【中国ドラマ】女医明妃伝~雪の日の誓い~ の感想 どんな世界でも初めての存在はなかなか認められなくて大変!

「女医明妃伝~雪の日の誓い~」を見ました!もちろん目当てはホアン・シュエン(ホアン・シュアンとどっちの発音がいいのか悩むんだなあ・・・)で見ましたよ~ 実在の女医、談允賢がモデルなのだそうですが、皇帝とその弟でのちの皇帝に愛されるようなストーリーってところはほんまかいな?って感じだけどどうなんだろう。しかしいつの時代も「初めて」のことをしようとする人に世間の風当たりは強いもので、それにもめげずに自分を信じて進んでいく人がだけが道を切り開けるのだなあとそんなことを思いました。

 

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それにしても、明のような昔の時代に女性が男性より低く見られているというのは、知っていたけれど、「医者」という仕事自体も低く見られているようだったのは意外でした。現在なら人気の職業だし、命を救う尊い仕事だと思われていますよね。そうか時代の移り変わりとともにそういう意識もどんどん変化してくものなんだと考えたら、今の自分が絶対と思っていることなんて本当は全く絶対的な物ではないんだろうな・・・ 心も頭も柔軟にしておきたいものですねえ。

いや~それにしても允賢(リウ・シーシー)はモテモテだったねえ!二人の皇帝に愛されるってすごいな・・・ いやあ二人だけじゃないか、エセンにも愛されてましたね。允賢に対してエセンが言ってた「明では女性が医術を学ぶというと色々と言われるが、草原だったら誰も文句は言わないから好きなことをすればいい」っていうの、本当に彼女みたいなタイプは因習に縛られずに自由に生きられる方がいいような気もしたけど、まあそこに愛は無いから無理かな。でも結局、祁鎮と祁鈺のどちらが本当に好きだったんでしょうかね?祁鎮に皇后がいなかったら、允賢は自分の気持ちをセーブすることなく、彼を愛したのかもしれない。それとも本当に家族のような愛情だったのかな・・・ 愛の形は人それぞれ色々ですからね・・・

後宮のイザコザとかは大してなかったけど、皇太后が幅を利かせて画策してたので皇帝も大変だよなあ。人が良すぎても簡単に騙されるし、疑り深過ぎても疑心暗鬼になりそうだし、難しい地位なんだなあ。面白かったのは、祁鎮(ウォレス・フォ)と祁鈺(ホアン・シュエン)のそれぞれの変化ですよね。捕虜になったあとにすっかり思慮深くなった祁鎮と、暫定的に皇帝になったあと欲を持ってしまう祁鈺と。権力というものは一度手に入れると手放すのは難しいのですね。でも結局その欲が招いた結果は哀しい末路でした・・・

それにしても何度も笑ってしまったシーンがありまして、それはショックを受けるとやたらとすぐに吐血して倒れるとこですよ。祁鈺が允賢が死んだと聞かされてショックを受けていきなり血を吐いた時は、ちょっとー!って思いましたよ!その後も他の人もやたら血を吐いて倒れるんで、その場面になると「またか!」と思って笑ってしまうのであった。面白シーンじゃないのに!困る!

でもラスト近くに祁鈺が毒にやられてしまった時の病みやつれた姿のホアン・シュエンの迫真の演技は素晴らしくて、彼もちゃんと体全体が本当に弱った人の動きになるのですよね。メイクだけじゃないのです。やっぱり好きな役者さんだなと改めて思いましたよー

あと皇后役の李呈媛がめちゃめちゃ綺麗だったな。まさに聡明な女性って感じで皇后役にぴったり。あ~!お昼12時のシンデレラに出てた人か~ フォン・トンのことが好きでリャンリャンの邪魔をしてた人!同じ人って分からなかった~ 古装片の方が上品さが際立っていいかも。洋服だと寂しそうに見えるかな・・・

 

さて、リウ・シーシーは芯が強くでも見かけは大人しそうに見える、そんな役が似合いますねえ。安定感のある演技でしたし、ウォレス・フォもホアン・シュエンもどっちもとても素敵だったし、衣装も素晴らしかったし、なかなか楽しんで見れたドラマでした。50話と長かったけど途中で飽きることもなかったな。恋愛だけじゃなくて医術のエピソードも沢山盛り込まれてたからかな!

 

 

女医明妃伝~雪の日の誓い~が見れるのは・・・


    

【中国映画】潜入捜査/ミッション:アンダーカバー の感想 インファナル・アフェアの監督お得意の潜入捜査もの!黄軒のワイルドな姿も良き!

