【台湾映画】ゾンビ・プレジデント の感想 永遠に続くスーパーハイテンション!

いや~ なんだかすごい映画を見てしまいましたよ。そのタイトルは「ゾンビ・プレジデント」であります。スーパーハイテンションムービーだったんだけど、ゾンビとプロレスと風刺とパロディが効きまくってて、すんごいパワーでした・・・

そもそもあんまりゾンビ映画はそこまで好んで見る方ではないのだけど、この映画に関しては、台湾ドラマでよく見るメーガン・ライがヒロインとのことだし、彼女が出るゾンビ映画ってどんなんやろ?みたいな興味本意で見てみたんですけど、なんか思ったのとは違う方向にぶっ飛んでたよ~~

簡単にストーリーをまとめると、台湾の立法院という日本でいう国会で大統領が新狂犬病を発症して、繰り広げられる大騒動って感じ。ある国による化学工場の建設に対して、賛成派と反対派が揉めてたところが始まりで、その工場がウィルスの出どころだったという訳。なるほどね~こういうところから見ても今の時世も反映してるよね。

内容はそんな感じでとっても分かりやすいんだけど、なんというか緩急のないハイテンションさで、これでもか!これでもか!と畳みかけて来て永遠に終わらない気分になってくるところに、深圳のミニチャイナ(だっけか?)というテーマパークで見たパレードですごい技を繰り出す人が延々と出てきて、みんなの技が凄すぎてだんだん凄さが分からなくなってバグったような気分になった時のことを思い出しましたねえ・・・(ところでまだあのテーマパークはあるんだろうか?)

日本人ってよくも悪くも何処か抑制が効いてるところがあって、映画なんかももっと抑えた表現が多い気がするし、好まれる気がするからこの映画も好き嫌いが分かれるんだろうなと思うんですけども、私は嫌いじゃないんだなあ。むしろ好き。
こういう突き抜けた感覚を覚えるようなものに出会うと、私ももっとやれるかも!なんて思えて新鮮で良いんですよね。(良いのか?)

多分、台湾の人が見たら分かるであろう部分は、わたしなんかは分からないわけで、しかし部分的な理解でもかなり風刺的だなあと思いましたよね。国会の様子とかあんな紛糾してるのかな。あと暴力で辞めた議員とかもいるのかもなとか。伝染病とか、とか。あとはゲームとかプロレス好きな人にもパロディーが面白い部分が多いんじゃないでしょうか?

ヒロインのメーガン・ライも芸風の幅がほんと広くて素晴らしかったですし。精神的にも体力的にもかなり強いねーちゃんを元気に演じてくれてて、いやー良かったわ。
ハー・ハオチェンは初めて見た気がするけれど、ちょっと田舎っぽい純粋な少年臭がこの役に合ってて良かったですね。でもやる時はやるみたいなの合ってたな。よく調べてみたら、怪怪怪怪物に出演してるみたい。と言っても自販機の前で殺される学生の役らしいので、もちろん覚えていません!

ゾンビ映画と言っても、首が飛んだり血が噴き出したりはするけれど、リアルさは皆無なので、全然怖くないし、ブラックコメディーって感じかなあ?
ただハイテンションについていくのにちょっと体力が必要な感じなので、元気な時に見るのがおススメかも~!

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【中国映画】カンフートラベラー 南拳 の感想 荒唐無稽だけど好き!

実は前から気になっていた映画「カンフートラベラー 南拳」をやっと見ましたよ!どこでみたんだっけなあ、あんまり面白くないなんて感想を見た印象があって視聴が後回しになってたところがあるんだけど、やっぱり自分で見ないとダメだなあと改めて思いましたね。そう、私めっちゃ好きだったんですよ。

もちろん、荒唐無稽な設定だし、辻褄があってないとか、そんな訳ないとか思っちゃうとそればっかり気になっちゃいそうな内容ではあるんですけど、私はむしろそういう部分は気にならなくて、ぶっ飛んだ設定をえいやってこうやって作品に仕上げてしまう中国のパワーってのを感じて面白いなあと思うのですよね。この映画もそんなとこある。

