【韓国映画】EXIT の感想 ユナは半分ジャージ姿でも美しいのだった

この映画「EXIT」は、公開当時に友人が面白かったと言っているのを聞いてたんだけど、フライヤーの謳い文句を見て、有毒ガスから逃げてるのを見るのって面白いんかな~?と半信半疑になってしまったため結局劇場では見なかったんですよね。
でも、配信が始まった時に、そういえばとその話を思い出して鑑賞いたしました。

結論から言うと結構面白かったし、劇場で見た方が臨場感も迫力もあって面白かっただろうな!と。でもおうちで見ても十分に楽しめました。本当に手を変え品を変え、色んな設定を考えてくるねえ。その発想力だけでも素晴らしいですな。

キャスティングも良かったです!ダメ息子のヨンナム役のチョ・ジョンソクも、下だけジャージ姿でもやっぱり女神なウィジュ役のユナも勝気で可愛かったし。そりゃヨンナムは卒業から時間がたっても彼女を思い続けますよねえ。分かる。しかし、彼らが大学の先輩後輩ってのはちょっと年齢差的には無理はあったなあ(遠い目)。チョ・ジョンソクは頼りない感じを醸し出して、十分幼く見せてくれてたけども、それでも埋められないものは感じてしまったかな。でも、気になったのはそのことくらい!

まあなんせ、メインの二人も良かったけど、まわりを固める共演陣が非常に強固です。ヨンナムの両親はコ・ドゥシム&パク・インファンと3人の姉たちの中にキム・ジヨンとあまりにも鉄板最強布陣!そしてウィジュの上司の店長役にカン・ギヨンだし。彼らに至ってはもうほら、そこにいるだけでいいから~♪みたいなところがあるじゃないですか。そこですでに物語の説得力があるもんで、二人の逃走劇に集中できる感がある。

非常にシンプルなストーリーで、逃走劇なんだけど、家族愛が色濃く押し出されていてその部分は韓国映画っぽいなとは思う。そこに恋愛も絡めつつうまく出来てるな~と思う。主役が完璧じゃない人なのが新しくて、共感を得られる部分なのかもしれない。チョ・ジョンソクはヨンナムを魅力的に演じててとても良かったですね。

無駄に思えるものや技術や経験って思わぬところで役に立つのかもね。こんな有事のサバイバル能力っていうのだけじゃなくて、もっとささやかな自分の経験も、実は自分の人生のどこかで役に立っていることもあるのかもしれないなんて思ったよ。

しかし、主役の二人はこの映画を撮るのに走って走って走りまくったんだろうなあ。きっと大変だっただろうけど、そのかいあって、疾走感が伝わって来て良かったです!

 

EXITが見れるのは・・・
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【韓国映画】ひかり探して の感想 今にも千切れそうな細い糸を掴みながらそれでも生きるんだ私たちは

全然気づいてなかったんですけど、前回の記事の更新でなんと1000記事目でした!なので、今記事で1001記事目。細々と続けてきたらいつの間にかそんなにたくさん!になっていました。最近、特にまれな更新となってしまっているので、心機一転頑張らなくてはなあと思うのでした。頑張ろう。

先日見て心に浸透してくるような感覚になった映画の感想をまず書こうと思います。
タイトルは「ひかり探して」。ストーリーに関してはほとんど前情報なく、ただキム・ヘス主演という事でそれだけで安心して見に行った感じ。その感覚は間違いではなく、期待以上にしみじみと良い作品でした。

夫の浮気で離婚調停中&休職中の刑事ヒョンス。懲戒免職を免れる助けになるからと任された事件の調査に離島に向かいます。遺書を残して自殺されたとされる女子高生の事件なんですが、遺体が見つかっておらず、失踪なのか自殺なのかを解明するために真相を探っていくうちに、孤独な少女とヒョンス自身の状況を重ね合わせるようになりのめり込んで行くのだが・・・という感じ。

