【韓国映画】オオカミの誘惑 の感想 若いカン・ドンウォンも美しい~

オオカミの誘惑を見たよ~ 甘辛オフィスを見た時に、イ・チョンアが大人っぽくなったなあって思いまして、そういえばカン・ドンウォンと彼女が出てたこの映画をまだ見てなかったなあと思い出して、いそいそと視聴をしたのであります。

こちらは2004年の映画ですので、イ・チョンアがめちゃめちゃ若い!とても可愛い!だがしかし、私がもっと驚いたことは、カン・ドンウォンのビジュアルが今とあんまり変わらないことですよ!!!確かにこの時は若いんだけど、でもビックリするくらい現在もそのままな気がしちゃう。今も制服着ても大丈夫なんじゃないの~~~ この時からすっかり完成してる美貌。うん、彼はなんかこうイケメンというより美形と言いたくなるんだな。

他にもイ・チョヒなんかも出てて、非常に若い!そうだよね。15年とか経ったら普通は彼らのようにかなり容貌が変わりますよね。うむ。カン・ドンウォン恐るべし。

さて、ストーリーは、まんま少女漫画って感じ。田舎から出て来た少女に恋するちょっと悪い男の子二人。だけど、実はその中の一人は異母兄弟で、姉と分かっていながらも好きになっちゃうのね。そして、病気ネタもありでてんこ盛りですね。でもそういうストーリーに対してのキャスティングは完璧です。不幸を背負っちゃうカン・ドンウォン最高。美人薄命。

ちょっと悪い高校生だからバイクなんて乗りこなしちゃう訳なんですが、乗ってるのがDUCATIとか!!凄いな。おばあちゃんが亡くなって一人で生きてる設定なのに、そんなバイクを買うお金があるなんてお金持ち~なんてことを思ったのであった。それにしてもこの頃はバイクに乗る時に、ヘルメットをかぶらなくても大丈夫だったんですねえ!それが普通だったんだろうけど、今見ると危ないって思っちゃう。

喧嘩のシーンも壁を蹴って回転飛び蹴りみたいなの?がテコンドーっぽいというか韓国っぽくて結構好きだったな。そして走りまくるのが若さの象徴って感じでいい。

少女漫画をそのまんま実写化したみたいな映画なんですけど、二人に言い寄られるハンギョンもいい具合に田舎っぽい普通の女の子なもんで、あんなイケメン二人に守られて羨ましい!と素直に思える感じ。ヒロインが好みじゃないと面白く思えないけど、素朴で純粋なハンギョンは結構好きだったので、楽しめました。まあ何よりも、ヌナーって彼女にまとわりつくテソンが可愛すぎたので、そんなカン・ドンウォンを見るだけでも価値がありましたな!!!

 

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【韓国ドラマ】キル・イット 〜巡り会うふたり〜 の感想 う~ん、切ない!

キル・イットの視聴を完了いたしましたよ!ううう、げぼぼってなるラストはもう最初の設定からこうなるしかないと分かってしまうストーリーだから仕方ないけれど、でも悲しい。やるせない。もうナナ氏の嗚咽がリアルで私の胸も痛かったですよ・・・ ぬぬぬ。

それにしてもチャン・ギヨンはどうしようもなく不幸な境遇という役柄が最近多いな~~~ ここに来て抱きしめて(これも感想まだ書いてない~~自分早く~~)もギャフンってなったし、今回も更にギャフンってなったから、次はビックリするくらい幸せな役をやって欲しい~~!とはいえ、こういう不幸を背負っているみたいな役を視聴者を共感させつつ演じられる人って限られてる気もするので、この路線で突っ走ってもらうのもいいんですけど・・・う~ん。などと思いつつ、一番最近の彼の出演作らしいボーン・アゲインのあらすじを見たら、またまた複雑な背景を持つ役っぽいな。大丈夫愛だとか最高の結婚辺りの軽い若者っぽい役も良かったんで、またそういうのも見たいけどな~ なんだかんだ彼は結構好きなので、活躍してくれたらどんな役でもいいよ・・・とも思うけど。どっちやねん!