ストーリーは、2147年の地球が異星人に侵略されていて、AIロボットに戦かわせてるんだけどもう負けそうってな状態。一応全世界連合軍なんだけど、最後に残った要塞は中国の地。で、もう侵略されてしまうのも時間の問題ってな状態なった時に、異星人に勝つための最後の手段は南拳をロボットにプログラミングすることしかないってなるんですよ・・・ しかし、南拳の奥義みたいなのはこの時代にはすでに失われてるので、ロボットを200年前に送って南拳を7日間のうちに名人に弟子入りさせ、その技をチップに記録させてこの難局を乗り切ろうって作戦に出る訳です。ここで、異星人への最後の手段が南拳ってなんのこっちゃ!?と思っちゃうともうこの映画にはハマれないでしょうが、そこをおもろ~と乗っかれるかどうかがこの映画を楽しめるかの分かれ目になると思います。

私はというと地球滅亡とカンフーを掛け合わせるとこうなるのかともうそこだけでもスゲーなと思ってしまいました。なんというか、センチメンタルでダイナミックな映画だな~なんて思ったねえ。

それにしても、なぜ人はロボットの顔を自分の好きな人の顔にしてしまうのでしょうねえ。それも叶わぬ恋の相手。ロボットじゃないとか君はロボットとかもそんな感じでしたし。人間の想像力も創造力も自分の頭の中にあるものでないと具現化出来ないのかもしれないなあなんて思うのです。

まあそれは置いておいて、二人で南拳を修行する姿が美しかったですな。

そして、タイガー・チェンを私は初めて見たんじゃないだろうか!彼の南拳は大変美しかったです。マトリックスなどでアクション指導をしてる方なんですねえ。存じなかったんですけど、俄然興味が沸いて来たので、他の作品も見てみようっと。

異星人が出てきたり、ロボットが出てくるんだけど、最終的は愛の物語でもあったりしてね。なんだったんだろうという気持ちもありつつ、かなり楽しんで見た感覚もありって感じ。いやもう好きですこういうの。さて、続編もあるみたいなので、多分あっという間に見ると思います。楽しみ~

カンフートラベラー 南拳が見れるのは・・・


【台湾映画】1秒先の彼女 の感想 キュートな映画ではあるのだけれど・・・

台湾映画の「1秒先の彼女」を見ましたよ!とってもキュートで可愛いんですけどね。だけど、なんというか、あくまでもファンタジーとして子どものように純粋な心で見られたらそう思えるんだけど、そうじゃない場合は居心地の悪さを感じてしまう部分があるのも事実かなあ・・・

ストーリーはこんな感じ。

郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋も冴えない日々を送っていた。そんなある日、彼女は街で出会ったハンサムなダンス講師ウェンソンと、“七夕バレンタイン”にデートの約束をする。しかし彼女がふと目を覚ますと、既にバレンタインの翌日になっていた。シャオチーは失くした大切な1日の記憶を取り戻すべく奔走するが……。

とにかくシャオチーがキュートなんですよね。色鮮やかなでカラフルな感じが台湾の空気を孕んだ映像でとても良かったんです。ポップなノリのファンタジーなので、そこは存分に楽しめた感じ。

あとは台湾ドラマを見たことある人だったらお馴染みのリン・メイシュウやら、クー・パオミン(それも謎のヤモリ?)で出演しているので、なるほどこういうノリの映画なんだなとそこで雰囲気を察する感覚がある!私はそうだったかも。

台湾でもバレンタインデーは割と大きなイベントなのかな?といってもここで取り上げられるのは七夕情人節というものらしい。2月14日もあるみたいだけど、こっちの旧暦の7月7日の方が大きなイベントなんだって。その1日を無くしたことで、それを探し出そうとヒロインは奔走する訳なんだけど、もっと大切なものを見つけることになるんですね。

彼女はいつも1テンポ早くて、グアタイは1テンポ遅くて。そんな二人の時差が生み出したおまけの1日が生み出す奇跡。それはなんだか人生って悪くないかもって思わせてくれるようなそんなエピソードでもある。

