【台湾映画】花様〜たゆたう想い〜 の感想 悲しいから美しいのか、美しいから悲しいのか・・・

 

Gyao!の無料配信をチェックしていて、誰が出ている映画なのかな?と見始めたら止まらなくなったのがこの映画です。

タイトルの花様は、漂流して島にたどり着いた美しい姉妹がいる妓楼の名前「花漾楼」から来ているようです。
まあ、登場人物が芸妓という設定だけでも、悲しい運命が待ち構えているのが分かってしまうところもあるのですが、映像が美しいと更にその雰囲気が高まるのは何故なんでしょうか?

 

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小雪と小霜は姉妹、そして双子です。
その関係性を見ていると時に胸が痛くなるような感覚になります。
小雪の純粋さは、本当は汚れ役をかってくれる妹の小霜によって守られていたってことに気づくと、とても切なくなります。
お互いを大切に思っているのは確かなのに、擦れ違ってしまうような運命。

海賊役のジェリー・イェンは結構良かったなと。
彼は例えばどんな高飛車な役を演じていても心の奥の寂しさとかひねくれたところが隠せないような憂いを感じさせるところがあるので、こういう悲しい役も似合う。

そして、妹の小霜役のチェン・イーハン
勝気そうな表の顔に隠された本当の心との葛藤。
初めて見た女優さんですが、それこそ邦題の「たゆたう」という感情が表情に表れているようで、目が離せませんでした。

姉の小雪役のミシェル・チェンはちょうど今見ている台湾ドラマの笑うハナには恋来たるで出演しているのですが、そこではちょっと嫌な役なんですが、ここでは弱々しい感じで全然違います。イメージがまったく違うので、さすが役者さんだなと言う感じ!

そのお相手のジョセフ・チェンは、この映画の中ではいまいち印象が薄いかな?
台湾のイタキスとかに出てる人みたいで有名なのかもだけど、見た後に知ってそうだったんだ!って感じ。

後は妓楼の女主人がサンドラ・ン、海賊の親分がサイモン・ヤムで、いきなり香港映画的配役が出て来て懐かしい気分になりました!

ほんと、彼らの関係も含めて一体愛って何なんだろうな・・・って気持ちになりました。一生分かりそうにない・・・

 

 

そして、内容に全然関係ないですが、お茶屋の奥さんのリー・シャオランがとってお美しかったんです。

調べてたら、パク・ヘジンが出てる中国ドラマの「いつか王子様が」のお相手役じゃないですか!ほら同じ人に見えないゾ!

正直、そのドラマも見てみようと思ったことがあったんだけど、パク・ヘジンの相手役があんまりかな~と思ってやめたんですけど、どうやらいまいちなのはその(ダサい)ショートヘアの髪型のせいだったようです。
よく見たらすっごい綺麗な人だったっていう・・・
髪型って大事なんですねえ。

 

とまあ、色々な映画やドラマを見ていると縦の線、横の線みたいにどんどん繋がっていくものがあって、それは出演者とか知識とか全部なんですけど、なんだかそういうのも面白いなあと思いました。

海や、雨、花、灯篭など、情景の切り取り方も美しく、
中国の伝統楽器の音は切なく甘くて、悲しさを助長させます。

最後は色々と解釈できそうにわざとしてあるような気がしますが、
7月のお盆の季節に
小霜は亡霊となってタオパーに会いに来て、
死んでからでも二人は愛を確認できたのだと、救いはあったのだと思いたいです。
それとも生きている間に会えたんでしょうか・・・

 

花様〜たゆたう想い〜が見れるのは・・・


【日中韓合作映画】墨攻 の感想 非攻兼愛を掲げる墨家思想に興味を持つきっかけに!

この映画もタイトルだけは知っていたけど、まだ見ていない映画でした。
アンディ・ラウが出演しているから知ってたのかな?
それともポスターにあるタイトルの墨攻の文字が達筆だったから印象に残っていたのかもしれません。中国映画の場合はそういう事も多いです。
(どうやらアンディ・ラウ本人の筆によるものとか!?なんでも出来てすごいなー!)

この映画の原作は、日本人の酒見賢一さんの小説らしいのです。
戦国時代が舞台となっています。
そして、諸氏百家のひとつの墨家思想についても知識がある方が映画の内容がよく分かるかな・・・と思います。
諸氏百家には、今も残る儒家や道家などの思想もありますが、墨家思想は言葉だけは聞いたことがあっても実際の思想内容は全く知らなかったので、私はやや話の内容を飲み込むのに時間がかかってしまった感じ。

ただ、主な思想は「兼愛」「非攻」なので、その考えに基づいて動くアンディ・ラウ演じる革離の動きを追っているとだんだんと分かって来ます。

 

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そして、どうやら日中韓の合作映画のせいか、韓流ドラマで見たことある顔が・・・
なぜかSJのチェ・シウォンが出演していました!
見たことあるな~と考えてたらまさかの韓国人俳優さんだったんですよ~
中国映画だと思って見てるもんで、なかなか名前が出てこなかったです。
全く違和感なく、そしてなかなか良い役でしたよ。
吹替えをしている感じもしなかったので、中国語も勉強したんじゃないですかねー?

