【韓国ドラマ】花じいさん捜査隊 の感想 若さを奪われてお爺さんになっちゃう刑事たちの奮闘記

「花じいさん捜査隊」を見終えました!12話なのであっという間だった気がする。たまに、あれ?と思うような適当なところもあるけれど、全体的には面白かった。

若い時と若さを奪われて爺さんになった時のそれぞれの俳優さんのコンビもまあまあうまい組合わせで面白かったな。しかしジュニョクはキャラはいいとして背が縮みすぎ~!まあその他色々とおやってところはありますけど、まあそういうもんだと思えます。

 

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ドラマのストーリーを全く知らなかったので、単におじいさんが勝手に探偵みたいに事件の解決の真似事をするような内容だと思っていたんです。だからまさか実は20代の警察官たちが若さを奪われて爺さんになってしまうというストーリーとは思わなくてビックリしました。いい意味で予想を裏切られて良かった!それにしても、若さを奪ってその若さを別の人に売るっていう発想なんてすごいなあ。今の科学の力では実際には無理だろうし、思いつきもしないや。

紅一点の臭覚が優れた食いしん坊の警察官のウンジ役のイ・チョヒも良いキャスティングですよねー おじいちゃんに好かれそうなぽわぽわした雰囲気がいい。イ・チョヒというとファーストキスだけ7回目を思い出しちゃうな。そのせいでお相手が豪華なことが多い女優さんのイメージがなんとなくあるんだけど、今回もイ・スンジェとヒチョルとなるとこれまた豪華と言えるかも!

あとイ・ギウのこういう感じのマッドサイエンティスト的な悪役をどこかで見たようなと思ったら、ザ・ウィルスかな。過ぎた探究心の医者みたいな役が多いですね。似合わないことは無いけど、理知的な感じはあまりしなくてちょっと違うな・・・とも思ってしまう。悪人だったらもっとアクション系の殺し屋的な悪人の方がいいような。今回の役ももっと純真そうな本当に自分のやっていることが正しいと思い込んでるように見える俳優さんだったらもっと良かったかなあ。ま、私はスタンバイの時のイ・ギウが一番好きなので明るい役の方が好きなだけかもしれない~

あと、ジュニョクの家族がおもしろで良かった。あの家族だからこそ逆噴射でジュニョクというすんごく真面目なエリート男が出来上がったとかありそう。ほら自分だけ頭が良いとオレはこんな風になりたくないってなっちゃうことあるもんね。ところで結局ジュニョクの元婚約者はどうなったのって感じよね。あの一方的に振られたというか愛想をつかされて終わっちゃったの?そういえばチーム長も最後の方どうなったか分かんないな。そういう人が多い。

ラストはハッピーエンド~って感じで良かったねと一瞬納得しそうになるんだけど、私は「むむむ!」と思ったよ~ 爺さんたちが自分が奪われた若さを取り返したのはもちろん当然でいいと思うんです。しかし、寿命が残り3ヶ月のはずのジョンウが誰かの若さを奪って作った薬で寿命が伸びたってのと、ジュニョクが殺人犯として指名手配されてるからその薬でもっと若い高校生になって逃げおおせるってのはかなり引っかかるなあ。だって、それはつまり誰かの若さを奪って自分のものにしたってことですよね?それいいの?それじゃゴールドフィッシュと同じことしちゃったことになるんじゃないの?なんとなく誤魔化されそうだけどこの終わり方はあんまり気持ちは良くないゾ。ドラマの尺的にジュニョクの無実を証明する時間が無いのは分かるんですけどもちょっとなあ。

そんな感じで、ラストが面白かったー!と素直に言えない気分になったんだけど、そこ以外は楽しいノリで見れて良かったです。

 

花じいさん捜査隊が見れるのは・・・

【韓国ドラマ】愛の迷宮~トンネル~ の感想 事件解決のため30年の時を超えてやってきた刑事のストーリー

「愛の迷宮~トンネル~」の視聴を終了しました!チェ・ジニョクとユン・ヒョンミンはどちらも好きな俳優さんなので見るのをとっても楽しみにしていました。そしてその期待を裏切らない面白さでありました!タイムスリップという題材は韓国ドラマではよく出てきますが、パターンはいろいろですよね。このドラマのタイムスリップは30年前から現在へという形なので、時空を超えた主人公の驚き方にこの30年間の進歩というのはかなり急激だったんだなと実感します。事件の解決のための捜査方法も昔と今では全然違う!世の中は加速度的に変化しているなあ!

