【香港映画】レジェンド・オブ・トレジャー 大武当~失われた七つの秘宝~ の感想 宝探し+武道大会+ロマンスって感じかな

映画「レジェンド・オブ・トレジャー 大武当~失われた七つの秘宝~」を見ました~ 視聴中のドラマ「七侠五義」に出演しているチウ・マンチェクが出演しているので興味を持って見てみたら、ヤン・ミーまで出ていてビックリ。その上、芸術・服装指導がワダエミ、武術指導がコーリー・ユンという有名どころでわりと豪華な顔ぶれですね。わくわく。

 

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映画の宣伝文句としては、中国版インディージョーンズらしいんですけど、確かに宝さがしの要素はありますが、すぐに見つかるしあんまり冒険感はありません。そうだなあ、宝探し+武道大会+ちょっとロマンスみたいなストーリーでしょうかね。もしもカンフー的なアクションを目当てに見ると物足りないかもだし、反対に宝探し要素を楽しみにしていたとしたらそれも物足りないかも。でもすべての要素がほどほどに散りばめられているので、そのぬるい感じがむしろちょうどいい人もいるかもしれません。私なんかはそんな感じで結構好きでした。

山奥にある中国武術の本山の武当山の景色が神秘的で美しいんです。こういう風景見るとときめくなー。ここで開かれる武術大会中に宝探しを絡めてあるって感じです。しかし武術大会の様子はイマイチ盛り上がらないかな。なにせ決勝に残る唐寧(シュー・チャオ)が全然強く見えないんですね。その点はちょっと物足りない。

唐雲龍を演じるチウ・マンチェクは丸眼鏡。古装を見慣れているせいか洋服姿はなんだか変な気分だよー。秘宝を手に入れようとするのがなぜなのか最初は分からなかったんですが、娘の唐寧の病気を治すためだったんですねー 秘宝が7つ揃ったら病気を治せるとか仙人になれるというのは中国のお話って感じがします。

女武術家の天心を演じるヤン・ミーはオレンジ+茶の衣装が似合ってとても美しいです。闘う前の最初のポーズも決まっていてなかなか所作が美しくてほれぼれ。美人は何しても美人だなー 彼女は先祖のものだった神剣を探しに来るんですが、目的が同じ唐雲龍と協力することに。

二人のちょっと仄かなロマンスもあり。この二人が協力して闘う時がダンスを踊っているみたいなんです。コートの裾をたなびかせながらの動きがなかなか素敵。
カンフー目当てで見ちゃうとこの辺が生ぬるく見えるちゃうかもなあ。ロマンチックなカンフー!って私は思えて楽しかったです。

あとは、水合一(ルイス・ファン)の睡功が面白かった。意識を無にするということに繋がるのかな。彼と唐寧もほのぼのとした間柄。そうね。全体的にほんわかしてるな。

天心のことをお姉さんと呼ぶ唐寧のこの寝室でもシーンもなんだか素敵。美人なお姉さんと妹という構図好きかも。なんにせよ美人って絵になるなあ。

 

一応、悪い人も出てくるんですけど、もちろんチウ・マンチェクが倒してくれるし安心して見れますよねー 闘っている内容のはずなのになんだか平和な映画なんですよね。ヒリヒリしたい人には向いていないですが、ほんわかした雰囲気が好きな人には意外と良いんではないでしょうか?私は結構好き。ヤン・ミーが強くて美しいだけでも満足しちゃうんですけどね!笑

 

 

レジェンド・オブ・トレジャー 大武当~失われた七つの秘宝~が見れるのは・・・


【台湾映画】祝宴!シェフ の感想 カラフルで美味しそうでパワフルで元気が出る映画!