その他にもニッキ―・ウーが出てたり、女優陣はファン・ビンビンが男勝りな装束をしていてもとても美しかったです。
北京で11月の零下の気温での撮影が大変だったとこと。
水の中のシーンも多かったし、馬に乗ったり、鎧をつけたり、スケールが大きい分、本当に沢山の方の力で出来上がった映画という感じ。

その墨家思想にある非攻兼愛の思想は、今の世の中に伝えたいメッセージでもあったのかな。
そういう意味でも日中韓の合作映画であるということは意義深い事なのだと思います。

兼愛については、人を平等に愛することを忠実に守ろうとするあまりに、
一人を深く愛することに躊躇した結果、大切な人を守り切ることが出来なかった現実がとても切なかったのですが、全体の幸せと個人の幸せの折り合いのつけ方が難しいのは、大志を抱く人だからこそなのかもしれません。
どっちの愛も本当は兼愛の思想に含まれるのではないかと思うのですけどね・・・

なかなか色々なことを考えるきっかけになってくれる映画でした!

 

 

墨攻が見れるのは・・・



【台湾映画】海角七号 君想う、国境の南 の感想 人々の思いが詰まったとても素敵な映画

最近見た台湾ドラマが思いのほか良かったのが続いているので、その勢いで台湾映画まで見てしまいました!

「海角七号 君想う、国境の南」というタイトルは聞いたことがあったし、確か台湾でヒットしたと聞いたような記憶もあったので見てみましたよ~

そう今Gyao!で無料配信されているので興味のある方は今のうちに~!




 

60年前の手紙が軸となって、台湾人と日本人の昔と今の恋の物語が紡がれて行きますが、じわりじわりと胸に沁みる、そんな感じの映画でした。

台湾であった日本統治時代、そして戦後に別れるしかなかった二人。
一人日本に帰る青年が書いた台湾に残してきた恋人に宛てた手紙。
どうしても戦争の頃のことを考えると、日本人としては心が痛くて、今の自分がその歴史を変えることが出来る訳ではないけれど苦しい気持ちがどこかにあります。
その時代のことも描いているけれど、この映画は全般的に人に向ける視点がとても優しくて、言ってみれば罪を憎んで人を憎まずという感じを受けました。

少し距離を置いて淡々と描いている気がするので、
その辺りは見る側にゆだねられているところがあるような気がします。

ベースは恋愛ものなんですが、現在の台湾の若者の地方離れとか、少数民族への差別とかそういう問題も取り入れていたりもします。
夢破れたり、傷ついた人たちがたくさん出て来るけれど、描き方がとても優しくて、それぞれの個性がきちんと描かれていてとても素敵だったんです。

 

そういえば出演者に、長澤まさみちゃんが出てたドラマのショコラの出演者が何人か!
元組長役の馬如龍と、その手下役の應蔚民!
そして監督の北村豊春もちょっとだけ出てた~

あと主役で出てた日本人の田中千恵はメイクアップアーティストのトニータナカの娘さんなんだって!
ワールドワイドに頑張ってるんだな~
酔っ払った時の不安を吐露するところの演技が心に残りました・・・!

 

見た後にまたじわりじわりと色んなことを考えてしまう、
そんな余韻が残る感じが素敵な映画です。
派手な事件を描いている映画ではないのだけど、それぞれの登場人物が生き生きしていて心に残る映画になりそうです!

 

海角七号 君想う、国境の南が見れるのは・・・


 

【シンガポール・中国・香港映画】画皮 あやかしの恋 の感想 中国の美しい妖魔が出て来る~

 

映画のタイトルだけは知っていた「画皮」ですが、いったい何の事やら?と意味が分からないので興味も沸かずにスルーしていました。

でもサブタイトルが「あやかしの恋」だから、妖怪ものなのかな?とはなんとなく想像。

Gyao!で無料配信していたので、どんな感触かさわりを見てみようと思ったら!
なんとドニ―・イエンが出ているではないですか!
なになに~アクション要素もあるの!?ということで最後まで見てしまいました!




