【中国映画】魔界戦記 雪の精と闇のクリスタル の感想 戦闘シーンがCGのゲームみたいだよ

魔界戦記 雪の精と闇のクリスタルを見ました!こちらはチェン・クンが出演してるので見ました。うーん。中華ファンタジーというジャンルは嫌いではないのだけど、出来がいいとは言えないかなあ。それでもチェン・クンが美しかったらそれだけで楽しめると思ってる自分もいるんだけど、今回はほとんど髭もじゃなのでその点もあんまり。

死ぬ前の若い頃のシーンでは髭もなく美しい姿もあるんだけど、ほとんどが上記のような髭もじゃ。もしくは変身して妖怪になっちゃったCGの姿なのである。でもまあ髭もじゃ姿って昔の絵巻なんかの画集で見かける感じそのままだよなーなんて。そういう意味での再現力は凄い。

多分、美しさを楽しむという観点でいうとヒロインのリー・ビンビンを堪能する映画なのだと思うのだけど、私はあんまり好みでない美人なんだなー 整っていらっしゃるとは思うんだけど興味がわかないんだな。中華ファンタジーってのは、この世の者じゃないほどの美しい男女が出てくるのがいいんだろうけど、この映画に関しての登場人物たちはそういった点で個人的には物足りなかったけど、この辺は好みの問題ですね。

後はもうCGのシーンが多くてねえ・・・ いいんですよ。チープな感じは嫌いじゃないんですけどね。そんな私でもゲームやってるような気分になって来て、あれ?私は一体、今何を見てたんだっけ?みたいな感覚に度々陥りました。動き云々じゃなくて妖怪たちの造詣のセンスがゲームのキャラっぽいのがイマイチなのかしら?洗練されてない感じ?

あと妖怪が化けた美女たちの中に見たことのある女優さんがいたよ。幻城に出てたマイディーナ!西域の踊り子に化けてる役だったけど、ピッタリでしたね。
そうそう全然関係ないけど、彼女ご結婚したんですね!お相手は開封府で若い皇帝を演じてた姜潮なんだって~ 幻城でも火族の王子役で出演してたようなので共演してた様子。彼が出てたことは全然覚えてないや・・・

この映画の話に戻ると、ストーリーは一応善と悪の逆転というどんでん返しもあるし、意外性はないものの、そこまで悪くもないかなと思うんですよね。お約束的な異種間の悲恋もあるし。なのに浸れないのは、あのCGのせいかもしれないし、演出のもっていき方のせいかもしれない。視聴後の感想は、はあなるほどねえ・・・みたいな感じでした。出演者が好きな人にはいいんじゃないでしょうか!チェン・クンの美しさは堪能できないけど!

 

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【香港映画】名探偵ゴッド・アイ の感想 アンディ・ラウ演じる生命力溢れる目の見えない探偵がとても魅力的!

アンディ・ラウ主演の名探偵ゴッド・アイ。こちらの作品はゴールデン・スパイと同じ頃に見たんですけど、断然こっちの方が面白かったです。あちらはおすすめしませんが、こちらは大変おすすめ。

原題が「盲探」とあるように、アンディ・ラウが演じるジョンストンは、盲目の探偵。元刑事なんですが、忙しさにかまけて目の不調をほっておいたら目が見えなくなってしまったのです。しかし彼は独自の捜査方法で事件の核心に迫っていくので、名探偵と呼ばれている。そんなジョンストンに憧れを抱くホー刑事(サミー・チェン)に彼女がずっと気になっている失踪事件を依頼したことで一緒に捜査をすることになり・・・というストーリー。

何よりもいいのが、ジョンストンのキャラクター。アンディ・ラウはどちらかというとスマートでかっこいい役とか、真面目でかっちりした役とか、頭のキレる悪い役とかそういうのが多いイメージなんだけど、この映画のジョンストンはなんというか破天荒。盲人ではあるけれど、お金と食べ物に目がなくて、めちゃめちゃパワフル。どういう状況でも生命力が溢れる人ってほんと魅力的。食べ物への執着って生への執着ともいえるよなあ。ともかく私もなにがあってもしょぼくれてないで元気に生きていこうと思ったよね。

あと、サミー・チェンが演じるホー刑事とのコンビも最高。実際に事件の状況を再現して犯人の心境を想像するというジョンストンの捜査方法に振り回されてタトゥーを入れたり、ぶん殴られたりと散々な目に合わされてるんだけど、その二人のやり取りがテンポも良くてめっちゃいいんですよ。

少女の失踪事件の決着点もなかなか想像もしなかったところへと展開していくし、ジョンストンの愛のほろ苦い失恋もありつつも、ちゃんと新しい幸せを見つけたりとラストの後味も良く、まとまりの良いストーリーだったなあ。それも良かったけど、やっぱりメイン二人のキャラクターが魅力的だったことですごく面白い映画になったんだと思うな!

