【香港映画】盗聴犯 狙われたブローカー の感想 ダニエル・ウーのバイクアクションがすごい!

盗聴犯 死のインサイダ-」に引き続き、「盗聴犯 狙われたブローカー」を視聴いたしました!一応原題では前者が「竊聽風雲」、後者が「竊聽風雲2」となっているのですが、同じ役者さんが出てはいるもののストーリーは完全に独立しているので、どっちから見ても大丈夫でございます。どっちも見たから分かったんですけどね。続いてると思って焦って2もすぐに見たよね~

で、私はラウ・チンワンとルイス・クーはどっちも出てるけど、ダニエル・ウーは出てないな~と思ったら出てた!爆 え~!1で眼鏡をかけたインテリっぽいマックスと2の万能すぎる野性的な男ジョーが同一人物だったなんて!全然違う人に見えません!?ジョー役の人を全く違う俳優さん(彼女たちの恋愛時代とかに出てた巫迪文、似てないかな・・・?私の記憶なんてそんな程度)と勘違いしてたのもありまして余計にビックリしてるんですけど、感想を書こうとして調べてて知ったから本当に驚きました。あんな肉体派なんだ~すごいな~ イメージがまったく違う!!!!

 

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という訳で、メインキャスト3人は同じでそれぞれ違う役ってのはなかなか面白いですね。それぞれガラっと違いますからね。凄い役者さん達だからこその試みって感じ。

ルイス・ク―は保安課の刑事課長ホー。今度は道は外れず職務を全うしようとする警察官。スーツを着てピシっとしてる姿はやっぱり素敵。またまた白髪交じりの髪なんだけど、これがこんなにセクシーなのって彼ぐらいなんじゃないかと思うなあ。

そしてラウ・チンワンはブローカーのロー役。完全な悪人という訳ではない感じが凄く似合っているなって。あっちにもこっちにも弱みを握られて利用されて大変。逃げようとしたけど、まあ無理ですよねえ。

まあ一番すごかったのはやっぱりダニエル・ウーですよね!もう忘れませんよお~笑 前回とは打って変わって父親の敵を取ろうとする親孝行な退役軍人のジョー役。カーアクションもバイクアクションも凄いですよ!!!今回の見せ場はそこかなあ。最初から、わ~って感じです。今回は彼が一番印象に残りましたなあ。

自分の身を犠牲にする(殺させる)ことで犯罪の証拠をつかみ悪人を逮捕させるというストーリーをどこかでも見たなあと思ったのですが、韓国ドラマのサインだな・・・ あれは自分の死体を解剖させることで犯人が毒を使って殺人をした証拠を掴もうとしたんでしたな。この映画ではやっぱり最後に残された証拠は盗聴して録音されて音声でしたね。ジョーの身体に盗聴器を埋め込んでの壮絶な復讐にやっぱりやるせなさが募ります。

そのおかげで悪人を捕まえることが出来て良かったとは思うのだけど、でもやっぱりなんとも言えない虚しさは残るかな・・・ 悪い爺さん逮捕で溜飲が下がってスッキリする!って人にはいいんだけど、それって本当に父親の復讐になっているのかな、お父さんは息子にそんなことをして欲しいと望んでいたのかな、と思ってしまう私としては他の方法を選べなかったのだろうかと考えてしまうのでありました。親のために犠牲になる子どもを見るのがあまり好きではありません・・・

そうそう、だってジョーがあれだけ綿密な計画を立てて盗聴したり、バイクに乗ったり、何でも出来て万能な訳ですよ。それだけの能力があったら他の方法で復讐することも出来たんでは?と思っちゃうのと、ホーが道路から落ちそうになったジョーを助け上げた後、ジョーに手錠も嵌めないでそれも背を向けて電話をし出した時に反撃を受けて自分が手錠をかけられてジョーには逃げられるってシーンで、ちょっとスーンってしたな。まあラストを見るとそこに繋げるためにはジョーにまだまだ一役買ってもらわないといけないからそこで捕まるわけはないんだけど、ちょっとわざとらしいなと思ってしまったのですよね。

そういう感じで、すべてを盗聴に繋げる感じとか、ラストのジョーの行動ありきのストーリー展開なので、ちょっとおや?と正気に返ってしまうような感覚がありました。全体的にはカーアクションとか見どころも多いんですが、私は1の方がストーリーとしてはしっくり来るかな、って感じでした。それぞれ良さがありますが!

