【中国ドラマ】続・宮廷女官 若曦 ~輪廻の恋~ の感想 若曦にハマった人はズッコケそうな続編でした・・・

さて、若曦を見終わった後に、現世での続編をめちゃめちゃ楽しみに見始めたんですけども・・・ 『なんだこれ』感が沸き起こってくる仕上がり具合だったので、そのあまりの逆ブレ風味が反対に面白くなってしまいました。しかし、若曦が良かったので、その美しい悲恋のノリを期待するとズッコケると思われます。あの世界観に浸っていたい人にはあんまりオススメできないな~ わはは~

 

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確かに清などの昔の時代に皇子同志が争うというのは、皇帝になれるかどうかで自分の運命が天と地ほども変わってくるし、自分の意志ではなくてもその争いに巻き込まれてしまうところがあるけれど、現代では社長になろうがなるまいが死にはしないし、争わなくてもそれぞれ幸せに生きることが出来るといえばできるので、恨みとか復讐とかそういう争う理由が必要になってくるんだな。でもそうするとよくあるドラマって感じになってしまうという。

そんなこんなでリウ・シーシーが張暁と藍蘭の2役で登場。そしてニッキー・ウー演じる殷正が愛してるのは藍蘭の方で、張暁(昔の時代の若曦)じゃないっていうトリッキーな始まり。まあ最終的には張暁を好きになるんだけども・・・。それよりも途中で藍蘭が火傷して姿を消すんだけど、また現れたら馬伊諾という名前に変えてて整形してアニー・リウの顔になって出てきて、つまり藍蘭は張暁の姉だったというなんというアクロバティックな展開!そして、姿を消した藍蘭は砂漠で見つかるんですけども、あんな広い中国でたまたま見つかるなんてことある!?おおおおおおおおい!

なんだか思い出してこうして感想を書いてても、なんだったんだあれはとしみじみと思いますねえ・・・

結局、若曦と同じ出演者は若曦のリウ・シーシー、第4皇子のニッキー・ウー、若曦の姉のアニー・リウ、皇帝役のダミアン・ラウ、玉檀役のイエ・チン、第10皇子のイエ・ズーシンくらいしかいないので、皇子が圧倒的に少ないので、『続』っていうのに最初から無理がある感じかなあ。それをなんとかするためにトリッキーな設定にしたんだろうけど、やり過ぎてプロットがおかしなことになっている感じがする。

とはいえ、ときめき旋風ガールですっかり好きになったチェン・シャン(陳翔)が出てたので彼の出番は楽しく見てました。張暁の元カレ役だったんだけど、全くメインストーリーにも関係ないし、チャラっとした割といい奴な感じを平和に楽しめる。

なぜかちょっと可愛らしいしぐさとか多くて、なんなの!?良い!って思ってました~!
あと、挿入歌で使われてた彼の歌も好きだったので、ややチェン・シャン(陳翔)を楽しみにこのドラマを見ていた割合が高いですね。私。

ギター片手にバーで歌ってるシーンも良いし。すごく歌うま~いって感じじゃないけど、特徴的な声が印象に残るタイプの人。私は好きな声だな~!

そして、殷正のライバルで第8皇子的なポジションのスン・イーチョウ(孫芸洲)はどこかで見たことある顔だ・・・と思って考えてたら、いつか王子様がでしつこい元カレを演じてた役者さんでした。

この康司瀚がなんとも言えない役でしたねえ。っていうか彼、恋人を妊娠させる率高過ぎで苦笑。最初は性格も良くて張暁と付き合ってたのに、別れた元恋人が妊娠してたことによって張暁と別れ、元カノは事故にあうわ、出張先で誘拐されて暴力を受けて性格まで変わるわで散々でしたな・・・ 最後はただの嫉妬に狂って復讐する男になってしまって本当なんだかなあな役でした。もうちょっとどうにかならなかったのだろうか、と思ってしまう。

一番下の弟、康司宇役のジャン・ジンフーは悪くなかったな。3兄弟の中で一番まともなので、私だったら彼がいいよ。ややこしくない人がいい。

張暁と仲良しの孟心怡。そういえば過去では義姉妹の契りを交わしてましたね。しかし、現代版では二人のべたべたした仲良しこよしが気持ち悪くてあんまりああいう関係性好きじゃないなあと思って見てました。こんなに仲良しな二人がお互い知らずに康司瀚という同じ人を自分の彼氏と思っているという点を強調するための演出なのかもしれないけど過剰ですよね・・・

なんだか脇役的な登場人物が脈絡なく途中から突然出てくるので、それを劇的に見せようとしてそんな風にやり過ぎな演出になっていたのかも。他の人もそんな感じを受けたなあ。

そして、アニー・リウは今の服装でも綺麗でしたけど、やっぱり清の時代のお衣装の方が好き。あの上品な雰囲気はとても良かった。いやしかし、藍蘭が整形したらこの顔になるってのは良く練られている話のようで突飛なような訳の分からない気分になる展開だ。

そして第10皇子は、なんだかオネエ言葉をしゃべる嫌味な上司で出てきて、なんでこのキャラ設定になったのかも全く分からない。第10皇子を彷彿とさせるような設定にしてくれたら良かったのにな・・・

 

ラストも現実なのか夢オチなのか分からないのも一体なんだったのか。3パターンくらいあったんですけど、最後のハッピーエンドのも張暁が退院する時と博物館での服が違うので、もしかして実は意識不明のままで夢を見ているだけという救いのないラストだったのかもと思えたりもするんですよねー。モヤモヤ。

あとみんなやたら大事な時にたまたま携帯を紛失したとか、忘れてきたとかで連絡取れないなんてことが多くてね。ワンパターンなので、これもその度に笑ってしまったなあ。

 

はー。思い出しても一体なんだったんだ・・・と思っちゃうドラマだったんですが、チェン・シャンと蘭州の砂漠の風景を見るのは楽しみでした。まあ期待せずに見ればとんでもな部分もいっそ楽しめる気はするのですが、でもやっぱり若曦の続編と思ってみたらビックリするよね。本当は麗も続編作って欲しいと思ってたけど、これを見たらとてもじゃないけどそんな気持ちは吹っ飛びました!笑 なんてこった!

 

続・宮廷女官 若曦 ~輪廻の恋~が見れるのは・・・





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