【韓国映画】泣く男 の感想 その母親を守る理由は贖罪のため・・・

チャン・ドンゴン主演の「泣く男」を見ました。この映画は殺し屋の”I’m tired”という言葉と贖罪がキーワードなのかなと思いました。考えてみたら私は韓国映画に出ているチャン・ドンゴンを見るのは初めてかな・・・ 中国のチェン・カイコー監督のPROMISE 無極という映画で見たことがあるくらいな気がする。あ、韓ドラの紳士の品格でも見てたな~!

 

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なので、有名な俳優さんなのにどんな演技をする方なのかあまり自分の中でイメージが固まっていなかった感じなんですが、この映画の殺し屋の演技ではさすがのカッコよさでした。存在感が凄い。やっぱりもっと出演作を見てみなくてはという気になりました。

 

さて、ストーリーは、アメリカでアジア系のマフィアで殺し屋をしているゴン(チャン・ドンゴン)。殺し屋として有能な彼なんですが、幼女を誤って殺してしまったことから彼の感情にそれまでと違うブレが生じてしまうんです。その幼女の母親を殺せと指令が出るんだけれど、彼は殺すことが出来ない。そのせいで組織を裏切ったとみなされ、組織と戦うことになってしまう・・・

ユミの母親のモギョン(キム・ミニ)をゴンがどうして殺すことが出来ず、そして守り続けるのかというのがなかなか分からなかったのですが、彼は自分が殺してしまった幼女の母親に殺されることでその罪を贖いたかったのだと理解した時は愕然。ああ、彼は人を殺すことにとても疲れていて、でも彼を終わらせることが出来るのは「母親」という存在だけだったのです。それは彼を捨てて自分だけ自殺した自分の母親とも重ねていたのだと思う。一緒に連れて行って欲しかったのに自分だけ死んでしまった母親・・・ 

多くを語らないゴンが主人公なのでその辺りが見えてくるまでは彼の行動の理由が分からなくて戸惑うところもあるのだけど、その抑えたところあるからこそ、分かった時に、はっとする効果があるのかもしれない。

 

アクションシーンもすごい迫力です。団地で銃をぶっぱなしまくるわ、ビルを爆破するわでめっちゃ派手。でも一番すごいのはナイフで刺すところかな・・・ ザックザクと異常に手際がいいんで、なんだかその日の夜の夢に見た・・・

プロ同士の殺し合いになるので、それぞれの殺し屋の技術がすごくて見ごたえがありましたねえ。でもそんな風なのにゴンのチャオズ(ブライアン・ティー)の友情なんてのも差し込まれて来たりするんで、そこは断然キュンとしましたしね。ああ。たまらない。

キム・ミニのちょっと崩れた感じがある隙のある雰囲気っていうのも魅力的ですよね。とんでもない美人って感じではないけど、彼女めっちゃモテそうって思う。しらないけど。

キム・ヒウォンが演じたビョン室長も凄かったな。しかし、お金を失って、殺し合いをしたあんな状況でそれでもモギョンを犯そうとするシーンを見て、男の性欲ってのは際限がないなとやっぱりちょっと恐ろしさを感じてしまった。その部分だけは引いてしまったんですけど、そういうもの?あれが普通?うーん。

 

抑えた感情表現から立ち現れてくるゴンの心情が私の心に刻みつけられた感覚があって、なんだかジンジンとちょっと苦しいような切ないような気持ちになりました。母親を亡くした後の彼の人生は、まるで自分を殺してくれる人を探していたみたいに見えて悲しい。見終わった後に余韻が残る、切ない映画なのでした。

 

 

泣く男が見れるのは・・・






【日韓合作映画】ノーボーイズ、ノークライ の感想 表現し難い「なんとなく」の共感の描写がうまい!

