【中国ドラマ】雲中歌~愛を奏でる~ の感想 ヒロインの雲歌がビックリするくらい好きじゃなかったよ!

「雲中歌~愛を奏でる~」を見ましたよ~!いや~ビックリするくらいヒロインの雲歌が好きになれないドラマでした。アンジェラベイビーの演技は初めて見たんですけども、雲歌という役のせいで彼女まで苦手になりそうな勢いですよ。まあ、他のも見てみて再考しますけども・・・。彼女、線が細くてとてもお綺麗だけど、着物よりも洋服の方がずっと似合いそうだなあって思ってたんですけどどうなんでしょう?顔もスタイルも現代っぽい気がするけどなあ。

 

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そもそも雲歌が子どもの頃の初恋の相手をずっと思っているという設定なのに、違う人をその相手と思い込み、その人には愛する人がいたから諦めて、そして他の男と恋に落ちる癖に本物の初恋の相手が見つかったらやっぱりその人のことを愛しているっていう流れがよく分からない。もうさ、初恋の人で忘れられない人だとしても、大人になって再会してその人なのかどうか判別できないなんて、そんなの「好き」じゃないし運命でも無いよ、ただ思い出の中で恋してるだけだよなって思うんですけども。

もうすでにこの最初で雲歌の思いに疑いを抱いてしまい、その後もずっとなぜか彼女を愛して尽くしまくる男たちが気の毒だなあと思ってしまうのであった。彼らも初恋というマジックにかかっているだけで、相手を好きというよりは、初恋の相手を愛し続ける自分を好きなだけなのでは!?という気持ちになります。

私この初恋信奉みたいなのあんまり好きじゃなくて、このドラマのストーリーを見て思い出したのは韓国ドラマの彼女はキレイだったですねえ。あれもヒロインがすごく苦手だったなあ・・・ 初恋の相手と再会してもその人かちゃんと認識できないなんてそんなの愛じゃないよな気がするんだけどなあ。ううむ。

そんな風だったけど、最後まで見れたのは孟珏役のドゥ・チュン(杜淳)がわりと好きだからかも。隋唐演義で李世民を演じてた時からちょっと気になってる俳優さん。劉弗陵役のルー・イー(陸毅)が雲歌と両想いなのにあっさりと中盤で死んでしまったから、これは孟珏が幸せになるのか!?と思ったら雲歌に振り回されまくってたので気の毒でしたね。なんでそんなに雲歌を好きだったんですか?と聞いてみたい気分である。ラストもあれは結局殺されたのかな・・・ 幸せになった人いるの?このドラマ・・・

雲歌は全然好きじゃなかったんだけど、他の女性陣はわりと好きだったかも。許平君役のスー・チン(蘇青)も良かったし(盗墓筆記に出てたらしいけど覚えてない!)、霍成君役のヤン・ロン(楊蓉)も本当は孟珏に愛されたいだけだったのにどんどん手を汚して行ってしまう女性を熱演してたし、上官小妹役の毛曉彤も頼りない雰囲気だったのに、皇太后になった後にキリっとした表情になったのは素晴らしかったですね。

そうだ、雲歌が上官小妹のことを可愛がっているのに、そして雲歌が劉弗陵に再会した時には上官小妹が皇后という立場ですでに彼と結婚しているのに彼らが床入りするってなったら雲歌が落ち込んでたというシーンで彼女が本当に自分のことしか考えてないなあって嫌な気持ちになったんだった。もちろん現在の女性の考え方なら男を共有なんてしたくないと考えて当たり前かもしれないけど、劉弗陵は皇帝だからなあ・・・ まあ結局床入りは偽装だったんだけどさ。でもじゃあ上官小妹の女性として皇后としての立場は一体どうなるんだろう、なんて考えちゃう。雲歌のことを恨めるならまだしも仲良くしている相手だからそれさえも出来ないんだよ・・・ 彼女は本当に妹のままで良かったのかしら。

