【韓国ドラマ】アビス の感想 魂を再生できる玉を軽々しく使い過ぎな気が・・・

「アビス」の視聴を終了しましたよー アビスという魂を再生する玉を手に入れることで起こる出来事を描いているんですけれども、そういう生死を左右する手段を手に入れたという重みを感じられない登場人物の行動がイマイチ私には受け入れられない感じでした。いやいや生き返らせることにもっと躊躇するでしょ・・・ 摂理に反するじゃないですか・・・って感じ。

 

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玉をアビスなんて「深淵」と意味深な名前をつけているのに深淵を感じさせてくれる部分はどこにも感じられなくて残念だった。ラブラブいちゃいちゃはまあ勝手にしてもらえばいいけれども、自分たちを狙っている人がいると分かっているのに夜に1人で外に散歩に行くとかそういうシーンが都合よく入って来て、そしてその時には必ず危ない目に遭うっていう「またか・・・」という展開に何度もイラっとなりながら見ちゃったなあ。

結局なんでチャ・ミンがアビスを授けられたのかもよくわかんないし、魂の姿になったとか言って生まれ変わったらイケメンになってたけども、そうなる前の姿の時に彼が純粋で素晴らしい素敵な人だったエピソードが描かれてないので、そこもなんだか納得感が全く無いのですよ。

それに、クォン・スヒョンが演じたソ・ジウクだって生まれ変わった後がちょっと髪の毛短くなるくらいなんてのも納得いかないよな。あれだけ殺人とか起こしている人が生まれ変わっても美しいままなのであれば、魂の姿ってそもそもどんな定義やねんって気分。もちろんイ・ソンジェが演じたオ・ヨンチョルの生まれ変わった姿ただ老人になっただけっていうのも納得行かないよね。そういう部分が適当なのでそういうのもちょっとご都合主義なのであった。

ところで余談ですが、クォン・スヒョンがソフトバンク・ホークスの牧原大成選手にとても似ていて、出てくるたびに牧原選手~~って思いながら見てしまったわあ。


https://www.softbankhawks.co.jp/team/player/detail/2017_36.html

似てると思うんだけどなあ・・・ とはいえ、私の勝手な思い込みかなのであしからず~~

アン・ヒョソプとイ・ボヨンちゃんは好きな俳優さんだし、ラブラブで可愛かったんだけども、殺人事件の解決がメインなので、ラブラインをそこまで詳細に描かなくて良かったんじゃないかって思っちゃうのでした。それどころじゃないやろって気分よね。そしてラストもチャ・ミンはどうして戻ってこれたの?それにアビスの使い方もひどい言い方をすれば私欲で使っているのを見ると、そんな簡単に死んだ人を復活させていいんか?と思ってしまう。とにかく全部軽いノリ過ぎるように感じてしまう。本当はもっと重いテーマなのじゃないでしょうか・・・ 私欲で勝手に魂を再生なんてしたら罰を受けそう・・・

そうそう「空から降る一億の星」に出演していたチョン・ソミンとソ・イングクが死神役で出てきましたよー ユ・ジェウォンの前監督作なのでその縁でゲスト出演って感じかな~ アビスを使ってチャ・ミンを蘇生するのが彼らの役割でした。

 

そんな感じで、残念ながら私はあまり楽しめなかったドラマでした。アビスの存在のようなファンタジー要素を使ったドラマは好きなのだけれど、犯罪捜査モノとしてもロマンチックなラブストーリーとしても中途半端に感じてしまって、あまり好みでなかったです。大事な部分がすっぽり抜けてしまってる、そんな感覚がぬぐえない後味のドラマなのでした。

 

アビスが見れるのは・・・
⇒Netflix

【韓国ドラマ】危機一髪!プンニョン・マンション の感想 出てくる人みんな隠し事があって疑わしく見える~

「危機一髪!プンニョン・マンション」を見ました!登場人物がみんなどこかあやしいブラックユーモアサスペンスって感じのストーリー。みんなそれぞれ隠し事があるんですよねえ。黄金を探す部分とかがちょっといいかげんな興信所と似た感じの部分もあるかな。音楽とか効果音の感じも似てるように感じたんだけど、まあそれは時代的なものかもしれませんねー このドラマは宝のありかのキーになるのはシン・ハギュン演じるオ・ボッキュということが最初から明確なので、彼をだましてどうやって黄金を手に入れるかとという心理的な攻防が陰で繰り広げられるのが面白いです。