「ノーボーイズ、ノークライ」の映画を視聴しました!日韓合作映画なんですが、派手さはないんだけど、しみじみと良い映画でした。人間同士の交流ってこういうなんとなくの共感、理解というもので成り立っているんだなって思うのでした。国と国を超えるっていう大仰なものじゃなくてね・・・ ああ、とても良かったな。

 

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決して恵まれた環境で生きている訳ではない二人の心が少しずつ近づいていく過程がとても丁寧に描かれています。役者さんたちの演技もとても良いです。

ハ・ジョンウが演じるヒョングは、プサンから山口県に古いボートで物品を運んでいる。キムチや普通の商品を運ばされていると思っていたら本当は麻薬を運ばされてて騙されていることも知らないちょっとぼんやりしたジョング。そしてチスという人質の女性を運ぶ依頼を受けてからそれまでの彼の人生の道がそれてしまう。

妹やその子ども、祖母などの家族に振り回される亨(妻夫木聡)。ヒョングから荷物を受け取る仕事をしている。彼は家族に振り回されて悩んでいるけど、結局掘り出すことはしないんだな。優しいんだけど、だからいつもお金のことで悩んでいる。

そしてチス(チャ・スヨン)の3人で彼女の父親探しと、組織から逃走する生活が始まる。

その間にジョングと亨の心の交流が描かれるんだけど、それは声高に叫ばれるものじゃなくて、本当にささやかな、なんとなくの感情。いつもは煩わしいと思っている家族だけど、外出から帰ってきた亨が見たジョングやチスと御飯を食べる自分の家族の風景の温かさに気づく彼の姿とか、ジョングが亨に「もし妹の子の誰か一人を置いて行かなければいけないんだったら誰にする」と聞いた時の返事「選べないよ。でもどうしてもだったら健康で社交的なまん中かな。あいつならきっとなんとか生きていけるから。」自分の母親がどうして病気の弟じゃなくて自分のことを捨てたのかとどうしても考えてしまうジョングへの慰めのつもりじゃない本当の言葉とか。

人類は人種を問わず仲良くするべきだ、とかそういう上滑りする言葉じゃなくて、もっと根底にある私たちが共有できる思いを丁寧につづっていて、人間って同じなんだなって思わされる。生きるって悪いことじゃなのかもしれないってそんな気持ちをくれる映画だったな。

物理的にも韓国ってあれくらいのボートで渡れるほど近いんだなあってそんなことも思いました。妻夫木聡の演技も私は多分初めて見たんだけど、悪く無かったな!

合作の映画としても違和感が無くて、活かしあえてる感覚でとても良かったです。じわっと余韻が残る映画でした。

 

このドラマが見れるのは・・・



【韓国映画】新しき世界 の感想 韓国ノワール映画の潜入捜査もの!最高!

韓国映画の「新しき世界」を見ましたよ~ これは正しく韓国ノワールというジャンルの映画だな~と思いました。おじさんばかり(失礼!)だけど渋くてたまりませんね!!! それぞれ癖のあるキャラに目が釘付けになること請け合いです。とても良い~

 

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タイトルも秀逸でプロジェクト名の「新世界」でもあり、イ・ジャソンにとっての「新世界」への一歩でもあるわけです。こういうのを見ると映画本編だけでなくてタイトルだって非常に大切な作品の一要素なんだと実感しますなあ。

ノワール系の映画ではよくあるとも言える潜入捜査モノなんですけども、警察、犯罪組織ゴールドムーンのメンバーそれぞれの思惑が絡み合って非常に見ごたえがあります。

イ・ジョンジェが演じるイ・ジャソンが潜入捜査官なんですけども、もう10年近く組織に潜入しているので、警察官としての任務と組織の兄貴分との間で気持ちが揺れ動いているんですね。中国の潜入捜査モノだと国への忠誠心がもっと強力に描かれることが多いのかな~って思うんですが、この映画は一味違う。このジャソンの心の動きがこの映画の肝だと思います。なんとなく私が今まで見たイ・ジョンジェは高慢で人を見下ろすような役が多かったので、不安そうに揺れる瞳の演技を見るのが新鮮でしたねえ。ハウスメイド観相師だから、まあたまたまですね。

