【韓国ドラマ】君を守りたい ~SAVE ME~ の感想 カルト教団の描写がリアルっぽくて震える~

「君を守りたい」なんていうタイトルなもんだから、少しは困難な状況にある二人のラブストーリー的な内容なのかと思ったら全く違いました~!!!! 実際はカルト教団に取り込まれた同級生を助けるという恋愛要素はほとんどないサスペンスものでありましたよ。カルト教団の描写が本当にありそうなリアルさで臨場感があってとても怖かったんです。思想を強制されるのって殺されるよりも恐ろしいことのような気がしてしまう。

 

スポンサーリンク


 

それにしてもどのドラマでも邦題が気になってしまうんですが、このドラマは「君を守りたい ~SAVE ME~」って本当に訳が分かりませんよね。守りたいの?助けて欲しいの?どっちやねん!と思っちゃうよね。実際のところ、原題は「たすけて」という意味合いのようなので、邦題はちょっとラブストーリーっぽく感じさせるために「君を守りたい」にしたけれど、本来の意味も付け加える意味で「SAVE ME」をサブタイトルでつけてみたよ~って感じなんですかねー?テギョンが演じるサンファンを主役と印象付けたいのかもしれないけれど、サンファンがサンミに抱く恋心は淡いものであって、彼が彼女を助けたかった本当の理由は彼自身のアイデンティティーを守るためだったんだと思うんだよな。そうでなければサンファンは逃げる人のままの人生を送ることになってしまうから。なんて考えてるとやっぱりどこかずれている気がする。うーん。

このドラマはキャスティングが全体的にばっちりでした!テギョンって目がキラキラしてるからやっぱりこんなまっすぐで頭のいい青年役が似合うな。彼は悪役とかに挑戦しないでこのままの感じの役を演じて欲しい。が、高校生役は制服がぱっつぱつ過ぎるのでさすがにもう無理があると思いますな・・・ ソク・ドンチョル役のウ・ドファンもとても良かったな。鋭い眼光が少しひねくれたでもナイーブな青年にピッタリ。ドンチョルはサンファンのこともサンミのことももっと恨んでもいいくらいなのに、また助けるために奔走して実はめっちゃいい子ですよね!?きっとおばあちゃんのおかげなんだわ!!!泣 ジョンフンとマニもとぼけた雰囲気が良くて、彼らの存在がディープなストーリーのちょっとした救いになってたかも。

そして、家族が洗脳されてしまう中で、最後まで正気を保ったイム・サンミ役を演じたソ・イェジの凛とした美しさは際立っていました。彼女は確かにおじさんにも好かれそうなタイプの可憐さ。偽エロ教祖が目をつけるのも納得の配役でしたね。でも芯の強さも必要な役だから、他の女優さんが思いつかないくらい!良かった。

教団の人たち、教祖、パク使徒、チェ使徒も圧倒的だったんですけど、一番すごかったのはサンミの両親じゃないかしら?父親役のチョン・ヘギュンが洗脳されてしまった後の何を考えているか全く分からない空っぽの瞳。ゾッとして背筋が冷える感じでした。最後まで洗脳が解けなかったしなあ。きっと実在のカルト集団が解体された後もあんな感じで信者が残り、また同じような団体が新しく出来るのだろうと考えると恐ろしいです。母親役のユン・ユソンも向精神薬を飲まされてやつれた姿の迫真の演技。メイクのおかげもあるんだろうけど、本当の病人のようでした・・・

 

あくまでもドラマなんだけど、現実でこれに近いことは起こっていないとも限らない、と思わされるところがあって恐ろしかったんですよね。カルト教団が警察も政治家も巻き込んで強大な力を持つなんて考えただけでも怖いな。そっちが正しくて自分がくるっていると言われてしまうサンミの絶望。一体、信仰と盲信の境目はなんなんだろう、なんてことを考えてしまうドラマでありました。興味深かったけど、見てるのがちょっとしんどい気分だったな~

 

君を守りたい ~SAVE ME~が見れるのは・・・



  

【韓国ドラマ】ディア・ブラッド~私の守護天使 の感想 ウィルスが原因でヴァンパイアになるという設定が興味深いかな!