 

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ま、でもやっぱり邦題にはいつもの如くツッコミを入れたくなりますね。愛の迷宮なんて言われたらどんなメロドラマが展開されるのかと思って見始めたんですけど、犯罪捜査モノやん!?ってビックリしましたよ。ちょっとちょっと!残酷な殺人事件なんかも発生するんですけど、なんでジャケットがピンク色なんだろう・・・?
まあグァンホがヨンスクを愛していて、過去に戻って彼女のそばに行きたいという愛もあるけど、娘の存在が明らかになって娘を守りたいという愛もあるので、言ってみれば家族愛が描かれてるので、迷宮ってのはちょっとなあ。そしてその部分よりも犯人逮捕のための捜査に重点が置かれてる気がするのですね。っていうか、事件は迷宮の中って感じだけど、愛の存在は確かだから迷宮じゃないじゃないですか?ドラマの内容のイメージとタイトルのイメージがかけ離れてると本当にガッカリしちゃうよー

まあそれはさておき、このドラマはとてもキャストが良かった!熱血刑事のパク・グァンホ役のチェ・ジニョクと冷静で人とあまり関わらないキム・ソンジェ役のユン・ヒョンミンの相性もとても良くて見てて楽しかったな~。むしろ今まではチェ・ジニョクは冷静なイメージの役の印象の方が強かったんですけど、熱血さがすごく良くてね、いい意味で驚きでした。スタイリッシュなイメージを脱ぎ捨てて泥臭い感じの地道にでも着実に捜査する刑事役が好印象でした。ユン・ヒョンミンもどこか独特の雰囲気がありますよね。不思議な軽妙さがあって、冷たいふりしてもちょっとお茶目なのでグァンホとソンジェの心の距離が縮まって行くのを見るのが楽しかった!

他の強力班チームのメンバーも面白メンバーだったので、ほのぼのしてて良かったですよね。現在では本当にチーム長になってたソンシク役のチョ・ヒボン、クァク・テヒ役のキム・ビョンチョル、ソン・ミンハ役のカン・ギヨンのやり取りが最高に面白かったな~!だから、事件は凄惨なものではあったんだけど、全体的にあったかい雰囲気のドラマだったのが良かったですね。シン・ジェイ役のイ・ユヨンも神秘的で良かったし、感情を抑えて生きてきた彼女の心がほどけていくのにちょっと感動してしまったり。

そんな感じでとても好きなドラマでした。タイムスリップをして変化したであろう結果の整合性はどうなるんだろう?という疑問はちょっとあるんですけども、まあその辺はまあいいかな。どっちの世界の人々も幸せに暮らして欲しいなあなんて思ってしまう。そんな風に登場人物に親しみを持ってしまう感じでした!

 

 

愛の迷宮~トンネル~が見れるのは・・・



  

【韓国ドラマ】大丈夫、パパの娘だから の感想 子育てって難しいんだなあと思いました

大丈夫、パパの娘だからを視聴終了いたしました!
少し前に見終わってたんですけど、なかなかのモヤモヤ具合で感想が書けずにいました。

先が気になって一気に見れたドラマだったし、
登場人物も色んな人が出ててかなり豪華な感じもしたし、
ハートフルと言えばハートフルかもしれないし、
とはいえ、とんでもなく悪い人も出て来るし、
なんか面白かったような気もするんですが、
好きか嫌いかというと半分好きで半分嫌いみたいな感じかな・・・

納得いかないことが多かったんですよね!
そこがモヤっとした部分かなあ・・・

 

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まあなんといっても私にとっての一番の問題は末娘のチェリョンがただの嫌な人にしか見えなかったことかもしれません。

お父さんが入院した病院の費用が払えないからと、姉に病院の息子との結婚を勧めたり(ひどい。自分がすれば?)
姉や兄も優秀にもかかわらずお金が足りないだろうからと留学を諦めたのに、自分だけ語学留学に行かせてもらっていて、でもどうやら一番勉強が出来ないようで、子どもに教える英語教室のバイトを断るほどだし(何勉強したん?)
そんな風に自分にお金を使ってもらったり、ブランドのバッグをお父さんにねだったりして不要なお金を使わせた娘が、母が詐欺にあったら、お金を取り戻して来るまで帰ってこないでと言いはなったり(あんたが言うのは違うんじゃ?)
そして、お父さんが療養所に入るって言いだした時に、家族がバラバラになっちゃう・・・とか言って泣いてたけれど、留学して一人暮らししてたのに何を言ってるんだい?みたいな気分になったりしました。