黄軒(ホアン・シュアン)熱が上がっている昨今、空海以外にも彼の出演作の映画が上映されているのを知り早速見て参りました~ (ちなみに空海も見たんですけど、まだ感想を書いていない・・・^^;)

 

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さて、この映画についてホアン・シュアンが出ているアクションものということ以外、何も知らないで見たものの潜入捜査物と聞いてやっぱり思い出すのはインファナル・アフェアだよな~と思って、帰って来て調べたらどっちもアラン・マックの監督作品でした!なるほど!どうりで面白かった訳だわ~と納得です。

結論から言うと、めちゃくちゃ私好みでした!ホアン・シュアンってどちらかというと文学のニオイがする正統派な俳優さんのイメージだったんですが、こんな体を張ったアクション演技も出来るのだなあと益々興味が沸いて来ました。キャスティングも上手いなあと。あれだけ極限の状態での多人数に対して少人数で戦うには頭脳派であることが必要で、バイクに乗りながら階段を登り、そこにあるガスボンベに気づき、自分は隣のビルに飛び移りつつ、それに発砲して爆発させるとかそんなことを瞬時に判断して出来るって頭良くないと出来ないよなあと、そしてそれが出来そうな雰囲気を醸し出せるような役者さんをキャスティングしててうまいな~って思ったのでした。

アクションのシーン運びも美しくて、監督のアクションシーンへのこだわりが素晴らしいのですよ。火薬や武器もあり得ないくらい使ってどっかんどっかんやってますので、いっそすがすがしい!お金使ってるわ!さすが中国映画!

そして、麻薬組織に潜入捜査して、ヤク中にされるし、ひどい目に合うにもかかわらず、ホアン・シュアン演じるリウは任務を遂行することに何の疑問も感じないという設定なのがこれまた新しい気分。ほら、なんか自分は一体何を信じれば・・・とか思い悩みそうなのにそういうの無し!意外性!

主役はそうなんですが、麻薬組織のボスと主役の上司の警察官の10年前の因縁というストーリーがもう一つあって、後半はその因縁の関係がクローズアップされて行くんですよね~ この二人のおじさまたちが魅力的過ぎてぶっ倒れそうになりました。

そうか、この因縁の関係を描くために主役の方の心の揺れみたいなのはバッサリと捨てたんだろうなあ、と。そしてそれが功を奏してると思う。まあちょっとプロパガンダ臭もありますけどまあそれはそれで。

警察官の上司を演じてる祖峰(ズー・フォン)も、麻薬組織のボスのホークを演じてる段奕宏(ドゥアン・イーホン)も味があってすごく良いです。彼らを見ているとやっぱり復讐って恋に似ていると思ったのです。だって、10年間ずっと相手の事を心の中に置いて、どうやって復讐するか考え続けているんですよ・・・それってまるで恋い焦がれているみたいだ、なんて。そんな濃厚な関係を見せてくれます。満足!

そしてホークの娘役を演じた郎月婷(ラン・ユェティン)も良かったです。ああいう軍服とか色を押さえた地味な服装をしている女性の方が綺麗なドレスを着ている女性よりも心惹かれてしまう。あまり台詞も無いけれど、彼女の物思う雰囲気がとても良かったです。

あと、ホアン・シュアンの体の動かし方はとても美しいな、とアクションシーンを見て思ったのです。どうやら彼は舞踊を専攻していたらしく、それも納得。ただ、地上に降りてマシンガンを構えながら弾を避けて柱から柱に移る時だけ、歩き方がトコトコってちょっとお上品な感じに見えてニヤニヤしてしまった!今までバイクに乗って超ワイルドだったのに~!とまあ、そんなところも満喫。

ラストまた次の任務を命じられそうってところで終わるので、もしかして続編あるかも!?彼の思い悩んで眉間に皺が寄ったところも見てみたいので、次はそういう設定希望!映画館で映画を見るのはやっぱり楽しいな~と思わせてくれた映画でした!

 

 

ミッション:アンダーカバーが見れるのは・・・




【中国ドラマ】私のキライな翻訳官 の感想 ラストの駆け足っぷりが半端ないけど、黄軒は最高!