殺し屋と刑事の二人。実は幼少の頃、同じ孤児院で育ったことがあると判明するんだけど、その孤児院はいわくつきの場所。有力者たちが自分の病気の治療のために血のつながった子ども作り出し、秘密裡に養育する施設だった・・・という。最近はクローンをテーマに扱った作品も多いので、今回はクローンではなくて代理母を使っての出産という形だけど、こういう設定はたまに見るかな。そして、いわゆる不老不死を願う有力者たちの姿っていうのは昔から今も続いているんだなあなんて思う。昔は臓器移植なんて方法はないから、もっと荒唐無稽で不老不死の薬を作ろうとしてたなんてストーリー多いもんね。長い人生が幸せなのかどうかなんて私にはよく分からないけれど、権力を手に入れるとその権力を出来るだけ長く行使したいと願ってしまうのかもしれないですね。

今回すごくよかったのは主役二人のキャスティング。チャン・ギヨンのキム・スヒョンは良かったよね。無口で凄腕の殺し屋だけど、表の顔は獣医さんっていう設定は秀逸。なんせ殺伐とした内容だから、可愛い犬さんが出てくるのが癒される。そしてイケメンと動物は絵になるもんな。まあ彼はイケメンというかやや個性的な顔の気もするけど、姿勢の良さとか、動きの美しさがイケメン度をアップさせるというかそういう感じ。そうそう、アクションのシーンで動きも美しくてとても好みだったな。あとはヒロインのナナさんもマジで美しかった。彼女の甘さのないキリっとした美貌があってこそ、ラストへの説得力が出る気がしたな。でもそんなに悲しむならなんとか他の方法は無かったのかと今も思ってしまうけど~~泣

それでもエピローグ的な、出来ればそうでなりたかった二人みたいな夢みたいな姿があって、少し救われた気分になったかな。手を繋ぐのをこんなに切ない気持ちで見たことある!?って気持ちになりました。わーん。

そうそう、冒頭のスヒョンとその養父のパーベルの「もしも殺し屋がボケたら」みたいなシーン、恐ろしかったね。そうだよね。どんな職業の人も歳をとる訳で・・・なんてことを思いつつ、あそこから始まって一体どうストーリーを進めていくのか全く想像がつかなかったな~

ともかく、切ないお話が好きな方にはおススメのドラマですね。やや定番っぽいテーマではあるけど、私は嫌いじゃないよ~ 好きと言い切れないのは悲しくて切な過ぎるからですよね・・・

 

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【韓国ドラマ】チャングムの末裔 の感想 美味しそうな料理いっぱい!

チャングムの末裔の視聴を終了しました!このドラマはラブラインもあるんですけど、どちらかというとホームドラマの趣があります。主人公はチャングムの末裔らしき3兄弟なんですが、彼らはそれぞれ特殊能力が備わっているせいで、なかなか恋を成就させるのが難しいんですね。そんな彼らがそれぞれ運命(?)の人と出会って・・・というようなストーリー。そこに美味しそうな韓国料理がいっぱい出てくるのでそれを見るのも楽しいです。

私がこのドラマを見始めたのは、もちろんシン・ドンウクが出演しているから!今回は3兄弟の長男のカン・サネ役でなんと主役と言ってもいいですよね?いつも2番手やらサブキャラ役が多い彼がメインなんて見るしかないよね~!!!
そして、いつもはクールなキャラが多いイメージですが、今回は表面上は冷静でクールっぽいものの、内面はそんなこともなく、美味しい物を食べたらフィーバーするし(謎のラッパーシン・ドンウクも見れちゃう)、ラブラブで甘々な姿も見れるし、いつもとは一味違います。まあ私の好みからいうと、クールな役の方が好きなんだけど、楽しそうだからまあいっかってな気分で見てました。ほほほ。

そして双子のジンミとジョンシクの掛け合いが結構好きだったな。いつも喧嘩してるんだけど、凄いリアルな感じで、こんな兄弟いそう!って思った。なんだかんだと仲良しなんだけど、こういう小競り合いするよね。うん。分かる。

