【韓国映画】死体が消えた夜 の感想 犯した罪は決して消えることはない。

「死体が消えた夜」の視聴を終了しました~ アマプラで間もなく配信終了と出てたので、キム・ガンウも出演しているし見なきゃ!と急いで見たんですけど、今調べたらまたプライム会員だったら見れるみたい。たまにこういうことあるなあ。一度終了するけどまた復活みたいなのかな。まあでも私は締め切り間近にならないと提出物を仕上げられないタイプなので、むしろこうやって急き立てられた方が見れて良かったかもしれません!

さて、こちらの映画は、スペインのオリオル・パウロ監督の映画ロスト・ボディのリメイクだそうです。大筋はほぼ同じみたい。登場人物の立場は少し変えてある部分もあるかな。さて、ストーリーは、教授のパク・チナンが、格差婚で年上の製薬会社の会長のユン・ソリを殺害することから始まります。愛人のヘジンが妊娠したことがきっかけで、邪魔になった妻を死因が分からない薬で毒殺します。それは成功して、死因は心筋梗塞で自然死と結論づけられるのですが、死体安置所から妻の死体が消えてしまうのです。パク・チナンからすると死体を隠す必要が無いのですが、一体誰が死体を奪ったのか。妻は実は生きているのか、死んでいるのか。そんな不安に襲われるパク・チナンを執拗に調べる刑事のチュンシクの存在。最後に明かされる真実には悲痛な思いが隠されていたのでした・・・という感じ。

ストーリーを全く知らずに見た方が楽しめる映画だと思います。私は何も知らなかったので、なかなか面白かったな。年上の妻役がキム・ヒエで、年下の夫キム・ガンウというキャスティングが嵌りすぎててなんだかもうそれだけで、うっひょーって感じでした。キム・ガンウという俳優さんは、しっかりしているようで、頼りないというか優柔不断で、少しずるくて揺れるような役柄を演じてるのが凄く良いなあ。

刑事のチュンシクを演じていたキム・サンギョンも掴みどころがない感じが良かったです。彼のこと見たことあるような無いようなと思ってたら、「家族なのにどうして」で見てましたね!なるほど~ムン・テジュ役ですね。あの役はかなりコミカルだったから全然イメージ違いますね。役者さんって凄いなあ。

視聴中は、パク・チナンの疑心暗鬼に巻き込まれて、何が何だか分からないという不穏な気分を共有しながら見ている感じで集中してました。そして、ちゃんとラストにはすべての謎も明かされるので、そういう意味ではすっきり出来るミステリー映画でした。切ない事実ではあるんですけどね・・・それはそれとして。

 

死体が消えた夜が見れるのは・・・



【韓国映画】The Wicth 魔女 の感想 起承転結の「転」で落石に巻き込まれて転げ落ちるような感覚!

これはもう久々にバチコーンと私の好みにバッチリはまる映画でしたよ!「The Wicth 魔女」です。超クールで最高でした。戦闘シーンの激しさとか血まみれ具合は悪女とかのが凄いんだけど、あの作品ももちろん面白かったけど好みという感じではあまり無かったんですよね。

この作品は何よりも起承転結の使い方がうまいんだと思う。余すところなくその「転」の機会を利用して視聴者の度肝を抜いて急展開っていう。あれは時間の流れを故意に変化させるという技術だなあ。前半と後半のスピード感が違うことで、後半の速度超過なノリにすっかり巻き込まれて連れていかれる感覚が非常に心地よいです。

マジ面白かったです!おススメ!超クール!