姉妹は仲良しの設定だったけど、私がお姉さんだったらこんな妹とは仲良く出来ない。甘やかされたわがまま娘というよりはただの嫌な人にしか見えないようなセリフとかキャラ設定のように思えるんですよね・・・

お父さんにはめちゃくちゃ可愛がられてる(というか甘やかし過ぎw)けど、ああいう末娘で何をやっても許されるためには、特に他人に対してはわがままでも人を惹きつけるよっぽどの魅力とか可愛げが必要だと思うのです。

ムン・チェウォンは嫌いな女優さんではないのだけど、どうも語気がきついせいなのか、しっかりして見えてしまうためかかわいい末っ子には見えない。役者さんって役柄に合わせてカメレオンみたいにキャラクターを変えて演じる人もいれば、ある一定のイメージを保ってむしろ自分のキャラに役柄を寄せて演じるとか役柄を選ぶ人のパターンに分けられると思うのです。私はムン・チェウォンは後者だなあと思うので、はっきり意見の言えるしっかりした人を演じるのがいいような気がします。
だからドラマでの役にはどうもしっくり来ませんでした。
グッド・ドクターとかの医者役とかは良かったし好きなんだけど、このドラマに関しては、もう少し自然なぶりっこというか、天然なのかな?という柔らかい空気感を持った人が良かったのかなと思ったのでした。

私はそんな感じでとらえてしまったので、チェ・ジニョクがチェリョンを好きになるのもなんだかなあ・・・と思いながら見てました。美人だから、という点しか納得できないな~ チェリョンが大人になろうと頑張ってる描写も中途半端で、良い子になった感も無くて。

という感じで、チェリョンがどうしても好きになれなかった反動もあってか、すっかり長女のエリョン贔屓になって見ていました。エリョン役のイ・ヒジンは、モンスターで先生を演じているのを見たときから、永作博美に似てるな~と思っていましたが、スタイルも良くて結構好きです。しっかりもので、物事の本質をしっかり見る素敵なお姉さんでした。最終的に彼女がハッピーエンドに落ち着いたのでそこは良かったです。相手役のカンソンもいい感じに放蕩息子だけど本当は気が優しいというのを演じてくれていたので、幸せになってくれ~と素直に思えたのが良かったな!

でも、最初の頃はチェ・ソンジュンが演じるホン先生との間にも何か感情が生まれるのかな、と匂わせたわりには立ち消えてた気がするので、途中で脚本が変わったのかな?チェ・ホンジュンは君の声が聞こえるの事務員の人ですよね!
結構好きなので、出番が多くなるのかなと思ったらただのお医者さんで終わったw

そしてチョン・テスはこういう悪人役がはまり過ぎるなあ・・・ 確かに陰の気が出てる感じがあるので、癖のある役にキャスティングされるの分かる。見ててほんとに怖いです。

ヒョッキのバンド仲間のソンド役のパク・サンフンがパク・グニョンの息子さんだったり、ドンヘやカン・ミニョクなどのK-POPアイドルが出てたり、ほんと見たことある俳優さんがたくさん出てました。だからわちゃわちゃ感は楽しかったので、その部分が最後まで完走させてくれた気もします。まあ、これだけ出てるわりには17話だったおかげもあると思うのですが!

それにしてもタイトルの『大丈夫、パパの娘だから』の意味が分からない・・・
お父さんが素晴らしい人格の持ち主なのは分かるけど、まあ子育ては別ってことですよね。愛されて育った娘だから何があってもいざとなったら大丈夫って意味なのかもしれないけど、むしろ酷い親に育てられたヒョッキの3兄弟はとても良い子に育っているので、そんなパパの子どもじゃなくても大丈夫みたいだけど?

最後はみんなが息子みたいになってたから、最高のお父さんくらいのタイトルの方が良かったんじゃない?笑

まあ、ともかく『甘やかすことが子育てとは言えない』、ということはこのドラマを見て良く分かりました!
そこなん!?って自分でも思いつつ・・・w

 

大丈夫、パパの娘だからが見れるのは・・・



 

【韓国ドラマ】エマージェンシーカップル の感想 騒がしくて挫折しそうな最初の方を乗り越えたら楽しく見れました!