 

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【香港映画】キング・オブ・カンフー の感想 コメディーだけどアクションも見ごたえあり!

チャウ・シンチーのキング・オブ・カンフーを見ましたよー。彼の作品は何故か不思議な安心感がある。ナンセンスギャグ満載でちょっとお腹いっぱい感はあるけれど、それでもチャウ・シンチーとン・マンタのコンビだとなんだかほっこり楽しい気分で見れちゃう。下品じゃない訳じゃないんだけど、でも品があるというか、そういうバランスのいい部分が好きなところだなあ。

 

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最初は金持ちのボンボンで何不自由なく暮らしてるんだけど、調子に乗って科挙の試験で不正をしたらそれがばれて、無一文のどん底へ。敵に手足の腱まで切られて物乞いとなるも、睡夢羅漢拳を習得して復活して悪者を倒すみたいなストーリー。こう書いてみると非常に分かりやすいんだけど、最初の金持ちの時の嫌な奴から、どん底になってもだらだらしてるダメな奴、そしてやっと心を入れ替えて復活するまでのチャウ・シンチーの演技がなかなか良いからなのかそういうシンプルなお話もちゃんと面白く見られるようになってるのが凄いなあって思いました。

ちゃんと美人も出てきて、お約束のように美人に弱い主人公。でもチョン・マンが演じる如霜は自分の意見や目的も持ってて、男に甘いだけの女性じゃないのよね。チャウ・シンチーの関わる映画には都合の良いだけの女みたいなのがあんまり出てこない気がする。そういうのも好きなところかもなあ。

そうそう、アクションシーンも思ったよりちゃんとしてるなあと思ったら、程小東が武術指導であります。ああこの慣れ親しんだ感じはそうだったんだなあ。コメディーだけど、カンフーがメインの題材の映画ですからそういう辺りはちゃんと力を入れてるのが分かります。

敵役の徐少強(チョイ・シューキン)も香港映画でよく見た顔!最近の私が見た作品では、 皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れてなんかにも出てた様子。全然覚えてないけど!
息子の徐偉棟も俳優さんみたいで映画やドラマにも出演してるのね。ほー

チャウ・シンチーって演技がちゃんとうまいんだなあとか、実はイケメンだよなあとかそんなことを改めて思った映画でした。彼の関わる映画は疲れてる時とかそういう時に見ると元気が出るような、そんな感じ。どうしても時々摂取したくなります!

 

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【中国映画】眠れぬ夜のカルテ の感想 自分を許せるのは自分だけ・・・

アマゾンプライムで配信が始まったので見てみた「眠れぬ夜のカルテ」。カレン・モクが出てる作品見るの久しぶり~ってことで見てみたんですが、内容には何の前知識もなく見たんですがわりと良かったんです。

こちらの作品、少し前に見たんですね。で、最近、「薬の神じゃない」を見て来たんですが、主役の徐峥(シュウ・チェン)になんだか見覚えがあるような気がして調べてみたら、「眠れぬ夜のカルテ」の主役のシュウ・ルイニン役のスキン・ヘッドの彼が同一人物だったんですよ~!よく見たら確かにそうなんだけど、全然違う人に見えるよ~!どちらの映画での演技もなかなか良かったので、これから気になる俳優さんメモに追記ですね。そんなこともあってこの映画の感想を先に書いてみたりしております。

 

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さて、ストーリーは、見えないものが見えるというちょっと厄介なニン・シャウヤンという患者が精神科医のルイニンのところにやってくるところから始まります。そこから段々と見えてくる真実は・・・?という感じ。結果的には、ありがちといえないこともないかもしれないストーリーではあるんだけど、役者さんの演技が素晴らしいのと話の運びがわりとうまいので、私はかなり好きだったんですよね。