そうなんだけれど、グアタイにだけ与えられた余剰の1日では、他の人々は固まって動けず、彼だけが動ける状態。身動きが出来ないシャオチーを運んで一緒に写真を撮ったり、普段出来ないことを叶えるグアタイは子どもがそのまま大人になったような人なので、(純粋な心で見れれば)微笑ましい。行き過ぎたことをするような人でもないしね。それが出来るなら、すでに彼女に声をかけられてるはず。ファンタジーだと分かっているし、そう思って見ているんだけど、「動けない状態の人間を自分の好きにする」という状況は見ていて少し危うさを感じてしまうかもしれない。

でもむしろそういう気持ちを抱いてしまう自分の方が汚れちまってるんだろうか?と思う気持ちが無いこともないのでちょっと複雑ね。自分の心を試されてる気分になる。

とはいえ、その点を除けば、うまい設定になるほどな~なんて思いながら楽しく見れるし、なかなかよくできた映画で面白かったなあと思うのでした!

 


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【中国香港映画】少年の君 の感想 愛と呼ぶにはあまりにも、あまりにも切実な。

こういう気持ちを味わうために映画館に足を運んでいるのだ、と思う。
そんなことをしみじみと思いながら見ていた。
見終えた後に呆然としながら歩くこの感覚、久々かも。

出来るだけ抑えようとは思うものの、あふれ出る思いを止めることが出来ないかもしれず、完全にネタバレ多めになってしまいそうなので、この感想は鑑賞後に読んでいただいた方が良いかも・・・

さて、冒頭の英語の授業のシーン、used to beと過去形、現在形の話。現在の主人公の状況を表し、その英語を利用してそこから過去の話へと持っていく流れ。その短いシーンでこれだけのことを表現する力量に初っ端から驚愕してしまったのでした。そこで、心をすっかり持っていかれて、この監督凄い、天才じゃん・・・と思ったのですよね。その期待はラストまで裏切られることはなく、ぐるんぐるんに心を揺さぶられて今に至るという感じ。

この映画、チラシをちらっと見たことがあったり、あと映画好きの知り合いが見に行くと言っていたので存在は知っていて、でもその人に鑑賞後に感想を聞いたら、うーんまあみたい物言いだったりもしたので、それなら見ても見なくてもいいかなくらいの気持ちでいたんですね。その程度だったのでストーリーについての予備知識は全くないまま。でも、意外と上映期間が長く、映画館で見る機会を得ることが出来たのですが、本当に見に行って良かったです。マジで。

そういえば、それくらいの気持ちだったもう一つの理由は、チョウ・ドンユイですかね。彼女の出演作はシチリアの恋しか見たことなくって、演技がどうとかじゃなくってあの映画自体があんまり良い印象がなくってですね。それで興味が沸かなかったのもあるかな。が!今作を見て、彼女に対しての認識がすっかり塗り替えられることとなりました。マジで。(こればっかり言ってる、語彙力とは・・・)

そんな感じで、鑑賞後に監督がデレク・ツァンと知り、あれ?最近、彼が俳優として出演してる映画を見て、エリック・ツァンの息子なんだと知って驚いた気がするな!?と思って調べてみたら、狂獣でしたね。ショーン・ユーの腹違いの弟役で出てたんだな~ あれも友情出演で短い出番だったもののなかなか印象深い役だったのだよな。それで俳優さんと思ってたら映画監督もしてて、それもこんな凄い映画を撮っちゃう人だったんだ!とそれはもう度肝を抜かれました。誰が監督か知らずに、天才だなと思いながら見てたからなあ。全編を通じて、監督が表現したいものが非常に明確なんだなという事を感じましたな。

おそらく社会問題的な内容のこともあって当局から指導が入ったんだろうなというのも想像に難くなく、冒頭や最後のいじめに関しての注釈は、それを入れることで上映許可がおりたのであろうとは思うのです。どうしても若干プロバガンダ的な風味が入ってしまうので作品としては無い方がそりゃ良いとは思うんだけど、それを入れることで主張を曲げている訳ではないから受容は出来たかな。作品自体にもいじめを無くしたいという気持ちが込められていたのが私にはしっかり感じられたし。

