私のキライな翻訳官の視聴終了いたしました!半分の20話くらいまではめっちゃ好みでいい!って思ってたんですが、主役二人の思いが通じ合ってからは交際を反対する母親とか病気とかトラブルで通訳院の仕事はいつやってるのかって感じになってしまい、そして最後の2話のエピソード詰め込み感が半端なくてラストもちょっとモヤっとする感じ。題材は悪くないのに時間配分がもったいないな~と思いました。
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とは言いましても、ストーリーはさておき、ジアヤン役の黄軒(ホアン・シュアン)が最高なんですよ・・・ 写真を見ても全く彼の顔をカッコイイと思わなかったけど、このドラマの役柄も合ってたのかとにかく良い・・・すっかり好きになりました。最初の頃はすんごく厳しい通訳の先生で、ベートーベンウィルスのカン・マエを彷彿させる感じなのですよ!カン・マエほどドぎつい台詞はないですけどね。でも目元もちょっとキム・ミョンミン様に似てる?感じがあって、うっぎゃー素敵~みたいな感じで見てました!!! チャオ・フェイを好きになるまではとにかく厳しい先生なんですけど、好きになってからはもう彼女に一途過ぎて、君ちょっと落ち着きなよ・・・と言いたくなるくらいメロメロ。まあそのギャップもまた良いんですよ・・・ああ
どうやら、ホアン・シュアンは上映中の陳 凱歌監督の空海の白楽天役でも出てるみたい!陳凱歌と言えば、私の大好きな覇王別姫の監督だし、映画を見に行こうかと思ったのだけど、日本語吹替版での公開っぽいのがちょっとなあ・・・ ホアン・シュアンの声はそのままがいいのに!
まあそんな感じで、ホアン・シュアンの眉間の皺もデレデレしてるところも最高だったので最後まで見れたかなって思います。
ヒロインのヤン・ミーはとってもお美しいんです。最初は通訳を目指して頑張っていて良いですけど、後半、自分の命に関わる病気を彼氏に伝えて悲しい思いをさせたくないからと彼氏の医者のお兄さんを好きになったとだまして彼氏とは別れてスイスに手術しに行くんですよねえ・・・ そういう独りよがり過ぎる役柄で魅力があるようなないような感じ。振り回されるジアヤンが気の毒で仕方なかった。もう一人、ジアヤンが昔好きだったシャオホワという女性もかなり自己中で、彼女にも振り回される可哀そうなジアヤン・・・
終始、ジアヤン目線で見てしまったので、どうしてもそんな感想になってしまう。
あとはそれぞれジアヤンの友達のシュードンとチャオ・フェイの友達のジアイーはなんだかんだ言ってくっつくんでしょ!と思ってたら予想通りうまくいったので良かったです!笑 この二人の掛け合いは楽しく見れて良かったな~
このドラマで一番面白かったのは、通訳の勉強や仕事をしているシーン!
テレビを見て訳してみる授業では、宮廷の諍い女のワンシーンが出て来て、「一丈紅を賜る」をどう訳すかっていうのが出て来るんですよね。『一丈紅』はアオイの花の一種でもあるんだけれど、血で赤で染まるほど体を打つという意味の刑罰の名前でもある。だから『アオイを賜る』だけでは意味が伝わらない。ではどう訳すのか?というところなどとても興味深かったです。違う言語を訳すというのはその国の文化の背景までをも含むので非常に面白いですね。
あとは、杭州でフランスからのお客さんを観光に連れて行く場面で、岳飛が出て来たり。途中で挫折したけど岳飛伝を見なかったら存在さえ知らなかったから、岳飛に由来のある観光地を見るのも興味深かったです。こうやってドラマで得た知識が縦の線から横の線へと広がって行くのって楽しいなあ。
そういう前半のとても面白いな~と思って見ていた通訳のお仕事の部分が後半はすっぽり無くなってしまって、なんだかメロドラマな感じになってしまってそこが残念。病気で休んだり、休暇を取ったり、停職になったりでいつ仕事をしてるんだ・・・って感じになってしまうし一体。高等通訳院で働いてる人は公務員みたいな扱いっぽかったので、休暇はしっかり取れる制度なのかな・・・とかそんなことを思ってましたけど、本当のところはどうなんだろう~
そして42話で終わるって分かってるのに、40話くらいになっても一体どうやって終わらせるの!?と言う感じでどんどん色々トラブルが起こるので、或る意味最後まで予断を許さず楽しめたと言えるかも?でも、ラスト2話のエピソードを前倒しにして、5話分くらいにしても良かったのになあ。それまでの別れる前のスイス旅行とかいらんかったと思うし、カット出来るところが沢山あったと思うので、なんだかちょっともったいない気分。
ラストはお兄さんのジアミンがどうなったかとか、二人がうまくいったにしても、もう少し後日譚があっても良かったのにな!
ハッピーエンドなのに、わあ良かった~って感覚が全くありません!!!おーい!
まあそんなことを言いつつ、ホアン・シュアンがとってもこの役柄にはまっていて素敵だったのでそれだけでも楽しめたドラマではありました!私は!