【香港映画】イップ・マン 継承 の感想 ドニー・イェンの身体の動きの美しさが堪能できる!

イップマンシリーズの第3弾、「イップマン 継承」を見ました!私これこのシリーズの中で一番好きかも!!!3作とも良さはそれぞれあるんですけれど、本作はラストに詠春拳×詠春拳の同門対決のシーンがあるのが痺れるんですよ!!! はあ~最高~~

 

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このシリーズのいいところは武闘シーンの素晴らしさだけじゃなく、ストーリーがちゃんとあるドラマ仕立てになっているところだなと改めて思いました。どうやらあくまでもオリジナルストーリーみたいなのだけど、イップ・マンの人となりがうまく表現できるように工夫されているんだろうなと思います。前作までは対外国勢力で物語が構築されていたのですが、今回はややその枠から外れたので更に見やすい感じ。とはいえ、時代背景や香港という土地柄その部分は完全には無くせないんだなあ。本当に激動の時代に生きた人なんだと思うのでした。

その香港の地で外国人デベロッパーが小学校を地上げしようとするんですが、そのデベロッパー役がなんとマイク・タイソン!へ~映画にも出演しているんですねえ!さすがの迫力でなかなか良かったな。
ラストの詠春拳同志のバトルも良かったんですけど、マイク・タイソンとドニー・イェンの3分間マッチがこれまた最高なんですよおおおお!!!闘ってる最中は言わずもがななんですけど、ドニー様が片足を前に伸ばして片足でしゃがんで構える姿がかっこよくて(私も出来ないかなって思ってやってみたけど、やっぱり出来ませんでした!当たり前)ギャーってなりました。なんですかね。あのポーズで来いよって手招きするんですよ・・・ あ~~ 私はこのシーンを見れただけでこの映画を見て良かったと思ったくらいです。美しい。あまりに美しい身体の使い方!

しかし、どこの宗派でも孫弟子辺りからはこっちが正統だあっちが正統だと揉めることが多いですよね。だいたいみんな自分の方が正統だと主張するもんなので、何とも難しい問題ですなあ・・・ この映画の中では張天志がそうで、イップ・マンと同じ梁贊の孫弟子。演じたマックス・チャンは雰囲気も印象的で動きも素晴らしかったです。彼はドニー・イェン等のスタントをしてた方みたいなんですけど、やっぱり実力がある人はこうしていつかちゃんと日の目を見るもんなんだなあ。良かった良かった、なんて思うのでした。

このシリーズは、イップ・マンの奥さんの永成への静かな深い愛が描かれていて好きです。声を大にして主張する愛じゃなくて、確かにそこにある強い繋がりに憧れるなあ・・・ 今作でいなくなってしまったけど、リン・ホンはとても良い役を手にしてそしてやりきりましたねえ。彼女の凛とした姿も映画のとても大事な一要素でした!

継承とタイトルにあるので、ブルース・リーがもっと出てくるのかと思ったら少しだけだったので、まだシリーズが続いたりするのかな??どうかな~?

 

イップ・マン 継承が見れるのは・・・




【香港映画】イップ・マン 序章 の感想 ドニー様の詠春拳と表情が素晴らしい~

これもいつか見ようと思いつつ先伸ばしの映画の「イップ・マン 序章」をやっと見ましたよー!引き続きシリーズの「イップマン 葉問」も見なきゃだな!

 

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イップ・マン(葉問)は、ブルース・リーも師事したという詠春拳の師匠として有名ですねー。ドニー・イェン(甄子丹)が演じてるんですけど、武術を使うシーンは非常に美しい!

詠春拳って女性の使い手が多いイメージがなんとなくあったんだけど、動き自体がやや小さくまとまっているので、小さい女性にも使いやすい武術なのかもしれない。

そして、彼を助ける工場長の友人、チンチュンを演じるのは、サイモン・ヤム(任達華)。通訳のリー・チウを演じてたのはラム・カートンで、あれこの組み合わせ最近見たな~と思ったら「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」で敵味方で出てたんだった。この出演者がかぶってるのが香港映画っぽい~

そしてイップ・マンの奥様を演じてるのが、リン・ホン。凛とした佇まいが美しいですね。静かな恐妻って感じでもあるのだけど、品が良くそして愛ゆえと分かるのでなんだか素敵なのだった。彼女は、王子様の条件の時みたいに華やかな洋服を着ているのも美しいけれど、旗袍を着てる姿もとても素敵。決め手は伸びた背筋なのだなあ。

とにかく建物の意匠やインテリアが素敵なんですよね。

茶館の内装もいいなあと思って見ていたんですけど、日中戦争が始まる頃が時代背景とあって、その後は風景がまるで変わってしまいます・・・

こういうのを見るとやっぱり戦争ってとても悲しいものなんだな、と思う。奪われる日常。この時は敵が日本だけれど、相手が誰とかとに関わらず戦争というのはすべきものではないのだよな。

三浦役は池内博之。彼はわりとよく香港映画に出ている気がしますね。この映画の中で三浦は武術に対して敬意を払っている人として描かれていて、その部下の渋谷天馬が演じた佐藤が非道な敵国人としてタイプを分けて描かれていた感じ。でも妙に渋谷天馬の演技の方が印象に残る。まあラストの三浦とイップ・マンの闘いが驚くほどあっさりしてたせいもあるのかもしれない・・・

どうしてもこの時代の映画となると日本が戦争の相手国として出てきてしまうので、見てるのが辛いところもあるのだけど、日中戦争があったのは事実なので、逆にこれからはそういうことが起こさないようにどういうことがあったのか冷静に知っておきたい気持ちはあります。

まあそういう部分は置いておいても、やっぱりドニー様のアクションは最高に美しいし、そしてなによりも昔からずっと顔もアクションのキレも変わらなすぎで驚いちゃう。初めて見た「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱」で目を奪われたあの動きと同じ感動を今も与えてくれるなあ・・・と思うのでした!

 

 

イップ・マン 序章が見れるのは・・・