主役の二人、チョウ・ドンユイもイー・ヤンチェンシーもどちらも演技が非常に素晴らしく、二人の表情に釘付けになることも多かったんです。言葉よりも雄弁に語る瞳に心を奪われてしまう感じ。きっと見た人みんな同じかもしれないけれど、アクリル板越しに見つめ合い、言葉を発することなく通じ合い、理解し、涙を流し、そして微笑むシーン。あれ、きっとずっと忘れられないだろうな。俳優さんの力量もさることながら、これは監督のディレクションの賜物ではないだろうか?表現したいものがしっかりと共有されてる安心感が見ながらずっとあったんですよね。というか俳優さんもスタッフさんも含めてのチームが凄かったのですね。きっと

象徴的なのは舞台となる坂道の多い重慶の街。私は一度行ったことがあるだけだけれど、この街は坂が多いから太った人が少ないんだよなんてことを現地の人に言われたことを色濃く覚えている。乗っていたバスが坂をぐるぐると上っていく感覚が蘇るようで、もしかしたらこの町の坂の一番下にいるような彼らがそれでも足を踏みしめて坂や階段を登ろうとする姿を撮りたかったのかもしれないなんてことも思った。

そして、私にとっては、二人の関係が愛というよりはもっと切実で痛切なものに感じてしまった。ちょっとTHE K2のキム・ジェハを思い出してしまうというか。誰かを守ることで自分の大切な部分を守るという感覚が似てるような。シャオベイにとっては、ニェンが希望であり光であり。彼女が無事であることこそが自分を守り生きていく手段であって、捨て身の方法で彼女を守ろうとした時にも、それは犠牲でさえなかったのかもしれないなあとそんなことを思った。純粋な愛と表現することも出来るのかもしれないけれど、二人はそんな形でしか、自分をそして相手を守る術を知らなかったようにも思える。皮肉なことに彼らを助けることが出来ない大人の存在が二人の絆を強固にする。そんな切羽詰まったギリギリの二人の思いにこちらの心臓もギュウと握りつぶされるような思いで見てた。

そんな二人を現実の世界に引き戻して生きさせようとしたのが、あの刑事だったのかな。彼も自分の力が足りなかったことで結局あの事件に繋がってしまって、その結果二人に極端な選択をさせることになった原因のひとつとなった悔恨があり。だから、本当のことを告白させて、彼らを救いたいという気持ちもあったのだろうけれど、それは自分を救う事でもあったのだろうか?上司に褒められた時の、彼の苦虫を噛み潰したような表情。

悔恨の思いという部分でいえば、もう一つ印象的だったのは、ニェンとシャオベイの出会いのシーンもかな。多分、いつもだったら、ニェンは通り過ぎていたかもしれないんじゃないかな?けれど、フーの自殺によって、無関心でいた自分への悔恨の思いをそこから感じたのでした。

そして、厳しい受験戦争、親の期待については、映画の世界ほど厳しいものではなかったけれど、経験があるので、思い出すとひたすら苦しく、私はあの頃になんてもう二度と戻りたくなんてないし、今なら学力だけで判断されるべきではないと思えるけれど、ただそれだけでしか価値を認めてもらえなかった時期のことを思い出すとずっと息が出来ないような気分が蘇る。あれは中国に限った事では無くて、あそこまで表面だってはいないけれど、日本にもああいう風に追い詰められている学生というのは存在すると思う。いじめの内容だって、まさに最近ああいう事件がありましたね・・・ しかし、結局、覆い隠されて真相は一体明らかになるのだろうかと感じさせられたし。学生時代って学校だけが世界の全部のように思えるから、ニェンはシャオベイのような存在を知ることだけでも、すごく救われていたのじゃないだろうか。

現在の二人の姿が最後に見れて良かった。確かに彼女は世界を守っていたし(孤独であろう生徒に声をかけることが出来たという事実が世界を守る小さな一歩なんだと私は信じている)、シャオベイはニェンを守り続けていた。苦しいことが多いこの世の中、ベストな選択、人生を送るのってなかなか難しいけれど、それでもベターは選べるんだってことなのかもしれないという希望。そんなことを英題のBetter Daysを見て考えたりなどするのだった。

いつもに増して思いの丈をうまく表現できた気が全くしない。
また書き直すかもしれない!っていうかむしろもう一回見に行こうかしら。

 



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【香港映画】SPL 狼たちの処刑台 の感想 なんともいえない後味が残ってしまうよ!

