【香港映画】名探偵ゴッド・アイ の感想 アンディ・ラウ演じる生命力溢れる目の見えない探偵がとても魅力的!

アンディ・ラウ主演の名探偵ゴッド・アイ。こちらの作品はゴールデン・スパイと同じ頃に見たんですけど、断然こっちの方が面白かったです。あちらはおすすめしませんが、こちらは大変おすすめ。

原題が「盲探」とあるように、アンディ・ラウが演じるジョンストンは、盲目の探偵。元刑事なんですが、忙しさにかまけて目の不調をほっておいたら目が見えなくなってしまったのです。しかし彼は独自の捜査方法で事件の核心に迫っていくので、名探偵と呼ばれている。そんなジョンストンに憧れを抱くホー刑事(サミー・チェン)に彼女がずっと気になっている失踪事件を依頼したことで一緒に捜査をすることになり・・・というストーリー。

何よりもいいのが、ジョンストンのキャラクター。アンディ・ラウはどちらかというとスマートでかっこいい役とか、真面目でかっちりした役とか、頭のキレる悪い役とかそういうのが多いイメージなんだけど、この映画のジョンストンはなんというか破天荒。盲人ではあるけれど、お金と食べ物に目がなくて、めちゃめちゃパワフル。どういう状況でも生命力が溢れる人ってほんと魅力的。食べ物への執着って生への執着ともいえるよなあ。ともかく私もなにがあってもしょぼくれてないで元気に生きていこうと思ったよね。

あと、サミー・チェンが演じるホー刑事とのコンビも最高。実際に事件の状況を再現して犯人の心境を想像するというジョンストンの捜査方法に振り回されてタトゥーを入れたり、ぶん殴られたりと散々な目に合わされてるんだけど、その二人のやり取りがテンポも良くてめっちゃいいんですよ。

少女の失踪事件の決着点もなかなか想像もしなかったところへと展開していくし、ジョンストンの愛のほろ苦い失恋もありつつも、ちゃんと新しい幸せを見つけたりとラストの後味も良く、まとまりの良いストーリーだったなあ。それも良かったけど、やっぱりメイン二人のキャラクターが魅力的だったことですごく面白い映画になったんだと思うな!

 

名探偵ゴッド・アイが見れるのは・・・

【韓国映画】グッバイ・シングル の感想 色んな形の家族の形があっていいよね

キム・ヘス主演のグッバイ・シングルを視聴しました!コメディータッチではあるんだけど、なんだか色々考えちゃった部分もあったかな・・・
このグッバイ・シングルというタイトルなかなかピッタリよね。結婚して子供産んでという形でのグッバイ・シングルではないけれど、今の時代は色んな形の家族の形があってもいいよなあなんて思うのであった。

キム・ヘスが演じるヒロインのコ・ジョヨンのお相手役は長年彼女のスタイリストをしているパク・ピョング役のマ・ドンソクになるのかな?と最初のうちは思っていたけど、全然そんな単純なラブストーリーではありませんでした~

年下の彼氏に裏切られたり、年齢とともに人気にも陰りが見えて来たジュヨンは、自分の味方を作りたいと子供を作ろうとするも、お医者さんに閉経を告げられたりで自分自身では難しい。そんな時に出会った中学生の妊婦のキム・ダンジ。彼女の子を1億ウォンで引き取って自分の子どもとして育てようと妊娠を偽装することに。それ本当にやっちゃったら犯罪なのでは?なんて話になっていっちゃうんだけど、最後の着地点はちゃんと正道に戻って良かった良かったってな感じ。

キム・ヘスはもちろんだし、周りを固めるサブキャラ達も盤石なので、そういう意味でも安心して楽しめるコメディーかなとは思います。ダンジの姉カップルが本当にひどい人だったり、そもそも自分の絶対的な味方が欲しいから子どもを作るって子どもを所有物として見ててちょっとどうなのかとか、ジュヨンのダンジの扱いが最初はひどかったり(そんなんで子ども育てられるのかい!?)という辺りなんかはちょっと見ててしんどい部分もあるかなあ。まあそういうのを通じてだんだんとジュヨンが成長していって、自分のことだけしか見えなかったのが、周りの人にどれだけ助けられて守られてきたのかということに気づいていく展開にも繋がって行くのかなとも思いますが!

そうそう、ダンジを妊娠させちゃう相手役をカン・チャニくんが演じてます。相手を妊娠させといて、自分はゴルフの選手代表として遠征とかしちゃうんですよ。ひどい。ほんとマジで女性は自分の体は自分で守らないといけないね・・・ それにしてもアイドルだしイメージが大事そうなのにこんなひどい男の役を受けるんだ!という勝手な驚き。役者さんなんだなあと思ったり。

私はキム・ヘスが好きなので、彼女のナイスバディーやらちょっと高飛車な女優役を楽しませてもらいました。役によっていつも全く違う空気を纏ってくれるので見ててほんと凄いなあと思います。コインロッカーの女の時と同じ人とは思えないよ~!!!