傲慢と偏見が思いのほか良かったので、チェ・ジニョク熱が上がり
(その感想ではほとんどチェ・ミンスのことしか書いてなかったけど、もちろんチェ・ジニョクも印象に残るとても良い演技だったんですよー!)
さて次もチェ・ジニョクが主役のドラマをその勢いのまま見ることにしました。

まあ、実は前にさわりをちょっとだけ見たことがあったのですが、私の苦手なドラマの典型かも・・・と思ってやめちゃったんですよね。
というのも、とにかく騒がしくて。
まあ、結婚してすぐに離婚するという設定ですから、喧嘩するシーン多いですよね。
人を罵倒するのを聞いてると具合が悪くなるタイプなので、こりゃダメそうだとすぐに諦めたのでした。その時はチェ・ジニョクにそこまで魅力も感じていなかったし。

でも今回はともかくもう少し我慢して見てみようと思ったら、離婚して再会してしばらくは喧嘩も多くてドタバタ騒がしかったんですが、それがおさまるとあら意外と面白いかもしれなという感じですんなりと最後まで視聴することが出来ました。




 

いやしかし、素のチェ・ジニョクがどんな人かは分からないけど、声を荒げて人と罵る姿があまり似合うタイプではないなと思いました。
なのでその部分はやや演技に無理してる感じがあったかなあ。

迫力のある静かな怒りは似合う気がするんだけど。

でもやっぱり一番似合うのは、切ない顔をしているところだなと思うのです。

印象に残るのはこういう表情。

父親が亡くなった時、オ・ジニに好きな人が出来たなら自分は身を引くべきなのかと悩む時。
そんな時の表情は言葉より多弁なのです。
いい俳優さんじゃないですか!!!

後は、オ・ジニの甥っ子役の赤ちゃんがとっても可愛くて!
大きな声でしゃべる祖母を見る時に目がまんまるになっていて受けるw

そして、チェ・ジニョクが義妹に赤ちゃんを無理やり預けられて、こんな風にだっこしているところなんかも見れます!
赤ちゃんだっこしてるの似合う!意外性!

そ、それにしてもオ・ジニ役のソン・ジヒョがのミン・ヒョリンだとは全く気付かなかったです。
もっとほっぺがパーンとしてて可愛くなかった!?
痩せたせいなのかもしれないけど、なんだかすごく老けて見えて同じ人とは分からなかったなあ。
まあ、わざとボサボサの髪で化粧が薄めの役だったのかもしれないので、そのせいかもしれません。でもビックリ!

脇役陣も見たことある~!って人が多くて、このレジデント役の右側の人が見たことある~って思ったら、シンイのドチ役のクォン・ミンですよー!

そして、ドリハイ2の先生役だったチェ・ヨジンもなかなか切れ味の鋭いお医者さん役でカッコ良かった!
社交ダンスを踊るシーンがあるのですが、なんというか細いのに丸みのある体でとても綺麗でした~

そして、モンスターとかミセンとかでいじめっ子とかちょっと嫌な人の役が多いユン・ジョンフンですが、ここではぽよよんとした人の良い恋に恋する男の子を演じてて、私が今まで見てたのと全然違いました。
こういう役も出来るんだなあ~と感心しちゃいました!

 

恋愛が中心で病院はあくまでもその登場人物の職場という感じなので、
医療ドラマとして見ると物足りないかも。

でも、21話あるからかもしれないのですが、主人公の二人の心の動きは丁寧に追っているので、その点は好感を持ちました。
例えば、最初にいきなり結婚して離婚してという場面でどうしてなのかの理由は詳しくは分からないのだけど、途中で結婚していたときのエピソードのシーンが差し込まれるんですよね。
良かった時のことも、悪かった時のことも。
なので、起こる出来事に唐突感がなくて、なるほどなあと、すっと思えることが多かったです。

あとは、セリフも心に残るものも多くて、じーんとするのもあったり。
でもそういう部分だけじゃなくて、胸のドキドキを聴かせるために聴診器を使ったりとか、そういう胸キュンシーンもあったり。
構成のバランスが良い感じで、最後まで楽しく見れました!

最後もみんなそれぞれハッピーな場所に落ち着く感じも嫌いじゃないし、
楽しく見れるドラマでした!

