【中国ドラマ】抱きしめられない君 I Cannot Hug You の感想 触れてパワーチャージの新しい吸血鬼!

「抱きしめられない君 I Cannot Hug You」の視聴を終了しました~というか、かなり前にしましたが正しいですね。こちらは大好物シン・ジャオリンが主役と知って、アマプラで配信されて見たんでした。

設定がまたまた凄い。人に噛みついて血液を飲むことで命を長らえるんじゃなくて、触れることでエネルギーを奪う事が出来るというハイブリッド吸血鬼がヒロイン、そしてシン・ジャオリンは潔癖症のイケメン小説家。彼のエネルギーを得ようと奮闘するヒロインなんですが、潔癖症の彼にはなかなか触れられない。そしてただの獲物として狙っていたはずなのに、二人には恋心が芽生えて!?というストーリー。

いやこれ、この血を吸わない吸血鬼というのがもう面白いですよね。むしろそうなってくると「吸血鬼」という呼び名が間違っているような気もしてきますけども。血=食べ物からパワーを得るというのは動物のイメージだけど、触れるとパワーをチャージできるというと、コンセントをさせば充電できる無機物のイメージの方が近いのかなあ。発想が面白いなあ。あんまり血なまぐさくならないので、ラブストーリーの設定には向いてるなあなんて思ったりして。

そして簡単に恋人になって触れてしまうと面白くないので、潔癖症の人物を相手に持ってきたと。それもその役をシン・ジャオリンが演じてるのが最高にピッタリです。無表情っぽいのに笑うと可愛くて、困った顔が最高なんだよね。彼が眉をひそめて消毒してる姿がいいですな。そして吸血鬼のシヤ役のチャン・ユーシーもモデル役なんですけど、本当にお人形さんみたいで綺麗です。現実感がないので、むしろこんなファンタジーなストーリーに良い感じなんですよねえ。二人の姿は大変絵になります。ビジュアルだけでも満足気味のドラマと言える・・・

まあその他にもいろいろと登場人物は出てきます。吸血鬼仲間でシヤのことが好きなシンバと人間だけど事情を知っているイーファン。彼らはアイドルという設定。

私の好きなドラマ旦那様はドナーのシュイ・カイチョンも出演しております。ちょっとミステリアスな雰囲気の役です。普通のイケメンだと思うのになぜか少しねっとりした風味を彼から感じてしまうのは、旦那様はドナーの役柄のせいなのかしら!?

それはさておき、このドラマはシーズン2に続いており、中国では放送済み。なので、私が見たシーズン1は先が気になる終わり方をしてます。なので、今回はあんまり登場シーンの多くなかったシュイ・カイチョンなんかもシーズン2でもっと出番が多くなるのかな~?

中国のファンタジードラマは新しい発想力で見たことのない設定を楽しめて面白いですね~!そしてタイプの違うイケメンをどんどん出してくるので、また気になる俳優さんが出来て、その人の出演しているドラマを見て・・・という無限ループにハマらせてくれる楽しくも恐ろしいパワーを持っているな~と改めて思うのでした!

 

抱きしめられない君 I Cannot Hug Youが見れるのは・・・

【韓国ドラマ】 恋の記憶は24時間~マソンの喜び~ の感想 マソン&キップムの二人がキュート!

「恋の記憶は24時間~マソンの喜び~」の視聴を終了いたしました!悲しい物語になってしまいそうな設定ではあるんだけど、とにかくメインの主役カップルのラブラブっぷりがとってもキュートでなんだかほのぼのとしたドラマに仕上がってました。ラストもどうなっちゃうのかと思ったけど、ハッピーエンドで良かったです。現実を受け入れてその状況さえ楽しんでしまうっていうのはいいよね。

韓国語のタイトルって名前にちなんだ感じで意味も持たせつつって出来るのが面白いなあと思います。マソンのキップム(마성의 기쁨)=マソンの喜びみたいな。日本の名前では漢字の組み合わせで意味を持たせることが多くて、名前そのものが物事の名称になることはあまり多くないかな。そうすると韓国のタイトルのように、ダブルミーニングでタイトルを作るのは難しい気がするなあ。

ストーリーはマソンが事故にあって、記憶障害になり、24時間しか記憶が続かなくて次の日に目覚めたら前日のことを忘れてしまう状況。で、マソンとキップムは海南島で恋に落ちるんだけど、その後に事故にあったマソンは彼女のことを忘れてしまうと。その後に韓国で再び出会った二人はどうなるのでしょう!という感じ。