 

グッバイ・シングルが見れるのは・・・
⇒Netflix



【韓国ドラマ】悪夢先生 の感想 私は囁いただけ。悪魔は君の中に。

韓国ドラマの「悪夢先生」の視聴を終了しました!Gyao!で配信されてたバージョンでは、1話が約15分×12話なのであっという間に見れちゃった。内容はちょっとミステリーな学園ドラマって感じでしょうか。

本来の担任がケガをしたことで、かわりにやってくるのがオム・ギジュンが演じるハン・ボング先生。彼に相談室に呼ばれた生徒が次々と姿を消してしまうのですが、残ったクラスメートたちは消えた生徒たちの存在自体が記憶から消えてしまっていて全く覚えていない。そんなクラスメートたちの中で、何かがおかしいと気づくのがキム・ソヒョンが演じるイェリムとミンヒョクが演じるサンウ。そんな彼らはどうなってしまうのか・・・といったストーリー。

人間の欲深さに焦点を当てたような描写が面白かったかな。味を占めるともっともっとと欲はとどまるところを知らない。取り返しのつかないところまで来て、やっと正気に返っても時すでに遅しでもう戻ることはできないで悪夢の中に閉じ込められてしまう。

このドラマを見て思い出したのは、ゲーテのファウストかな。契約をすることで、生徒の望みを叶えるという部分とかね。そうなると悪夢先生はメフィストみたいな役回りにはなるのだけど、悪夢先生の存在自体もミステリーで、彼が良い人なのか悪い人なのかもわからない感じは興味深い。そうだよね。悪魔は生徒たちの心の中にいて、それに向けて悪夢先生は囁いただけ。最終的に望んだのは生徒たちなのだから。

だから、ストーリー的にはまとまった風で終わるのだけれど、生徒たちの心の中に欲望が住み着いている限りこの話には終わりはないのよね。悪夢先生はそれを伝えるために生徒と契約を交わし続けるのだろうか・・・?

あと、韓国ドラマって高校生役でもかなり年上の人が演じてたりするし、それに慣れて来た感はあるんですけど、このドラマではちょっとそりゃ無理があるわって人がいたわね。ヨサン高の番長のサンテ役の人。演じてるソ・ジョンボンは1986年生まれの方なので、悪夢先生が制作された2016年には30歳だよ!さすがに高校生には全然見えませんでした!マジで!

あと、シヨンの架空の恋人のソク・ピルホ役の人がなんか見たことあるなあって思ったら、とにかく熱く掃除しろのチーム長でした!あんなに背が高かったんだなあ。ハクジンって役者さんみたいで、ソロモンの偽証にも出てたみたい。燃やされた日記帳を拾ってきて、焼け焦げた姿で必要としてくれという姿はなんだか印象に残ったな・・・

どうしても時間数が限られているので、消化不良の部分がないこともないんだけど、その分を差し引いても結構面白かったかも。こういう人間の性に焦点を当てたようなストーリーは興味深いなあと思うのでした。

 


⇒Netflix







【香港映画】キング・オブ・カンフー の感想 コメディーだけどアクションも見ごたえあり!

チャウ・シンチーのキング・オブ・カンフーを見ましたよー。彼の作品は何故か不思議な安心感がある。ナンセンスギャグ満載でちょっとお腹いっぱい感はあるけれど、それでもチャウ・シンチーとン・マンタのコンビだとなんだかほっこり楽しい気分で見れちゃう。下品じゃない訳じゃないんだけど、でも品があるというか、そういうバランスのいい部分が好きなところだなあ。

 

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最初は金持ちのボンボンで何不自由なく暮らしてるんだけど、調子に乗って科挙の試験で不正をしたらそれがばれて、無一文のどん底へ。敵に手足の腱まで切られて物乞いとなるも、睡夢羅漢拳を習得して復活して悪者を倒すみたいなストーリー。こう書いてみると非常に分かりやすいんだけど、最初の金持ちの時の嫌な奴から、どん底になってもだらだらしてるダメな奴、そしてやっと心を入れ替えて復活するまでのチャウ・シンチーの演技がなかなか良いからなのかそういうシンプルなお話もちゃんと面白く見られるようになってるのが凄いなあって思いました。

ちゃんと美人も出てきて、お約束のように美人に弱い主人公。でもチョン・マンが演じる如霜は自分の意見や目的も持ってて、男に甘いだけの女性じゃないのよね。チャウ・シンチーの関わる映画には都合の良いだけの女みたいなのがあんまり出てこない気がする。そういうのも好きなところかもなあ。

そうそう、アクションシーンも思ったよりちゃんとしてるなあと思ったら、程小東が武術指導であります。ああこの慣れ親しんだ感じはそうだったんだなあ。コメディーだけど、カンフーがメインの題材の映画ですからそういう辺りはちゃんと力を入れてるのが分かります。

敵役の徐少強(チョイ・シューキン)も香港映画でよく見た顔!最近の私が見た作品では、 皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れてなんかにも出てた様子。全然覚えてないけど!
息子の徐偉棟も俳優さんみたいで映画やドラマにも出演してるのね。ほー

チャウ・シンチーって演技がちゃんとうまいんだなあとか、実はイケメンだよなあとかそんなことを改めて思った映画でした。彼の関わる映画は疲れてる時とかそういう時に見ると元気が出るような、そんな感じ。どうしても時々摂取したくなります!

