結構一気にヒーラーを見ちゃいました!!!
一言でいうと、見た後からもしみじみと心に染み込むようなとても良いドラマでした。今も色々と考え続けています。
表面的には、チ・チャンウクとパク・ミニョンの主役二人のラブストーリーが主体に見えるんだけれど、それぞれの傷を抱えた登場人物達がその傷から目をそらしてその時に止まってしまった時計が癒されることでまた動き始める物語に私は見えました。
だから『ヒーラー』というタイトルがとても効果的なドラマだな、と思います。
闇の運び屋のコードネームというだけでなく、20年前の自主製作の冊子のタイトルというだけでもなく。もっと。
この14話の最後~15話の最初にかけてのところが、ジョンフの時計が動き出した時。
本当に涙が出そうになってしまった。孤独な魂同志の触れ合い。
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とはいえ、素直にチ・チャンウクの魅力にもやられましたw
実は今まで避けてたんですよ!ちょっと整い過ぎてて好みじゃないな~ってな具合に。
でも、写真で見るのと動いてるのってやっぱり印象が全然違うものですね。
あんまり運動神経が良い感じがしなかったんだけど(勝手な思い込みですが)、アクションがこれまた良くて、動きが綺麗な人に弱い私はもう最初からノックアウト!
ビルの屋根の上を走って、車を追いかけるのとかね、最高です。
そんな訳ないやんみたいに白けてしまうタイプの方もいると思うんですが、私はなかなか素敵に撮ってて素晴らしいと思いました。美しく構成されてたのでとても良い!
時代劇ではワイヤーアクション的にジャンプして屋根の上にぴょーんってのるのは良く出てきますが、それって昔は屋根が高くても2階建てくらいだからいいけど、現代は高層ビルが多いからその設定はあまり無いんだななんてことを考えながら見ていましたw
ワイヤーアクションは動きが良い人でないと美しく取れませんから、それが綺麗に撮れているだけで、チ・チャンウクが好きになりましたよ!
そしてこんな切ない顔をしている時とか最高。
とはいえ、笑ってるのもパク・ボンスの時のぽよぽよしてるのも、ヒーラーの時のキリっとした表情もどれも素敵で、くるくる変わる表情に目が離せない感じ。
視聴者を容易に感情移入させてくれる人だなと思いました。
今まで避けていた割には人気のある理由がすぐ分かって私も簡単に落ちた!笑
パク・ミニョンも好きな女優さん。
彼女はちょっとガサツな女の子を演じてもちゃんと可愛く見せてくれるし、そして媚を感じさせないところが好きです。
そういうのが見えちゃうとドラマを楽しめなくなっちゃうんですよねえ。
あ~感想を書こうと思ったら、本当にいくらでも感想や思うことが書けそうなドラマですね!何から書いたら良いか分からなくなる~
そして登場人物だけじゃなくて脚本もとても良かったなあと思うのです。
そしたら、シンイと同じ脚本家ソン・ジナということで、なるほどと思いました。
主役の男性像がね、私の好きなタイプなんですよね。
台詞の言葉選びも細やかで好みだし、この方のドラマは私に合うのかも。
好きな場面は、キム・ムンシクの書斎でオ秘書を殺してしまいたいとお前みたいな悪い奴を殺すのはいい事なんだよな?と言いながら、ジョンフが本棚から本を次々と落としてそれを慌てて拾っているオ秘書を見ていたら、こんな奴を殺して殺人者にならなくて良かったよアジュンマありがとう、って言っているところです。
なんだか殺すのを思いとどまる感覚が自然に表されてて、う~ん凄いと思ってしまいました。変に回想シーンとかじゃないのが良いんですよね。
なんだかそういう何気ないシーンで、お!と思わされることが多いです。
ミョンヒがムンシクの家から出て「民主や民主、民主はどこにある」と呟く時、最後にムンホが、元恋人のミンジェの肩を抱いて歩いていくところ、アジュンマが死んだ我が子のために編んでいたセーターを置いて部屋から出るところ、過去の時間にとらわれていた人々が現在や未来へ歩き出す姿を思い出すと見終わった後からもじわじわ来て胸が熱くなるのでした!
ジョンフやアジュンマのように周りから見ても変わってるというような人だけじゃなくて、普通に暮らしているように見える人でも本当は傷を持っていてそれを隠すために考えないようにしている人っていっぱいいるんですよね・・・
そういうのも丁寧に描かれていて、ジーンとする。
そして『ヒーラー』というのは、『人間』なのかな。
人とのかかわりで傷つくこともあるけれど、やっぱり人を癒してくれるもまた人間なのかなって思う。
人と関わることでまた前に進むことが出来た彼らを見て、そんなことを思ったのでした!
色んな角度から楽しめるステキなドラマでした!!!!