マソンが普通の一般人だったら、自分の病気の状況を公表も出来るし、周りにも伝えられるんだろうけど、財閥という立場で権力があるが故に隠さなければいけないというのが鍵なんだろうなあ。そしてキップムにもなかなか伝えられなくてすれ違いつつ、覚えていないはずなのにまたキップムに惹かれてしまうというのもロマンチック。

ソン・ハユンはどこかで見た覚えがあると思ったら、サム、マイウェイのペク・ソリ!ああ~エラの親友ね!彼女のウルウルした大きな瞳で見つめられたら、男の人はすぐに彼女のことを好きになっちゃうんじゃなかろうか・・・なんて思いながら見てました。守ってあげたくなるような可愛さですよね。でもそんな彼女がむしろ反対に彼を守ろうとする姿がまた健気で可愛いという。チェ・ジニョクもキップムのことを好きでたまらないって感じが溢れだしてて非常に良かったです。財閥なんだけど、自身の病気のせいもあるのか、いやらしさのない良いお金持ちで可愛げがある感じが合ってました。彼はネチっとした感じはあんまり合わない気がするのでね。ともかく二人の相性が最高だし、キスシーンも多かったんだけど、ラブラブで良かったです。

あと、ギジュンとハイムの心が近づいていく感じも良かったなあ。憧れと実際の恋って違うものなのかなあ?歳のわりには幼いやり取りの彼らも可愛かったのでした。

サブ・キャラも好きな出演者が多くて、特に印象に残ったのは、帝国エンタの社長キム・ボムス役のチョン・スギョ!非常にいい感じに悪い人になり切っててよかったわあ。そしてマソンの秘書役のチャン・インソプも好きだったな。心の葛藤が漏れ出てる感じが良かった。どこかで見たことあると思ったら、ハッピー・レストランのボン・マノ役だった!チャラチャラしたヘリョンの双子のお兄さん!印象が全然違ってビックリだな。他にも色々出てるのね~

このドラマはとにかく主役の二人のキュートさを楽しむのが一番って感じ。素敵~っていうよりは微笑ましいという気持ちで見ていたかなあ。Gyao!で見たんですけど、毎週更新したらすぐに視聴してたから、結構気に入ってたんだろうなあ。悪い人も出てくるんですけど、復讐ものみたいに激しくないし、ちゃんと罰を受けつつ許しも与えるって感じがちょっと台湾ドラマっぽさもあるな。とっても楽しく見たドラマでありました!ラストまで可愛かったし満足です。


恋の記憶は24時間~マソンの喜び~ が見れるのは・・・








【韓国映画】野球少女 の感想 私の未来は私にも分からないんだ。

野球少女も映画館で見たんですよ。そうしたら感想を書くまでにもう各配信サービスで配信が始まってましたねえ!最近は本当に公開から配信までの時間が早いなあ。もちろんコロナ渦という事もあるのだろうけど、それでもビックリするくらいスピーディーだなあ・・・

この作品は、野球も好き、映画も好き、主演のイ・ジュヨンも好きという私にはピッタリなので見なきゃなと思って劇場に足を運んできましたよ。スポーツものというよりは、感情の面に重きを置いている印象を受けましたし、野球のことを知らなくても楽しく見れる映画だな~と思いました。むしろ野球を好きな人がその部分を目当てに見に行くと物足りない気がしちゃうかもしれません。私はその部分がほどほどだったのが良かったな。変にマニアックになっちゃうと、見る側も野球の細かい部分が気になってしまう気がするので、これくらいで良かったな。

まあしかし、この作品は主役にイ・ジュヨンを持ってきたのがもう成功ですね。彼女の鋭い視線が素晴らしいのですよ。強い意志を持った目を如実に表現してくれていて、非常にグッとくるんですね。

私は日本の野球しか知らないから、韓国の野球をあんまり知らないんだけど、やっぱり球速が早いスピードボールを持つパワーピッチャーが一番の花形なのかなあ?日本では、最近はそうでもないというか、サイドハンドとか色々なピッチャーが増えてきて、一概にはそうも言えなくなってきた気もするんですけどね。とはいえ、やっぱり160近くとかの球速が出ると、記事の見出しになってる気もするし、早くて強いストレートを投げられる選手が魅力的なのには違いはないですけども。