 

それにしても中国系映画に出て来る妖魔とか幽霊の女性はどうしてあんなに美しいんでしょうね~?
この映画を見た後に友人と飲みに行った時にみんなで語った結果、あの透けてる生地がヒラヒラしているお召し物のせいもあるんではないかと!
なんていうかババーンとお肌をさらけ出しているよりもその方がセクシーに見えるのではと!

もちろんそれだけじゃなくて実際に演じている女優さんが美しいのですが、独特のエロティシズムがあるような気がするのですよねえ。

それはさておき、ファンタジー的でもあり、恋愛要素もあり、アクション要素もありのややごっちゃ煮感のある内容ではありますが、実はストーリーはとってもシンプルなので、楽に楽しめてしまいます。

妖魔役のジョウ・シュンも、ペイロン役のヴィッキー・チャオも美しいし、
ドニ―・イエンのアクションはやっぱりとても綺麗だし、
初めて見たチェン・クンのオリエンタルなイケメンさにはびっくりだし、
(インド人と中国人のハーフなんですって!納得!)
実は音楽は日本人の藤原いくろうさんが手掛けていたりして、面白いな~と思いました。

そうそう、画皮って妖怪が人間に化ける時にかぶる皮のことを指すみたい!
英題だとペインテッド・スキンだって。なるほどねー
そして劇中でその皮をべろーんとはがすシーンがありまして、それがちょっとグロテスクで震えました・・・!ヒー

 

かなり人気だったみたいで映画も続編が製作されたり、ドラマも製作されたみたいなので、ちょっと興味あり!です。

 

 

 
画皮 あやかしの恋が見れるのは・・・

【香港・中国映画】新少林寺 の感想 エンディングの歌の歌詞が沁みる・・・ 

特別カンフー映画が好きという訳では無かったので、少林寺は見たことがありません。なので、もちろん「少林寺」という名前は聞いたことがあるけれど、それに関係する映画などは見たことがなく、この新少林寺が初めてでした。

Gyao!の無料配信で映画をチェックしていたらあったので、どんな感じかな~と見てみたら、アンディ・ラウにニコラス・ツェーになんとジャッキー・チェンまで!
有名な俳優さんが出ていて驚きました。
昔やってた少林寺ってそんなのだっけ!?と何の知識もないのでびっくりしたのですが、どんなものだろうと思って見てたらすっかり最後まで見てました。




 

もちろん少林拳の使い手が出て来るので、その修行風景などは美しいのですが、それ以上に人間の欲望について考えさせられる映画でした。

何かを手に入れると、今度はそれを失う不安に苛まれる
何かを手に入れても、もっともっとと欲望は強まり満足することはない
そしてすべてを失ったときに、何かを自分のものにすることなど出来ないのだと気づく

昔も今も人間は変わらず、その欲望に悩まされ続けているんだなあ。
昔からの教えや格言でも言われ続けているのに、それを本当に理解することの難しさを感じます。

最後のエンディングの歌は、アンディ・ラウが歌っているのですが、
エンドロールを見たら作詞もアンディ・ラウになっていたような気がします。
映画で言いたかったことがすべて詰まったような歌で、しみじみと聞き入ってしまいました。

アンディ・ラウが演じた浄覚は、最後は仏さまの手のひらで悟りを得たのでしょうか・・・
アンディ・ラウはどんな役を演じてもクオリティーを保つなあとその点は感心します。どうしてもちょっとアンディ・ラウって感じは出てしまうけど、この役は軍人から出家するまでの心の動きが良かったです。

ウー・ジンが演じた浄能もとても美しかった。
心も動きも美しい僧侶でした。

他の僧侶たちもとても美しかったです。
ストイックな美しさってあるんだなあ・・・
男の友情みたいなものにも心が揺さぶられてしまいます!

 

そして、ニコラス・ツェーも久々に見ましたが、相変わらず美しい・・・!

美しさは残忍さを際立たせますね。
残酷であればあるほど美しく見えてしまう・・・
そしてすべてを手に入れようとしてすべてを失う男を魅力的に演じていました。

 

しかし、カンフーのアクションはすごいだろうなとは思っていましたが、西洋の戦力による寺の破壊まであって、中国の悲しみを見たような気がしたのです。
侵略されて奪われる。
1対1の闘いから、銃や爆弾での戦闘に変わっていく時代を見て、闘いの意味まで変わってしまうという感覚を覚えたのでした。

時代が進んで、色々なものが開発されて文明が発達することは素晴らしいことで、それによって良くなっていくのだと思い込んでいたのですが、さて本当にそうなのかな?とこの映画を見て、そして最近の世の中を見て思うのです。

 

でも、祈り、というものはいつなんどきでも誰のものでも美しいものだと改めて思ったのでした。だから大丈夫なのかな、と。

 

 

新少林寺が見れるのは・・・