【韓国映画】ヨンガシ 変種増殖 の感想 寄生虫パニックムービー!こわい!

さて、今回の「ヨンガシ 変種増殖」は私の大好きキム・ミョンミンが主演していたので見ましたよ。どんな映画か知らずに見たんだけど、寄生虫?パニックムービーって感じで「ま、マジ?」ってなりました。ヨンガシ=ハリガネムシらしいので、韓国人だったらなんとなくストーリーに予想がつくのかもしれないけれど、私にはまったくピンと来ない単語だったので、そう来たか!とビックリしたなあ。

ゾンビ映画とはまた違うけれど、パニックムービーとしてはちょっと似た色合いではあるかな。違うのは、ウィルスは目に見えないからこその恐怖感もあるけれど、寄生虫は目見えるからこその恐怖感があるということ。もちろん体内に入ってしまうと外からは見えないんですけどね。しかし試験管に入れられたハリガネムシの様相が恐ろしくて、これが体内に寄生しているなんて・・・うへええええみたいなおぞましさがあります。そして、体内に入ると栄養を取るために、その寄生された人は食欲旺盛になり、十分に栄養を取り入れたら、次は水を求めて川などの水のあるところに行かせ、そして寄生虫はその体を捨て(もちろん体は死んじゃう)、次の寄生先を求めるという・・・ なんというか、理にかなっているので、妙な納得感があって、余計にリアルで怖いんですよ・・・ おぞぞぞぞ

会社や研究者たちがいざこざの末、自らの利のためにわざと病原菌を世にまき散らすというのは、物語ではやや使い古された手法ではあるし、ジェヒョクとジェピルが株で大損をしたという設定とか、そんな風にジェヒョクは家族のことをかなり蔑ろにしてたように見えるので、本当にそこまで家族のことを大事に思っていたなら、そもそもそんなことをしないのでは?みたいな違和感はちょっとあるかなあ。物語の展開のための設定だというのがあまりにも目に見えすぎると変な感じがしちゃうかな。でもまあそれを差し引いても意外に面白く見た気もします。

実際の危機に際した時に人間の本心というのはあらわになるものだとも言えるので、キム・ミョンミンが演じるジェヒョクの家族愛もムン・ジョンヒが演じるギョンスンの愛も本物だったのでしょうね。お二人の演技は最高に素晴らしくてそのおかげでぐっと入り込むことが出来た気がします。

それにしても何度も窮地に陥るジェヒョクの必死の行動は凄いし、体育館で水を求めて消火ホースに群がる人々の群れはマジで怖かったし、思いのほか残像が心に残る映画だったかもしれないな~ ゾンビ系のパニックよりはもう少し現実に近くて起こってもおかしくない感じが恐怖感を煽って来る部分があったのかもしれません。こわい!でもパニックムービーというだけではなく、家族愛のストーリーでもあるので、その部分は見ごたえがありましたよー

 

ヨンガシが見れるのは・・・

【韓国映画】ザ・バッド・ガイズ の感想 ドラマのスピンオフ映画~!

この「ザ・バッド・ガイズ」はドラマのスピンオフ映画!ドラマが大好きだったので、確か公開してすぐに見に行ったんですよー!

ちなみに私はドラマは1しか見てなくて、2は内容は知らないんだけど、映画はあくまでも1のスピンオフですので、2を知らなくても大丈夫でした。調べてみたら、登場人物も1と2ではキャストも全然違うのね。

さて、今作はドラマの内容を知らなくても楽しめますが、ドラマの続編という構成ではあります。一応、軽く登場人物の説明が差し込まれるので、知ってる人はムフフだし、知らなくてもなるほどーって思える感じかな。でもその紹介のところで、パク・へジンが演じてたイ・ジョンムンの存在自体が出てこなかった気がしてね・・・ あんまり定かじゃ無いんだけど、そうだとしたら残念!だってめちゃ好きなキャラだったからな~ 力自慢だけじゃなくて、サイコパスの知能犯っていうのがメンバーに含まれていてそこが良かったんだけどなー