ディア・ブラッド~私の守護天使の視聴を終了しました!ザ・ミュージカルを見てからク・へソンの演技はピンと来ないな~と思ってるんですが、それでもこのドラマを見ようと思ったのは、まず1話だけと見てみたらチョン・ヘインが出演してたから!すっかり人気者になった彼ですが私はあなたが眠ってる間にのウタク役ではまりましたね。という感じで、彼目当てでゆる~く見ておりました。

 

スポンサーリンク


 

でも韓国ドラマや映画で割と多いヴァンパイアが出てくる物語ですが、ウィルスが原因っていうのがちょっと目新しくて面白かったかな~。しかし、邦題サブタイトルの「私の守護天使」ってパク・チサン(アン・ジェヒョン)のことを指しているのかな?ユ・リタ(ク・ヘソン)を守ってるから?でもヴァンパイアで守護天使ってなんか変な感じだな。それもだしジャケットやタイトル文字のピンクの可愛い感じのイメージで見たらきっと血がいっぱい出てきてビックリするので、その辺のギャップどうにかして欲しいもんですな・・・

ヴァンパイアとしてはアン・ジェヒョンのあの白さと細さがピッタリでそれは良かったですねー。

それ以外の人達はかなりがっしりしている感じなのであんまりヴァンパイア感がないですかね。特に院長(チ・ジニ)は白くなって唇が赤くなると女装しているみたいに見えちゃう。でもヴァンパイアに変身するシーンが沢山あったので、あの血管メイクとか爪が伸びるのとか何度も施すのは大変だっただろうな~なんてメイクさんの苦労を思うのでした。

チュ・イノ役のカン・ソンミンはたまに刑事モノの犯人役なんかでも見るので、今回の悪いヴァンパイア役も意外ではないのだけど、あんまりにも目をひん剥いた演技だったので、人形みたいに見えて怖かったな・・・ なんかほら、くいだおれ人形的な表情をするもんで夢に見そうであったよ。最後は院長に利用されてあっさりとやられてたけどね・・・

そしてチュ・ヒョヌ役のチョン・ヘインはここでもほのぼの癒し系。ロボット君との掛け合いが好きでした。そしてスウンとの淡いラブラインまで描いた癖にヒョヌがあっさり殺されてマジでビックリしたんですけどー!その残酷さ必要ですか~って思いましたとさ。まああれかな、ラストの兼ね合いなのかな・・・

あ、あと結構好きだったのは、ミン・ガヨン役のソン・スヒョン。失踪ノワールMでも出てましたよね。やや個性的なすっとした美人さんだなと思うので、もっと見てみたいな~とこっそり思ってます。

 

ストーリー的にも色々とツッコミどころはあるんですけれど、設定などが興味深かったので意外と面白く見たかもな~って気がします。実夫婦になったアン・ジェヒョンとク・へソンのラブラブっぷりは本物って感じだし、そういうのも含めて部分部分でいろいろと楽しめる部分も多かったかな!

 

 

このドラマが見れるのは・・・
⇒Netflix




【韓国ドラマ】ショッピング王ルイ の感想 ルイの行動にイライラしっぱなし~(^^;

ショッピング王ルイの視聴を終了いたしました~ いや~これ私にとっては2倍速待ったなしのドラマで、そうじゃなかったらラストまで完走することは無理だっただろうな~と思われます・・・

すごく悪い人が出てこないほのぼのドラマなので割と好きなジャンルではあるのだけどこのドラマに全くと言っていいほどノレなかったのは、主役二人のキャラが好きじゃなかったからかもしれません。脇役の方たちはわりと好きだったんだけどな~

 

スポンサーリンク


 

なのでメインキャストじゃなくて、やりとりが面白くて好きだったジュンウォンの両親のシーンをスクショしてしまったのだった!あと執事の二人は好きだったな~ 特に釜山の斧のジョンラン面白かった!

ナム・ジヒョンが演じるコ・ボクシルのキャラは純粋な田舎娘役でまたか・・・とちょっと思うものの、彼女にぴったりの役どころではあるのでさておき、ソ・イングク演じるルイがとにかく苦手で苦手で苦手でたまりませんでした。あれ?私ってソ・イングクのこと苦手だったっけ?と考えてしまうほど。でも多分今までに見たドラマではそこまで思ったことないんで、「ルイ」というキャラが好きじゃなかったんだと思います。

記憶は失っても普段の生活習慣は変わらないと思うのに、良いお育ちのはずの彼の食べ方をなぜあんなに下品に見えるように演じたんだろう?面白さを出すためなんだとしたら、彼が「ジャンクフードを今まで食べたことが無かったからこそ逆に美味しいと思う」部分の皮肉だけで良かったのにな~と。そういった食生活は全く金持ち感を出さないのに、人を顎で使ったり、人のお金を平気で使ったりする部分だけは習慣として残っているのを見てたらイライラしちゃってね・・・ 悪意があってそうしている人は自身に罪悪感があるけれど、悪気なく無邪気にそれが出来る人の方が実は恐ろしいと思うんですよねえ。そして、それなのにボクシルがどこまでも彼に優しくするものだから余計にイライラが更につのるっていう。

