【中国映画】王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件 の感想 権力誇示欲って普遍性があるんだな~

王朝の陰謀シリーズもやっと全部見ましたよ~ 公開年は私が今回見た「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」が一番先なんだけど、内容的には他の2作よりも後日譚なのである意味順番通りに見たと言えるかもしれません。

なので、以前のディー判事とその仲間のその後を見ている感覚なんですが、少しくらいは整合性が取れない部分もあるような気もしつつ、大部分では大丈夫なのでなるほどなあ・・・と思いながら見ることが出来ました。

それにしても権力者は巨大な自分の像を建造しようとし過ぎ。最近他にもそういうの見たなと思ったら、あれですよ。バーフバリ。インドも中国も同じなんだな~と思ったのでした。そして敢え無くその像が崩れ去るのも同じ。こういう権力誇示欲というものは民族とか人種とか関係ないんですな~などという理をこんなところで感じましたねー

判事が謎を解明していく純粋な推理探偵ものと思って見てたら、そうだったそうだったこのシリーズはファンタジー的なストーリーだったのだと思い出しました。架空のものがたくさん出てくるんでしたね。なので人体発火の理由なんかに合理的な推理を期待してはいけません。そういう部分を楽しみにするというよりは、人間関係が一番の肝なのかなあ。

ディー判事やシャトーは、それまでも先帝の信を得て問題解決に尽力しているのに、則天武后にとっては邪魔だったり複雑な関係の存在で今回は不遇な立場に追いやられての登場。その上で今の彼らが何を信じ、何を守ろうとするようになっているのかが焦点となる訳ですね。結局、彼らは道を分かつという結末になってしまうのだけど、彼らのそれぞれの選択にちょっと複雑な気持ちになりましたね・・・ 私だったらどうするかしらなんて考えつつ。

カリーナ・ラウはここでも則天武后を怪演。ここだけはすべてのシリーズで変わらない。確かにここまで来ると他の人は考えられない。チンアル役のリー・ビンビンは男装の麗人的な役がとても似合いますねえ。キリッとしまくったお顔だなあとしみじみ思った!そしてやたらと最近見てる気がするダン・チャオがここにも出てた~(ドラゴン・フォーシリーズを私がまとめて見ただけ)。ディー判事をマーク・チャオが演じてたシリーズでも同じような風貌の司法官役をウィリアム・フォン演じてたけど、彼の役名はユーチで、ダン・チャオはペイだったから、違う人なんだろうな~?小説ではどういう設定になっているのか気になるなあ。むしろディー判事シリーズの小説を読んでみたい気持ちになっちゃいました!

本格的なミステリーを求めて見るものではないけれど、エンターテイメントな映画としては楽しい映画でした。ディーが投獄されてたりとかシャトーがこうなるにはもしかしらその原因になる事件が間にもっとあったのかも?そうだとしたらそのエピソードを描かれた映画も見たいなあ~

 

王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件が見れるのは・・・




【香港映画】コールド・ウォー 香港警察 二つの正義 の感想 管理組と行動組の攻防から目が離せない!

香港映画の「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」を見ましたよ~ 動員がすごかったと聞いたので期待して見たのですが、期待にたがわぬ面白さ。いやー役者さんたちがみんないいです。それにしても警察組織というのはどこの国でも「現場叩き上げ」派と「警察大学出身の内勤」派の対立の構図がある気がしますね。それがつまりタイトルの二つの正義に繋がるって感じかな。

 

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M・B・リーを演じるのがレオン・カーフェイ。現場叩き上げの方。行動組っていうらしい。

ひえー歳をとったな~とは思うけど、やっぱりカッコイイですね。素敵な歳の取り方だな。演技の幅が広がってるのを見ると歳をとるのも悪くないですねえ。息子のジョーも警察なんだけど、ジョーは過激な方法も辞さないやり方で自分の正義を貫こうとする。私にはジョーの言う正義があんまり理解できなかったかな・・・ 自分の利益のためだったと言えなくもないので、それが含まれると正義を語れなくなる気がする。

ショーン・ラウを演じるのは、アーロン・クォック!彼は渋くはなったけど、あんまり変わってないように思えるかも。こっちが事務出身の管理組の方。このキャスティングどっちもいいよね~ もうこの時点で控え目に言って最高。何より、アーロン・クオックは立ち居振る舞いがピシっとしててノーブルでいいんですよね。保安管理班副長官役がピッタリでした。

この二人が香港警察の次期長官の座を巡って対立しているんですね。それが事件の発端とも言えるのかな。本人たちの意図というよりは利権がらみで周りがしのぎを削っている感じかな。

そして、チャーリー・ヤンも出てた~!キュートだった彼女もすっかり大人の女性で、警察の中でもなかなか高い地位についててビックリですよねえ。

そしてビリー・チョンを演じたアーリフ・リーがなかなか良かったんですよ。警察内の汚職を操作する機関の人の役なんだけど、生意気な口をきいて自分より上官にズバズバと切り込んでいくんですが、いるいる歳が若いのにこういう感じの小生意気な人!って感じでリアルでした。まあでも実はショーン・ラウの手の平の上だったんですけどね。そういう顛末もなかなか小気味が良かったですねえ。お、彼は武則天 -The Empress-に出てるんですね~

 

映画は最初からいきなり警察車両ごと警察官が拉致されて消えるというビックリな展開から始まり、カーチェイスはあるし、対立する二人のにらみ合い(痺れる)、そして花火まで爆発しますからね。ストーリーも面白いんですが、特攻も派手なのでそういう意味でも目が離せない感じ。まあラストは続きがあるよ~って匂わせがあるタイプなんですけど、見るっきゃないって感じですよね。そういえば、保安局の局長役でアンディー・ラウまで出てきてビックリしたな。ちょい役ですけどね。

あっという間に見終わって、あ~面白かった!って言えるテンポもいい映画でしたよー!ちなみに2もすでに見たのでまた感想書きます!

 

コールド・ウォー 香港警察 二つの正義が見れるのは・・・