ストーリーは映画らしくド派手な感じ。オ・グタク役のキム・サンジュンとパク・ウンチョル役のマ・ドンソクとユ・ミヨン役のカン・イェウォンは引き続きの出演ですが、新しいキャラたちは明るい感じ。そう、あのドラマの時の狂ってるのか正常なのかのせめぎあいのヒリヒリする部分は無くなってしまってダークな感じが無いんですね。メンバーの個性のぶつかり合いが均衡を保っていることで良い緊張感があったんだけど、そういうのが無くて明るい暴力(ってどんなんやねんって感じだけど)を楽しく見るぞ~みたいな感じ。クァク・ノスン役のキム・アジュン、コ・ユソン役のチャン・ギヨンもどちらも好きな俳優さんだし、悪くないんですけどね。ちょっと特徴がない感じかなあ。

とはいえ、一応チョン・テス役のチョ・ドンヒョクはゲスト的に出演してますので、キャーってなります。すっかり改心しちゃって、もう暴力は引退したって設定です。すっかり仏のようになったチョン・テスに思わず笑っちゃいましたよ!

マ・ドンソクもね。いやすごい良かったんですよ。ドアは開けるもんじゃない、外すもんだみたいな怪力炸裂してて良かったんですけどね。なんかこう、最近の彼は「マブリー」というキャラに引っ張られて愛らし過ぎるというか・・・ ドラマの頃もだったかな?ギラギラさがあまりにも無くなってきてる気がしてそこはうーんと思うところもある。いや、大好きなんですけどね。でもねっていう。悩ましい。

まあ映画っぽくエンターテイメントではあったのでそれはそれでという感じ。ただ、映画の方が自由度が高いと思うので、そっち側じゃなくてもっとダークな方に振り切れたものが私は見たかったんだろうなあ。ドラマの時から、映画っぽいと思ってたからなあ~

というわけで私が期待してたのとは違ったんだけど、それでもやっぱり面白いことは間違いないです。コメディー色も強いので、もうひたすら楽しむのが良い感じ。私はというと、もう一回ドラマを見直したくなっちゃったな!

 


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【韓国映画】ハート泥棒を捕まえろ! の感想 キム・アジュンは泥棒役でもキュート!

キム・アジュンとチュウォンが主演のハート泥棒を捕まえろ!を見ました。最近あんまり深刻な映画を見る体力が無くて、主にラブコメなどの軽めのテイストのものを見たい気分なのですよね。春だから?それともちょっと疲れてるのかも・・・?
でもそんな今の私にピッタリの感じで楽しく見れたかな!

ただし、警察と犯罪者の恋愛なので、ラストは一体どう決着をつけるのかなと思ったんですけど、そこはあくまでも映画なのでという前提で見ないとあんまり気持ちよくはないかもしれないな。一応捕まって刑務所に入るとはいえ、悪い事をしたという反省は全く感じられないのでね。でもその屈託のなさがユン・ジンスクの良さとして描かれているので仕方ないのかな。しかしながら人の命には関わってないであろう盗みの部分はまだ良いとして、ひき逃げについてはどうなんすかね?私は笑える気分では無かったな。悪人だから轢いてもいいとは思えないゾ!

その部分は置いておいて、チュウォンが演じるホテは天才プロファイラーという触れ込みなんだけど、その部分の描写がうまく行ってなくて、全然そう見えないんですよね。そこもっと大袈裟に描いてくれないとその後のジンスクに振り回される姿とのギャップがあまり感じられなくて残念というか。なので、結局ホテは最初から最後まで好きな女性に振り回されるちょっと情けない人にしか見えなかったんですね。でもチュウォンって完璧イケメンという感じでなくて、ちょっとダサい風味も持っているので、10年前のエピソードの時も、警察官になった後の振り回される姿もあまりにも合ってて、キャスティングは最高だなと思いましたね。そういえば、映画のファッションキングでもいじめられっ子の役がめちゃめちゃ似合っててビックリしたなあってことを思い出しました。

