「麗姫と始皇帝〜月下の誓い〜」を視聴終了いたしました!チャン・ビンビン(張彬彬)が主役で出てるしこれは見ないとな~なんて軽い気持ちで見始めたけど、久々に中国ドラマが本領発揮しているのを見たなあ。そう!なんていうかイケメンしか出てこないってやつ。最近はあんまりそういう中国ドラマに出会ってなかったけど、このドラマは私の好きなタイプのイケメンたち&お衣装で最高に良かったです。もちろんヒロイン役のディリラバ(迪麗熱巴)も素敵だったし、ストーリーも良かったんですよ!結構夢中になって見たなあ。
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始皇帝・嬴政役のチャン・ビンビンも良かったけど、荊軻役のリウ・チャン(劉暢)も最高でしたね・・・ あの時代のお衣装も素敵で、長身の二人がマント的な外套を着ているのがとっても素敵だった!
荊軻の公孫麗へ向ける優しいまなざしと熱いまなざし。ギャー!
二人の想いが一方的じゃないのも良くて、でも彼への思いがありつつも嬴政に少しずつ近づいていく公孫麗の心。複雑な心の内が伝わって来て美しくも切ない。
でも荊軻への心も一生消えることはないのです。
リウ・チャンはヤン・ミー主演の「リセット 決死のカウントダウン」に出演してる様子。これなら見れる機会あるかな?
嬴政の麗への愛も複雑な形で。確かに彼の心の中に愛しさが存在しているのにどうしても麗の愛のカタチとは完全に重なりあわない。大志や大義を持っている男とというのはどこか人に対して残酷でもあり、実はそれは自分への冷酷さなのかもしれないと思う。
彼は麗が義に篤いからこそ子どもの頃自分を助けてくれた彼女を愛し、その思想を愛しているのに、まさにその部分が他の人に向けられる時には相容れない部分でもあってその矛盾に自分でも気づかずに苦しんでいて。最後に彼女がくれた「大切な人を無くす気持ち」を知った彼は一体何を思ったのだろう。一番残酷なのは麗だったのかもしれない、というのが私の気持ち。
ディリラバも武術に長けた公孫麗役をうまく演じていて、キリっとした表情も立ち居ふるまいも非常に似合っていて良かったです。なんとなく自分の好みが分かってきたのですが、私の好きなヒロイン像は自分の足で立っている女なのかもしれないなあなんて思う。時代劇のヒロインだと特に自分では何もせずに美しいからと取り合いされて周りを振り回しているだけなんて人が多く思えるんだけど、そういうのは好きじゃないみたい。でもこのドラマの麗とか孤高の花の白娉婷みたいに自分も能力や意見を持っている人が素敵に思えるみたい。演じてる人にもよると思うんだけど・・・
あ、あと韓申役のリー・タイ(李泰)もすごくすごく良かったですね。片思いの男というのは描き方によってはただの執着心の強い気持ち悪い人に感じられてしまう事も多いのですが、彼はとても良かったです。だたひたすら麗を守ろうとする彼の姿は美しい。
彼の演技が良かったせいもあるんだろうけど、麗が愛されるにふさわしい人と感じさせてくれたのも大きいのかな。彼らの間に「義」の心というしっかりした柱があったからすがすがしく見えたのかもしれない。いやー韓申良かったわー
リー・タイは「宮廷の秘密~王者清風」にも出ているんですねー メモメモ。
あと何気に素敵だなと思っていたのは、李仲役のヤン・トン(楊彤)ですよー 彼だけは嬴政のそばにずっといてあげて欲しかったのにな・・・
でもそれこそが為政者の孤独というものなのかもしれませんね。
ちょっと不満だったのは、蓋蘭 役のナタリー・チャン(張璇)が武術に長けてるように全く見えなかったことかなあ・・・ ひたむきに荊軻に尽くしてる様子は悪く無かったんですけど、剣を持っても弱そうに見えてしまうのがちょっと残念だったかな。ほんわかした雰囲気の人だったせいかもしれないけど。
中国の時代劇は話数が多めでも1話の時間が45分くらいだから見やすくてわりとあっという間に見終えることが出来ていいですね。このドラマもいつの間にかラストまで駆け抜けててビックリ。キャストも登場人物も魅力的で大変興味深く見れて良かったです。清代のドラマとかはよく見てるけど、始皇帝が出てくるのは初めて見たかも。そういうのも含めていろいろと楽しめたな~と思います!