 

 

盗聴犯 狙われたブローカーが見れるのは・・・



【香港映画】盗聴犯 死のインサイダ-取引 の感想 なんだかやるせない気持ちになる映画であった・・・

香港映画「盗聴犯 死のインサイダ-取引」を見ました!監督は「インファナル・アフェア」シリーズの監督アラン・マック、そして脚本も同じアラン・マック&フェリックス・チョンコンビということで期待が高まりますよねー。こちら2もあって続き物なのかと思ったのですが全く独立した内容でそれぞれで楽しめるタイプ。ラウ・チンワン、ルイス・クーとダニエル・ウーのメインキャスト3人は両方とも出てるんだけど、同じ俳優さんが出演しているというだけで演じてる役は違う人物でした。良かった~ 双子の兄で出てきたらどうしようかと思ったよ~!

 

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この映画を見て感じたのは、昔に香港映画を見てた時と同じ感覚です。あの頃見てたのは黒社会を描いた香港ノワールが多かったんですけど「悪いことをしたらその報いを受ける」っていう因果応報の思想っていうのが当然のように描かれてて、この映画もまさにそれ。悪い人はもちろんなんだけど、良い人だったとしても悪いことをしたら当たり前のように死の報いを受けるというやつ。そういうの私も普通に受け止める感覚があるのはアジア人だったり仏教とかに親しみがあるからなのかなと思ったのは、確かゲッタウェイってアメリカの映画でうっかり人を殺したカップルが国境を越えてメキシコに入ってアメリカから脱出出来たから捕まらなかった助かった!ってまるでハッピーエンドのように描かれているのを見て強烈な違和感を覚えた時かなあ・・・おーい!って思いましたもんね。そういう自分の当たり前がすべての人にとっての当たり前ではないってことを実感できる機会になるからやっぱり外国作品の鑑賞って面白いね~なんて思いますな!

ラウ・チンワンってなんだか昔とあんまり変わってない気がして歳をとった気がしないな~ むしろ昔が老け顔だったからかも?刑事の3人チームのうち彼が演じたジョンはヨンとマックスを止めようとしたんだけど時すでに遅しだったのですよね・・・

ルイス・クーが演じた刑事のヨンは一番切羽詰まっていて、子供が沢山いて病気の子もいる。その上、自分が末期ガンと判明しどうしてもお金を家族に残したいとインサイダー取引に手を染めてしまう。でもその代償はあまりに大きく、家族を失い、彼も左手足を無くし、最後は自らの生命を賭して復讐を遂げる。家族を守るためにしたことが逆に家族を危険な目に合わせることになってしまうという皮肉な運命。

ルイス・クーの演技がとても素晴らしかったです。こんなくたびれた役も演じられてしまうのよね・・・ 白髪が混じった髪が似合って素敵なんて珍しいよね!かっこいいんだな~

ダニエル・ウーが演じるマックスはお金持ちの娘と結婚することになっていてその義父に侮辱を受けてコンプレックスを感じていたんですよね。見返したい気持ちがインサイダー取引に手を出す原動力になってしまったんだろうな。

なんだか3人の刑事の金銭的だったり、心理的にだったり追い詰められている状況がうまく挿入されていて、彼らがそうせざるを得ない気持ちになってしまったというのがなんとなく理解できるような気になります。やってしまったことの代償の大きさも見せられるので受け入れられるのかもしれない。

そして、こっそりウィリアム・チャンも出ております。香港映画にも出てるのね~と思ったら香港人だった!だから彼はアフレコじゃなくて本人の声なんだな!古装姿しか見たことなかったからスーツ姿は初めて見たので新鮮でした。

不正取引をしている会社社長のローの顔を見て、お~!と思ってしまった。男たちの挽歌で裏切り者のシンを演じたレイ・チーホン(李子雄)じゃないですか!!!!
いや~お元気そうで何よりです。何回も見た映画に出てた人の顔はやっぱり忘れたりしないもんなんですねえ!