でも映画でコーチが言っていたように、打たれない球を投げれば良い訳ですからね。そうして最速が134キロのスインは、ナックルボールを投げるという選択をするんですね。ここで思い出すのは、ナックル姫と呼ばれた吉田えり選手ですね。彼女も小柄だけど、果敢に挑戦していたなあと思い出すのでした。

何よりも良かったのは、スインのまっすぐな思いですね。まわりに現実を見て女子野球チームに行けばいいと言われても、全くその気がないし、むしろなぜそんなことを言うのか分からないという感じなのがいい。なんだかあの感覚分かる気がするんですよ。「無理」「あきらめろ」「普通に考えたら」という言葉の意味が本気で分からない感じ。彼女が見ているものと周りが見ているものが全く違う感覚。最終的に映画のようには現実にはうまく行かないかもしれないけれど、新しい視点を持って、自分の目標に立ち向かっていくその熱量はきっとまわりの人をも巻き込んで、彼らをも熱くさせるというのだけは本当な気がするな。

あといつもは少し微妙な役の多いイ・ジュニョクがなかなか良い感じのコーチ役で出演していたし、まあでもこの役も最初はちょっとひねた役とも言えるかもだけど、そういう部分も含めてピッタリのキャスティング。あとクァク・ドンヨンもドラマでは微妙な役が多い気がするんだけど(サム・マイウェイのエラの元カレ役とかね)、今回のイ・ジョンホ役は完全に好青年で良かったね~なんて勝手に思うのであった。ジョンホとスインの同志としての相手を尊重し合う間柄が良くて、安易に恋愛に走るという筋書きでないのも良かったです。とても。

ちょっと不満を言うとしたら、スインのお母さんへの視線が厳しい部分かな。結局のところ、彼女のような生き方をしている人が現実には多いだろうと思うし、そしてそういう人がいてこそ、スインのように夢に向かって行ける人が存在する気もするんだよな。諦めきれずに罪まで犯してしまうスインの父親への視線は優しい気がするのに、最後まで母親の描き方はあんまり優しくない気がしちゃったな。あの父親みたいな人がいるから娘は夢を諦めないでいれたのも本当だし、あの母親がいたから生活が出来たのも本当だろうし、うーん。その辺はちょっと偏ってた気もするなあ。

それはさておき「これからが始まり」という終わり方がとても素敵で好きでした。映画を見た人も熱さに巻き込んでくれるようなそんな映画でありましたよ!

 

野球少女が見れるのは・・・





【韓国映画】ヨンガシ 変種増殖 の感想 寄生虫パニックムービー!こわい!

さて、今回の「ヨンガシ 変種増殖」は私の大好きキム・ミョンミンが主演していたので見ましたよ。どんな映画か知らずに見たんだけど、寄生虫?パニックムービーって感じで「ま、マジ?」ってなりました。ヨンガシ=ハリガネムシらしいので、韓国人だったらなんとなくストーリーに予想がつくのかもしれないけれど、私にはまったくピンと来ない単語だったので、そう来たか!とビックリしたなあ。

ゾンビ映画とはまた違うけれど、パニックムービーとしてはちょっと似た色合いではあるかな。違うのは、ウィルスは目に見えないからこその恐怖感もあるけれど、寄生虫は目見えるからこその恐怖感があるということ。もちろん体内に入ってしまうと外からは見えないんですけどね。しかし試験管に入れられたハリガネムシの様相が恐ろしくて、これが体内に寄生しているなんて・・・うへええええみたいなおぞましさがあります。そして、体内に入ると栄養を取るために、その寄生された人は食欲旺盛になり、十分に栄養を取り入れたら、次は水を求めて川などの水のあるところに行かせ、そして寄生虫はその体を捨て(もちろん体は死んじゃう)、次の寄生先を求めるという・・・ なんというか、理にかなっているので、妙な納得感があって、余計にリアルで怖いんですよ・・・ おぞぞぞぞ

会社や研究者たちがいざこざの末、自らの利のためにわざと病原菌を世にまき散らすというのは、物語ではやや使い古された手法ではあるし、ジェヒョクとジェピルが株で大損をしたという設定とか、そんな風にジェヒョクは家族のことをかなり蔑ろにしてたように見えるので、本当にそこまで家族のことを大事に思っていたなら、そもそもそんなことをしないのでは?みたいな違和感はちょっとあるかなあ。物語の展開のための設定だというのがあまりにも目に見えすぎると変な感じがしちゃうかな。でもまあそれを差し引いても意外に面白く見た気もします。