ヒロインのユリちゃんも元気いっぱいの天然ちゃんで可愛かったです。君に泳げの時はあんまり・・・だったけど、今回みたいな役はピッタリで良かったです。パクパク食べる姿が非常に良い。好きになる気持ち分かる!って気持ちになったもん。ただ、スンアがチーム長とジョンシクの間で悩み出した時は、いやいや兄がダメだからって弟に行くのは無いでしょ、チーム長を諦めるなら次は無関係の男にしなよ・・・と思ってしまって、見るのが一瞬めんどくさくなったんですけど、そこもあんまり引きずることもなく、過ぎ去ったので最後までなんとか見終えることが出来ましたね・・・ スンアの良さはサバサバしたところなのに、ウジウジされると良さがぶっ飛んでしまうというか・・・そんな気分になっちゃったね。

その他、めちゃめちゃたくさんゲストが出演してます。ミンヒョクのとこのBTOBの皆さんとか、ホン・ジニョンやら、ショヌさんやら、カンナムやら、ギョンリやら。自動車を買いに来るお客さんも、ファン・ボラとか、ヤン・ドングンとか!次から次へと見たことある顔ぶれなので、ちょっと笑っちゃいました。

お料理も本格的な手作りの韓国料理から、お店で食べる料理、そしてコンビニで売ってるものでアレンジ出来る料理とか、色々なパターンで出てくるので工夫されてて見てて楽しかったな。ジンミの絶対嗅覚だと添加物の匂いも分かっちゃいそうだから、ジャンクフードは食べられないんじゃないかな?とはちょっと思ってしまったけど!知らんけど!

まあそんな感じで、色々起こりますが、全体的に平和な内容のドラマでした。一番記憶に残ってるのは営業部長のコスプレのような気がするな。毎回大変だっただろうな・・・ 部長もハッピーエンドで何よりでした!

 

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【韓国ドラマ】ボクスが帰ってきた の感想 ユ・スンホ×チョ・ボアが可愛い!

「ボクスが帰って来た」の視聴を終了しました!分かりやすくてハートフルですっきり楽しく見れるドラマでした。主役二人がとっても可愛かったし、二人を見てるだけでも可愛くて微笑ましい!

チョ・ボアちゃんはイケメンバンドの時から可愛いなあ~と思ってたけど、どんどんキャリアを積んでも今も可愛いままで、まだ制服も似合っちゃう。もしかしたら、韓ドラに出てくる女優さんで彼女の顔が一番好きかもしれないなあ、私。今回も可愛い、可愛いって言いながら見てました。は~眼福。

そして、カン・ボクス役のユ・スンホも良かったです。1993年生まれだからもう28歳で、ちょうどこのドラマの役柄と実年齢も同じくらいだったみたいだけど、彼もやっぱりまだまだ制服が似合うし違和感なかった!そういうビジュアル的な面でも合ってたけど、「カン・ボクス」という役柄もぴったりで良かったです。まっすぐで純粋で正義感に溢れた、でもちょっとお茶目なところもあるっていうのがユ・スンホのイメージにバッチリ合ってた感じ。今のところ、やっぱり彼は悪役とかは想像できなくて良い人が合う感じがありますね。大人になってもどこかキュートだもん。

他の出演者も安心感ありありで、ボクスのお母さんのキム・ミギョンとか、スジョンのおばあちゃんのキム・ヨンオクとか、先生のチョン・ホジンとか!ベテランがいっぱい。

あとは学園ものだと生徒役で出演者が多いのも楽しいですよね。IVY組のイ・チェミン役のチャン・ドンジュは見たことある気がしたら、クリミナルマインドで犯人役だった様子。ボクスのクラスメートのオ・ヨンミン役のヨン・ジュンソクは、がんばれ、ミスターキム!で脱北者の男の子役だったなあとか、ユン・スンウ役のイ・ガンミンは、ウチに住むオトコで餃子作ってたなあとか、見終わった後に答え合わせみたいに調べるのが面白い。

そしてオ・セホ役のクァク・ドンヨンは野球少女の時にも書いたけど、いつもの如くやっぱりどこか微妙な役柄だった!今回もお母さんのせいで性格が曲がってしまったものの本来の彼が悪人っていう訳ではない役ではあったけれど、こういう影のある役が多いよなあ。底抜けに良い人を演じてるのを見たのはやっぱり今のところ野球少女だけだな。あれがむしろ良かったので、ああいう役を演じてるところをもっと見たいなっと。

現実では、韓国の高校のシステムってどんな感じなのかなあ?日本では私立だと学校ごとでランクがあるイメージだから、似通った偏差値の生徒が集まる感じで、このドラマみたいにそこまで成績がバラツキが無い気がするんだけど、実際はどうなんでしょうね?でも、韓ドラではこういう設定が良く見る気もするな。あくまでもドラマの設定なのかしら?