 

警察官が欲望に負けてインサイダー取引に手を染めてしまうっていう展開を想像もしてなくてちょっとビックリしたかな。そうかタイトルが「盗聴犯」なのでまさか捜査のための盗聴が犯罪につながるって思わなくてねー。まあ面白いか面白くないかというと興味深くはあったんですけど、割と簡単に人が死んでしまいますし(それも子どもちゃんまで)痛快さなんかは無くてやるせないな~みたいな複雑な気持ちになる映画ではありましたな・・・うむむ。

 

 

盗聴犯 死のインサイダ-取引が見れるのは・・・



【香港映画】強奪のトライアングル の感想 三監督の特徴が如実に出てて面白かったー!

あっという間に一年が終わってしまいますね。皆様良いお年を!
そして、私の2018年ラストの感想はこれ。香港映画の「強奪のトライアングル」です。リンゴ・ラム監督の訃報を聞いて、追悼の気持ちで監督の作品でまだ見ていない映画を見てみました。この映画は実験的な作品で、3監督が30分ずつ撮影をしたものをリレー形式でつなぎ合わせているらしいんです。ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トーと香港の巨匠ばかりですからね。これは期待しかないですよね。

 

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結論から言うと、私は結構好き!!! 撮影した監督って誰からどういう順番なんだろう?って思ったけど、本当にそのままツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トーの順なんだなって分かりやす~い。それぞれの癖が如実に出ていてなんかもうニヤニヤしながら見てしまいましたよ。あの始まり方と話の広がり具合はツイ・ハークで心理戦みたいなところがリンゴ・ラムだし、最後の銃撃戦とコントみたいなノリは完全にジョニー・トーだし。もうラム・シューが出てきた辺りで最高潮にノリノリで見てしまったな~

もちろん整合性が取れない感じの部分はあるんで、そこが気にならなかったら楽しめるんじゃないですかね?好みが分かれそうな映画ではありますが。

でも、こういう実験的な手法を許す製作環境もそうだし、それをやってみようってなる監督さんも役者さんもすごい懐がでかいなあと思うんですよね。結局やってみてイマイチってなったとしても(私は面白かったけど)どうせ面白くないだろうとやらないよりも実際にやってみる方がずっといいと思うんですよねー。うん。私はそう思うなあ。

監督も三人、主役も三人っていうのも面白いなあ。三人寄れば文殊の知恵じゃないけど、化学反応を起こしそしてまとまるのに一番いい人数のような気がする。

それにしても、ルイス・クー、サイモン・ヤム、スン・ホンレイの主役三人が最高でしてね・・・ いい味出てるんですよねえ。ほんとに。
ルイス・クーはホワイト・バレット天上の剣と最近立て続けに見てるけど、ピシっとしたお堅い役がすごくはまっていたので、こういう崩れた感じの役が出来ると思っていなかったんですよね。本作では歩き方からダラっとしてて、役によって体の動きまで変えるタイプの私も好きな役者さんだと実感しました。出演作をもっと見てみよう。
サイモン・ヤムもすごい。悪役のイメージが強いんだけど、しがないサラリーマンみたいな役も完璧。器用だなあと改めて思った。彼が出演しているだけで安心感がありますねえ。
スン・ホンレイも独特の雰囲気が最高に好き。セブンソードと花の生涯〜梅蘭芳〜辺りで見たけど、印象に残って忘れられないタイプ。

その三人の誰が出過ぎる訳でもなく、印象に残り過ぎる訳でもないっていう、そこが一番すごいと思ったところ。バランスがとても良くて美しい三角形なのです。感心する。

 

最初の導入はどうなっちゃうの?と思わせて、最後にちゃんと綺麗におさまった感じでとても面白い映画でした。監督リレーの順番も本人たちでお互いにこの順番がいいんじゃないって決めたんじゃないかなって思うとそういうところも面白いな。そんな風に色々な部分でニヤニヤしながら楽しめる映画でした。見る前に監督がリレー形式の映画だっていう予備知識はあったほうがいいかなとは思いますけども!

 

強奪のトライアングルが見れるのは・・・


【香港映画】ホワイト・バレット の感想 良くも悪くもとんでもない映画を見ちゃった気分だよ!

