【韓国映画】超能力者 の感想 カン・ドンウォン×コ・スの対決は色々な意味で見ごたえあったなあ・・・

カン・ドンウォンが出演しているので見たいと思っていた映画の「超能力者」を見ました。そしたらカン・ドンウォンだけでなく、コ・スも出ていて二人の対決はなかなか面白かったです。どういう行動をすることが正しいのかということに関して皮肉が効いているのが興味深いです。

 

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考えてみれば、「超能力」というのはつまり「普通の人が持つ能力を超えたことが出来る能力」という意味なので、その超能力というのは色々なパターンの能力が考えられる訳ですよね。だけどやっぱり私たちの頭の中には物語やテレビで植え付けらえた超能力者の典型的なイメージがあるんだなと思う。

そんな私たちのイメージを体現した感じの超能力者がカン・ドンウォンの演じていた男。目を見るだけで人を思いのままに操れる能力があって、その力はかなり強力だし、そんなに力使ったら心臓に負担がかかるなんていう設定もないので、ただただ凄い。でも彼は、母親に暴力をふるう父親にその力を使って殺した以外は、貸金業の人からお金を奪って生きてはいるけど、無駄に人を傷つけたりはしていなかったんだよね。ただ、ひっそりと孤独に生きていたのに、ギュナムに会ったことがきっかけですべてが変わってしまう。

コ・スが演じるギュナムは真面目に働いていて、とても善良で、当たり前の正義感を全うしようとする人。彼は中卒で廃車工場で働き、仲の良い友人は外国人労働者の二人。この3人組のコミカルさが良いともいえるんだけど、なんか複雑な気分になるんだな・・・ ギュナムだけは目を見ても操られなくて、そのせいで彼は超能力者を捕まえようとするんだけど、結局彼がその正義感にかられた行動をすることで余計に周りの被害をどんどん広げているという皮肉。男(カン・ドンウォン)のセリフにもお前のせいで人が死んだというようなセリフがあったのだけど、本当にそうだよな・・・と思ってしまうのでした。

最終的にギュナムが一人なぜ操られなかったのかというと、彼自身もある超能力を持った人だったからということだと分かる。序盤、あまりにも力技で男(カン・ドンウォン)を追い詰めようとするので、彼に超能力があると思いあたらない感じではあるんだけど、身体の回復能力がとにかく人並み外れているという超回復力を持っていると言えばいいのかな?それも超能力だもんね。だから彼は首をつられても、ビルから落ちても他の人たちが死んでしまっても彼だけは生きている。交通事故の時も彼の回復力に言及するセリフがあったけれど、実際にそれが明確に分かるのはラスト。

もしかして、彼もその能力のせいで不遇な人生を送ったりしたのだろうか?そこには映画では言及されていないけども生い立ちを見るとなんとなく。

なんか本当にいろいろと複雑な気分になる映画だったのだな。男が誰にも認識されずに生きてきてでもきっと本当は自分の存在を知って欲しいと心の底ではどこか思っていて、そんな彼がギュナムに会うことで初めて誰かに認識されることになってその希望が叶った反面、それは同時にそれまでの彼の生活が破綻する始まりにもなったという。その感情とギュナムの執拗さとかに歪んだブロマンス味も少し感じるし、相反する事項が色んなところで盛り込まれている感じ。それはギュナムの正義感が招く結果に関しても同じ。

 

という訳で超能力者二人のカン・ドンウォン×コ・スの対決は想像とはかなり違う対決でしたが、色々と考えさせられる部分もあり結構面白かったなという印象です。まあ深いことを考えずとも、主演二人がかっこいいのでそれだけでも楽しめる気もするな!カン・ドンウォンもコ・スもどんな髪型でもどんな服装でもやっぱりカッコいいんだなと思い知ったなあ!

 

超能力者が見れるのは・・・