このドラマはソ・イングクが演じるルイがキュートに見えるかでドラマを楽しめるかどうかが分かれるのかもしれないなあと思う。私は全然ダメでした。ウザさにぶっ倒れそうになりながら見てたー!あと、ボクシルの弟の件で一度二人が別れた時に、ルイがボクシルがいない昼間に勝手に家に上がりこんでるのも気持ち悪かったしな・・・ 本当は二人は思い合ってるのに別れてしまった+金にものを言わせてビルを購入したんだとしてもそこは線引きしようよ。キモイよ。やっぱり無理。

ラストで「コボシ」の種明かしがされるところも、これ感動するシーンだよね?と思いながらも、ルイはその頃からああやって自分が欲しいものを相手のことを全く考えずに手に入れる横暴な子どもだったんだな・・・と思ってしまって、ドン引きですよ・・・ 最後までドラマの意図と外れた反応をしてしまう私でした。

 

ルイがいい人という風にまわりに認識されている設定なんだろうけど私には全然そうは見えませんでした~。人に迷惑をかけている自覚なしにまわりを振り回すタイプっていうか、実は一番手に負えない気がしてしまうんですよねえ。なので私にとっては残念なことに終始イラつきつつ見ているドラマとなってしまったのでした!!!!

 

 

このドラマが見れるのは・・・


  

【韓国ドラマ】空港に行く道 の感想 丁寧な内面の描写と風景の美しさが良かった!

空港に行く道の視聴を終了しました。ソウルの風景、済州島の風景などとても美しくてそれだけでも見ごたえがありましたが、落ち着いた雰囲気で大人の恋を描いていてかなり好きなドラマでした。不倫の恋ではあるんだけど、すでにやや破綻した夫婦関係にある二人なので、その点はあんまり気にならないかな。あえてその辺を分かりやすい設定にすることで主役二人の感情を綺麗に描けたのかな、と思います。

 

スポンサーリンク


 

冒頭はいきなり「子どもの死」という話題が出て来たので、ちょっとズーンときてしまって悲しかったんですけれども、それをきっかけにチェ・スアとソ・ドウの心が近づいたり、キム・ヘウォンとソ・ドウの心が決定的に離れてしまう理由になったりと、物語の中で大きな要素だったのかな。でもアニーがとっても良い子だったので、ドラマだと分かっていても彼女はもっと幸せに暮らせたのではないかと思ってしまうのでした。

今は平均寿命が伸びて100歳までとか生きられてしまうのだとしたら、結婚する相手と本当にそんな長い時間ずっと一緒に生きられるのだろうかと考えてしまうし、子育てをするとしてもその時間は20年だとしたらその後の時間のために自分というものをしっかり持っていないといけないのかしらと思ったり。

そんな風に考えると、チェ・スアとソ・ドウがこれから先を一緒に過ごしたい相手を一度立ち止まって考えている姿はいいなあと思ったのでした。チェ・スアの娘のヒョウンへの接し方も好感が持てて、守ろうとはするけど娘を所有しようとしたり自分の思い通りにしようとせずにきちんと意見を聞いて人間同士として扱っているのがいいなと思ったのでした。

 

反対にスアの夫のパク・ジンソクがあんな風に妻や娘を振り回していたのは見ているだけでもとても恐ろしかったんですけどね。きっと彼も育った環境か何かにああいう性格になった理由があったような感じなんだけど、その辺りは軽くしか描かれていないので共感できるほどは彼のことはよくわからなかったな。

映画の彼女を信じないでくださいを見てから、キム・ハヌルがとても好きなんですが、このドラマでもとても綺麗でした。エアアジアの真っ赤なキャビンアテンダントの制服がとても似合っていてお美しい。そういう意味では疲れた主婦感が無さ過ぎたかもしれないかなあ。

ソ・ドウの事務所からの風景、住んでいる伝統家屋、済州島の風景など、本当にどこも美しく撮影されてて行ってみたくなるって感じでした。その背景が彼らの心情とリンクしていてうまく利用されていてとても素敵に感じました。

イ・サンユンとシン・ソンロクが一緒に出演しているドラマを見たことがあるなあと思ったらLIAR GAME~ライアーゲーム~ですね。顔の長さとかが似てる気がして、タイプ的に似た姿かたちの二人に思っちゃうのでした。雰囲気は全く違うんですけど、なんとなく私だったらもっと違うタイプをキャスティングするのにな~なんてことは思うかな・・・

