【中国映画】大陸英雄伝 の感想 チョウ・ユンファが演じるのは殺人王!

大陸英雄伝を見ました~!チョウ・ユンファ主演でそんなタイトルの映画あったっけなあと思ったら、和平飯店のことじゃないか!それなら記憶にある。しかしこれまた邦題は「大陸」の「英雄」なんて大きく出たねえって思いながら見てたら、その感覚は間違いなかった。一応「英雄」とは言えるかもしれないけど、あくまでも和平飯店内での出来事だけしかエピソードが出てこないからなあ・・・ タイトルはそのまま原題の和平飯店で良かった気もしますけども。

さてさて、内容はチョウ・ユンファ演じるピンのいる和平飯店にセシリア・イップ演じるマン?シュー?がやってきて色々起こる、と。ピンは10年前にギャングを皆殺しにして殺人王と呼ばれる男。その後、和平飯店を開いて来るもの拒まずでやって来た者を守ってやっている。しかしセシリア・イップがやって来てそれまで守って来た規律が崩れ、そして和平飯店は・・・という感じです。

内容はまあさておき、チョウ・ユンファはかっこよく描かれてます。私たちは彼に男のロマンってのを背負わせ過ぎてしまってるんじゃないだろうかとさえちょっと思ったよね。だってピンは殺人王なんだよ。「1人殺したら犯罪者で、たくさん殺すと英雄なんだ」という謳い文句は映画の中でもあったし、戦争や裏社会はまさにそうなんだとは思うけれど、でもどうしてもチョウ・ユンファは極悪人感がない人なので、ピンのような過去を背負った男って感じに見えないような。彼が演じると殺人王でもただのかっこいいイケおじですやん。

それとあとは、砂埃の舞う和平飯店でのアクションが見どころなんだろうなあ。死者を弔う紙銭やら、落ち葉やら、とにかく物が舞ってて、美意識なんだろうな~と思うんだけど、やりすぎの感が否めずで、ちょっと素に戻ってその雰囲気の世界に入りきることができなかったー!変にニヤニヤしながら見ちゃった。

ところで初めからセシリア・イップが演じるマンがずうずうしくて騒がしくて見ててうっとおしくて堪らない。そのくだりが長くて、実はちょっと挫折しようかなとさえ思ったのよねえ。それなのにピンは結局彼女を愛してしまうんだもん。いい男には良い女が似合うと思うのに、ヒロインの魅力が全く伝わってこないとそうは見えなくてしんどかったですなー

和平飯店に攻め込んでくるムンとピンの因縁、マンの存在など話の筋はシンプルながら面白くないことはないんだろうけど、力の入れどころのバランスが悪いのか、ちょっと惜しいな~なんて。でも舞台となっている1920年~30年代の中国の雰囲気とか、チョウ・ユンファのかっこよさを堪能するには間違いない映画かな~とは思います。

 

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【香港映画】スウォーズマン 女神復活の章 の感想 で、彼らは結局なんで戦ってたの?

先日見たスウォーズマン 女神伝説の章に引き続き、スウォーズマン 女神復活の章も見ましたよ!こちらももちろん再視聴でございます。まあでも2回目かな?前作はかなり好きだったんで、何回か見た気がするのですが、こちらはジェット・リーも出てないので、ちゃんとしたアクション的には少し物足りないのであります。その代わりというのが正しいのかは分かりませんが、引き続きのブリジット・リン、そして今回からのジョイ・ウォンと美人が出てますので、そういう楽しみはあります。

まあしかしなんだかとんでもないというか、とてつもないというか、ぶっ飛んだ感じの映画であります。凄い技を繰り出して戦ってるんだけど、「はて?で結局、なんで彼らは戦ってんの?」みたいな感覚に陥ります。そう登場人物たちが何のために戦っているのやら全く分からないんであります。

支離滅裂とかまでたどり着かないくらい、意味不明っていうかストーリーの体をなしてないというか・・・そんな感じ。ひどいことを言ってますけど、でも私は嫌いじゃないのよこの映画。

見どころは、おいおいと突っ込みたくなるような彼らの超人っぷり。中国は鉄砲とか大砲とかの西洋文化が入ってくることで負けてしまった歴史があるじゃないですか?でもこの映画だと、大砲で撃たれても東方不敗はその鉄球を素手で受け止めて投げ返せるんですよね。西洋文化にも勝ったぞと東西方不敗を名乗り始めたりして・・・わ~すごい~ まあでも弓で射られても弓を掴んでたりする描写は今までも見たことあるからその延長線上の発想なのかな。うーん。荒唐無稽だけど、面白い。