この映画はメインの出演者は女性3人。キム・ヘス演じるヒョンス、ノ・ジョンイが演じる女子高生のセジン、イ・ジョンウン演じるセジンの隣人の口のきけない女性。彼女たちの演技が素晴らしいのは間違いなく、また更に脇を固める役者陣もよく見かける演技巧者達で、脚本以上の成果が出ているのではないかと思っちゃったな。もちろんキャスティングも作品の大事な要素の一つなので、相乗効果バッチリ。
ヒョンスの浮気した旦那役がキム・テフンなのもドンピシャ過ぎて大興奮したし。そんなワンシーンだけ出演の人たちも持ち味を最大限に発揮しているのでした。

そういう要素ももちろんのこと、ストーリーも良いです。ミステリー仕立ての組み立てにしているのも良くて、ずっと飽きずに思わず画面に見入ってしまう感じ。怪しいと追っていく人たちが結局のところ犯人とか悪人とかではないのですが、その過程があることで、ヒョンス自身も気づいていたように、守るべき立場の人たちがセジンを利用していたのが、白日の下に晒されていくのを追体験するような気分になる。

ヒョンスは女子高生がみんなに守られず利用されて自殺してしまったんじゃなくて、生き延びていける世界を信じたかったんじゃないかと思う。だから捜査もなかなかやめられなかった。彼女が死を選ばずに生きていける世の中だったら、全てを失った自分でもなんとか生きていける気がするから。

この映画の真ん中にあるものは共鳴。分かりやすいヒーローなんて出てこないし現実にもいない。でもわたしたちが生きていく上で必要な本当にか細いかもしれないけれど、それがあればたしかに生きていける、そんな種類の連帯感みたいなものを浮かび上がらせてくれて、そしてそれがたしかに私の明日への力ともなるのだと信じさせてくれる。それがどんなに細くちぎれそうな糸なのだとしても。

最後のシーンの不自然なほどの光に満たされたシーンは、きっと監督がすごく撮りたかった図なんじゃないかと思う。ちょっとストレートすぎるきらいもあるけれど、誰が見てもわかるようにはっきりと希望の光を描きたかったんじゃないかな。

うーん。韓国映画は日常にあるささやかな光を炙り出して描写するのが本当にうまいなあ。当たり前過ぎてなかなか気づくことができないものたち。シークレットサンシャインの頃から、最近のはちどりやこの映画も。表現したいものに対する監督たちの毅然とした意志を感じるのであった。

じわじわと余韻が心に染み込んでくるようなそんな映画でありました。

 

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【韓国映画】オオカミの誘惑 の感想 若いカン・ドンウォンも美しい~

オオカミの誘惑を見たよ~ 甘辛オフィスを見た時に、イ・チョンアが大人っぽくなったなあって思いまして、そういえばカン・ドンウォンと彼女が出てたこの映画をまだ見てなかったなあと思い出して、いそいそと視聴をしたのであります。

こちらは2004年の映画ですので、イ・チョンアがめちゃめちゃ若い!とても可愛い!だがしかし、私がもっと驚いたことは、カン・ドンウォンのビジュアルが今とあんまり変わらないことですよ!!!確かにこの時は若いんだけど、でもビックリするくらい現在もそのままな気がしちゃう。今も制服着ても大丈夫なんじゃないの~~~ この時からすっかり完成してる美貌。うん、彼はなんかこうイケメンというより美形と言いたくなるんだな。

他にもイ・チョヒなんかも出てて、非常に若い!そうだよね。15年とか経ったら普通は彼らのようにかなり容貌が変わりますよね。うむ。カン・ドンウォン恐るべし。

さて、ストーリーは、まんま少女漫画って感じ。田舎から出て来た少女に恋するちょっと悪い男の子二人。だけど、実はその中の一人は異母兄弟で、姉と分かっていながらも好きになっちゃうのね。そして、病気ネタもありでてんこ盛りですね。でもそういうストーリーに対してのキャスティングは完璧です。不幸を背負っちゃうカン・ドンウォン最高。美人薄命。

ちょっと悪い高校生だからバイクなんて乗りこなしちゃう訳なんですが、乗ってるのがDUCATIとか!!凄いな。おばあちゃんが亡くなって一人で生きてる設定なのに、そんなバイクを買うお金があるなんてお金持ち~なんてことを思ったのであった。それにしてもこの頃はバイクに乗る時に、ヘルメットをかぶらなくても大丈夫だったんですねえ!それが普通だったんだろうけど、今見ると危ないって思っちゃう。

