妹、その娘、その娘婿という2家族がひとつ屋根の下に住んでるもんで(そしてもう一人居候が増えるし)そりゃ事件に事欠かないわけです。なので起こる事件に振り回されてドタバタしている彼らの様子を見てたら意外とあっという間に見終わった感じ。まあ1話が45分くらいでちょっと短めなのも良かったのかな・・・
このチャ・スンボンパパはやもめで子ども達を甘やかして育てたもので、子ども達はパパのことを邪険にして仕事が忙しいからと自分のことばっかりなんですよね。そんな中、パパが末期ガンで余命3か月の宣告を受けるんですが、パパは子供たちには最後まで笑っていてほしいとの思いから家族に内緒にするんです。でも、好き放題の子ども達をなんとかしないと安心して死ねない・・・という親心で考え出したのは、親不孝訴訟!本気で20歳以降にかかった返還して欲しい訳ではないけど、心を入れ替えさせるために荒療治を行う、というようなストーリー。
親不孝訴訟ってすごいな・・・と思ったけど、確かに親ってずっといてくれるものだと思いがちなのですよね。そしてその存在の大きさに気づいた時にはすでに遅いなんてことに。わが身を振り返って親孝行しないと・・・なんて反省しました。
キャスティングもとってもいい感じで、それぞれ癖が強いけど、みんな好きでした。
末っ子のチャ・ダルボン役のヒョンシクもマンネの頼りない感がすごい出てたし、無職でフラフラしているのも合ってた。しかし、悪い仲間もいて、キレやすくてすぐに喧嘩をしちゃう、その上強くて勝っちゃう感じには見えなかったな。どう見ても喧嘩は弱そうだった!笑
カン・ソウル役のナム・ジヒョンは田舎娘の役似合い過ぎ!こういう役がしっくりきますねえ。これを見て、あやしいパートナーの弁護士役がイマイチだったことに妙に納得してしまったり。弁護士という感じではなかったもんな。
でもこのドラマでの二人はとってもお似合いでほっこり。好きなカップルでした。
ユン・ウノ役のソ・ガンジュンはダルボンとライバルで親友。元アイドルっていう設定がぴったりで、なんだかキラキラしてたなあ。瞳が印象的だなあと改めて思いました。親の再婚で兄弟になったテジュと最終的には意外といい関係になっていたのが良かったんですよね。
そして一番好きだったのはガンシム&テジュのカップル。というかムン常務が大好きでした!体いっぱいで変わり者のムン常務を演じてたキム・サンギョンが最高!
きっと他のドラマではこんなコミカルな役柄を演じてはいないのでは・・・と思うので、そういう役の時の演技はどうなのか気になります。
このドラマの中で一番いやだなあと思っていたのは、ガンシムのいとこのヨンソルが1億2千万ウォンもギャンブルですってしまうんだけど、全然悪びれないところ。それを許してあげる心の広さは私にはないわあ・・・と思って見てました。ムリ。
心に残ったのは2か所あって、ダルボンのお父さんの豆腐屋を継ぎたいというのをパパは頑なにダメだ!!!!!という言い争いをするところ。ダルボンの「父のようになりたい」というセリフは心に残りました。日本だったら、一人が医者になったらもう一人は家を継ぐ・・・というのはまあよくあることに思えるけれど、韓国はもっと学歴社会で老舗なんてないらしいので、子どもには良い教育を与えて良い職業に就かせるということが自分の跡を継いでもらうことよりも一般的なのかもな・・・と思ったのでした。
もう一つはパパの妹のスングムがいつも塩辛い料理を作っていたから、私のせいで兄が病気になったんだ・・・と自分を責めるところ。悲しみがとても深くて見ているのが辛くなってしまったのでした。
他愛もない毎日がとても愛おしくなって、そんな日常を大切にしたいと思うようなそんなドラマでした。優しい人生賛歌みたいに感じました!