あとはカジキマグロに乗って移動したり、船の帆を使って凧みたいに空を飛んだりね。凄さを表現したいんだろうけど、突き抜けすぎてて大笑いって感じかしら。でもそういう大袈裟な感じをあんまりリアルに表現できてないからこその良さみたいなのがある。バリバリにCGを使われて綺麗に作りこまれてたらマジで失笑って感じかも。

引き続き、日本人も登場しますよ。そのおかげでブリジット・リンの兜姿なんてのも見れます。これよりやっぱり中国のお衣装の方が素敵だけどね。
今回は日本人だけでなくて、スペイン人なんかも出てくるのでしっちゃかめっちゃ感がより高まってんのよねー

そしてジョイ・ウォン。この色っぽい目つきは彼女ならではよね~ 本当に中国の古装が似合って美しい。東方不敗に成りすましたりもしますので、男装も見れちゃいますよ。

こうして書いてるとやっぱりクーがいちばん何のために出てきたのか分からんって感じなんだな。日月教、日本人、スペイン人のこの辺りは戦う理由がまだわかるんだけど、クーが東方不敗と戦う意味がよく分からんな~ってな気分になるので、視聴後もけむに巻かれた感覚に陥るのかもしれない。まあでも思いつく限りのなんか凄い技を詰め込んでやらせちゃったぜ!って感じが嫌いじゃないよ!私は~

 

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【香港映画】スウォーズマン 女神伝説の章 の感想 若かりし頃のジェット・リーがとても魅力的~!

Gyao!で配信しているのを見つけて「スウォーズマン 女神伝説の章」を見ました~!ひえ~この映画が配信で見れるとは嬉しいなあ。この映画は私にとっては思い出の映画であります。結構何回も見てるんですが、今見てもやっぱり面白いなあ。

さて、この作品は金庸の武俠小説「秘曲 笑傲江湖」を元に作られたもの。でもかなり脚色されている様子。そして本作はスウォーズマン2なので、スウォーズマン1もあるんですよね。といっても実は私は1は見たことないんですが、配役も全然違うし、続編って感じでもないので、独立した作品として楽しめます。

どうしてこの映画が思い出の映画なのかといいますと、それまでいわゆるカンフー映画に興味を持ったこともなく、見たこともなかったんですね。でも香港映画は好きで色んな俳優さんを知って出演作を追いかけているうちにこの映画にもたどり着いたのんですね。そして、この映画でジェット・リーを知ってしまった訳であります。

わ、若い!
そんなにアクションシーンが多い訳ではないんだけど、それでもやはり彼の身体能力というのは十分に伝わってきて、その動きの美しさにすっかり魅了されてしまったという。そこからはすっかりカンフー映画の虜ですよね。

この映画で彼が演じていたリンという役もとても良くて、酒飲みで豪快でいい奴なんで、なぜか女性にモテモテ。そうよねえ、まじめ一辺倒よりもこういうタイプって魅力的ですよね。で、そんな感じで笑顔も可愛いのに、剣を持つともちろん強いしで、ギャップがね・・・ うーん好き。

あとは、男装の麗人といえば、この人の右に出るものはいないのではないかと未だに思っているブリジット・リンの東方不敗!

彼女の印象が衝撃だったこともあって、ドラマの笑傲江湖を見る気があんまりしない。ブリジット・リン以外の東方不敗なんて!と思ってしまうのですよね。

武器が刺繍針とか、なんとも雅だよねえ。それがまた似合うんですよ。
それにしても、そんな中性の東方不敗をも虜にするリンって凄いな・・・

他にも美人がいっぱい出てきますよ。実は豪華な布陣であります。

日月教の教祖の娘イン役でロザムンド・クワン。ジェット・リーとの共演も多くて、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナなんかでもよく見かけます。

ラストで、彼女がリンに琴を渡すことさえ出来ないのは切ない・・・

そして、ミッシェル・リーもリンの妹弟子のツァイツァイ役で出演。

あんまり美貌を発揮する場面はないけど、なかなかコミカルな演技が良い感じ。
それにしても、出てくる美女はみんなリンが好きだからね。モテモテやん!

そして、この映画を見たらきっと印象に残るのが日本人の描かれ方だろうなあ~
豊臣秀吉に敗れた日本人の残党が中国にやってきて日月教と結託するというストーリーになっているので、その日本人たちも何度も出てくるんですね。で、忍者の服部役をレイ・チーホンが演じてます。レイ・チーホンといえば男たちの挽歌ですよね!