ところでいつも言っていますが、邦題が気になりますねえ。原題は「催眠大師」なので、直訳だとちょっとつまらないって感じなのかもしれないけど、だからって「眠れぬ夜のカルテ」とは・・・ どうしてそうなったのだろうなって気にはなる。オシャレっぽいタイトルにはなったのかもしれないけれど、本質から外れたタイトルになってしまうとなんだかなあと思ってしまうなあ。

シュウ・チェンも良かったんですが、カレン・モクの演技も良かったんですよね。二人の対決が見どころなんですが、それぞれの存在感が対等な感じなのが良くて、立場が逆転していくやり取りが非常に見ごたえがありました。

徐々に明らかになってくる事実には胸が苦しくなる。人生とは後悔するような出来事も起こってしまうものだけど、それをどう克服するかは精神科医で催眠術師であっても容易なことではないのだな、なんて。切ない余韻とともに、「自分を許せるのは自分だけ」というカレン・モクの台詞が心に残る映画なのでした。あ!カレン・モクは今もとても綺麗でした。全然変わらないのすごい~!

 

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【中国映画】フライングギロチン の感想 暗殺部隊「血滴子」の行きつく先が悲しい・・・

フライングギロチンってなんちゅうタイトルや!と思いながらもこの映画を見たのはやっぱり出演陣の豪華さのせいですよね。それに監督もインファナルナル・アフェアのアンドリュー・ラウなんですよ!彼もほんと色々なタイプの映画を撮ってるなあ~ まあちょっと苦い後味はなるほどという感じもある。ちなみに見た後に彼が監督だと知ったのでした。そうそう最近になって気づいたんですけど、私はどちらかというとどの監督の作品かというよりも、どの役者さんが出演しているかで見る作品を選んでいる気がしますね~

この映画はホァン・シャオミン、イーサン・ルアン、ショーン・ユーの3人が主役といえるかな!

天狼役のホァン・シャオミンが最初出てきた時に、彼とは分からなかったんですよ!でもよく見るとやっぱり彼でした。長髪におひげとなかなかワイルドな姿なんですけど、なかなか素敵。いつも男前だな~とは思うものの、割れ顎が気になって気になって。この姿だと、そこがおひげに隠れて見えなくて、むしろ素直にイケメンだなと思いました。天狼という役もカッコよかったですしね。

暗殺部隊「血滴子」の隊員の冷役がイーサン・ルアン。この映画、フライングギロチンってなんのことやと思ってしまうんですが、つまりその血滴子の暗殺のための道具なんですね。分かりにくい。見ててそれを知っていくとなるほどな、とは思うんですけど、視聴前に想像するのはもっとバッサバッサ斬るちょっと明るめなアクション的なイメージ。まあアクションではありますけれども、もっともの悲しさがあるんですよね・・・ 原題が「血滴子」でありまして、彼らの行きつく悲しい結末を描いてる訳で、フライングギロチンになってしまうとやっぱりなんだか違うよなあ・・・

あとイーサン・ルアンは嫌いではないんですけど、王朝の陰謀の時の三蔵法師の弟子みたいなののが似合ってる気がする。というのもそこでも書いたんですけど、彼はとにかく手指が非常に美しい人なんですね。どうも暴力が似合う手じゃないように感じてしまうのだなあ。そんな理由で私はこの役はあんまりかな。哀愁のこもった眼差しは良かったんですけどね。

血滴子のメンバーも実はとっても豪華!少林問答のチョウ・イーウェイ(坊主似合うね!正しくは辮髪だけど)や、ジン・ボーランも出てました。彼らの無邪気な姿が踏みにじられるのを見るのは辛かったな・・・

この映画のストーリーの舞台は清王朝。政権を握っている満州族が漢族を迫害していた頃の話。天狼は漢族を扇動するリーダーでそんな彼を排除しろと血滴子に命令が下る。その後の彼らはどちらも悲しい結末を迎えるのだけど、その後、満漢融合の志がかなったという歴史を考えると、少しはその気持ちも和らぐような・・・気がしませんよ!やっぱり彼らの姿を見るのが苦しかったよ!民族とか国とか関係なくみんなが幸せでいられるといいな。

そうそう、一体どのあたりで撮影をしたのでしょうか、天狼たち漢族が隠れている里の風景がただただ美しいです。それさえも奪われてしまうけれど。フライングギロチンも西洋の武器に取って変わられて、血滴子たちも必要ないと簡単に捨てられてしまうし、なんだか切ないストーリーだったなあ。もっとそういう心構えをしてから見たかったかも~~

 

フライングギロチンが見れるのは・・・