 

エマージェンシーカップルが見れるのは・・・
⇒Netflix



 

【韓国ドラマ】傲慢と偏見 の感想 チェ・ミンスの存在感に圧倒される・・・!

少し前に視聴を完了したものの、視聴後にぐるぐると内容について考えてしまってなかなか感想を書けずにいました。このドラマ。

韓国語のタイトルは「오만과 편견」で英訳するとPride and prejudiceなので、ジェーン・オースティンの本のタイトルから来てるのかなと。
それはドラマを見始めてから思ったことで、ジェーン・オースティンの本のタイトルは日本語訳は「高慢と偏見」だから最初は繋がらなかったのですよね。

とまあ、タイトルから少しくらいこれは難しい内容そうだなと気づけばよかったのですが、チェ・ジニョクが出てるし恋愛ものかな~と軽く思って見始めた私には想像もつかない内容で、すっかり圧倒されることとなりました。

 

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やはり、はじめはチェ・ジニョク目当てなので、彼の演技に注目していた訳なんですが、途中からだんだんとチェ・ミンスが演じるムン・ヒマンの一挙手一投足から目が離せなくなっていきます。

なんとも複雑な人物像をあんなに鮮やかに劇中で実在するかのように演じられると夢中にならざるを得ません。

チェ・ミンスの演技を見て頭に浮かんできたのはこんなこと。
新興宗教の教祖などが非信者から見ると完全にうさん臭い人にしか見えないのに、信者から教祖として崇め奉られているということが結構あります。規模の大小はありますが。
そういう教祖とされる人に信者がつく理由の一つはその教祖が自分自身でも「神に選ばれた人である」とか「ご神託が降りてきた」と本気で思い込んでいることなんだそうです。自己洗脳というか自分自身を騙すほど思い込めると、回りも巻き込まれるのだと聞いたことがあります。
それと種類は違いますが、チェ・ミンスはそんな風に自分自身を騙すほどその役の人であると思い込める役者さんなのかな、と思ったのです。

それくらい全身でムン・ヒマンだったような気がして、私もすっかり引き込まれました。夢中で彼の演技を追って見ていたのです。

「私は罪を犯すことは無いと思っていました」という傲慢、高慢であり先入観の存在は鮮やかに破られてしまい、ドラマは、そんな!まさか!という驚きの連続です。
エピソードをちりばめつつも、その結果どうなったのかというエピソードの回収は無く、視聴者の判断に委ねるという部分が多いのも斬新でした。
もしかして、視聴者自身の「傲慢と偏見」を通して見たらどうなると思いますかという問いをも含んでいたのかも、とそんな風にどんどん、深読みしてしまえるドラマではあります。

最初の始まりから、ハン・ヨルムのク・ドンチが弟殺しの犯人であるという先入観の強さに驚き、ただ、破れた成績表を持っていたというだけでそこまで思い込んでいることに恐ろしさを感じていました。
だからタイトルの「Pride and prejudice」のprejudiceは偏見より先入観の方がしっくり来るかななんてことを思いながら、出て来る人々のそれぞれの先入観による思い込みに震えていました。ドラマに出て来るものほど極端ではなくても、自分の生活の中に存在する先入観の多さに改めて気づいて。

という感じで、なんだか未だに色々と考えてしまうドラマです。

途中からク・ドンチとハン・ヨルムの恋愛とかはどうでも良くなってしまって全くドキドキもしなかったし、感覚的なのかもしれないのですが、ペク・ジニの演技がなんとなく鼻につく感じがしてしまって苦手ではありました。そのせいもあるのかな?
むしろ、イ検事とグァンミのやり取りが、息抜きとしてとっても良い役割をしていたな~と思います。
イ・テファンも醸し出すいい人オーラがこのドラマではすごくマッチしていてとても良かったなあ。今まで見たドラマでは一番合ってる役柄だと思いました。

 

しかし、検事って正義を貫くためにはこんなに命を懸けてやらないといけない職業なんだ・・・とこれまたなんとも衝撃を受けてしまいましたが、ドラマの中の話じゃなくて現実なのかな・・・どうなんだろう?

 

気になることも多くて、自分でも結論を導き出せないところがあるのですが、だからといってもう一回見るには重すぎて無理そう・・・
結末についての考察がまとまったらまた書きたいなと思います。

 

傲慢と偏見が見れるのは・・・