手裏剣を投げたと思ったらそれが巨大化してそれに乗ってやってくるとか、宴会みたいな時に「あんたがたどこさ」で踊ってるとか、色々謎な設定なんですけども、面白くて笑っちゃうんだな。まあその手裏剣を投げてそれに乗るっていうのは、初めて見た当時は、どんな発想だよ!?と思ったんですけど、武侠ファンタジーものをたくさん見た今となっては、剣に乗るってのは割と普通のことだったんだろうな~っていうのが分かりました。

まだまだCGを使ってる頃じゃないからこその良さもあって、ちゃちい感じもあるんだけど、でもなんだか不思議に好きな映画なんですよねえ。主役の二人が完全に魅力的だから、ヘンテコ設定もあんまり気にならないでいられるのかもしれない!分かりやすく単純なストーリーなのもいいのかもな~

 

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【中国映画】王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン の感想 地獄開かねば成仏せず

ツイ・ハークの王朝の陰謀シリーズの第3弾です。第2弾のライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪に引き続きこの映画も見てみました。ここまで来て私ってもしかして第1弾のアンディ・ラウ主演の作品を見てないような気もしてきたのでした。タイトルに聞き覚えがあるからすっごく前に見たような気もするんですけどね。うーん。どうだろう?定かでないので、確認も兼ねて見てみようかな。第1弾の方が後日譚ではあるし、感想も残せてないので、ちょうどいいかも。

さて、第3弾のストーリーは、前作のラストで、ディーが皇帝から賜った「降龍杖」を狙う則天武后が怪しげな異人組を雇って、ユーチにディーから「降龍杖」を奪うように命じるのだが・・・というようなところから始まり、そこに風魔族の皇帝への復讐劇が絡んで物語が展開していきます。ディーが推理して名探偵ぶりを発揮するようなミステリー要素はあんまりないかな。ディーがちょっと先回りして、敵の動きを察知して行動してはいるけれど、そこは鮮やかな謎解きって感じではないです。どちらかというと、アクションスペクタクル映画って感じ。派手なキャラがいっぱい出てきますし、敵が妖術を使って幻覚を見せてくるってな設定なので、なんでもありの壮大な映像になってます。私は配信サービスで見ちゃったけど、映画館で見た方が迫力があって楽しいだろうな。

今作もちょっとマーク・チャオの存在は薄め。地味というではないんだけど、出番も少ない気がしちゃう。それよりもケニー・リンの演じるシャトーと水月役のマー・スーチュンの二人のシーンなんかの方が丁寧に描かれていて印象に残る。しかしそこもちょっと中途半端で水月の心の動きは分かるようであんまりわかんないかなあ。そうそうマー・スーチュンが見たことあるけど、どこで見たかな・・・と思ったら「花と将軍」の将軍様でした。今回も勝気な女性を演じてたけど、とても似合ってたな。

あと、めっちゃ心に残ったのは、三蔵法師の弟子のユエンツォー大師の連れのホワイトゴリラ!めっちゃ動きが可愛いんですよ。なんでゴリラなのかなって考えてたんだけど、三蔵法師と来たら孫悟空関連なんでしょうか?ドラミングしてたから、あれは猿じゃなくてゴリラと思うんだけども。まあともかく、最後のいいところは全部彼らに持っていかれてたような気がするけど、話の流れ的にそれで良かったんかな?彼が助けに来るようにアレンジしたのがディーだから彼の手柄とも言えるのかな?「地獄開かねば成仏せず」がキーワードよね。

ちなみにユエンツォー大師役はイーサン・ルアンです。大師の手がとても美しい。よく考えたら彼とマーク・チャオでモンガに散るチームだ~!

今作は第2弾よりも登場人物たちが個性豊かでキャラが立ってたので、ちょっとわちゃわちゃ感が凄かったかな。でもちゃんと最後それなりにうまくまとめられてたのは凄いなーとは思いました。檻に捕まった婆さんはあの後どうなったんだろうとか思うけど、そういう細かいことはあんまり気にしないのが大事。やっぱりツイ・ハーク作品はエンターテイメントだなあと改めて思うのでした。私は好きなんだなあ。

 

王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴンが見れるのは・・・




【中国映画】ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪 の感想 マーク・チャオ×ウィリアム・フォンにチェン・クンまで出てる!豪華~

「ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪」を見ました!本当にたくさん見たい映画が配信されている中でこれは絶対に見なければならないと思ったんですよね・・・
なんてったって、マーク・チャオに、ウィリアム・フォンにチェン・クンですよ!なんという豪華な布陣!まあ他にもアンジェラ・ベイビー、カリーナ・ラウ、ケニー・リンに韓国からキム・ボムまで出演しておりまして、非常に豪華でございます。制作費が2億元(約32億円だって!)というのも頷けます。役者さんだけじゃなくて、セットもCGもお金かかってそうですもんね~ スケールがでかいなあ。