キャスティングの面でいうと、キム・アジュンはとってもキュートな泥棒で良かったです。そういえば、バッドガイズの映画版で彼女が詐欺師役を演じてるそうで、それも見るの楽しみだな~ 犯罪者役を演じても品がある&キュートなの最高よね。

もちろんその主演の二人の相性は大変良くてその点は満足だったんだけど、私が一番好きだったキャラはペ・ソンウが演じていた同僚の刑事。ホテのことを見守ってて、アドバイスしたり、好きな相手がジンスクというのが分かっても黙っていてくれたり。酔っばらい親父でちょっととぼけた雰囲気んだけど、好人物で大好きな登場人物でした!最近見たメタモルフォーゼの神父の印象が残り過ぎてたんだけど、いい感じに払拭されて良かった。良かった。

前述したようにラストがちょっとな~と思う部分はあるものの、テンポも良いし、二人のやり取りも可愛いし、ジンスクのペースに巻き込まれていくホテも面白いし、全体的には楽しく見れましたな~

 

ハート泥棒を捕まえろ!が見れるのは・・・


【韓国映画】レッスル! の感想 ユ・ヘジンが主役というだけでもう見るしかない!

韓国映画の「レッスル!」を見ました~ ユ・ヘジンが主役と来たらこれはもう見るしかありませんな。コメディータッチのスポ根性ホームドラマって感じの内容でしょうか。非常に分かりやすいストーリー展開で純粋に楽しめました。キャストも良い感じで、それぞれの役にはまっていましたよ!

ストーリーはシンプル!ギボ(ユ・ヘジン)は息子のソンウン(キム・ミンジェ)がレスリングの金メダリストになることを願っているシングルファーザー。自分も有望なレスリングの選手だったのだけど、事情があってそれを諦めて、今は息子に夢を託しているという訳なんですね。そこにソンウンが恋してる幼馴染のガヨンの好きな相手が驚く相手なのが判明。それによりソンウンの反抗期が大爆発して、一体どうなってしまうのか!という感じ。

親と子の関係というのはいつの時代も難しいな~ 親がいくら子どものために良かれと思ってしていることであっても、本当は自分の希望や欲望を叶えるためだったというのはよくあること。そして、子どもは「おまえのために」という親の気持ちを汲み取ってその希望に寄り添ってしまい、自分がやりたいことが一体本当は何なのか分からなくなってしまうというのもよくあること。この辺は私も経験があるので、身に染みてよく分かってしまうな。

とはいえ、ここに出てくる親子は邪気もなく、正直で純粋な人たちなので、息子が大きく道を外すことはなさそうで安心して見れる。それは家族だけじゃなくて、周りの人々からも見守られているからこそなのかななんて思う。それにしてもシングルファーザーのギボが息子のソンウンと交わす言葉とギボの母親と息子のギボが交わす言葉がまるっきり同じなのが笑える。でも本人は気づいてないんだよね。俺の話を聞いてくれない、と言ってるギボが息子に同じことを言われるっていうやつ。歴史は繰り返す~

色々あるんですけど、サブキャラも面白くてですね。ほんと楽しく出来上がってます。ガヨンの父親(ソン・ドンイル)とギボの母親(ナ・ムニ)とのラスト近くの「絶対許しません」のやり取りとかマジで今思い出しても笑えるし、ギボとその見合い相手のお医者さん(ファンウ・スルへ)とのやり取りもなんだか可笑しかったし。ファンウ・スルへはどこかで見たことがあると思ったら、眠れる森の魔女で、パク・ソジュンのお相手役だったなと思い出しました。

あとギボの友達のスンヒョク役でサラっとキム・テフンが出演してます。パイロットなので、制服着てたりしてこれまたサラっと素敵。そして、彼と親のエピソードも実はポイントだったりするんだろうな。