そして素晴らしい演技だったチョン・チョン役のファン・ジョンミン。義理堅い、いい人風なノリの、でもやっぱり極道っていうこの人物にこんなに見事に息を吹き込むことが出来るのは彼だけなんじゃないだろうか。アクシデント・カップルのドンペクみたいな実直な公務員も演じられるし素晴らしいですねえ。

彼がゴールドムーンの中の華僑系のグループで、その下の弟分としてイ・ジャソンが潜入しているという。チョン・チョンとジャソンのやり取りが迫力がありますね。軽口だったり信頼感だったり、駆け引きだったり。彼の捨てきれなかったジャソンへの愛情がしみます・・・

ジェボム組出身のイ・ジュング役のパク・ソンウンもこういう役がお得意だなー 華僑系のチョン・チョンと韓国系の彼の対立の構図も分かりやすくて良い。そうじゃなくても潜入捜査官やらなにやら意外とたくさん出てきますからねー

そしてジャソンを潜入捜査官として送り込んだカン課長(チェ・ミンシク)。もうね、警察として組織壊滅という大義のために動いているのは分かるのですが、潜入捜査官を辞めたいというジャソンに家族を盾にとって脅迫して続けさせたりとやり方が全くもってヤクザと変わらないんですよねえ。人の弱みを握って思い通りにするっていうのがね。裏切れないようにジャソンに監視もつけていたりね。

この辺りが皮肉を効かせたところでもあって、ラストのジャソンの選択に繋がるんだろうな~とは思うので、とてもよく出来ていますねえ。感心する。

組織の壊滅のためには自分たちの武力を使わず内輪もめさせるっていうのは兵法で非常に有効ですし、カン課長が一番の策士ですな。しかし結局は返り討ちに合うんだな・・・ でもそういう流れも納得で、私もジャソンと同じ立場にいたらそうするかもしれない、なんて思っちゃうなあ・・・

 

いやー、一気に見れちゃうとても面白い映画でしたな。めっちゃ痺れたなー!

 

新しき世界が見れるのは・・・


【韓国映画】チョン・ウチ 時空道士 の感想 誰もが楽しめるファンタジーアクション映画!

韓国映画の「チョン・ウチ 時空道士」を見ました!こういうファンタジー時代劇みたいなの結構好きです。まあ時空道士ですから500年の時を超えて現代でも活躍しちゃいます。なので時代劇部分より現代部分の割合の方が多いかな?

 

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「道士」というものをかなり拡大解釈してすごい力を持っている者として扱っているので、使える技が何でもありなんですよー。一応、お札を持っていないと何もできない事にはなっているんですけどね!

チョン・ウチ(カン・ドンウォン)は怠け者の道士。師匠を殺したという罪を着せられて掛け軸に閉じ込められちゃう。調子のいい軽妙な役もいい感じのカン・ドンウォン。私が見てきたのはもっと堅物だったり深刻な役ばかりだったから新鮮!古装も美しく着こなしてて素敵。しかし、口上を述べてる時は思ったより活舌が悪いのかイマイチに感じてしまったかな・・・ 現代語では全然そう思わないんだけどね。

そして、めっちゃ好きだったキャラがチョレン(ユ・ヘジン) だったんですよー!この前、スパイな奴らで北朝鮮の殺し屋役を見たのと全然違う役だけど、違和感ないわ~。チョレン役はめっちゃ生き生きしてて最高だった~ 好き~!