いやーほんととんでもない映画を見ちゃったな~って感じです。凄いんだけど何がなんだか訳が分からん気もするんだなあ・・・ ルイス・クーとウォレス・チョンが出てる!いいじゃな~いってな気分で見てみたんですが、そうか冷たい雨に撃て、約束の銃弾をのジョニー・トー監督の作品だったんですねえ。どおりでラスト近くの銃撃戦に納得であります。

 

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原題は「三人行」で、そのタイトルの通り病院で三人の心理戦が繰り広げられます。頭部に銃創を追って運び込まれる強盗団のメンバーのチョン(ウォレス・チョン)、チョンに仲間の居場所を吐かせたいチャン警部(ルイス・クー)、脳外科医のトン(ヴィッキー・チャオ)の駆け引きはそれぞれの立場の違いや隠したいことなどがあって面白いです。

チャン警部は、部下に銃を使ってチョンを脅させたところ、部下が実際に撃ってしまったことを隠そうとして、証拠をねつ造したりあげくの果てにはチョンを殺そうとまで思い詰めるんですね。警察として犯人逮捕を一番に考えるが故に暴走してしまったんだろうけど、それは医者の倫理観とは相容れない訳で、トンとも揉めてしまう。

強盗団だっていうのに、妙にインテリくさい男チョン。医者の倫理観の痛いところをついてくる彼の言葉に翻弄される医者のトン。しかし、彼は銃弾を取り除く手術を拒否したものの鼻血なんかも出てきて悪化。味方が病院に乗り込んできて銃撃戦になるんだけど、助けが来て逃げるもんじゃないの?復讐するんだとしても、病院で病人も職員も警察も関係なくとりあえず撃ちまくるなんて自分たちも死んでしまうんじゃないかい?謎。

ま、ジョニー・トーの作品で銃撃戦が無いのなんて考えられないんだろうなと思うんですけどね・・・ だけどあの展開には脳みそがついて行かなかったぞー

ウォレス・チョンはこういう胡散臭い役も出来るのね。つかみどころのないチョンの役は結構良かったですよ。

優秀な脳外科医のトン。しかし最近の手術は失敗が続いている。そんな時期にやってきたチョンとチャン警部に困惑する彼女。

手術が失敗して下半身がマヒした患者が銃撃戦から逃げる際に階段から車椅子ごと転げ落ちたら歩けるようになったっていう顛末には苦笑を禁じ得ないよー!っていうか君は自殺未遂を起こしていたのに銃撃戦から逃げるんかい!?っていうところにまずツッコミました。やっぱり人間ってそんなもんよねとは思うんだけどもさー

そして、ジョニー・トーの映画といえばこの人!のラム・シューおじさんも出演しています。お尻にナイフを刺されたあの駐車場のくだりはラム・シューフィーチャーのためだよね?なんだったんだあれ。

そして懐かしい顔が!古惑仔でおなじみ謝 天華(マイケル・ツェー)ではないですか!お元気そうで何よりだわ~ 昔に見た人でもちゃんと顔を覚えてるもんなんだな~と。好きで何回も見た映画ですからねえ・・・

 

さて、銃撃戦はそれをそこでする必然性があるのかという点には疑問ありますが、映像としてはすごいです。めくるめくよ。スローモーションだったり、あっちからもこっちからも360度で上からも下からも撮影されてて、わーおって感じ。撮影の構図がぶっ飛んでるんですよ。すごいなー 病人もめっちゃもんどり打ってるけど、そこまで大きな銃でもないのになあとかちょっと冷静になりつつも面白かったです。

映像もなんですけど、その時の挿入歌の歌詞がなんだかすごいんですよ。これをここで流されても訳が分からないよ!って感じなんですよ・・・

古きを温(たず)ね 何事にも驚かず
師を尊び道を重んじすべて縁に従う

花鳥風月の美しさを愛でる
人生とはただそんなものか

いにしえの師が我々に残した言葉
今は若き人々の言葉に耳を傾け
彼らに何を望むか考えてみよう

目を閉じて口をつぐみ
耳をふさげば誰もが幸せ
誰もが知り気づいているのに
あなたも私も傍観するだけ

Ivana Wongの「之乎者也」という曲みたいです。歌詞が気になり過ぎて字幕をわざわざ書き起こしてしまいましたよ・・・ そうか主題歌なのか。銃撃戦のシュールさに拍車をかける歌でありました。

