【台湾映画】1秒先の彼女 の感想 キュートな映画ではあるのだけれど・・・

台湾映画の「1秒先の彼女」を見ましたよ!とってもキュートで可愛いんですけどね。だけど、なんというか、あくまでもファンタジーとして子どものように純粋な心で見られたらそう思えるんだけど、そうじゃない場合は居心地の悪さを感じてしまう部分があるのも事実かなあ・・・

ストーリーはこんな感じ。

郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋も冴えない日々を送っていた。そんなある日、彼女は街で出会ったハンサムなダンス講師ウェンソンと、“七夕バレンタイン”にデートの約束をする。しかし彼女がふと目を覚ますと、既にバレンタインの翌日になっていた。シャオチーは失くした大切な1日の記憶を取り戻すべく奔走するが……。

とにかくシャオチーがキュートなんですよね。色鮮やかなでカラフルな感じが台湾の空気を孕んだ映像でとても良かったんです。ポップなノリのファンタジーなので、そこは存分に楽しめた感じ。

あとは台湾ドラマを見たことある人だったらお馴染みのリン・メイシュウやら、クー・パオミン(それも謎のヤモリ?)で出演しているので、なるほどこういうノリの映画なんだなとそこで雰囲気を察する感覚がある!私はそうだったかも。

台湾でもバレンタインデーは割と大きなイベントなのかな?といってもここで取り上げられるのは七夕情人節というものらしい。2月14日もあるみたいだけど、こっちの旧暦の7月7日の方が大きなイベントなんだって。その1日を無くしたことで、それを探し出そうとヒロインは奔走する訳なんだけど、もっと大切なものを見つけることになるんですね。

彼女はいつも1テンポ早くて、グアタイは1テンポ遅くて。そんな二人の時差が生み出したおまけの1日が生み出す奇跡。それはなんだか人生って悪くないかもって思わせてくれるようなそんなエピソードでもある。

そうなんだけれど、グアタイにだけ与えられた余剰の1日では、他の人々は固まって動けず、彼だけが動ける状態。身動きが出来ないシャオチーを運んで一緒に写真を撮ったり、普段出来ないことを叶えるグアタイは子どもがそのまま大人になったような人なので、(純粋な心で見れれば)微笑ましい。行き過ぎたことをするような人でもないしね。それが出来るなら、すでに彼女に声をかけられてるはず。ファンタジーだと分かっているし、そう思って見ているんだけど、「動けない状態の人間を自分の好きにする」という状況は見ていて少し危うさを感じてしまうかもしれない。

でもむしろそういう気持ちを抱いてしまう自分の方が汚れちまってるんだろうか?と思う気持ちが無いこともないのでちょっと複雑ね。自分の心を試されてる気分になる。

とはいえ、その点を除けば、うまい設定になるほどな~なんて思いながら楽しく見れるし、なかなかよくできた映画で面白かったなあと思うのでした!

 


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