 

タイトルの「空港へ行く道」というのもいいですよね。ソ・ドウのことをスマホに「空港」と登録しているチェ・スア。仕事のために空港へ行く道という意味だけではなくて、ソ・ドウの元に行くまでの彼女が選んだ道程のことだったんだなって。

Gyao!で見たんですが、毎週の更新が楽しみだったドラマでした!好きだったな~

 

空港に行く道が見れるのは・・・




 

【韓国ドラマ】優しい男 の感想  掛け違えたボタンをすべて外して嵌めなおすことなんてできるのだろうか

ドラマの「優しい男」の視聴を完走いたしました~ 結構前に見終わっていたんだけど、なんとなく感想を書くまでに時間がかかってしまったな。ストーリーも興味深かったんだけど、それよりもこのドラマはキャスティングがとても良かったな~と思います。それぞれの役を脚本以上に演じ切っている気がして、そういう部分も含めて良く出来たドラマだな、と思うのでした。ラストは私的にはイマイチなんだけどね・・・

 

スポンサーリンク


 

ソン・ジュンギが演じるカン・マルの声はどこまでも優しくて心を包み込むようで。演技もだけど、何よりもこの声がマルの役にピッタリな気がした。

私はあんまりソン・ジュンギが好みの顔って訳ではないのだけど、マルを演じる表情を見ていると、好きな方にはたまらないのだろうなと思わされることが何度かあったな。マルの優しさって妹やジェヒという誰かに頼り利用する人を作り出してしまう元凶だったのかもしれないな、なんて思うのです。そして彼の優しさがそういう人を引き寄せている。優しさって良いものだと思い込んで来たけれど、それだけのものではもないのかもしれない。

絡み合ってこんがらがってまじりあうことはないマルとウンギ。確かにそこに愛が存在しているのに、正しく伝わらず、受け止められることもなく、ナイフのようにするどく形を変えて傷つけあっているのを見るのは切なかった。

それでもお互いに幸せだと感じあえた一瞬があったのだ、と。それは一瞬だったんだとドラマの中盤では思っていたんだけども。

そして掛け違えたボタンがそのままで最後まで行くしかないのだと思っていたら、ラストはわりと穏やかなハッピーエンドでかなり期待外れだったんだな。最後まで切なさに浸らせて欲しいドラマだったんだけどな。

ハン・ジェヒを演じたパク・シヨンが凄く良かったです。涙で人を動かす方法を知っている。それが分かっていても彼女の術中にはまってしまう男たち。一般的には悪い女なのだろうけど、欲望の向かう先を見失う悲しい女だった。罪を償った後の表情がとても晴れやかでまるで違う人のようだったのが印象的でした。

キム・テフンが演じたアン秘書も切ない存在でした。キム・テフンのちょっと悪い役いいわ~!最後の彼の選択にちょっと救われたのでした。

うすうす思っていたけど、私はイ・ユビがどうも苦手なんだなあ。夜を歩く士でも思ったけども。しかし、チョコの役にはぴったりだったなって思う。ところでベッドにあったあのぬいぐるみはぼのぼののアライグマくんですか?ちょっと耳が違うのかな・・・

そして、この二人に既視感があると思ったら、大丈夫、愛だでですね。どちらも出てた!ジェヒの兄役のヤン・イクジュンなんて両方のドラマで刑務所帰りの兄の役柄だったよね。まあそんなイメージに合う気もしますけど。

 

演出がとてもきめ細やかだったなあと思うこのドラマ。この感じどこかで見たというシーンがドラマ内で繰り返されていましたよね。きっと意図的なんだろうな。
特に記憶に残ったのはキスシーン。弘前城でのマルとウンギのキスの時は途中でマルが目を開くのです。そして、ウンギの記憶が戻った後の公園でのキスではウンギが目を開くんですよね。前者はマルがウンギを愛していなかったし、後者はウンギはマルに復讐をするために記憶が戻ったことを隠してお互いに騙しあっているという状態。

繰り返されるそういうやり切れないようなすれ違いがこのドラマの醍醐味だと思って見ていたので、ラストはまあ二人はうまく行きそうで良かったねと思う気持ちもありつつ、どうしても満足できない気持ちも残っちゃうんだなーって感じ。夢中になって見てはいたんですけどねえ・・・ だからこそ余計にあと一押しと思っちゃったのかな~

 

優しい男が見れるのは・・・