タイトルだけ見たら分からなかったんですが、アンディ・ラウ主演の「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」の第2弾なんですって。続編というよりはアンディ・ラウバージョンの前日譚ですね。若い頃ってイメージ。ちなみに第3弾の「王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン」も制作されています。実はもう見ちゃったので、引き続き感想を書こうと思っていますが、どうせならもっとちゃんと第2弾と第3弾だって分かるような邦題をつけて欲しいですよね。マジで不親切。俳優さんのファンになって出演作を見ようって時になって続き物って分からずに先に第3弾見ちゃったりしそう。まあそれでも内容は分からないことはないけど、でもね・・・って感じですよね。

今回は私はたまたまライズ・オブ・シードラゴンから見たんで良かったけども、それってほんとチェン・クンも出演してるから先に見たってだけの理由ですよ。みんながみんな最初から香港映画に詳しい訳ではないし、映画の内容とか制作年を調べてから見る訳ではないので、初心者にも優しいタイトルにしてくれたらいいなあ。どっちも王朝の陰謀がタイトルに入ってたら、さすがにちゃんとどっちが先かなって調べますもん・・・

さて、タイトルのことはそれくらいにして、映画そのものに関してはそうですね。面白かったです。ツイ・ハークって感じです。最近、スウォーズマンを再度見てるんですけど、一貫して変わらない美意識があるなあなんて思うのでした。CGだとかの技術はどんどん進歩しているけれど、やっぱりアクションシーンとか見てると慣れ親しんだ感覚があってとても楽しい。配分とか、アングルとかなのかな、すごくちょうどよい心地良さがあるんですよね。多すぎず少なすぎず。

あと、更になじみのある感覚がしたのは音楽が川井憲次だからかも!? イップ・マン大好きな人間からするとあの慣れ親しんだ静かな盛り上がり感が体に染み込んでくる感じで良いです。彼の音楽は非常に品が良くて本当に好き。

ストーリーは探偵ディーが推理をして活躍って感じなんですけど、人間の世界で起こる謎って感じじゃないので、あんまり名探偵感はないですよね。蟲を飲まされて怪物になってしまってましたって言われても、そういう世界なんですねって感じなので、ファンタジーなんだな~って思って見れば面白いかな。そういう異形の者たちよりも怖いのは則天武后を演じるカリーナ・ラウの怪演かもしれない。めっちゃ迫力ある。怖い。

さて、主演陣はどうだったかというと、どうしても役者さんがみんな豪華なんで、ちょっとマーク・チャオの印象が薄かったかなあ。ウィリアム・フォンのユーチが赤い髪にえらくひん剥いた目でどうしたん?って感じで印象が強過ぎるし、前述したようにカリーナ・ラウの則天武后も怖いし、他の人たちの色が濃すぎたのかも。ディー判事っていうのは普通っぽい見かけでいいと思うし、ミステリー部分の鮮やかな謎解きっていうところでディーが本領を発揮すればいいんだけど、その知力を発揮してる部分もイマイチ派手さがなかったかな~ まあでも私はマーク・チャオ大好きなので、それでもかっこいいなとは思っちゃったんですけど・・・

あ、あとチェン・クンについては、完全に美貌の無駄遣いでありますが、本人がとても楽しそうに演じてたからまあこれはこれでありかななんて思いました。

そして謎に出演してたキム・ボム。蟲を飲まされて怪物になっちゃってるシーンが多くて、彼である必要ある?なんてちょっと思いましたけれども、ウロコ治りかけのシーンでは大変お美しかったからこれまたまあアリかなとそこで思いました。

そうそう、恋せよ姐GO!のシャオティエン役を見てから、ずっとケニー・リンが大の苦手だと思ってたんだけど、今回のシャトー役なんかはあんまり問題なく見れたので、やっぱり役柄によるのかもしれませんねえ。

 

そんな感じで、私は嫌いじゃないんですけど、ツイ・ハーク作品に慣れてしまってる欲目もあるのかなあ~なんてことも思ったり。これこれって思いながら見てるポイントがいくつかある気がするんですよね。でもやっぱりそこが好きみたい!

さて、最後に皇帝から降龍杖を授かったディーですが、それを狙う則天武后という構図が見える終わり方。そして第3弾の「王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン」へ続くという感じですね。すでに続編が制作されている時ならこういう終わり方もいいねなんて思えます!笑

 

ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪が見れるのは・・・