ヒロインのキム・ダミのク・ジャヨン役の演技は言わずもがな素晴らしいし、友人役のコ・ミンシも非常に良かったですよね。あのシスターフッド的なじゃれ合いの雰囲気が後半あんなことになるなんて誰が予想するでしょうか!!!それこそ画面の中のミョンヒの驚愕と見てる我々の驚愕がリンクして身代わりで表現してくれてるような気持ちになりましたな。

そしてミスター・チェ役で私の大好きパク・ヒスンが出演してました!出てるって知ってたらもっと早く見てたのに~という事でうれしいサプライズ。存分に胡散臭げな役で最高でした。

チェ・ウシクも演技上手なんだなあとこの映画で初めて理解しました。色んなドラマや映画で見ているけれど、いつもどの役もあまりに自然で反対に記憶に残らない感じがあったんですけど、そうかそれは演技が上手だからなんだなってとてもよく分かりました。こういう役まで自然に演じられると思ってなかったんで驚き。

そして、ラストの戦闘シーンの撮り方もいいですよね。あの頭をぶつけた壁がへこむような表現がどこか香港映画的なノリを感じさせてね。サイキックな要素が入ってるからその大袈裟な感じが超人的な実力を大袈裟に描く香港映画っぽさを感じさせたのかな?ともかくそういう意味でも好みだったんですよね。うーん。同じじゃなくて新しいんだけど、良いなあって思って見てましたよ~

あと最近、遺伝子操作とか人体実験的なテーマの作品よく見てる気がする。中国語ドラマだけど、マッドハウスとか。きっと時代の流れというのもあるけど禁断の領域に踏みこんでしまう人間というものの存在を描くのが興味深いのかもしれませんね。

終わり方もそうだし、パート1って出てたからこれは続編も制作予定なんでしょかね。そうだとしたら今から楽しみで仕方ないっす。次は絶対に映画館で見たいと思いますよ!

そしてパク・フンジョン監督の作品だったんですね。なるほど、新しき世界も好きだったしな。私はどちらかというと監督から映画を選ぶタイプではないのですが、この作品を見て、他の監督作品も全部見ようと思いました。どちらにしても「血闘」と「V.I.P. 修羅の獣たち」はそろそろ見ようと思ってる映画だった!彼の作品だったのか~ あと「隻眼の虎」も見てみようっと。

 

The Wicth 魔女が見れるのは・・・
⇒Netflix






【中国ドラマ】楚喬伝〜いばらに咲く花〜 の感想 始まりから激しいなという印象のドラマでした!

「楚喬伝〜いばらに咲く花〜」の視聴を終了いたしましたが!もうとにかく最初から激しい始まり方でしたな~ 貴族な若者たちによる奴婢の女性狩りの的にされるというのが冒頭のシーン、その後も色々な困難が待ち構えていますが、そんな中で生き抜いていく楚喬が主人公の物語です。はじめは奴婢の立場からどんどん頭角を現し、そして男たちにも愛され守られるんですけど、まあなんというか激しい人生だな~と。

強くて美しい女は好きなんだけど、楚喬は私はあんまり好みのタイプではなかったんです。気が強すぎるから?いやいや気が強い女性は大好きなはずなんだけどな、あまりに正面から盾突くというか肩肘張り過ぎる武闘派な感じだったからなあ。まあ女戦士だよね。だから私がもっと策士的な頭脳派の方が好きなだけかもしれません。
とはいえ、楚喬を演じていたチャオ・リーインといえば、お昼12時のシンデレラのシャンシャンのようなほんわかな女の子のイメージが強かった私にはビックリの役柄でした。でもキリッとしててむしろこんな役の方が合ってるかもしれないなんてすっかりイメージが変わりましたよ!

さて、男性陣の主役はケニー・リンが演じる宇文玥がメインなんだけど、私は個人的に彼にはあんまり興味が無いもんで(寡黙なのに熱い男の役の演技は良かったけど!)、主にショーン・ドウを見ておりましたよ。このドラマで初見だったけど、切れ長の目が好きなタイプ。

始めは気のいいお兄ちゃんって感じの燕洵だけど、父や母、一族を殺されて復讐の鬼と化す男。

性格がそうなるのは分かるけど、化粧がきつく濃くなってピアスまで増えて分かりやすく悪そうな風貌になるのは親切というかなんというか・・・ でも、彼の楚喬に対する思いは深く、彼女への思いと手段を問わずに復讐を成し遂げようとする思いの間で苦しむ燕洵。気の毒なくらい痛めつけられてるイメージなんだけど、その苦しんでる姿も美しいな・・・なんて思って見ちゃう訳です。

楚喬には優しい視線を向ける彼なんだけど、淳に向ける視線の冷たさには心が冷える気分になりましたよね。まあでも彼からしたら彼女の父親に自分の家族を殺されたんだから、当たり前のような気もしつつ。淳は公主なだけあって、全て都合の良いように考えてしまうのが凄かった。皇帝の父に利用され、燕洵に捨てられて、自分が酷い目に合ったのも全部楚喬のせいだ!なんて言い出したのはもう訳わからんちんって思いました。こわい。

さて、他にも色々見たことある俳優さんが出てましたよ!