 

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シン・ハギュンと言ったら、癖のある役を演じてるという勝手な私のイメージがあったんですが、このドラマでは一番純粋でまわりの企みから蚊帳の外って感じの存在でしたね~ でもちゃんとちょっととぼけた感じのいい人に見えるのが凄いなあ。そのいい人感があるおかげでイ・ボヨン演じるユン・ソリンや他の人が余計に疑わしく見えるという相乗効果があるって感じ。

売れない役者役なので、日本の武士役の役をもらって演じてる設定なんだけど、ちょんまげのカツラの形が微妙に違う~って気になってしまう。そういうの気が散るよねえ!笑 おとぼけ感はアップしてたのでまあいいんだけども。

イ・ボヨンもとても綺麗で良かったな~ アイメイクのせいかとても色っぽくて綺麗だったな。いちばん最近見たドラマがmotherだったので、それと比べちゃったのでとても若い!って思いました。ユン・ソリンがお金が必要だった理由が、弟の病院代だったので、根っからの悪者じゃなかったので、ラストでオ・ボッキュとユン・ソリンがハッピーエンドになりそうな予感をさせる終わり方はまあ良かったかなあ。

パク・ソンイ役だったカン・ビョルの女子高生役がとても可愛かったなあ。何かを企んでる人達の中で明るくてちょっとおバカな存在が良かったな。でもユク・ハグン(パク・ヒョジュン)とつき合うようになる展開はビックリしたけど!

あと結構好きだったのは、101号室のキム・ピルチュン(チェ・ジュボン)とイ・スニ(パク・ヘジン)の偽装夫婦。最後はウェットスーツ着てまで黄金を探しに行こうとしてたのが最高よね。黄金への飽くなき探求心がすごくてそういう生きがい?があったら長生きしそうだなあなんて思った!笑

 

黄金がどうなるかの顛末がちょっと物足りない気もするけれど、なかなか面白かったし、そんな風にコメディーっぽいところもあるのにたくさん人が死んだのにはちょっとビックリもして妙にサスペンスっぽくなったりと色々な要素を詰め込んだストーリーでしたね。3人組の犯人のボスは誰か分かりやすくてちょっと残念だったかな?でもまあ登場人物が沢山いたけど、それぞれ個性的で人物描写はしっかりしていたので、わちゃわちゃ感を楽しめたのは良かったかなーと思います!

 

危機一髪!プンニョン・マンションが見れるのは・・・

 

【韓国映画】悲しみよりもっと悲しい物語 の感想 自己犠牲って自己愛なのかもと思わされたのだった。

映画の「悲しみよりもっと悲しい物語」を見ました。タイトルから予想出来るようにラストがなんともいえないどうしようもない救われない気持ちになるお話でありました。やるせないな~とは思うものの彼らの選択については共感できないかな。

 

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この映画でよくわかったことは、「自分を犠牲にさえすればみんな幸せになれる」というのは大変な思い上がりなんだということ。チョルギュ(クォン・サンウ)は自分の不幸な境遇に酔って自分を犠牲にしているつもりで結局はすべて自分の思い通りにしようとしたのです。その結果、実は自分よりもまわりの人々の気持ちを犠牲にしてしまったのでした。

自己犠牲はある意味、究極の自己愛なんではないだろうか?それくらい他の人をないがしろにするチョルギュの選択。

余命いくばくもないチョルギュは、愛するウォン(イ・ボヨン)が自分が死んだ後に寂しくないように彼女を結婚させようとします。チョルギュが隠しているつもりの病気のことを知ったウォンは彼の意を汲んで他の男と結婚する姿を彼に見せて安心させようとします。ウォンは病気のことを知っていることを彼に隠しながら、それがチョルギュの願いならば・・・と。

そして、彼の自己犠牲(のつもり)の精神は、ウォンだけでなくウォンの結婚相手や、その元婚約者も巻き込んでしまうのですよね。周りの人々の気持ちのないがしろ具合がすごいので、悲しさよりもチョルギュの自己中さにびっくりしてしまうのでした。

あと気になったのは回想シーンが多いのだけど、回想する人が移り変わって行って構成がブレブレな印象を受けたことかな。それからクォン・サンウはこの役を演じるに当たって末期癌の患者に見えるように痩せようとかそういうことは考えなかったのでしょうか?めっちゃ丈夫で健康そうに見えましたけどー!