そうそう、百合(はくごう)役でチャオ・リーイン(趙麗穎)が出てましたね~ ちょい役って感じでも出演するんだなあ~っていうのに驚き。

 

は~ 見れば見るほどヒロインをキライになって行ってしまうという驚きのドラマでした。まわりに迷惑をかけまくりでそのせいで人が死んでしまうこともいっぱいあったりしてサイテーな人なのに自分は生き残っててなんだかなあって感じでした。シナリオのせいなのか、演技力のせいなのかは不明ですが、どうして雲歌という役があんなに魅力のないキャラになってしまったのでしょう!?ある意味忘れられない登場人物になったかもしれない~

 

雲中歌~愛を奏でる~が見れるのは・・・


【韓国映画】コンフェッション 友の告白 の感想 ヒョンテの疑心暗鬼が噴出するラストが苦しい

韓国映画の「コンフェッション 友の告白」を見ました。チュ・ジフンとチソンが出演しているので見なきゃ!思って見たんですけど、絶妙に心が苦しくなるような映画でしたね・・・ クライムサスペンスってうたわれてるんだけど、それよりも友人とは?とその定義について考えさせられるような気分になったのでありました。

 

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友達といいながら相手に対して本当は複雑な気持ちを抱きながらつき合っているというのはよくあることかもしれない。それでも何事も起こらなければそのままつき合っていけるのかもしれないのだけど。

ヒョンテ(チソン)、インチョル(チュ・ジフン)、ミンス(イ・グァンス)の三人は高校時代からの親友同士。ヒョンテの娘の誕生日にはプレゼントを持って集まったりと良い関係を築いている。しかし、保険外交員のインチョルがヒョンテの母親の願いを聞いて彼女の経営するギャンブル場に火災を起こすことで保険金をもらえるように計らい、ついでに親子の和解もさせようとするも、不幸なことにヒョンテの母親が命を落とすこととなる。警察が犯人を捕まえてくれないこと業を煮やしたヒョンテが自分で犯人を捜して復讐をしようとするが・・・というようなストーリー。

インチョルは見栄っ張りでちゃらんぽらんで一見悪い人に見えるんだけれど、実は一番友達思いな人だったことが分かってくるんですが、反対に消防士で品行方正に生きているように見えるヒョンテが友人たちを本当には信じていなかったことが分かるラストが苦しい。妻に聴覚障害者を選んだり、ギャンブル場を経営している母親の職業が許せなかったり、自分が善の方にいることをことさら強調するような生き方は本当は自分の心の闇を多い隠すためだったのかもしれないと思わされるのです。

結局、最後までインチョルとミンスは(それがうまくいったとはいいがたいけれど)友達のことを思って行動していて、でもヒョンテは最初から誰のことも信頼出来なかったのかな。だから高校時代の出来事をインチョルに伝えて信じていなかったと告白出来てしまうけれど、インチョルはあくまでもヒョンテの母親がインチョルに放火してくれと頼んだことは言わない。それを言ってしまったらヒョンテが傷つくと知っているから。

 

誰もすごく悪い訳ではないのに、最悪の状況に行きついてしまうのを見ているのが苦しくなる。チュ・ジフンが演じる偽悪的なインチョルが最初は過剰に見えたけれど、ヒョンテの告白を聞いて歪めた彼の顔が忘れられないほど印象的だった。チソンの抑えた演技も悪く無いけれど、チュ・ジフンに食われちゃったところもあるかな・・・ イ・グァンスはいつもの感じの役なのでまあ良かったですよね。しかし、三人が同級生っていうのはちょっと見えなくて最初は違和感ありましたかね・・・

韓国映画ってこういう苦しい人間の心の裏側みたいなのを描くのがうまい気がする。引っ張りこまれて一緒に苦しくなること多い気がするな・・・ それなりに元気があるときに見た方がいい気がする映画かもしれない。

 

⇒Netflix