SPLシリーズの第3弾「SPL 狼たちの処刑台」の視聴を終了いたしました~ 第2弾のドラゴンマッハは大好きだったので、期待度大で見たんですが、今回はちょっと後味の悪さが後を引いてしまう印象ですかね。このシリーズは容赦のない殺伐とした感じを目指しているのかな~とは思うし、そういうのが嫌いという訳ではないんだけど、因果の始まりの部分がそれはちょっとなあと思ってしまうのですね。うーん。

ところでウィルソン・イップと言えばイップ・マンシリーズの監督ですね。なるほどねー まあしかしちょっと違うテイストです。この映画はクライム・アクションという感じ?

さて、ストーリーは香港警察のリーの娘がウィンチーがタイの友人のところに旅行に行った際に臓器密売組織に拉致されてしまい、娘を奪還しようとリーが現地に乗り込むのですが、タイ警察にその組織の協力者がいて、娘の心臓は現地の有力者に狙われていた!という感じ。

こうやってストーリーの大筋だけ聞くと、リーが大暴れして娘を無事に取り戻してめでたしめでたしの痛快アクションものになりそうな雰囲気があるじゃないですか!?だがしかし全然そんなことはありませんのでちょっとビックリしてしまうのであった。

まず、そもそもリーの娘のウィンチーがタイに旅行に行くきっかけというのが、娘が妊娠してしまい、彼氏と結婚したいと父親のリーに告白するのですが、リーはその彼氏を淫行容疑で逮捕させ、娘には堕胎手術を受けさせるという血も涙もない対応をするせいなんですね。まあね、映画を見ていた時にはもう少し年上の設定だと思ってた娘がどうやら15歳だったらしいし、父親からしてみたら結婚なんてありえない!という気持ちだったかもしれないけれど、それにしても結婚したいと思う程好きなんだからせめてちゃんと話し合うべきですよね。まあその非人道的(だと女性の立場からすると思ってしまう)な父親の行動が結局事件の発端になってしまう訳なんですね。それが、ラストの結果に行きついてしまうという事なんだけど、そこに繋げるためには、この部分の描写が乱暴に過ぎる気がしてしまう。まあ言ってみれば、この時点ですでにドン引きというか、主人公を好きになれないっていうか。そんな気分ですよね。

あと、パタヤ警察としてトニー・ジャーとウー・ユエが出演しております。タイが舞台だし、トニー・ジャーが大活躍すると期待するじゃないですか!?これまた予想を裏切られて、割と早い時点でいなくなります。ちょっとした特殊能力があったり、どう見ても素晴らしい動きをしてて負けることなんてなさそうなのにね。ここで、まず一番初めの「あれ?」って気分。しかしウー・ユエは最後までいるので良かったです。たまたまですけど最近よく見てるウー・ユエはかなり動きが素晴らしく美しくて良かったです。ルイス・クーはアクションというより、顔と表情と気迫が良かったかな。

まあでも考えてしまうなあ。娘を愛するが故に彼女を救うために敵に容赦ない訳なんですが、でも同じ人がその愛する娘に対して容赦ないことをするという。それは愛なんでしょうか?娘への愛だったのか、結局自分への愛だったのか。そこの矛盾に気づいてしまったからラストはあれしかなかったのかな。うーん。そう考えるとこの映画自体が登場人物たちに対しても容赦ないような気がしてしまうのであった・・・ ずずずーん。

 

SPL 狼たちの処刑台が見れるのは・・