実際の危機に際した時に人間の本心というのはあらわになるものだとも言えるので、キム・ミョンミンが演じるジェヒョクの家族愛もムン・ジョンヒが演じるギョンスンの愛も本物だったのでしょうね。お二人の演技は最高に素晴らしくてそのおかげでぐっと入り込むことが出来た気がします。

それにしても何度も窮地に陥るジェヒョクの必死の行動は凄いし、体育館で水を求めて消火ホースに群がる人々の群れはマジで怖かったし、思いのほか残像が心に残る映画だったかもしれないな~ ゾンビ系のパニックよりはもう少し現実に近くて起こってもおかしくない感じが恐怖感を煽って来る部分があったのかもしれません。こわい!でもパニックムービーというだけではなく、家族愛のストーリーでもあるので、その部分は見ごたえがありましたよー

 

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【香港映画】SPL 狼たちの処刑台 の感想 なんともいえない後味が残ってしまうよ!

SPLシリーズの第3弾「SPL 狼たちの処刑台」の視聴を終了いたしました~ 第2弾のドラゴンマッハは大好きだったので、期待度大で見たんですが、今回はちょっと後味の悪さが後を引いてしまう印象ですかね。このシリーズは容赦のない殺伐とした感じを目指しているのかな~とは思うし、そういうのが嫌いという訳ではないんだけど、因果の始まりの部分がそれはちょっとなあと思ってしまうのですね。うーん。

ところでウィルソン・イップと言えばイップ・マンシリーズの監督ですね。なるほどねー まあしかしちょっと違うテイストです。この映画はクライム・アクションという感じ?

さて、ストーリーは香港警察のリーの娘がウィンチーがタイの友人のところに旅行に行った際に臓器密売組織に拉致されてしまい、娘を奪還しようとリーが現地に乗り込むのですが、タイ警察にその組織の協力者がいて、娘の心臓は現地の有力者に狙われていた!という感じ。

こうやってストーリーの大筋だけ聞くと、リーが大暴れして娘を無事に取り戻してめでたしめでたしの痛快アクションものになりそうな雰囲気があるじゃないですか!?だがしかし全然そんなことはありませんのでちょっとビックリしてしまうのであった。

まず、そもそもリーの娘のウィンチーがタイに旅行に行くきっかけというのが、娘が妊娠してしまい、彼氏と結婚したいと父親のリーに告白するのですが、リーはその彼氏を淫行容疑で逮捕させ、娘には堕胎手術を受けさせるという血も涙もない対応をするせいなんですね。まあね、映画を見ていた時にはもう少し年上の設定だと思ってた娘がどうやら15歳だったらしいし、父親からしてみたら結婚なんてありえない!という気持ちだったかもしれないけれど、それにしても結婚したいと思う程好きなんだからせめてちゃんと話し合うべきですよね。まあその非人道的(だと女性の立場からすると思ってしまう)な父親の行動が結局事件の発端になってしまう訳なんですね。それが、ラストの結果に行きついてしまうという事なんだけど、そこに繋げるためには、この部分の描写が乱暴に過ぎる気がしてしまう。まあ言ってみれば、この時点ですでにドン引きというか、主人公を好きになれないっていうか。そんな気分ですよね。

あと、パタヤ警察としてトニー・ジャーとウー・ユエが出演しております。タイが舞台だし、トニー・ジャーが大活躍すると期待するじゃないですか!?これまた予想を裏切られて、割と早い時点でいなくなります。ちょっとした特殊能力があったり、どう見ても素晴らしい動きをしてて負けることなんてなさそうなのにね。ここで、まず一番初めの「あれ?」って気分。しかしウー・ユエは最後までいるので良かったです。たまたまですけど最近よく見てるウー・ユエはかなり動きが素晴らしく美しくて良かったです。ルイス・クーはアクションというより、顔と表情と気迫が良かったかな。

まあでも考えてしまうなあ。娘を愛するが故に彼女を救うために敵に容赦ない訳なんですが、でも同じ人がその愛する娘に対して容赦ないことをするという。それは愛なんでしょうか?娘への愛だったのか、結局自分への愛だったのか。そこの矛盾に気づいてしまったからラストはあれしかなかったのかな。うーん。そう考えるとこの映画自体が登場人物たちに対しても容赦ないような気がしてしまうのであった・・・ ずずずーん。

 

SPL 狼たちの処刑台が見れるのは・・