全体的にコメディー要素もかなり多いけど、仙人三人組が特に面白かったですねー。もちろん彼ら+チョン・ウチとチョレンの掛け合いがいいんですけどね。ダメ仙人ぶりが何とも言えない味があっておかしいの。

ファダム役のキム・ユンソクは特に現代のシーンで、シェーディングが凄すぎてそれが気になって気になって!妖怪に乗り移られて悪い人になったイメージを出すためなのかなあ?それにしても濃いよな。キム・ユンソクの顔をどこかで見たなあと思ったら、亀走る10人の泥棒たちでしたー 意外と見てたな。

不満をひとつ言うとしたら、私があんまりイム・スジョンが好みじゃないので、ヒロインが物足りなかったな~ってことぐらい?紫のアイシャドー塗って出てきた時は思いっきり引いたよー それまでナチュラルメイクだったからちょっと濃いぐらいの化粧で良かったんでは・・・?なので女性陣では、女優役で出てたヨム・ジョンアの方が好きだったな~ スパイな奴らのカン代理!

まあ、カン・ドンウォンって造形的に美しすぎて女性より綺麗に見えちゃうせいで余計にヒロインに関してそんなことを思ったのかもしれないないですな。

エンターテイメントなアクションと分かりやすいストーリーで誰でも楽しめる映画でした!ノリの軽さもちょうどいい感じで楽しく見れました。カン・ドンウォンの美しさも堪能できたよね~

 

チョン・ウチ 時空道士が見れるのは・・・


【韓国映画】作戦 The Scam の感想 株式の説明が詳し過ぎてテンポが悪いかな・・・

最近「映画は途中でストップせずに全編を一気に見るべきである」という自分の中の決まり事をとっぱらったので、気軽に映画に手をつけられるようになりました。2時間まるまる時間を作らないと!と思ってしまうとなかなか映画を見れなかったんですけども、少し空き時間があったら見ちゃうってな具合にシフトチェンジが出来たので、良い感じです。見たいみたいと思っているだけで結局見ないよりも途切れ途切れでも見ないよりはいいよねという選択の問題ですね。こういうこだわりを捨てることも断捨離というのかもなあ。うん。モノだけじゃなくて思考でも捨てると楽になる気がする。

 

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という訳で、今回見たのは「作戦 The Scam」です。株式の作戦の話なのですが、そういうのが全く分からない人でも専門的な言葉をかなり詳しく説明してくれるので分かりやすいかな。むしろ説明が多すぎて講義を見ている気分になりますね。おそらくこれは手に汗を握るマネーゲームなんだろうけど、彼らが必死になっているのを傍観している感じというかなんというかあんまりスリルは感じないのだな~ 面白くないことはないんだけど、すごく面白い訳でもないという感じ。うむ。理屈っぽいからかな。

まあでも私の目的は、パク・ヒスンを見ることだったので、インテリヤクザのファン・ジョング役の彼は胡散臭くて(褒めてる)最高に良かったんで満足ではあります。なんでしょうね?彼の持つ雰囲気が好きすぎるんですよ・・・ とても良いなあ。

パク・ヨンハは初めて見たんですが、こんな感じの方なんですね。普通の人って感じなのに存在感があるところが、この映画のカン・ヒョンス役は合っていて良かったですよね。ふてぶてしい表情をする時がいいなと思った。

チョ・ミニョン役のキム・ムヨルは私が見た作品ではだいたいこういうプライドが高くて屈折したところのある役柄のイメージだな。さわやかな役も演じれそうだけど、一癖ありそうな雰囲気があるので、そういうオファーが多いのかな・・・

そして、ユ・ソヨン役のキム・ミンジョンは迫力があって良かった。第3病院で医者を演じているのは見たことがあるんだけど、天然な感じとかナチュラルなイメージが全くあってなくてイマイチだなと思ってたんですよね。でもこの映画みたいに濃い目の化粧をしっかりして、人を見下ろすような態度の方がしっくり来て良かったなと思いました。やっぱり俳優さんって演じる役によってすごく印象が違うものだなあ・・・

 

さて「作戦」が株式のことだけじゃなかった、というラストはまあ悪く無いな~とは思うんですけど、マネーゲームに興味が無い人はあんまり面白感じないかもしれませんねー。癖のある登場人物が沢山出てくるのは面白かったし、私のようにお目当ての俳優さんがいる人にはいいかもしれないです。

 

 

このドラマが見れるのは・・・