寵妃の秘密のシン・ジャオリンが宇文玥の部下役で出てましたよ~ まだ初々しい雰囲気です。

そして、宇文懐を演じていた王彦霖をどこかで見た気がすると思ったら、あの星空、あの海だ~ あの時の調子のいいチンピラ風とは違って今回は悪い奴でしたが、意外と早く退場になってちょっと拍子抜けだったかも・・・ もっと強敵だと思ってた。

そして南梁太子の萧策役でダン・ルン。彼なんかはもう楚喬を助けるためだけに存在するような役だったな。助けるけど、何も要求しないのねえ。みんなに愛される女、楚喬さん。羨ましい。

そして三世三生の素錦役の黄梦莹も出てたよ!やっぱり何かを企むような女性の役が多いな~ 今回は南梁の公主役で、実は宇文玥と心が通じ合っていた相手だった!んだけど、その部分がストーリー的にあまりうまく作用してなくて取ってつけたみたいになってたなあ。それなりに重要なポイントだった気もするんですけどね。

あとは楚喬の姉妹役の小七を演じてたのが苗苗だったんですね!あの芳華のヒロイン!つくづく、中国ドラマは美人が沢山出てるなと思います。サブキャラでもイケメン、美人が多くて他のドラマとか映画で主役だよみたいな人がじゃんじゃん出過ぎで目立たない・・・

そして、ラストの「終わりは始まり」感は結構好き。終わりなんだけど、ここで目覚めてここから始まるみたいな余韻が残る感じでちょっとゾワっとして良い。ドラマを通して楚喬の波乱万丈の人生に「激しいなあ・・・」と思いながら見てるものの、そんなこと言いながらわりと引き込まれて見てた気もするかな。そんな感じ!

 

楚喬伝〜いばらに咲く花〜が見れるのは・・・






【韓国ドラマ】美味しい初恋 〜ゴハン行こうよ〜 の感想 今回も食欲が大変刺激されます

美味しい初恋 〜ゴハン行こうよ〜の視聴を終了しました。続編の制作のために前作の登場人物を死んだことにする、という手法はあんまり好みではないですが、今回はそんな喪失感の中をさまようク・デヨンがどうやって立ち直って行くのかというのが見どころでもあるのかな。「彼女と別れた」というだけでは、ちょっと今作のストーリー展開には足りない感じだったのだろうなあ・・・ でもやっぱりラブコメなので、もっと明るい話調にしてくれる方がありがたいなとは思いつつ。あくまでも私の好みの問題ですが!

そして、どうしてもそういうストーリー展開なので、ク・デヨンが今までのようなパワー全開の溌剌さがないんですよね。ただ、大学時代のシーンも間に挟まれるので、ずっとしんみりしている訳ではないんですけどね。まあでも師匠とも言える初恋の相手のイ・ジウ役のペク・ジニがいい味だしてます。ク・デヨンがちょっと元気のない分、ジウがぐいぐい食べまくってくれるので彼女のおかげでバランスは取れてるのかなとは思う。もしくは彼女も日々の生活に疲れて、食事を楽しむことも忘れていたけれど、ク・デヨンに再会することでその感触を思い出せたのは二人の化学反応だったってことなのかもしれませんね。

それにしても、ジウの義妹のソヨンのキャラが前半はどうも好きになれなくてですね。そういう性格になる理由があったとは分かっていても、見てるのしんどいなあって思ってしまう。彼女のようなタイプの周りにいる人は振り回されて気の毒に見えてしまうんだけど、みんな優しくて凄いよなあ。まあでも義理の姉妹の二人が本音でぶつかって少しずつお互いのことを理解し合うのを見てるとまあ人間ってそういうものかなと思えたのでだんだん苦手意識も和らぎました。