それにしても、オ・セホのお母さんは酷かったね。自分の子どもを愛せない親もいると思うし、それは理解出来る気もするけれど、あんなにひどい言葉を直接的に浴びせられる子どもがいると思うと心が痛い。そんな時に子ども達がSOSを出せる場所がちゃんとあるといいななんてことを思う。学校は金儲けのための物じゃない、生徒たちのものだと学校を守り抜いた生徒たちの姿は痛快で面白いドラマだったけど、その裏でオ・セホやキム・ミギョンのような痛々しい存在が心に棘のように刺さるのでした。

 

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【中国香港映画】少年の君 の感想 愛と呼ぶにはあまりにも、あまりにも切実な。

こういう気持ちを味わうために映画館に足を運んでいるのだ、と思う。
そんなことをしみじみと思いながら見ていた。
見終えた後に呆然としながら歩くこの感覚、久々かも。

出来るだけ抑えようとは思うものの、あふれ出る思いを止めることが出来ないかもしれず、完全にネタバレ多めになってしまいそうなので、この感想は鑑賞後に読んでいただいた方が良いかも・・・

さて、冒頭の英語の授業のシーン、used to beと過去形、現在形の話。現在の主人公の状況を表し、その英語を利用してそこから過去の話へと持っていく流れ。その短いシーンでこれだけのことを表現する力量に初っ端から驚愕してしまったのでした。そこで、心をすっかり持っていかれて、この監督凄い、天才じゃん・・・と思ったのですよね。その期待はラストまで裏切られることはなく、ぐるんぐるんに心を揺さぶられて今に至るという感じ。

この映画、チラシをちらっと見たことがあったり、あと映画好きの知り合いが見に行くと言っていたので存在は知っていて、でもその人に鑑賞後に感想を聞いたら、うーんまあみたい物言いだったりもしたので、それなら見ても見なくてもいいかなくらいの気持ちでいたんですね。その程度だったのでストーリーについての予備知識は全くないまま。でも、意外と上映期間が長く、映画館で見る機会を得ることが出来たのですが、本当に見に行って良かったです。マジで。

そういえば、それくらいの気持ちだったもう一つの理由は、チョウ・ドンユイですかね。彼女の出演作はシチリアの恋しか見たことなくって、演技がどうとかじゃなくってあの映画自体があんまり良い印象がなくってですね。それで興味が沸かなかったのもあるかな。が!今作を見て、彼女に対しての認識がすっかり塗り替えられることとなりました。マジで。(こればっかり言ってる、語彙力とは・・・)

そんな感じで、鑑賞後に監督がデレク・ツァンと知り、あれ?最近、彼が俳優として出演してる映画を見て、エリック・ツァンの息子なんだと知って驚いた気がするな!?と思って調べてみたら、狂獣でしたね。ショーン・ユーの腹違いの弟役で出てたんだな~ あれも友情出演で短い出番だったもののなかなか印象深い役だったのだよな。それで俳優さんと思ってたら映画監督もしてて、それもこんな凄い映画を撮っちゃう人だったんだ!とそれはもう度肝を抜かれました。誰が監督か知らずに、天才だなと思いながら見てたからなあ。全編を通じて、監督が表現したいものが非常に明確なんだなという事を感じましたな。

おそらく社会問題的な内容のこともあって当局から指導が入ったんだろうなというのも想像に難くなく、冒頭や最後のいじめに関しての注釈は、それを入れることで上映許可がおりたのであろうとは思うのです。どうしても若干プロバガンダ的な風味が入ってしまうので作品としては無い方がそりゃ良いとは思うんだけど、それを入れることで主張を曲げている訳ではないから受容は出来たかな。作品自体にもいじめを無くしたいという気持ちが込められていたのが私にはしっかり感じられたし。