どうも最近深刻な内容のドラマばっかり見ておりまして、気分転換に、な~んにも考えずに見れる作品が見たかったんですよー。ということで選んでみたのは「祝宴!シェフ」です。ほら、リン・メイシュウが出ているだけでなんとなくノリが予想出来る気がしませんか?想像通りウフウフアハアハ笑いながら見てたらあっという間でした。

 

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邦題は「祝宴!シェフ」で、原題は「総舗師(ツァンポーサイ)」です。台湾ではお祝い事があると宴席が開かれて、そこに出張して伝統的料理を調理する総舗師という職業があるんですよね。大きな宴会なんかだと10卓は○○師が担当、あとの15卓は△△師が担当とか分担したりするみたい。
たまたま一青妙のわたしの台南「ほんとうの台湾」に出会う旅という本を読んだ時にそういう宴会の話が出てきたので少し予備知識がありました。旅行で台湾に行っても知り合いでもいないとそういう宴会に出る機会はなさそうなので、様子が映画で見られるのは嬉しいですよねー 美味しそうな料理がいっぱい出てきましたねえ・・・じゅるり。

台湾のドラマも映画も割とたくさんの登場人物が出てきて、わちゃわちゃしてるイメージなんですがけど、まさにこの映画もそんな感じ。パパが有名な宴会料理人だったのに料理なんて嫌いで台北に行ってモデルをしてるシャオワンがヒロインなんだけど、彼女の印象が残らないくらいまわりの人々が濃いです。

母親のリン・メイシュウ(ファッションもお店のインテリアもチープ・シックで超かわいい!)を始め、借金取りなのに一緒に料理を作ってる二人組とか、父親の師匠の今はすっかりぼけた虎鼻師、その世話をしてるお手伝いさん、召喚獣の3人とかなりデコボコな編成のメンバーのチームで料理大会に出ることになるというはっきり言って無茶なストーリーだし、ライバルチームも濃いし何がなにやらって感じなんだけど、あれ面白いよーって感じです。さすがにあの即席チームで優勝は出来なかったんだけど、準優勝でも無理があるよねえ・・・まあいいけど。

何より受けたのは、審査員たちの料理を味わった時の反応。漫画ですわ。宇宙まで飛んで行ったり死にかけたりそれはもう忙しい。でも楽しい。実写でこんな風に面白く劇画チックにやり切ってくれるといいねー

そして一応ラブラインもありまして、シャオワンと料理ドクターとして最初はお店を手伝ってくれてたのにライバルチームになっていたルーハイ。でも最後は段ボールかぶって頭がお花畑な感じで二人はお似合いでしたね。私はこの辺りはわりとどうでも良かったかもしれないなー

なんだかてんこ盛りでカラフルで大げさで忙しい感じなんだけど、悪い人が出てこなくて、ただただハートフルでハッピーで楽しめるのがすごい。モリモリなのに消化不良を起こさないで一気に見せてくれるのは色んなパワーのおかげかな?それはキャストもだし、料理もだしね!そんな元気がもらえるパワフルな映画でした。面白かった~

 

このドラマが見れるのは・・・
⇒Netflix



【台湾映画】あの頃、君を追いかけた の感想 恋してる自分を好きな男子の話

台湾映画の「あの頃、君を追いかけた」を見ました。今年、日本でも山田裕貴主演でリメイク版が製作されたようです!青春映画なんですが、見ているとたまらない気持ちになりますー!自分自身のあの青くておバカだった高校時代を思い出すと心がざわざわしてしまう~

 

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1990年代の台湾の彰化という町の高校生たちの物語。

コートンと愉快な仲間たち。それぞれ個性的な呼び名と特徴を持っている。彼らがこんなにおおらかに伸び伸びと生きているのは時代のせいなのか、少し田舎の地域だからなのかな。自分が生きてきた高校時代の汲々としたもっと苦しい雰囲気が無くてとても羨ましく感じてしまう。

仲良しのジアウェイとジアイー。モテモテのジアイーに対して、ジアウェイが卑屈になるようなところもなくて、彼女たちの関係もとても健康的な優しい関係。

コートンがジアイーに教科書を貸してあげたことをきっかけに距離が近づく二人。勉強して何になるんだと馬鹿にするコートンに「自分は頑張らないで人の努力を馬鹿にする人を軽蔑する」というジアイー。