このシリーズのお楽しみのお料理もどれも美味しそうでしたな~ ニシン蕎麦が出てきて食べたくなりました。私は京都で一回くらいしか食べたことないんですけど、韓国にも提供してるお店があるんだなあ。すごい。一番食べてみたいと思ったのは、ソヨンのお気に入りのキムチスジェビかな!太刀魚も美味しそうだったなあ・・・じゅるり。ユン・ドゥジュンとペク・ジニとの食べっぷりは見てるだけでも気持ち良いです。私も最近あんまり美味しいものを食べに行けてないけど、そういう機会をちゃんと意識的に作って行こう!と思いました。食に対する好奇心とか喜びとかをちょっと忘れてしまっている気がする。感覚が鈍化してしまう~ 出来る範囲を模索しようっと。

さて、ラストはおそらくユン・ドゥジュンの兵役のこともあったせいか、14話で終了とちょっと端折った感じにはなっていたけれど、ク・デヨンにはまだもう少し時間が必要というのもリアルだし、二人の未来に希望を持たせる良い終わり方ではあったのかなと思います。彼の事業についてはどうなったの?って感じではあるけど、まあでも色々事情がある中、うまくまとめたな~という感じ!

まずは前から食べてみたいと思っていた平壌冷麺を食べに行こうかな。行ってみたいお店があるんですよ!あとは羊肉。あの串が回転してテーブルで焼けるやつに前から挑戦してみたいな~と思ってるんだな。

あ、あとこのシリーズのお決まりの可愛いワンちゃんもちゃんと登場します。今回はゴールデンレトリバーのコンアルがとても可愛いです。このシリーズはいつも動物も出演してくれるのでなごみますな~ みんな賢くて感心します!

 

美味しい初恋 〜ゴハン行こうよ〜が見れるのは・・・





【韓国映画】復讐のトリック の感想 原作がビル・S・バリンジャーの小説「歯と爪」だそう

コ・ス主演の「復讐のトリック」を見ました~ アマプラで見れる期間が終わってしまうという事で駆け込みで見たのでした。

こちらの映画は原題が「석조저택 살인사건(石造邸宅殺人事件)」なのですが、邦題が「復讐のトリック」なんですね。私が推理小説やら、そういう映画やドラマを見過ぎのところもあって、復讐の「トリック」みたいなものが途中からなんとなく読めてしまった感じがあります。おそらく邦題にトリックという言葉が入っていることで、余計にそのトリックを探すという姿勢で見てしまったので尚更かもしれません。

そして、この作品はビル・S・バリンジャーの小説「歯と爪」を元にして、舞台を韓国に移した形で制作したようです。この作品は原作から無関係に見える二つのストーリーを平行して進んでいくカット・バックの手法を使っていて、小説の状態でも映画っぽいつくりなんだそう。その手法を映画の進行上でもそれをそのまま採用していて、裁判のシーンと、その前に起こった出来事のシーンが交互に挟まれて行きます。確かに映像作品だとその手法はよく見るけど、小説でどのように表現しているのか、ちょっと原作を読みたい気分になりますな!

そんな感じで私にとってはビックリするようなトリックとまでは行かなかったんですが、でも時代背景的な舞台設定なんかの雰囲気もレトロな感じで良かったのと、ナム・ドジン役のキム・ジュヒョクの悪人ぶりが素晴らしくて見てよかったなと思います。あとハヨン役のイム・ファヨンもキュートでした。キム課長のグァンスク!この時代のお洋服が似合ってました。

しかしながら、推理小説にも時代の流れがあって、現代ではDNA検査なども出来てしまうのでトリックとして成り立たないかも?だからこその時代設定なんだろうけど。他にも携帯電話の普及で、どこの公衆電話から連絡をしたかが肝になってる○○特急殺人事件みたいなのも無くなったんじゃないかなあ。これからも生活の前提条件が急速に変わってしまうのでしょうね~ 変化がめっちゃスピーディーですもんね。

 

復讐のトリックが見れるのは・・・