「悲しみよりもっと悲しい物語」というのは一体誰が悲しかったということなのかしら?ケイとクリームは自分たちの思い通りにしたのだから悲しくないんではないかと思ってしまうな。ううむ。

 

 

悲しみよりもっと悲しい物語が見れるのは・・・

 

【韓国ドラマ】mother の感想 人類の歴史の中で連綿と続く母と子の関係に思いをはせてしまう

イ・ボヨンが主演のmotherを視聴終了しました!松雪泰子が主演だったmotherってドラマが日本にもあったよな・・・と思ったら、どうやらそのドラマを韓国でリメイクしたものらしいです。ドラマの最初でちゃんとクレジットが入ってました。最近、日本のドラマを韓国でリメイクっていうのも多いし、その逆もしかりなので、そういうの面白いなあ。リメイクすると視点が違う描かれ方をすることも多いのですごく興味深い。比較することで見えてくるドラマの中の自分が好きな描写に気づいたりしますしね。とはいえ、日本のmotherは見ていないので比較できないんですけども・・・ ただ、日本版もすごく評価されていた記憶があるのでこのドラマに関しては機会があれば見てみようと思います。

 

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しかし、虐待のシーンなどもあるなかなかヘビーな内容ではあるので、劇中で雪が降っているのと同じように悲しみも心に降り積もったようで辛くなってしまう。一気に見る勇気がなくて、1話ずつちょっとずつ見ていました。こういう内容のドラマは制作するにも、演じるにもきっとすごいパワーを消耗するのだろうと思うのです。子役ちゃんもすごく上手だったけど、うまければうまいほどこちらの心は抉られてしまう・・・

人類の歴史の中で連綿と続く母と子の関係を考えるとその濃厚さにクラクラするような気分で見ていたんですが、母親というのは一体いつ母親になるんだろう。産んですぐに母性を感じることができる人もいるだろうし、そうではない人もいる。動物でも育児放棄をする個体があることを考えると人間にもその現象があって然るべきの様な気がする。また、このドラマでの繰り返し描かれていたように、血がつながっていなくても母親になれるのだと思うのです。明確に答えのあるものではないから色々と考えてしまう。でもそうして考えることが大切なのかな、とも思う。

素晴らしい問題提起を喚起するドラマでもあり、映像も美しく素晴らしかったんですが、いくつか気になったこともありました。

このドラマはmotherというタイトル通り母が主題ではあるものの、母と娘(いつかまた母になるであろう)とのどこか濃厚な関係が描かれるドラマでもあったのだと思うのです。もちろんその中にはスジンがヘナを助け出したいと思う理由となる彼女への虐待の場面が描かれる必要があったのだけど、ソラクの存在をクローズアップし過ぎたせいでちょっと話が広がりすぎた気がしています。ソラクがヘナを誘拐するという下りは、このドラマにショッキングな事件性をもたらして、派手にはするけれど必要だったのかな?と疑問に思うのです。彼自身も虐待を受けていた、そしてそれはトラウマとなって次の世代にもそれがつながって行ってしまうという意味では彼もどこか被害者の一面があると思うのだけど、あの事件でただの加害者になってしまう感じがあって。いやもうそれまでにもすでにたくさんの被害者を出しているので、変わらないといえば変わらないですが。なんだか母と娘の関係性が主題だと思っていたので、男である彼を描写する部分は少しtoo muchかなと思ったのでした。

あとは最後にスジンとヘナが一緒に暮らせるようになるのがどこかファンタジーのような気がして、せっかく現実の問題を描いているのにもったいない気がしてしまいました。ヘナには幸せになって欲しいという気持ちで見ていた部分もあるのですが、そこは直視して描いてほしい気もしたり。そしてチャヨンがシングルマザーとして子どもを育てる時にソラクしか優しくしてくれる人がいなかった・・・というシングルマザーに対しての社会の厳しさが現代の問題だと思うので、その点をあまり深く掘り下げて描いてなかったな・・・と思ってしまいました。ソラクの話の方に行ってしまったというか。子どもを一人で育てるという厳しい現実から逃げたくてチャヨンはあんな風にしか生きていけなかったんだと思うもの。それが正しいことではないとわかっていても。

 

