ミセンの視聴がとうとう完了しました。
Gyao!の週1話配信で見ていたので、なかなか長い間このドラマとお付き合いした感覚があります。
でも、それくらいの速度で見るのがちょうど良かったかな、と思っています。
面白い~と思ったら、だいたいU-NEXTとかで一気に見ちゃうんですが、
このドラマは、現実的な社会に関して描かれた部分も多く、
軽い内容とは言えないので、一気に見たいとは思えなかったんです。
でも、そのおかげで、色々なことを考える機会ももらえたような気がします。
主人公はシワン君が演じるチャン・グレなんだろうけど、
沢山の登場人物がいる中、それぞれの性格や背景も丁寧に描かれていて、
見る人がどの人の視線に立ってみるかでドラマもどう見えるかは変わって来るかもしれないですね。
オ次長みたいな人がいることや営業3課のような課や、
チャン・グレのためにあそこまで動いてくれる同期がいることがファンタジーのような気もするし、
反対に、そこまであからさまな派閥争いやパワハラがあるかというと、分かりやすいように、
現実よりひどく描かれている気もするし、でも現実はもっとひどい事もある気もするし。
ドラマの中盤は、チャン・グレが暗い顔をしていることが多くて、
これが社会の現実だとか、会社ってこういうものだ、とか、
そういうのをこのドラマを見た今は学生の若い人たちが
最初から諦めるような指針になってしまうのかなと、少し抵抗があったのです。
人間って結構、見たものから思いがけないほど影響されてたりするから。
そして影響されてるとか、思い込みであることさえ分からないことも多いから。
チャン・グレが、同期の中で自分だけが契約社員であることを引け目に思って、
そして、お先真っ暗な顔をしているのを見るのがとても嫌でした。
囲碁をやっていたことも、辞めたことも彼の環境はどうであれ、
最終的にどうするかを決めて選択したのは彼であるという事。
ワン・インターナショナルで働き始めたのも、契約社員であることも、
母親がコネを探してくれたとか、大学に行っていないからなどのせいではなく、
それは自分の選択の結果の積み重ねなのだと思うのですよね。
必ずしもポシティブでいるべきだとは思わないのだけれど、
自分の人生は誰かのせいではなく、自分が決めた結果であると受け止めていないのが、
見ていて辛い部分だったのだと思う。
そして、回りの人に気を使わせて、辛い気持ちにさせてしまう彼の存在。
そんな彼を正社員にしたいと本当にあれだけの人が動いてくれるような魅力があったと
果たしてドラマから感じられたかというと、その部分は足りなかったと思います。
むしろ他の同期の方が、感情移入できるところがあったかな・・・
あとは、最初は囲碁の知識が仕事に生かされてるの面白かったのに、
途中から全くなくなったのは残念でした。
でも、詩が使われていたり、先人の知恵が随所で出て来るのは面白かったです。
そういう組み立てのドラマはじわじわと後で来るのが好きです。
でも、最終的には、チャン・グレは、自分の足で歩き出したと言えるのかな・・・?
前の上司がすべてをお膳立てしてくれるのは、それこそファンタジーのような気がしてしまうけど、
ヨルダンで走り回るチャン・グレの生き生きとした顔を見れたら、
視聴者としてはほっとするし、スッキリする気がします。
そのまま、ワン・インターナショナルで正社員になれるという結末だったら、
まるで大手の企業で働くことが人生の全てというような
狭い了見のドラマになってしまっただろうけど、
そうではなくて、色々な道があって、どんな風にやっていくとしても、
あんな風に楽しく生きて行くことが出来るという形で終わらしてくれて良かったなあと思います。
大企業で生きて行くことも良し、違う人生もまた良しと。
どれも間違いじゃないんだと。
ところで話は変わりますが、接待の場面が多かったですよね?
そして接待というとお刺身とか出て来る日本料理屋が多いなあって。
そこで気になるのが急須です!!!
どうやら日本酒が入ってるのかな?と思われる急須・・・
日本では、急須はお茶を飲む時しか使わないし、お店でお酒と言ったら徳利に入って来るなあって。
だから日本人としては、違和感がある!けど、考えてみたら、
韓国ではやかんマッコリなどがあるので、お酒がやかんとか急須に入ってても違和感がないのかも!
確かに徳利よりたくさん入るしね!熱燗にしないなら便利かもな~なんて思いました!
とりあえず、最後まで視聴することが出来てほっとしました!
そして、ドラマの登場人物がみんな幸せになりますようにって
そんなことを思うようなドラマでした。
今でも本当にどこかに彼らがいそうな気がします。