些細な出来事がきっかけでいきなり勉強を始めるコートンみたいに、私たちの衝動ってそんなもんで、人生なんてしょうもないことの集大成なのかもしれないなんて思う。しょうもなくてそして愛おしいもの。そんな気持ちを思い出させてくれるストーリー。

そしてゲストでこんな二人を見つけたよ!ジアイーが見つめる町のカップル役でメーガン・ライとデニー・ホアン。けんかして仲直り。

 

素直に言えなくて、上手に伝えられなくて、結局交わりきらずに通り過ぎてしまっても、あの頃追いかけた君は色あせず永遠に僕の心に。うまく行かなかったのだとしてもそんな気持ちを持てたことこそが人生の宝物なのだ、ということかな?

だけど、女の子があれだけはっきりと好きだという意思を表現していたのに、それを全くくみ取らない男子を見てると、彼は誰かに恋している自分が好きだったんだなあ。そして自分の行動に酔いしれていて、相手のことを知る気なんてなかったんだな。10年たっても幼稚なままってただの拗らせなんじゃないだろうか。

私ももっと無邪気に青春時代も過ごすことが出来たら良かったなあという羨望の思いとともに、男子の妄想映画とも言えるのかもなあなんて思ったのでした。

 

あの頃、君を追いかけたが見れるのは・・・
⇒Netflix


【香港映画】腐女子探偵★桂香(グイ) の感想 タイトルのB級感はあてにならない意外と普通の探偵映画だった!

最近、やや深刻なドラマを見ていることが多かったので、息抜きにぶっ飛んだようなドラマか映画でも見たいなあと思って、そういう意味でタイトルのB級感に期待して見たのが「腐女子探偵★桂香(グイ)」です。

腐女子なんてタイトルがついてる割にはヴィック・チョウなんて出てるし、何それもしかして彼が映画の中で出てくるBL漫画の登場人物として描かれちゃうの!?なんてところまで想像が広がったのですが、そんな期待は全く当たらず意外とまともな探偵ものでそういう意味ではちょっと残念でした。

 

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邦題では「腐女子探偵★桂香(グイ)」なんてつけちゃってますが、腐女子が何かを知らずにつけたのではないかと思われます。主人公は漫画を描いてはいますが全くBL要素は見受けられないし、失恋はしたものの彼氏がいたこともあるリア充です。オタクとはまあ言えなくもないけど、腐女子にはあらずという感じ。実際のタイトルは「宅女偵探桂香」なので納得なのですが、邦題は違う方向に行っちゃったよね。マジで思ってるけど、タイトルは大事だから適当につけたらあかんよ!?

ヒロインのワン・ルオダンは初めて見たんですが、ちょっと雰囲気がペ・ドゥナに似てる感じの美人さん。薄化粧でも髪の毛がぼさぼさでも泣きじゃくってもやっぱり可愛いのでした。

オタクという設定だけど、でっかいバイクに乗っちゃったりもするし、天才で有能な探偵だし、ただのカッコイイ女の子やん?意外性を持たせようとしてオタクという設定にしたんだろうけど、その部分は全く映画の内容に関わりがなくて見てるこっちが反対に驚いたよー

ヴィック・チョウは私はMARSで見た以来ですが、すっかり大人っぽくなってて、刑事役もなかなか素敵でした。ヤン刑事とグイのちょっと控え目なやり取りはとても良くて少しずつ好感を持っていくところは良かったですねー。でもそういうロマンス要素が出てくるのを見て、グイがやっぱりただのリア充やん!?ってな気になりやっぱりオタクを標榜する設定にますます頭にはてながいっぱいになるのでありました。

それにしても彼の斜めから見た顔がとても美しくて、京劇とかそういうのが題材になった作品とか出たら似合いそう!と思いました。大人になっていい感じで色気が出てきた気がする!ああいう絹の中国服がとても似合うと思うなあ。

 