それよりもっとメインのソンウン役のキム・ミンジェとガヨン役のイ・ソンギョンも大変良かったです。レスリングのユニフォームもばっちり似合って、レスリングのトレーニングもかなりしたんじゃないかな。なんというか、ちゃんと選手っぽい空気を纏ってたんですよね。イ・ソンギョンも意外な相手への恋心をキュートに表現してたし、ギボとソンウンを混乱させる小悪魔チックで可愛かったです。彼女の恋の行方が曖昧に終わらされたのはちょっと残念だったけどね。まああれか、学校の先生に憧れるのと同じような恋心だった、という着地点なのかな。

韓国で「バイプレイヤーズ」みたいな作品を作ることになったら絶対に出演することになりそうなユ・ヘジンが主役ってだけでもなんだか嬉しくなっちゃうんで、その点だけでも実は満足ってところはあるんですよね。という見る前からの思いもありつつ、ちゃんと面白かったので良かったです。なんで試合会場で親子で戦ってるねんっていう正面からの親子のぶつかり合いは良かったし、ユ・ヘジンのアジュンマ達とのエアロビシーンも楽しいし、おおいに満足しました。元気になりたい時におススメ!

ところで邦題のレッスル!ってどういう意味なんでしょうか?まさかレスリング+ハッスルとかじゃないですよね・・・ まさかね・・・

 

レッスルが見れるのは・・・




【韓国映画】死体が消えた夜 の感想 犯した罪は決して消えることはない。

「死体が消えた夜」の視聴を終了しました~ アマプラで間もなく配信終了と出てたので、キム・ガンウも出演しているし見なきゃ!と急いで見たんですけど、今調べたらまたプライム会員だったら見れるみたい。たまにこういうことあるなあ。一度終了するけどまた復活みたいなのかな。まあでも私は締め切り間近にならないと提出物を仕上げられないタイプなので、むしろこうやって急き立てられた方が見れて良かったかもしれません!

さて、こちらの映画は、スペインのオリオル・パウロ監督の映画ロスト・ボディのリメイクだそうです。大筋はほぼ同じみたい。登場人物の立場は少し変えてある部分もあるかな。さて、ストーリーは、教授のパク・チナンが、格差婚で年上の製薬会社の会長のユン・ソリを殺害することから始まります。愛人のヘジンが妊娠したことがきっかけで、邪魔になった妻を死因が分からない薬で毒殺します。それは成功して、死因は心筋梗塞で自然死と結論づけられるのですが、死体安置所から妻の死体が消えてしまうのです。パク・チナンからすると死体を隠す必要が無いのですが、一体誰が死体を奪ったのか。妻は実は生きているのか、死んでいるのか。そんな不安に襲われるパク・チナンを執拗に調べる刑事のチュンシクの存在。最後に明かされる真実には悲痛な思いが隠されていたのでした・・・という感じ。

ストーリーを全く知らずに見た方が楽しめる映画だと思います。私は何も知らなかったので、なかなか面白かったな。年上の妻役がキム・ヒエで、年下の夫キム・ガンウというキャスティングが嵌りすぎててなんだかもうそれだけで、うっひょーって感じでした。キム・ガンウという俳優さんは、しっかりしているようで、頼りないというか優柔不断で、少しずるくて揺れるような役柄を演じてるのが凄く良いなあ。

刑事のチュンシクを演じていたキム・サンギョンも掴みどころがない感じが良かったです。彼のこと見たことあるような無いようなと思ってたら、「家族なのにどうして」で見てましたね!なるほど~ムン・テジュ役ですね。あの役はかなりコミカルだったから全然イメージ違いますね。役者さんって凄いなあ。

視聴中は、パク・チナンの疑心暗鬼に巻き込まれて、何が何だか分からないという不穏な気分を共有しながら見ている感じで集中してました。そして、ちゃんとラストにはすべての謎も明かされるので、そういう意味ではすっきり出来るミステリー映画でした。切ない事実ではあるんですけどね・・・それはそれとして。

 

死体が消えた夜が見れるのは・・・