私のキライな翻訳官の視聴終了いたしました!半分の20話くらいまではめっちゃ好みでいい!って思ってたんですが、主役二人の思いが通じ合ってからは交際を反対する母親とか病気とかトラブルで通訳院の仕事はいつやってるのかって感じになってしまい、そして最後の2話のエピソード詰め込み感が半端なくてラストもちょっとモヤっとする感じ。題材は悪くないのに時間配分がもったいないな~と思いました。

 

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とは言いましても、ストーリーはさておき、ジアヤン役の黄軒(ホアン・シュアン)が最高なんですよ・・・ 写真を見ても全く彼の顔をカッコイイと思わなかったけど、このドラマの役柄も合ってたのかとにかく良い・・・すっかり好きになりました。最初の頃はすんごく厳しい通訳の先生で、ベートーベンウィルスのカン・マエを彷彿させる感じなのですよ!カン・マエほどドぎつい台詞はないですけどね。でも目元もちょっとキム・ミョンミン様に似てる?感じがあって、うっぎゃー素敵~みたいな感じで見てました!!! チャオ・フェイを好きになるまではとにかく厳しい先生なんですけど、好きになってからはもう彼女に一途過ぎて、君ちょっと落ち着きなよ・・・と言いたくなるくらいメロメロ。まあそのギャップもまた良いんですよ・・・ああ

どうやら、ホアン・シュアンは上映中の陳 凱歌監督の空海の白楽天役でも出てるみたい!陳凱歌と言えば、私の大好きな覇王別姫の監督だし、映画を見に行こうかと思ったのだけど、日本語吹替版での公開っぽいのがちょっとなあ・・・ ホアン・シュアンの声はそのままがいいのに!

まあそんな感じで、ホアン・シュアンの眉間の皺もデレデレしてるところも最高だったので最後まで見れたかなって思います。

ヒロインのヤン・ミーはとってもお美しいんです。最初は通訳を目指して頑張っていて良いですけど、後半、自分の命に関わる病気を彼氏に伝えて悲しい思いをさせたくないからと彼氏の医者のお兄さんを好きになったとだまして彼氏とは別れてスイスに手術しに行くんですよねえ・・・ そういう独りよがり過ぎる役柄で魅力があるようなないような感じ。振り回されるジアヤンが気の毒で仕方なかった。もう一人、ジアヤンが昔好きだったシャオホワという女性もかなり自己中で、彼女にも振り回される可哀そうなジアヤン・・・

終始、ジアヤン目線で見てしまったので、どうしてもそんな感想になってしまう。

あとはそれぞれジアヤンの友達のシュードンとチャオ・フェイの友達のジアイーはなんだかんだ言ってくっつくんでしょ!と思ってたら予想通りうまくいったので良かったです!笑 この二人の掛け合いは楽しく見れて良かったな~

 

このドラマで一番面白かったのは、通訳の勉強や仕事をしているシーン!
テレビを見て訳してみる授業では、宮廷の諍い女のワンシーンが出て来て、「一丈紅を賜る」をどう訳すかっていうのが出て来るんですよね。『一丈紅』はアオイの花の一種でもあるんだけれど、血で赤で染まるほど体を打つという意味の刑罰の名前でもある。だから『アオイを賜る』だけでは意味が伝わらない。ではどう訳すのか?というところなどとても興味深かったです。違う言語を訳すというのはその国の文化の背景までをも含むので非常に面白いですね。

あとは、杭州でフランスからのお客さんを観光に連れて行く場面で、岳飛が出て来たり。途中で挫折したけど岳飛伝を見なかったら存在さえ知らなかったから、岳飛に由来のある観光地を見るのも興味深かったです。こうやってドラマで得た知識が縦の線から横の線へと広がって行くのって楽しいなあ。

 

そういう前半のとても面白いな~と思って見ていた通訳のお仕事の部分が後半はすっぽり無くなってしまって、なんだかメロドラマな感じになってしまってそこが残念。病気で休んだり、休暇を取ったり、停職になったりでいつ仕事をしてるんだ・・・って感じになってしまうし一体。高等通訳院で働いてる人は公務員みたいな扱いっぽかったので、休暇はしっかり取れる制度なのかな・・・とかそんなことを思ってましたけど、本当のところはどうなんだろう~

そして42話で終わるって分かってるのに、40話くらいになっても一体どうやって終わらせるの!?と言う感じでどんどん色々トラブルが起こるので、或る意味最後まで予断を許さず楽しめたと言えるかも?でも、ラスト2話のエピソードを前倒しにして、5話分くらいにしても良かったのになあ。それまでの別れる前のスイス旅行とかいらんかったと思うし、カット出来るところが沢山あったと思うので、なんだかちょっともったいない気分。

 

ラストはお兄さんのジアミンがどうなったかとか、二人がうまくいったにしても、もう少し後日譚があっても良かったのにな!
ハッピーエンドなのに、わあ良かった~って感覚が全くありません!!!おーい!

まあそんなことを言いつつ、ホアン・シュアンがとってもこの役柄にはまっていて素敵だったのでそれだけでも楽しめたドラマではありました!私は!

 

 

私のキライな翻訳官が見れるのは・・・