喧嘩のシーンも壁を蹴って回転飛び蹴りみたいなの?がテコンドーっぽいというか韓国っぽくて結構好きだったな。そして走りまくるのが若さの象徴って感じでいい。

少女漫画をそのまんま実写化したみたいな映画なんですけど、二人に言い寄られるハンギョンもいい具合に田舎っぽい普通の女の子なもんで、あんなイケメン二人に守られて羨ましい!と素直に思える感じ。ヒロインが好みじゃないと面白く思えないけど、素朴で純粋なハンギョンは結構好きだったので、楽しめました。まあ何よりも、ヌナーって彼女にまとわりつくテソンが可愛すぎたので、そんなカン・ドンウォンを見るだけでも価値がありましたな!!!

 

オオカミの誘惑が見れるのは・・・



【韓国映画】エクストリーム・ジョブ の感想 かなり好き!なコメディアクション映画

映画館で上映している時から見たいと思いつつ、すっかりタイミングを逃して、見逃してしまった映画「エクストリーム・ジョブ」をやっと見ました~
かなり評判も良かったし、期待もしている状態で見たけれど、その期待を裏切らない面白さでかなり好きなタイプのコメディ映画でありました。期待値が高すぎるとあれ?ってなる時もあるんだけど、この映画はそんなことはなかったです!

最初から、パルプフィクションの音楽(多分)に、お!となり、クライマックスでは男たちの挽歌が流れるし、映画好きには堪らないオマージュ的なポイントも散りばめつつ、笑えるポイントも色んな部分にちゃんと配置されていて、奇想天外などんでん返しとかはないんだけど、順序立ててきちんと構成されているコメディー映画という印象です。そうなんだけど、設定の部分で意外性がちゃんと設定されてるから、その波に乗って最後まで楽しめるって感じですかね。私が分からなかっただけで、もっと色々オマージュ的な要素があったかもな~ どうなんだろう?

ストーリーは、実績を上げられない麻薬班が、張り込みをしているうちにひょんなことから、チキン屋を買い取ることになり、チキン屋を営みつつ、張り込みもするんだけど、うっかりチキン屋さんが繁盛してしまい・・・というような感じ。なんでチキン屋なんてやってるんだろう!?という疑心暗鬼に陥りながらも、お客さんが来たら、「いらっしゃいませ~」なんて即座に動いてしまう刑事たちには思わず笑ってしまいます。思ったのは、実はなんでもないように見える場面のセリフなど細部まで気を抜かずに作られた映画だなということ。そういう意味でも正しいコメディー映画という気がしたんですよね。完成度が高いと思うんだな~ もちろんキャスティングの妙も冴えわたってるし、チキンの調理シーンとか、アクションシーンだとか、全てにおいてそう言えるのかもしれません。

そういえば、この映画に出てくるカルビ味のチキンを食べたことを思い出したんですよね。学校に行こうで食べたのは2019年でした。2年越しで該当する映画をやっと見れましたな。その時は「極限職業」というタイトルらしいと書いてるけど、そのままエクストリーム・ジョブですね!確かに、この映画を見たらこのチキンを食べてみたくなりますよね。ただし、私には味は濃かったらしい!笑

コ班長の奥さん役で出演していたキム・ジヨンが、この映画のあとに見たEXITでは主人公の姉役で出ていて、相手を心配するが故に口うるさい奥さんやお姉さんというあまりにも似通ったキャラを演じていて、自分がどっちの映画を見ているのか混乱しちゃったなんてこともありつつ。

足に噛みつくコ班長の姿になるほどゾンビと呼ばれるわけだ!という伏線回収にほんとラストまで笑わされて、大変満足したな~ 警察とチキン屋とか、そういう意外なものの融合っていうのが面白いというのももちろんだけど、そこを盛り上げるためのディティールがしっかりしていて安心して楽しめる映画でありました!