さて、肝心のストーリーですが、初めから出そろっている登場人物の中から犯人を見つけるタイプの展開ではなく、事件が起こりそこで初めて怪しいと思われる人が出てくるって感じなので、見てる側は何も予想が出来ないんですよね。だから主役たちが解決するのをただ見ている感じだし、突然増える登場人物もいるしで、推理の内容を理解するのに必死で追いかけて見ている感覚でした。ある意味一気に集中して見ることが出来たので良かったともいえるのですが、説明不足の感もちょっとあります。ちょっと分かりにくいんだなあ。

考えてみるに、撮りたかっただけなんじゃないかというカーチェイスに時間が割かれてたりしますので、説明不足になるのも仕方ないかと。サイモン・ヤムが演じていることで犯人に違いないと最初から思ってしまう整形外科医のツァイがあそこまでグイを執拗に追いかける必要があったんかな。あんな派手なカーチェイスしたらいくらでもカメラに映像が残って捕まるからね・・・他の犯罪を犯している人がそんなことで足がつくような真似をしないと思うんだけど、その辺りは大味な訳です。そこが香港映画のいいところでもありますけどねっ

てな感じで、想像とは全く違った映画ではありましたが、実際に予想した内容とは違う意味でのB級感は楽しめたので良かったです。面白くないことはなかった感じです!

 

 

腐女子探偵★桂香(グイ)が見れるのは・・・


【香港映画】イップ・マン 葉問 の感想 心を無にし争わぬために闘う 

イップ・マン 序章に引き続き、イップ・マン 葉問を見ました!今回はイップ・マン家族が香港に移って来てその後のお話です。サモ・ハン・キンポーが洪拳の師匠として出演していて、ドニー様とサモハン様の勝負が見れるというカンフー好きには楽しい映画でありました。

 

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序章では対日本軍、今回は香港なので対イギリス人という構図になっていて、考えてみれば中国という国土は翻弄された歴史を持っているんだなあとしみじみ思ったのでした。しかし、イップ・マンは武術の師匠としての精神的にも素晴らしい資質を持った人として描かれていて、中国武術だけが優れていると主張するのではなく、相手のやり方も尊重することが大事だと説くのでした。

一番心に残ったのは、弟子のレオンと話していた時の、争わないために闘うんだ、という言葉です。そうか、実は一番強くなってしまえば逆に誰とも争う必要がなくなる訳ですもんね・・・ だから、鍛錬するっていうことは誰かと戦うためではなくて、自分自身に勝つためなんだと思ったのです。武術というのはあくまでも自己修養のためのもので、自分に勝つためのものなのかもなあ。

イップ・マンの弟子としてホァン・シャオミン(黄暁明)も出てましたが、普通の服を着てたら違和感があるくらい端正だなと思ってしまった。途中で挫折したドラマの岳飛伝で見たことがあるだけですけど、ああいう古装の方が似合う気がします。でも血気盛んな感じがいい感じに出てて良かったんですけどね。

ラストの中国武術対ボクシングも見ごたえがありますけれど、それぞれ格闘技には強みも弱みもあるので、狙いどころが違うんだなあ。ボクシングはリーチが長いけれど、その分、脇が甘くなりますからね~ 体の大きさやパワーがあれば勝ちという訳ではないのが面白いですね。

そして、それよりも見ごたえがあったのは、武館を開くことを認めてもらうために各門派の師範とイップ・マンが不安定なテーブルの上で対戦するところかな!まず、猴拳に八卦掌、そしてホン師匠の洪拳とそれぞれ違いがあって見てるのがとっても楽しかった!そう、私は映画の影響を受けて門派とか全くわからないままカンフーはどれも同じだろうとたまたま近くで教室があった八卦掌を習ったことがあるんですよ!数か月でやめたので、基本のきも分からないままだけど、ちゃんと続けてたらあんなのが出来るようになってたのかな~なんて想像して楽しんでました。

そしてラストには子どもの頃のブルース・リーも出てきて、これは「イップ・マン 継承」に向けての布石かな!?って感じ。イップ・マンはドニー様のはまり役なので続編も見るのが楽しみですー

 

このドラマが見れるのは・・・
⇒Netflix