ドラマ版の猟奇的な彼女の視聴を終了しました。映画を見ていないので、比べるすべはないのですが、そもそも「猟奇的」という言葉に対して私が抱いているイメージが間違っていたのかもしれないです。実際に使われる例って猟奇殺人くらいしか知らないので激烈な印象を持っていたんですが、辞書で調べてみると「奇怪な、異常な」というような意味みたい。私が思っていたよりソフトな意味合いのようで、このドラマで出てくるヒロインも「お転婆」「男勝り」くらいの程度で、その点ではちょっと拍子抜けでありました。
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それよりも何よりもビックリしたのは、ストーリーが韓ドラの黄金パターンというか定型パターンにガッチリそのままだったからです。
最初の出会いが最悪(ゲロかける)、記憶喪失、両想いになるが子ども時代の因縁が障害となる、でもやっぱり好きだからそれを乗り越えてハッピーエンドって感じかな・・・
それぞれに出来事に対して、非常に工夫した味付けをしているので楽しめるようにはなってはいるのですが、どうしても見ながら「この感じ知ってる知ってる」という感覚になってしまいますねえ。
このドラマでは、犬のチンが出てきます。キョン・ウが清に留学していたので、その時に連れて帰ってきた子なんです。キョン先生って呼ばれてて、ちょこまか動いて短いしっぽを激しく振ってるのがとても可愛い。ちょっと中国風の服も着せられててて可愛いなー。ワンちゃんが出てくると和むので思わず注目しちゃいます。
キョン・ウ役のチュウォンは古装姿を見るのは初めてだったんだけど、とても似合っていて素敵でした。考えてみたら彼が時代劇のドラマに出ているのを見るのは初めてだなー。しかし、その姿よりもお肌がキレイでビックリ。つるつるだなーってじっくり見ちゃったなあ。
そして、ヘミョン王女を演じたオ・ヨンソは、こういうちょっとお転婆な女性役にはイメージピッタリだし、演技も安心感がありますね。しかし、猟奇的?と言えるのは最初の数話って感じで、すぐにすっかり普通の女の子みたいになっちゃってそこはちょっと物足りないかなー。
カン・ジュニョン(イ・ジョンシン)は監察府の従事官。剣さばきも美しくて彼の動きはわりと好き。一応、二番手の男で、ヘミョン王女のことを好きなんだろうなあというのは分かるんだけど、好きと伝える訳でもなくそっと見ているだけ。まあ王女さまと家臣なので仕方ないのかな。でもやや印象が薄いキャラでしたねー。
あれ?シンデレラと4人の騎士とかでも、好きな人を見守ってるいい人って感じだったような。ジョンシンは優しそうなイメージに見えるからこういう役が回ってくるのかもしれないなあ。その気持ち分かる。
最初のちょっとしか出てこなかったんですけど、チュソン大君を演じてたキム・ミンジュンがめちゃめちゃかっこよかったです!花郎の15話で出てきた百済の太子役だった人ですよね!? 出てきた瞬間、あの人だ!って興奮したんだけど、出番がすぐに終わってちょっとガッカリしちゃったよ。
そして、キョン・ウの友人たちはおとぼけ感たっぷりのふたり。イ・シオンがこういう役がお得意なのは知っているけど、ソル・ジョンファンもなかなか良かったです。サブキャラたちが魅力的だとドラマの印象がアップするー
あと、鶴橋で食べたことのある福糸玉が出てきたんですよ!清の皇子を観光で市場に案内している時に実際に作っているシーン。
清の皇子が食べるとふぁっさーとばらけてしまってて、食べたことのある私は分かる分かるって思いました。しかし、宮中伝統菓子らしいのに、庶民が行く市場にそんなお菓子があるんかな・・・。その辺は適当なのかな?
さて、清の皇子を演じていたのは、クリス・スン(孫祖君)です。中国語がうまいなーと思っていたら、中国の俳優さんでした。珍しい。彼もスラっとして背が高くてカッコ良かったかな。
一番私が素敵だなと思ったシーンは、この清の皇子がヘミョン王女に告白するのだけれど、通訳を担当しているキョン・ウが「それは私には翻訳できません・・・」と答えるところ。彼もヘミョン王女が好きだから言えないのよね。こういう複雑な気持ちがこもったやり取りにドキドキしてしまう。
定番のパターンだから面白くないって訳ではなくて、面白キャラも散りばめられていたので結構楽しめた気もします。ただ、タイトルを聞いて想像していた内容はなかったなあという感じ。やっぱりこれは映画の方も見て比べてみたい気になってくるなあ。