【韓国ドラマ】ヴァンパイア検事2 〜残された赤い記憶 の感想 シーズン1とはかなり印象が違うのは監督が違うからかも!

ヴァンパイア検事のシーズン1がスタイリッシュで渋くて私の好みのど真ん中だったので、すごく期待してシーズン2に挑んだんですが、見ていくうちになんとなく違和感。なんだかシーズン2はどうも私が好きだったテイストがすっかり抜け落ちているような感じなんですよね。それで調べてみたら監督チェンジがあったみたい。シーズン1は演出キム・ビョンス、脚本ヤン・ジナ/ハン・ジョンフンで、シーズン2は演出ユ・ソンドン 脚本ハン・ジョンフン/イ・スンフンでした。脚本家の1名以外は変わっちゃったんですねえ~ ガーン!

 

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アクションや娯楽的な要素は増えてマニアックな匂いがしない感じなので、見やすいといえば見やすいのかもしれないんですが、私はあんまりビビっと来なかったな。
韓国のバラエティー番組(多分1泊2日?)とかドラマ(ぶっとびヨンエさん?)のパロディーなんかも取り入れてあったり、ユ・ジョンイン検事がミン・テヨン検事とのラブシーンを妄想してるのとか飽きない工夫を取り入れてあるのは分かるんだけど、どうにも散漫な印象を受けてしまいました。

あと、全体的に設定や撮り方にも雑さを感じてしまって、謎に対して緻密に事実を小出しにして最後にあ~!って言わせてくれるようなところがない!

なんだかあんまり意味もなく「とりあえず」「まあこんな感じ」でそうしてるのかな?としっくりこないことがいくつかあって、まず、ユ・ジョンイン検事はシーズン2で突然あんなに化粧が濃くなって服装も変わっただろうかということ。ああいう女性の変化って何か理由が必要だと思うんですけど、それがちゃんと納得できるような理由が描かれているわけでもなく、シーズン2だからちょっとビジュアル変えてこ!みたいな理由なんじゃないかと訝しく思ってしまう・・・ 髪が伸びて、むしろ少し女らしい風の化粧になってたら納得なんだけどな(だって彼女はミン・テヨンに恋してるから!)ま、どっちにしてもアイライン濃すぎだ・・・
もう一つは、ヴァンパイアの目の色が青で好きだったのに、Lの目だけは赤かったこと。一番最初のヴァンパイアだからなのかな~?と何となくは思うもののそれに対する明確な説明がなかったような気がする(私が見落としてるだけかもだけど・・・)ので、これもなんとなく変えてみたよ!なのかな・・・とモヤっとするんですねえ。

それから、ほら、ヴァンパイアっていうと死にたくても死ねないことが悲しみだったりするじゃないですか?なのにチョ・ジョンヒョン医官だけは結構あっさり死んでしまうので、これもまたうーん。どうやらこのドラマのヴァンパイアは出血多量になると死ぬ設定のようなんだけど、他のヴァンパイアたちは不死身っぽくてなかなか死なないので、ご、ご都合主義~!!!って思ってしまうよ~

L役のクォン・ヒョンサンは悪くはなかったのですけど、シーズン2は起こる事件がそれぞれ個別の事件のていをなしておらず、Lの仕業でした~みたいなのが多かったですね。まあLにも過去のトラウマがあってそのせいで同じ方法で人を殺していくという繋がりはあるのですが、でもそうするとミン・テヨン検事があの血を飲むという背徳的な方法で事件を解決していく必要もなくなってくる訳で、更に検事として事件を解決していく必要もなくなってしまうような気がしてしまう。だって、ヴァンパイアを法で裁けるのかという話になって来てしまいますもんね・・・ だからほら最後はパワー対パワーのヴァンパイア対決みたいになっちゃうっていうか。ねえ。

あ、でもパク・フンも実は検事だった・・・という事実が判明するので、ヴァンパイア検事というタイトルはここでも効いてくる感じはありますね。ていうか、ヴァンパイアの検事多すぎじゃない!?笑 そういうのがだんだんと判明するような昔の出来事に関してのシーンが冒頭にあるのでそれは整合性があって面白かったです。でもシーズン2はラストで更に謎が深まるのでそういう展開はちょっと勘弁して・・・って気になりました。できればそれぞれのシーズンでなんらかのすっきり感を与えてくれるのが好き。

ちょっと悪い役でミン・ソンウクがめちゃめちゃ少しだけ出てて、いつもと違う雰囲気で良かったな~とか思ったり。そういえば吉高由里子が占い師のルナ役で出てましたが、最初はちゃんとチェ・ドンマンが通訳してるという設定で、だんだんルナが韓国語を勉強したという設定になって、最後の方になると日本語と韓国語で会話してるみたいになっていくのだけど、それなら最初から日本語と韓国語でお互いに話しているけど通じてるって設定で押し通してしまえばいいのに!って思ってしまう。ほら、逃亡者PLAN Bみたいにいっそその方が潔くてよいと思うけどなあ。そんなことより意外とあっさり殺されてビックリしつつ、彼女の役が必然だったのかもよく分からない。でも占い師っぽい不思議な雰囲気はあったかな・・・

まあ、ヴァンパイアものって一人で悲しみを背負っている孤独さも魅力のひとつでもあると思うのですが、どうもシーズン2は仲良しこよし感がありその部分もなくなってしまい、映像のスタイリッシュさも身を潜め、主役のミン・テヨンを演じるヨン・ジョンフンのストイックで背徳的な姿から醸し出されるエロティシズムみたいなものもなくなってしまって私としてはすごく残念でした・・・ どうしても続編って期待値が高いこともあってそう思ってしまうところもあるのかもしれませんね。これはこれで面白い部分もあるので、比べなければ違う楽しみ方ができる気がします。

あーでも私はシーズン1が好きすぎたんだなあ~!

 

ヴァンパイア検事が見れるのは・・・



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