 

エクストリーム・ジョブが見れるのは・・・
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【韓国映画】野球少女 の感想 私の未来は私にも分からないんだ。

野球少女も映画館で見たんですよ。そうしたら感想を書くまでにもう各配信サービスで配信が始まってましたねえ!最近は本当に公開から配信までの時間が早いなあ。もちろんコロナ渦という事もあるのだろうけど、それでもビックリするくらいスピーディーだなあ・・・

この作品は、野球も好き、映画も好き、主演のイ・ジュヨンも好きという私にはピッタリなので見なきゃなと思って劇場に足を運んできましたよ。スポーツものというよりは、感情の面に重きを置いている印象を受けましたし、野球のことを知らなくても楽しく見れる映画だな~と思いました。むしろ野球を好きな人がその部分を目当てに見に行くと物足りない気がしちゃうかもしれません。私はその部分がほどほどだったのが良かったな。変にマニアックになっちゃうと、見る側も野球の細かい部分が気になってしまう気がするので、これくらいで良かったな。

まあしかし、この作品は主役にイ・ジュヨンを持ってきたのがもう成功ですね。彼女の鋭い視線が素晴らしいのですよ。強い意志を持った目を如実に表現してくれていて、非常にグッとくるんですね。

私は日本の野球しか知らないから、韓国の野球をあんまり知らないんだけど、やっぱり球速が早いスピードボールを持つパワーピッチャーが一番の花形なのかなあ?日本では、最近はそうでもないというか、サイドハンドとか色々なピッチャーが増えてきて、一概にはそうも言えなくなってきた気もするんですけどね。とはいえ、やっぱり160近くとかの球速が出ると、記事の見出しになってる気もするし、早くて強いストレートを投げられる選手が魅力的なのには違いはないですけども。

でも映画でコーチが言っていたように、打たれない球を投げれば良い訳ですからね。そうして最速が134キロのスインは、ナックルボールを投げるという選択をするんですね。ここで思い出すのは、ナックル姫と呼ばれた吉田えり選手ですね。彼女も小柄だけど、果敢に挑戦していたなあと思い出すのでした。

何よりも良かったのは、スインのまっすぐな思いですね。まわりに現実を見て女子野球チームに行けばいいと言われても、全くその気がないし、むしろなぜそんなことを言うのか分からないという感じなのがいい。なんだかあの感覚分かる気がするんですよ。「無理」「あきらめろ」「普通に考えたら」という言葉の意味が本気で分からない感じ。彼女が見ているものと周りが見ているものが全く違う感覚。最終的に映画のようには現実にはうまく行かないかもしれないけれど、新しい視点を持って、自分の目標に立ち向かっていくその熱量はきっとまわりの人をも巻き込んで、彼らをも熱くさせるというのだけは本当な気がするな。

あといつもは少し微妙な役の多いイ・ジュニョクがなかなか良い感じのコーチ役で出演していたし、まあでもこの役も最初はちょっとひねた役とも言えるかもだけど、そういう部分も含めてピッタリのキャスティング。あとクァク・ドンヨンもドラマでは微妙な役が多い気がするんだけど(サム・マイウェイのエラの元カレ役とかね)、今回のイ・ジョンホ役は完全に好青年で良かったね~なんて勝手に思うのであった。ジョンホとスインの同志としての相手を尊重し合う間柄が良くて、安易に恋愛に走るという筋書きでないのも良かったです。とても。

ちょっと不満を言うとしたら、スインのお母さんへの視線が厳しい部分かな。結局のところ、彼女のような生き方をしている人が現実には多いだろうと思うし、そしてそういう人がいてこそ、スインのように夢に向かって行ける人が存在する気もするんだよな。諦めきれずに罪まで犯してしまうスインの父親への視線は優しい気がするのに、最後まで母親の描き方はあんまり優しくない気がしちゃったな。あの父親みたいな人がいるから娘は夢を諦めないでいれたのも本当だし、あの母親がいたから生活が出来たのも本当だろうし、うーん。その辺はちょっと偏ってた気もするなあ。

それはさておき「これからが始まり」という終わり方がとても素敵で好きでした。映画を見た人も熱さに巻き込んでくれるようなそんな映画でありましたよ!

 

野球少女が見れるのは・・・