そして、病棟から墜落しそうになるチョンを結局は助けるトンとチャン警部。そして体をはって助けようとしたチャン警部の手を放さなかったチョン。さてこれで心を入れ替えてめでたしめでたしなのかというとそうではないところが香港映画らしさだと思うんですよね。自信を取り戻してチョンの手術をするトン。上司に警察がチョンの頭を撃ってしまったのだと告白して退職するチャン警部。しかし、トンが執刀したチョンの手術は失敗して、チョンは回復しないままであった・・・というラスト。なんだか誰も救われない感じが何とも言えないねえ・・・

そういう感じで、すごくよかったーとかじゃなくてなんだったんだあれは、みたいな気分になる映画だったんだけど、忘れられない1本になることは間違いないというこの視聴後の複雑な気持ち。でもキライじゃないっていう。表現できない!難しい!笑

 

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⇒Netflix



【香港映画】天上の剣 The Legend of ZU の感想 やっぱり鄭伊健(イーキン・チェン)かっこいいな!

久々に鄭伊健(イーキン・チェン)が動いている姿を見たくなって「天上の剣 The Legend of ZU」を見てみました。監督も徐克(ツイ・ハーク)だし!彼はどうやら以前にも武侠小説の『蜀山劍俠傳』を元にした「蜀山奇傅 天空の剣」という映画も作っているのだけど、今回も同じ題材を元にしているようで、つまりセルフリメイク作品って感じかな?

 

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中国の武侠ものとか歴史ものとかを見ていると中国人であれば当たり前のように知っている物語とか知識があるんだろうな~と思うことがあるんですが、この映画の原作とかもちょっとそういう部分があるのかな、なんて。崑崙(コンロン)とか峨嵋(ウォメイ)などの地名とかね。つまり私にはそういうのが無いので、最初の辺りはちょっと展開について行けないような気分で見ておりました。

でも、そこまで複雑なストーリーではないので、理解は出来ます。が、元から知識がればきっともっと面白いんだろうな~という感覚はありますね。

でもいいんだ。かっこいい鄭伊健(イーキン・チェン)を見たいという希望は完全に満たされましたから。髪をなびかせてひたすら素敵である!

古惑仔の映画がとにかく好きだったんだけど、今も全然変わってないなあ~。多分、古装片を見るのは初めてなんだけど、彼は基本的に長めの髪の人だから違和感がありませんね。やっぱりかっこいいなあと実感。天宗(ティンチョン)という役も良かったしね。

そして天宗の友人役の辰子(ツァンチー)は古天楽(ルイス・クー)ですよ!彼もかこいいなあと思っていたんだけど、実際に映画で演技している姿を見るのは初めてではないだろうか。天宗と辰子の友情の末路は分かっていても切ないのよね。こういうお約束的なストーリー展開は嫌いじゃない。

そして天宗の師匠の弧月(クーユ)と英奇(インケイ)を演じるのは張柏芝(セシリア・チャン)。彼女もとてもお綺麗でありました。双剣合一というようなそれぞれ剣を持つ二人で力を合わせて初めて技が完成されるっていう設定も武侠モノでよく出てきますよね。今、視聴中のドラマ萍踪侠影(へいそうきょうえい)でもあったし、女と男、陰と陽が一緒になることで完全というそういう思想的なものがあるのかな・・・ 息を合わせないといけないという意味でロマンチックだなとも感じたりする。この映画の英奇(インケイ)と無忌(モウゲイ)に関してはそういう感じはなかったけども。

そして、ジャケット写真などで主役なのか!?と思うくらいに推されている章子怡(チャン・ツィイー)はビックリするくらいいてもいなくてもいい役柄です。人間で将軍の娘なんだけど、人間出てこなくても別に良かったんじゃ?ってくらいなので、訳が分かりませんなー マーケティング上、日本でも有名な彼女の名前が重要だったのかもしれないけど、それ目当てに見た人がいたら怒り出しそうだのーと思った!笑

 

この映画は、武侠モノといってもファンタジー的な超能力を駆使する感じのスペクタクルな闘いなので、それを見ている間は「わーーーーすごいなーーーー」くらいの感想しか湧かない。技とかじゃなくてCGが凄いねっ!めっちゃ幻想的って感じ。でも映像は綺麗なので、これは映画館で見る方が楽しめそうだなと思います。

せっかくなので、「蜀山奇傅 天空の剣」の方も見て比べてみたいな~なんてことを思っちゃうな。ブリジット・リン見たいし。

 

 

天上の剣 The Legend of ZUが見れるのは・・・