はあ、見るのにちょっと辛くなることもあるヘビーなドラマではありましたが、見ごたえのある良いドラマでした。気になった部分(特にラスト)が日本のドラマではどうなったのかやっぱり知りたいなと思うので、いつか見比べないとかな!と思いました。

 


日本のドラマ版も見たい。

【韓国ドラマ】神様がくれた14日間 の感想 ラストはさておきチョ・スンウの演技が最高

神さまがくれた14日間をGyao!で視聴終了しました。
配信が始まって初めて存在を知ったドラマだったんですよねー
お、イ・ボヨンが出ている!と見始めたらストーリーの展開が早くて結構夢中になって見ました。が!ラストへの怒涛の展開はまさにどんでん返しですごいなーと思うとともに、でも一体どうなったんやー!?という釈然としない気持ちも残る。実はいまだにどう解釈していいのか分からないような・・・

 

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イ・ボヨンは娘を守ろうとする母親を熱演していました。ちょっとはじめの辺りは過剰な演技に引いてしまうところもありましたが、中盤から終盤にかけて平気になって来たのは慣れだったのかも。娘が誘拐されて泣き叫んでいるところを迫真の演技と思うか、わざとらしいと思うかは見る人に寄るのかもしれません。私は後者だったのでちょっと見ているのにしんどさがありました。

そして、娘を守るためとはいえ、人を車で轢こうとしたり何でもありですからね。まあでもキム・スヒョンは元ヤンの設定だから・・・と無理やり納得させつつ。むにゃむにゃ

でも、他のすべてはさておき、チョ・スンウが演じるキ・ドンチャンが最高だったので、このドラマを見て良かったと思ったんですよねー!

チョ・スンウは馬医とこのドラマくらいしか出てないんですね。馬医はドラマの存在は知っていたけど、時代劇だし長そうだしで全く見る気もなかったんですけど、ちょっと興味が出てきました。っていうくらいこのドラマでの存在感が抜群でもっと彼の他の演技を見て比べてみたいと思いました。やっぱり映画を見るべきかな・・・

ちょっと特徴のある声と、思い悩んだような表情や子どもに見せる優しい顔など、目が離せない感じ。おっとこまえーっていうんではないけど、魅力的なんですよね。いい。

 

ドラマとしては、ストーリーは意外性があったし、スピーディーな展開、繰り返されるどんでん返しで息をつく暇もなく。結構夢中になって見たので面白かったと思うんです。だからこそ、ラストがもったいない気がしてしまうんですよねー

そして裏テーマは母親の我が子への母性愛。スヒョンへのセッピョルへの母性愛が中心に描かれているように見えるけど、スンニョのドンホへの母性愛、そして皮肉な事にセッピョルの誘拐事件を引き起こした原因も息子を守ろうとする母の愛情ゆえだったという。
しかし、「自分の子どもを守ろうとする母親」は尊く見えるのかもしれないけれど、「自分の子ども”だけ”を守ろうとする母親」という存在は諸刃の剣なんだなあと思ったのです。まさに過ぎたるは及ばざるが如しで、子どもへの過剰な愛情というのは或る意味、自己愛なのかもしれない。自分の子どもを守るためなら、他の人は傷つけても良いという近視眼的な思考はとても危険なことで、地球にいるすべての人が誰かの子どもなんだということ忘れてはいけないな、と思ったのでした。・・・ってそんなことを伝えたいドラマなのかは分からないけど。

 

セッピョル役のキム・ユビンちゃんはとっても上手だったし、ノ・ミヌが素に近そうなミュージシャン役で出てるし、そういうのも見どころのひとつ。あ、一人だけ気になる登場人物としては、チョン・ギョウンが演じてた刑事のウジン。彼の無駄死にみたいなの(死んでないようだけど)は必要だったのかってことかな。なんだったんだろうか。花とか散ってなかった?そこで素になっちゃったんだけど・・・一体。

 

ラストの解釈は見た人にお任せって作りにしようとしたと思われるのですが、多分そこをうまく作り切れなくて矛盾した感じになってしまったんでしょうね。なので、私は自分の都合の良いようにドンホを刑務所に迎えに行った人たちの中にはドンチャンもいたのだということにしようと思っています。だって死ぬ必然性が無いんだもんなあ。占いのせいだというなら説得力はないなと。

はあ、考えれば考えるほどラストはもう少しどうにかならなかったのか、と思ってしまうドラマでした!わーもう考えるの終わり―!

 

神様がくれた14日間が見れるのは・・