主役の二人、チョウ・ドンユイもイー・ヤンチェンシーもどちらも演技が非常に素晴らしく、二人の表情に釘付けになることも多かったんです。言葉よりも雄弁に語る瞳に心を奪われてしまう感じ。きっと見た人みんな同じかもしれないけれど、アクリル板越しに見つめ合い、言葉を発することなく通じ合い、理解し、涙を流し、そして微笑むシーン。あれ、きっとずっと忘れられないだろうな。俳優さんの力量もさることながら、これは監督のディレクションの賜物ではないだろうか?表現したいものがしっかりと共有されてる安心感が見ながらずっとあったんですよね。というか俳優さんもスタッフさんも含めてのチームが凄かったのですね。きっと

象徴的なのは舞台となる坂道の多い重慶の街。私は一度行ったことがあるだけだけれど、この街は坂が多いから太った人が少ないんだよなんてことを現地の人に言われたことを色濃く覚えている。乗っていたバスが坂をぐるぐると上っていく感覚が蘇るようで、もしかしたらこの町の坂の一番下にいるような彼らがそれでも足を踏みしめて坂や階段を登ろうとする姿を撮りたかったのかもしれないなんてことも思った。

そして、私にとっては、二人の関係が愛というよりはもっと切実で痛切なものに感じてしまった。ちょっとTHE K2のキム・ジェハを思い出してしまうというか。誰かを守ることで自分の大切な部分を守るという感覚が似てるような。シャオベイにとっては、ニェンが希望であり光であり。彼女が無事であることこそが自分を守り生きていく手段であって、捨て身の方法で彼女を守ろうとした時にも、それは犠牲でさえなかったのかもしれないなあとそんなことを思った。純粋な愛と表現することも出来るのかもしれないけれど、二人はそんな形でしか、自分をそして相手を守る術を知らなかったようにも思える。皮肉なことに彼らを助けることが出来ない大人の存在が二人の絆を強固にする。そんな切羽詰まったギリギリの二人の思いにこちらの心臓もギュウと握りつぶされるような思いで見てた。

そんな二人を現実の世界に引き戻して生きさせようとしたのが、あの刑事だったのかな。彼も自分の力が足りなかったことで結局あの事件に繋がってしまって、その結果二人に極端な選択をさせることになった原因のひとつとなった悔恨があり。だから、本当のことを告白させて、彼らを救いたいという気持ちもあったのだろうけれど、それは自分を救う事でもあったのだろうか?上司に褒められた時の、彼の苦虫を噛み潰したような表情。

悔恨の思いという部分でいえば、もう一つ印象的だったのは、ニェンとシャオベイの出会いのシーンもかな。多分、いつもだったら、ニェンは通り過ぎていたかもしれないんじゃないかな?けれど、フーの自殺によって、無関心でいた自分への悔恨の思いをそこから感じたのでした。

そして、厳しい受験戦争、親の期待については、映画の世界ほど厳しいものではなかったけれど、経験があるので、思い出すとひたすら苦しく、私はあの頃になんてもう二度と戻りたくなんてないし、今なら学力だけで判断されるべきではないと思えるけれど、ただそれだけでしか価値を認めてもらえなかった時期のことを思い出すとずっと息が出来ないような気分が蘇る。あれは中国に限った事では無くて、あそこまで表面だってはいないけれど、日本にもああいう風に追い詰められている学生というのは存在すると思う。いじめの内容だって、まさに最近ああいう事件がありましたね・・・ しかし、結局、覆い隠されて真相は一体明らかになるのだろうかと感じさせられたし。学生時代って学校だけが世界の全部のように思えるから、ニェンはシャオベイのような存在を知ることだけでも、すごく救われていたのじゃないだろうか。

現在の二人の姿が最後に見れて良かった。確かに彼女は世界を守っていたし(孤独であろう生徒に声をかけることが出来たという事実が世界を守る小さな一歩なんだと私は信じている)、シャオベイはニェンを守り続けていた。苦しいことが多いこの世の中、ベストな選択、人生を送るのってなかなか難しいけれど、それでもベターは選べるんだってことなのかもしれないという希望。そんなことを英題のBetter Daysを見て考えたりなどするのだった。

いつもに増して思いの丈をうまく表現できた気が全くしない。
また書き直すかもしれない!っていうかむしろもう一回見に行こうかしら。

 



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