 

キング・オブ・カンフーが見れるのは・・・



【中国ドラマ】シンデレラ・シェフ ~萌妻食神~ の感想 タイムスリップ×アクション×ラブストーリー

シンデレラ・シェフ見ました~ タイトルから想像するほんわかラブコメという予想を覆すドラマでした。タイムスリップ&わりと人がたくさん死んじゃう王朝陰謀ものって感じ。56話って長いなあと思ってたら、前半後半で登場人物がすっかり変わって舞台も変わる感じなんで2部構成っぽい感じで飽きないのはいいんですよ。だけど、その内実は、サブキャラたちが前半でほとんど死んでしまって、登場人物がほぼ入れ替わるからなのでちょっとビックリしたよ。まあそのせいもあって戦うシーンが多いのでアクションは結構見ごたえありました。うん。いやほら、シェフが出てくるのか~って思って見始めてるから、え?そんなに人が死ぬんですか?って驚くよ!

だからといって、ドラマが面白くなかったかというと、私は嫌いじゃなかったので割とあっという間に見ちゃいました。想像とは全く違ったけど、結構面白かった!

ヒロインのチェン・ダンニーはなんとなくきゃりーぱみゅぱみゅに似てる気がする。超絶美人~って感じじゃないけど、キュートで良かったです。演じてた葉佳瑶(イエ・ジアヤオ)役はサバサバしてたところが、私は好きなタイプのヒロインだったので、そういう意味ではとても見やすかったな。

そのジアヤオがタイムスリップしちゃうところからお話が始まるんですけど、数多あるタイムスリップ物の中でも、ちょっと珍しいのはタイムマシンでタイムスリップしちゃったことが本人も分かってるところかな。他のドラマではだいたい偶然の産物って感じで、過去に来ちゃった!!って狼狽えるところから始まるけど、ジアヤオはその点はあっという間に馴染んで、それにまた戻れるって思ってるから旅行気分で楽しんでる感じなのがちょっと新鮮かな。結局なかなか戻れないんだけどね。

それよりも何よりもこのドラマを見てて楽しかったのは、夏淳于(シア・チュンユー)役のシュー・ジーシェン(徐志賢)が大変カッコよかったからだろうなあ。なんでしょう、眉をひそめてる顔が最高に良いんです・・・ 体格もいいし、真っ白い古装の衣装があんなに似合っていいんですか!?ってブルブルしてました。す、好きなタイプ~ アクションの時もなかなか良い動きで、美しかったですよ・・・ スタントさんの場面もかなりあるとは思うんだけど、彼自身だとわかるところでもキレの良い動き・・・ お衣装さばきがとても良いんだなあ。

ところで、ドラマの中でもジアヤオがチュンユーに「タイで活躍してる俳優のシュー・ジーシェンに似てる」なんていうセリフもあったので、ふむふむ、タイで活躍している中国人俳優さんなんてのもいるんだな~なんて思って調べてみたら、シュー・ジーシェンはタイと台湾のハーフなんだって~ 韓国でVICTORっていうグループで歌も出したりしてるし、タイでもドラマに出演してるし、タイ人の奥様もいて、娘ちゃんもいるらしい!国籍もタイみたいだし、どちらかというとタイでの活動がメインなのかな~ 彼が出演してるタイのドラマも見てみたい~ でも古装が素敵だったからなあ。お洋服だったらまたイメージが違うのかしら。まあとにかく、中国ドラマを見ていたらどんどん新しいイケメンが降って沸いたように出てくるので凄いなあなんて改めて思うのであった。

あと、私が大好きな古惑仔ネタが出てきたのが嬉しかった!邦題は「欲望の街」かな?きっともっと知ってたら、なるほど~っていうネタがいっぱいあったのかもしれない。他は分かんなかったけど!

ストーリーは、割と盛りだくさんな感じで、色んな要素を詰め込んでありますけど、割とバランスが良いかも。主役の二人がどちらも思いあってる癖になかなか心が通じ合わないのもラブストーリーの王道って感じで良いし、チュンユーの正体とか、ユーワン殿下の陰謀などがちりばめられてるので飽きることが無くて楽しめました。なんか凄いな~と思いながら見てたら終わってたって感じ。ハッピーエンドなラストも良かったです。ドラマの中だけど、幸せになって欲しい二人なのでした!

 

シンデレラ・シェフ ~萌妻食神~が見れるのは・・・